人殺しのあなたへ

竹丈岳

文字の大きさ
37 / 49

37

しおりを挟む
 ひとしきり遊んで、アジトのBARで飲み続け、他愛もない会話をしてしばらくゆっくりする。

 王子とカンナはすっかり打ち解けた様子で、ベタベタとお互いに抱き合ってお酒を飲んでいる。
 その中に入るのは、俺にはハードルの高いもので、別のソファーで横になっていると、妙な気配に気が付いて、フリントロック銃とナイフを取り出した。

 途端に窓を割って、全身黒スーツ姿の輩が8人も侵入してきやがった。

 カンナはいち早く応戦して、敵の一太刀を回避して、1人の首をナイフで切り落とした。

 俺も、銃を命中させて、1人を倒した。

 次の発射まで、フリントロック銃は時間がかかる。

 新たにフリントロック銃をソファの下から取り出して、もう一人を撃ち殺した。

 そうしている中で、敵は俺たちに目もくれず、無防備な王子に斬りかかりやがった。

 そこを、カンナが割って入り、持っているナイフで、剣を受け止めた。

「お前たち、王子を助けに来たわけじゃなさそうだな」

 カンナはそう言うと、また、ナイフを投げつけ、一人を倒した。

 カンナは、更に、カウンターの下から剣を取り出して、正確に、敵の関節の隙間を縫って右腕を切り落とした。

 最後の敵に銃で止めを刺すと、俺は腰を抜かして怯えていた王子に手を貸した。


「これで全部だな」
「ありがとう……」

 カンナは覆面を剥ぎ取り、敵の中身を見ていく。

「こいつら見覚えがあるよ」

「どこで見たんだ?」

「城の中」
「城の中?」
「彼らは……、私の親衛隊だ……」

 王子は血の気の引いた顔のままそう言った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

先輩、可愛がってください

ゆもたに
BL
棒アイスを頬張ってる先輩を見て、「あー……ち◯ぽぶち込みてぇ」とつい言ってしまった天然な後輩の話

処理中です...