欠片の軌跡⑥〜背徳の旅路

ねぎ(塩ダレ)

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第九章「海神編」

過去から巡るもの

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レッド・ジャッカルは岩場から砂漠を睨んでいた。

彼らと別れてからかなりの時間が経過した。
砂漠には夜が訪れ、月が白骨のように白く輝く。

嫌な夜だ。
こういう日は死人が出る。

風は凪いで物音一つしない。
命ある者たちはそれを恐れ、息を殺しているからだ。

両親が死んだのもこんな夜だった。
あの日、今はレッド・ジャッカルと呼ばれるその男は、同じ様に息を殺してそれをやり過ごした。

同じものが今宵、かの踊り子に及んでいない事を祈るばかりだ。

だがそうであってもそれはそれだ。
血の匂いのする場所で出会った関係だ。
致し方ないとどこか割り切った思いがあった。

過去を思う。

歴史研究者だった彼の両親は、王族の手の者に殺された。
この国の本当の歴史を知ってしまったからだ。
目の前で血に染まり息絶える両親を見届けた幼い子供。

だが彼は知っていた。
両親がいつの日か真実をこの国に届ける為に残したものを。
それがどこにあり、何が書かれているのかを。

盗賊の仕業に見せかける為、王族の手先はそれを探しながら家を荒らし、研究資料と金目の物を奪って去って行った。
あまり歴史研究の知識がある連中でも、本当の盗賊のように家探しのプロでもなかった為、幼い彼と本当に重要な研究資料は奪われずに済んだ。
両親に遺跡発掘の知識もあり、用心深かった事が幸いし、彼らに作られた秘密の部屋は難を逃れた。

最後の仕上げにと火を放たれ、焼け落ちていく自分の家を隠し通路から外に出た彼はじっと見つめていた。
そして自分の生きる道を決めた。

孤児として新しい名を得、可能年齢に達すると直ぐに下級軍隊に入った。
そこで淡々と自分を鍛え、技を磨き、正式な国軍兵士になった。
そこからも鍛錬を続け、黙々と仕事をこなした。
階級を上げれば、知れる情報も増える。

彼は黙々と自分の目的の為に生きた。

やがてそんな彼を慕う者が集まり始める。
別に彼が何を話した訳でもない。

けれど幸運にも彼にはその才があったのだ。
人を惹き付け、盲信させるカリスマ性という才が。

寡黙でストイックに生きる彼の眼の中に宿る揺るぎない信念。
言葉で示さなくともその背が語る声に、近い感覚や経験を持った者達は、同じ様に何も言わずに彼に付き従った。

ある程度の地位と資金を持ち、信頼し得る部下を得た事で、彼は少しずつ目的に向けて動き出す。
だがそれは密やかに世間から隠されていた。

両親の死から彼は多くを学んでいた。

時代が、世界が動く時でなければ、その真実は力によって捻じ伏せられる。
だから着々と準備をしながらも、過激な連中とは距離を起き、時を待った。

そんな時、出会ったのだ。
あの美しい踊り子に。

ひと目でただの踊り子でない事はわかっていた。
なのにどうしようもなく惹かれた。
どう見ても何かしら腹に隠している男を「オーナー」と呼び、純粋に慕い、恋い焦がれながら寄り添っていた。

危険な匂いがした。
一歩間違えば破滅に繋がる匂いだ。

彼らが自分を見ていた事も気づいていた。
こんな辺境の国境に派遣された軍。
そこにふさわしい雑多なダイニングバー。
その隅に目立たぬように腰掛けていたというのに、彼らは自分を意識していた。

まだ若い世間知らずそうな二人組。
何が目的かはわからないが普通の行商人でない。
それ故、最悪の場合も考えなければならない。
自分を陥れる為に送られてきた者とも限らないのだから。

面倒には関わらない方がいい。
わかっている。
色に迷えば全てを狂わされると。

けれどシルクの魅力には購えなかった。

情事の後、シルクはそれとなく探りを入れてきたが、どうやら自分の目的とは関わりがなさそうだった。
シルク自身、まだ間者としては稚拙だ。
可愛いとさえ思えた。
ただ、これを育てれば恐ろしい男に育つだろう。
そんな男をそれと知って連れ歩いているのだとしたら、「オーナー」と踊り子が呼ぶ若造の方を警戒した方がいい。

