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35話
そして、ついに陛下の生誕祭の日を迎えた。
私は前回と同じ様に侍女のナタリーさんに身支度を整えてもらいリオネル様と一緒に馬車で王宮へと向かった。
そして会場に入ると前回とは違った意味で注目を集めた様だ。
彼方此方から悪意のある言葉を浴びせられた。
リオネル様には大丈夫ですからと耐えてもらった。
まもなく計った様に継母がやって来た。
「あら、アンナ、貴女も来ていたの?」
と声を掛けてきた。
そこには父の姿は無かった。代わりに異母姉のミレーヌと異母弟のジャンの姿があった。
そして今度は異母姉が声をかけた。
「大したものね、メイドになりすまして、欲しい物を手に入れるなんて、アンナ貴女にはプライドというものが無いのかしら?」
そして直ぐにジャンも言った。
「そんなものがあるくらいなら今日ここに来れる訳ないよ」
するとリオネル様が怒鳴った。
「何をでたらめばかり並べてるんだ!」
とジャンを掴みかけたが、そこにマリーと、マリーの婚約者の公爵様そしてマリーのご両親、ついには私の父までもが一緒に現れた。
こうなると周囲の注目は此処一点に集中してしまう。
だけど、マリー達はこれを狙って待ち構えていた様だ。
まずマリーが話す。
「アンナを虐げて屋敷から出て行かざるを得なくした三人が何を仰っているのかしら?」
するとマリーのお母様があとを繋ぐ。
「その上アンナちゃんを庇った使用人達を皆解雇して、おまけに紹介状も書かなかったそうね? だからアンナちゃんは自分がいたら皆んなに迷惑が掛かると思って出ていったのよ」
すると周囲が騒めき始め彼方此方から聞こえる。
「信じられないわ」
「そう言う事なら辻褄が合うわよね」
などの声が聞こえる。
すると継母は顔を真っ赤にしている。
「アンナに頼まれたのかしら? そんな作り話しをして」
すると父が出て来た。
「イライザ、もうやめないか全ては見て見ぬふりをした私の責任だ」
そう言って、最後に強く言い放った。
「これ以上、嘘の上塗りは辞めなさい、これから陛下の生誕祭というお祝いの席で皆に迷惑をかけるな!」
そう言って三人を無理矢理、会場から連れ出した。
そして去り際に私達に向かって「本当に済まなかった」
と言い残して出て行った。
私は前回と同じ様に侍女のナタリーさんに身支度を整えてもらいリオネル様と一緒に馬車で王宮へと向かった。
そして会場に入ると前回とは違った意味で注目を集めた様だ。
彼方此方から悪意のある言葉を浴びせられた。
リオネル様には大丈夫ですからと耐えてもらった。
まもなく計った様に継母がやって来た。
「あら、アンナ、貴女も来ていたの?」
と声を掛けてきた。
そこには父の姿は無かった。代わりに異母姉のミレーヌと異母弟のジャンの姿があった。
そして今度は異母姉が声をかけた。
「大したものね、メイドになりすまして、欲しい物を手に入れるなんて、アンナ貴女にはプライドというものが無いのかしら?」
そして直ぐにジャンも言った。
「そんなものがあるくらいなら今日ここに来れる訳ないよ」
するとリオネル様が怒鳴った。
「何をでたらめばかり並べてるんだ!」
とジャンを掴みかけたが、そこにマリーと、マリーの婚約者の公爵様そしてマリーのご両親、ついには私の父までもが一緒に現れた。
こうなると周囲の注目は此処一点に集中してしまう。
だけど、マリー達はこれを狙って待ち構えていた様だ。
まずマリーが話す。
「アンナを虐げて屋敷から出て行かざるを得なくした三人が何を仰っているのかしら?」
するとマリーのお母様があとを繋ぐ。
「その上アンナちゃんを庇った使用人達を皆解雇して、おまけに紹介状も書かなかったそうね? だからアンナちゃんは自分がいたら皆んなに迷惑が掛かると思って出ていったのよ」
すると周囲が騒めき始め彼方此方から聞こえる。
「信じられないわ」
「そう言う事なら辻褄が合うわよね」
などの声が聞こえる。
すると継母は顔を真っ赤にしている。
「アンナに頼まれたのかしら? そんな作り話しをして」
すると父が出て来た。
「イライザ、もうやめないか全ては見て見ぬふりをした私の責任だ」
そう言って、最後に強く言い放った。
「これ以上、嘘の上塗りは辞めなさい、これから陛下の生誕祭というお祝いの席で皆に迷惑をかけるな!」
そう言って三人を無理矢理、会場から連れ出した。
そして去り際に私達に向かって「本当に済まなかった」
と言い残して出て行った。
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