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反撃開始
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素材と部品は私が。組み立ては武者たちが。魔術で作り出して組み立てたベルトコンベアの上を銃器の部品が流れていく。
それを鎧武者たちが黙々と組み立てていく姿は、なんともシュールな光景だ。
地面を掘削して地下に広げた工場設備では、1時間当たりで、1000丁(増減有)が生産されている。
部品の作成には術式を組んだもので、魔力を送れば次々に作られるという半自動化されたもので、私も単調な仕事に眠気がやってくる。
パレットの上に部品やら、生産し終えた銃やらが運ばれてそれぞれの場所に運ばれていく。
弾丸なんかも作成していくが、もう既に1万発が機械を通って自動的に組み立てられてベルトコンベアの上を流れていく。
このくらいで良いだろう。あと、数時間で1万丁以上の銃が確保できる。そうなれば、1師団あたり千人の、10師団分の装備が作られる。この規模は、第二次世界大戦において、硫黄島の戦いの防衛線力のおよそ半分の数字である。
硫黄島は、本土爆撃の射程である日本にとっては戦略的な要所であったから、戦闘の凄まじさがうかがい知れるだろう。10師団という数字は、それほどまでに大規模なものなのだ。
それと同時に、別の個所からトンネルを掘って城を目指す。無論、敵に知られて、逆に侵攻を受けた場合にも対処済みだ。
各箇所に仕掛けられた術式が起動し、トンネルが崩壊し進行してきた敵が、逆に止めを刺せられるという寸法になっている。
これで、計画は万全だ。
武者たちは、生産性と信頼性を優先させるために作られたダブルバレルのショットガンを装備。
なおかつ私は、M4アサルトライフルをモデルにした銃を装備し、術式を組んだグレネードを3個。戦車の装甲技術を流用した軽量ボディアーマー。効果は低いが、それでも下級魔法くらいなら受けきれるくらいの装甲能力はある。
トンネルの開通の知らせと共に、翌日まで待ち、夜襲を仕掛ける準備をする。
放った鳥からの情報で、サドが城内にいることを確認し、1師団をトンネル経由で、残りの9師団で、城を包囲をさせた。
ガンガンとなる警報音が、こちらの襲撃を城に知らせているが、時すでに遅し、城の包囲は完了し、私は既に城の内部へと浸透していた。
銃声が鳴り、戦闘が始まったようだ。
無抵抗の相手も、武器を持たない相手にも攻撃しないように言っておいてあるから、ある程度は死傷者は出ないだろう。
だが、私も、今回ばかりは殺す覚悟で来ている。地獄が怖くてこの世界で生きていけるわけがない。
銃を構え、城の中にいる兵士を、撃ち倒しながら先に進んでいく。
銃弾には呪いが込められており、一発でも体内に収まれば変成と回復が同時に起きる。
ゆえに、私の攻撃で、狙う場所さえ間違えなければ殺すことは少ない。
敵の戦力を減らしつつ、こちらは呪いの弾によって変成させた鳥たちを使い、城内の情報を取得していく。
サドの部屋の行方が、使われていない暖炉の隠し通路で途切れる。
トラップを警戒して、慎重に、通路の先を覗かないように開けると、途端に矢玉が私の横を飛んで行った。
やはり、警戒して良かった。
武者たちを突入させ、サドを追わせる。
私は上空に鳥を集め、周囲の状況を調べさせる。そうして、サドが出てくる隠し通路の先を知ろうとした。
今も、城の外では、熾烈な戦闘が起きている。
火炎などの多少の魔法であれば散弾が貫通してダメージを与え、重力場などの突破の難しい魔法に対しては手を焼いている様子がある。
しかし、魔力切れを狙って、武者たちが包囲と攻撃を続けている。そうして、魔力が切れたところ倒しきると、さらに敵の奥深くへと浸透していく。
軍隊というものは、組織を持って初めて機能する。
だが、しかし、乱戦の中ではその組織を維持することは難しく、連携が困難になる。
こちらは、一人一人を相手にして戦うのではなく、陣形の奥深くへと浸透して内側をかき乱す。
そうして、連携の取れなくなった孤立した小規模の相手を殲滅して、戦線を押し上げていく。
後方支援が無いのにもかかわらず、この戦果は思った以上に良好だ。
このまま順調に進めば、この区域一帯を制圧できるはずだ。
情報が来るまでの間、サドの部屋に行き、私は調べ物をすることにした。
サドの部屋は思った以上に整理されていた。ただ、一点、女性や少年が、家畜同然の扱いを受けているなどの光景があった。
女性も少年も、歯を全て抜かれていた。穴はぽっかりと開いて、腸液がたらたらと流れて、臭いが何より酷い。
仕方がないので、解放するが、逃げることもせず、ただ虚ろに、主人を待つ犬のようにじっとそこに座る。
「君たちのことは後回しだが、しばらくは、この城の中でじっとしているといい。その方が安全だ」
私の言葉に何も反応がなかった。
2人のことは一旦さておき、手書きの資料を読んだりと、くまなく部屋中を回っていると、クローゼットの中に、ぷかぷかと液体に浮かぶ脳のような物を見つけた。