だから彼らがこの国を去ろうとするのを止めなかった。
自分の目的に関わりのない厄介事とは距離を置いた方がいいからだ。

軽く話したかの人の主は、彼と同じようにまだ大物と言うには存在が幼かった。
荒削りで多くを知らなすぎる。
けれどかの人が主とするだけの要素は兼ね備えていた。
シルクと同じく、育てば恐ろしい男にもなれるだろう。

だが自分には関係のない事だ。

美しき者との別れは惜しいが、自分が生きる目的を見失う訳にはいかない。
国境を潜り去っていく二人の背をもう二度と見る事はないだろうと見送った。

なのに……。

フッとレッド・ジャッカルは闇に笑う。
もう会うことはないと思った美しい人は、もう一度自分の前に現れた。

少し見ぬ間に大きく成長したその人は、恐れていた男に育っていた。
だから声をかけるべきではなかったのだ。
そう、わかっていたのだ。

だが、あの日と同じくその魅力には勝てなかった。

ニ度もそれに引っかかった事を、シルク自身に叱られてしまった。
仕掛けておいてなんだけど、色香になんか引っ掛かってたら死ぬよ、と。
本当その通りだと自分がおかしかった。

しかも今度の連れはまたもレッドを驚かせる男だった。
かの主と呼ばれた男ではなかったが、さらに質の悪いのを連れていた。

死神だ。

彼は死神を連れていた。
しかもその死神を自分の「師父」だと言った。
内心、もう笑うしかなかった。

「……まさか、あの死神ホロウを連れているとはな……。しかも師父とは……。」

若い時、王国軍に属していた彼は当然、東の国との戦争に否応なしに参加していた。
表向きの歴史では、国境付近の西国民と東の国との国境線におけるイザコザとなっているが、あれは西国の侵略だった。
国境付近の人々を焚き付け暴動を起こさせ、それを鎮める為に西王国は国軍を派遣したとなっているが、本当のところは侵略の為の進軍だった。

だからそれを綺麗に納めた当時の王太子、現中央王国国王が引き連れた四人の冒険者達を知っていた。

かの王太子はわかっていたのだ。

西王国が国境付近の国民を使った事の意味を。
それに下手に中央王国の軍が手出しをすれば、それを口実に西王国が攻めてくる事を。

お花畑のボンボンと西王族は舐めていたが、かの王太子は本当の意味で切れ者だった。
国軍は威圧の為に国境に配備されたが手出しは固く禁じられ、四人の冒険者と従者一人。
その六人で隠密行動を行う事によって、その場を納めたのだ。

その中には多少の戦闘もあった。

多少というか……西王国は侵略するつもりだったのだから、軍との衝突だってあったのだ。
そこで繰り広げられた戦いをレッドは覚えていた。

全く笑ってしまう。
たった四人の冒険者が西国軍をあっさり降伏させてしまったのだから。

その中に絶望的に強い男がいた。

冒険者に「死神ホロウ」と呼ばれ恐れられていたアサシン系のトレジャーハンターだ。
兵士が何人いたって、あんなのと戦うなら数など関係ない。

おまけに世界に数人しかいない大魔法師ビショップクラスの魔法使いと、幻の存在とすら言われる魔術本部に席を置く程の宮廷魔術師とくれば勝負はあったようなものだ。

そして事実を隠蔽しようとする者をいとも容易く捕らえ、秘密を暴く実力派の女シーフ。

侵略を企てていた秘密を握られた西王国は、にこにこ笑うお花畑の王太子に逆らう事などできず、彼の言う通りにする事で対外的な面目を保つのが精一杯だった。

そんな死神をシルクは師父と呼んで連れてきた。
髪が真っ白くなり表情も顔つきもあの頃とはかなり変わっていたが、それがかの死神ホロウな事をレッドはわかっていた。

そしてそれが意味する事から、レッドはシルクとの出会いは偶然ではなかったのだと知った。

あの侵略戦争の時、死神を恐れた兵士達の間でまことしやかに囁かれていた事がある。
ホロウと呼ばれた死神は、きっと演舞の使い手に違いないと。

その男があまりに強く恐ろしかった事から、西の国に昔から噂される100人の兵を一人でいとも容易く殺す事ができると言われる究極の暗殺武術を引き合いにだして恐れられたのだ。

そしてそれはある一つの悲劇に繋がる。

ある頃、遊牧民を制圧すると言う王族の命令が軍に降りた。
遊牧民達は自由を認められている事をいい事に、長きに渡り王国の目を盗んで財を溜め込み、王国に反逆を企てていると言い出したのだ。

