魔王は和解したいようです

あぷ

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魔王の話が始まったようです

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暗く陰鬱とした道を足音が響く。それは1つでは無く複数だった。
「ったく、魔王城だってのに魔物の一匹もエンカウントしないってどういう事だよ...」
「落ち着いてください勇者様、居ない方が後に戦力も温存できていいじゃないですか。」
勇者と呼ばれた男は苛立っていた。それを呼び止めたのは魔女のような格好の女、魔道士だった。
勇者のパーティは4人だった。男は勇者のみ、今回のは中々の女好きのようだ。
「ちったぁ魔物も入ればLv上げだって捗るじゃねぇか。それに俺は早く帰ってお前らと遊びたいんだよ。」
勇者は魔術師の胸を揉む。艶やかな声を女は出した。節操の無い奴らだ。
後ろの2人は騎士のような格好の者と軽装、多分盗賊とか言うやつだろう。
勇者に興味はないらしく周囲の警戒をしていた。
勇者一行はそのまま歩き続け門に着いた。
「なーんか大きい門まで何事まで無かったなぁ。ここがボス部屋かぁ?」
「どうせこんなとこなんだから大したボスじゃないわよ。早く行きましょ?」
「だなぁ。ちゃっちゃか倒して朝までヤッちゃうかー。」
その勇者に続き一行は部屋に入る。私はそれを見届け、目の前の勇者に告げる。
「よく来たな、勇者よ。」
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