それが、何個もあり、名前が記されているが、そこに、アーサーという文字があった。
それを鎧武者たちが黙々と組み立てていく姿は、なんともシュールな光景だ。
地面を掘削して地下に広げた工場設備では、1時間当たりで、1000丁(増減有)が生産されている。
部品の作成には術式を組んだもので、魔力を送れば次々に作られるという半自動化されたもので、私も単調な仕事に眠気がやってくる。
パレットの上に部品やら、生産し終えた銃やらが運ばれてそれぞれの場所に運ばれていく。
弾丸なんかも作成していくが、もう既に1万発が機械を通って自動的に組み立てられてベルトコンベアの上を流れていく。
このくらいで良いだろう。あと、数時間で1万丁以上の銃が確保できる。そうなれば、1師団あたり千人の、10師団分の装備が作られる。この規模は、第二次世界大戦において、硫黄島の戦いの防衛線力のおよそ半分の数字である。
硫黄島は、本土爆撃の射程である日本にとっては戦略的な要所であったから、戦闘の凄まじさがうかがい知れるだろう。10師団という数字は、それほどまでに大規模なものなのだ。
それと同時に、別の個所からトンネルを掘って城を目指す。無論、敵に知られて、逆に侵攻を受けた場合にも対処済みだ。
各箇所に仕掛けられた術式が起動し、トンネルが崩壊し進行してきた敵が、逆に止めを刺せられるという寸法になっている。
これで、計画は万全だ。
武者たちは、生産性と信頼性を優先させるために作られたダブルバレルのショットガンを装備。
なおかつ私は、M4アサルトライフルをモデルにした銃を装備し、術式を組んだグレネードを3個。戦車の装甲技術を流用した軽量ボディアーマー。効果は低いが、それでも下級魔法くらいなら受けきれるくらいの装甲能力はある。
トンネルの開通の知らせと共に、翌日まで待ち、夜襲を仕掛ける準備をする。
放った鳥からの情報で、サドが城内にいることを確認し、1師団をトンネル経由で、残りの9師団で、城を包囲をさせた。
ガンガンとなる警報音が、こちらの襲撃を城に知らせているが、時すでに遅し、城の包囲は完了し、私は既に城の内部へと浸透していた。
銃声が鳴り、戦闘が始まったようだ。
無抵抗の相手も、武器を持たない相手にも攻撃しないように言っておいてあるから、ある程度は死傷者は出ないだろう。
だが、私も、今回ばかりは殺す覚悟で来ている。地獄が怖くてこの世界で生きていけるわけがない。
銃を構え、城の中にいる兵士を、撃ち倒しながら先に進んでいく。
銃弾には呪いが込められており、一発でも体内に収まれば変成と回復が同時に起きる。
ゆえに、私の攻撃で、狙う場所さえ間違えなければ殺すことは少ない。
敵の戦力を減らしつつ、こちらは呪いの弾によって変成させた鳥たちを使い、城内の情報を取得していく。
サドの部屋の行方が、使われていない暖炉の隠し通路で途切れる。
トラップを警戒して、慎重に、通路の先を覗かないように開けると、途端に矢玉が私の横を飛んで行った。
やはり、警戒して良かった。
武者たちを突入させ、サドを追わせる。
私は上空に鳥を集め、周囲の状況を調べさせる。そうして、サドが出てくる隠し通路の先を知ろうとした。
今も、城の外では、熾烈な戦闘が起きている。
火炎などの多少の魔法であれば散弾が貫通してダメージを与え、重力場などの突破の難しい魔法に対しては手を焼いている様子がある。
しかし、魔力切れを狙って、武者たちが包囲と攻撃を続けている。そうして、魔力が切れたところ倒しきると、さらに敵の奥深くへと浸透していく。
軍隊というものは、組織を持って初めて機能する。
だが、しかし、乱戦の中ではその組織を維持することは難しく、連携が困難になる。
こちらは、一人一人を相手にして戦うのではなく、陣形の奥深くへと浸透して内側をかき乱す。
そうして、連携の取れなくなった孤立した小規模の相手を殲滅して、戦線を押し上げていく。
後方支援が無いのにもかかわらず、この戦果は思った以上に良好だ。
このまま順調に進めば、この区域一帯を制圧できるはずだ。
情報が来るまでの間、サドの部屋に行き、私は調べ物をすることにした。
サドの部屋は思った以上に整理されていた。ただ、一点、女性や少年が、家畜同然の扱いを受けているなどの光景があった。
女性も少年も、歯を全て抜かれていた。穴はぽっかりと開いて、腸液がたらたらと流れて、臭いが何より酷い。
仕方がないので、解放するが、逃げることもせず、ただ虚ろに、主人を待つ犬のようにじっとそこに座る。
「君たちのことは後回しだが、しばらくは、この城の中でじっとしているといい。その方が安全だ」
私の言葉に何も反応がなかった。
2人のことは一旦さておき、手書きの資料を読んだりと、くまなく部屋中を回っていると、クローゼットの中に、ぷかぷかと液体に浮かぶ脳のような物を見つけた。
それが、何個もあり、名前が記されているが、そこに、アーサーという文字があった。
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