それを聞いた兵士たちは皆、不思議そうに顔を見合わせた。
彼らは確かに自由だが、その分とても質素で貧しく、けれどとても穏やかだった。
西の国に住んでいれば誰もがそれを知っていた。
家族単位程で暮らしており、基本村などはなく、集まって何かするなどと言う概念のない人々だった。

確かに家畜を放牧して暮らしているので、それから得た財はある事はあるだろう。
しかし兵士達がいくら不思議がっても、王族から命が出た以上、兵士は従うしかない。
よくわからないまま国の半数ほどの兵士が集められ、一方向から虱潰しに遊牧民を追い込むよう進軍していった。

集団心理とは不思議なものだ。

はじめは手荒な事などせず、取り囲んで話をし、取り調べて税を徴収する様な感じだったものが、上官が欲を出して彼らの財を奪う様になり、やがて暴力を振るうようになり、それに同調して兵士たちも横暴になり遊牧民達を襲うようになった。

もちろんそれを止めようとする者も多くいた。
けれど欲に目の眩んだ武装集団を止めるには至らなかった。

緊迫する中、レッドは王族の真の目的が見えずにいた。
単に懐を潤すために遊牧民に目をつけたのだろうか?
遊牧民制圧命令の真の意図が掴めなかった。

やがてそんな野盗と化した国軍に立ち向かってくる者たちが現れる。

その数はほんの数人。
何班にも別れて取締を行っていたから、その班ごとに現れたとしても十数人程度だろう。
だが、その数人に国軍の半数以上の兵が太刀打ちできなかった。

それはあの国境での冒険者との戦いの再現のようだった。

兵士達は怯えた。
きっとこの者たちは「演舞の踊り手」だと。

我先にと逃げ出そうとしても、背後は誇りを傷つけられた遊牧民達に囲まれていた。
傍若無人に振る舞ってきた国軍兵士と上官たちは窮地に追い込まれ、降伏しても遊牧民達から略奪をしたり乱暴を働いた横暴な兵士達は許されなかった。
特に酷い事をした者たちは、まとめてどこかに連れて行かれた。
彼らがどうなったのかは知らない。
(それ故、西王国ではその後、遊牧民に何かしようという動きは全くなくなった。)

そして二度と遊牧民達の誇りを穢さない事を確約させられ、国軍は撤退した。

あれは何だったのだろうと真意が見えずにいたが、数年してから真実を知った。
あれは大掛かりな陽動だったのだと。
幻と言われていた演舞を受け継いでいる「カイナの者たち」。
彼らが住む隠れ里を襲撃する為に、あの遊牧民の制圧があったのだと。

カイナの里は滅んだと聞いた。

元々、ある事さえも噂に過ぎなかった村が滅んだと言われても何の証拠もない。
西の国の勢力が強いうちは、その歴史的な背景を調べる事も難しい。

けれどまた王族の横暴によって滅ぼされた村ができたのだとレッドは思った。
あれだけ強い戦士を作る演舞の村でさえ、滅ぼされてしまうのだと知った。

だからさらに用心深くなった。

目的を果たす事が彼の生きる理由なのだ。
いつの日かこの国の真実を、全国民に知らしめる事が彼の使命なのだ。

「……アンタらに会うってのは、運命だったのかもな……。」

美しい踊り子。
だがただの踊り子ではないのは知っていた。

そしてそれが師父と行って連れてきたのはかつてホロウと呼ばれていた死神。
彼は演舞の使い手ではないかと言われていた。

滅ぼされたと言われるカイナの里。
そこに伝わっていたと言われる究極の暗殺武術、演舞。

「……演舞の使い手は、「踊り手」って言われるんだよな、正しくは……。」

カイナの里と演舞について調べた事があるレッドは、そうポツリと呟いた。
その武術が舞を踊っているように見えるかららしかった。
随分と怖い踊り子だと笑う。

時が来ている。

だから彼らに出会った。
そう思った。

突然国境が閉鎖され、国民は西王族にフラストレーションを溜めている。

それまでずっと見てみぬふりをして誤魔化してきたが、誰もが本当は心の中に疑念を持ってきたのだ。
けれどそれなりに楽しい暮らしができるから、それを表に出すことはなかった。

出すことはなかったが、ない訳ではないのだ。
そしてそれは小さな疑問として長い間、心に溜まってきていた。
それはもう、コップすれすれまで来ている。
あと少しでも貯まればドッと溢れだす。

「……あちらさんがどういうつもりで接触してきたのかはわからん。だが、彼らがカイナの里の者なら……。」

レッドがそう呟いた時、伝令兵が慌てたように顔を出した。

「お頭!踊り子さんたち、戻られました!!」

「……そうか。」

その言葉にほっと息を吐く。
彼らがクルの使者に勝てるかは半信半疑だった。

もしもの時はここで迎え討とうと陣を張っていた。
それが無に終わった事に安堵し、シルクの無事が嬉しかった。

「でも、男の方はかなり負傷しているようで、踊り子さんに背負われています!!」

「クルの使者五人を相手に二人とも死なずに済んでることを思えばそれぐらい当然だろうな。」

シルクが軽傷というのは、流石に師父としての意地があったのだろう。
逆だったらこの場で頭を撃ち抜いてやるんだがと笑う。

「かなり距離があるのに俺達に気づいてるみたいで、踊り子さん真っ直ぐこっちに走ってます!」

「そうか……流石だな……。とはいえ、細腕にいつまでも重いもん背負わせるなんて無粋だな。迎えに出る!!」

「はい!!」












レッドが馬車を連れて迎えに出ると、シルクが必死の形相で走ってきた。

「お願い!レッドさん!!師父を助けて!!」

だいぶ泣いたのだろう。
顔がぐちゃぐちゃだった。

合図してホロウを馬車に乗せる。
すかさず衛生兵が状況を確認する。

「……これは……っ。」

言葉に詰まる衛生兵。
その様子にかなり危ういのだなとレッドは察した。
シルクが馬車の荷台にかじりついて叫ぶ。

「お腹に穴あいてる!!でも問題はそっちじゃない!!目の粘膜から毒が入ったんだ!!」

「毒?!」

「トダテ様の毒!!何だかわかんない!!でも相手を動けなくするものだから、多分すごく強いヤツ!!」

「……トダテ?」

「待ち伏せする人だよ!!トダテ様は相手を捕まえるか動けなくして締め殺すの!!」

「……婆さんの方か……そりゃ質が悪い……。」

クルの使者には毒を使う者が二人いた。
男と老婆。
男の方はサソリの毒をベースにしていた事がわかっているし、それをメインでは使っていない。
問題は老婆の方だ。
老婆は毒を多用し、その毒は複雑で種類も多く、解毒方法がわからず命を落とした部下も少なくない。
衛生兵も切迫した表情で瞳孔や様々な場所を見ている。

「俺ら毒にはある程度耐性を作ってるけど……目からちょっと入っただけなのに、師父、全然反応がないんだ!!」

「わかった。わかったから落ち着いてくれ、シルクさん。」

レッドは取り乱すシルクの肩を抱いた。
周りの兵士がちょっと羨ましそうにそれを見つめる。

「……ひとまず手持ちの魔法薬ポーション等と治療を併用して持たせますが……毒もわからないし何よりも腹部の傷が深すぎます!本部の魔法医に任せるしか……っ!!」

本部という言葉に他の仲間が少し難しい表情で顔を見合わせる。
それを不安そうにシルクが見つめる。

「……お願い、師父を助けて……。村の生き残り、もう、俺と師父だけなんだよ……。」

ぽろぽろ涙を零すシルク。
その涙にほだされない男はいないだろう。

何しろ元々蠱惑的だったシルクが、月明かりの下だからなのか物凄い魅力を漂わせていた。
皆、思わずゴクリと息を呑む。

「……お頭!!」

「助けてあげましょう!!」

「………………。」

助けるつもりでいたが、何だってこの人はこうも人を魅了するのだ??
演舞というのは暗殺武術ではなかったのか??
それともこれはこの人が生まれつき持っている特異体質か何かなのか??
妙な疑問を感じながら、レッドはシルクに水を飲ませ、ハンカチを渡した。

「悪いがシルクさん、本部に付くまでは一応目隠しをしてもらえるか?」

「……ありがとう!!」

彼らからしてみれば、目隠しなどしてもあまり意味ないだろうが、連れて行く体裁としては必要な事だった。
シルクは渡された水を飲み干すと、自らハンカチで目を塞いた。
そして両手を前に突き出す。

「……縛る?」

「いえ……それはそれで、皆が動揺しますので……。」

シルクの縛る発言に、部下たちがザワザワと色めきたっている事に頭を痛めながら、レッドは目隠しをしたシルクを抱き上げ、瀕死のホロウの横に乗せた。
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