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007 エルフ嫁は照れ屋さん

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 〈育成モード〉にも興味があるけれど、まずは嫁の増員だ。

 リーネと夜を楽しむと、ネネイが1人になってしまうからな。

 既に幼女とはいえ、実際には生後間もないわけだ。

 そんな子に夜を1人で過ごさせるのは、心にくるものがあった。

 ということで、リーネにはネネイと共に寝てもらう。

 そして、俺は、新たな嫁と楽しむのだ。

「新たな嫁はエリスに決まりだ!」

 悩んだ結果、新たな嫁はエルフのエリスに決まった。

 丈の短いライトグリーンのドレスを纏う、金髪のエルフ少女だ。

 見た目は10代半ばといったところだが、エルフなので実年齢は分からない。

「今度はどんな形になるのかな」

 ウキウキしながら〈解放モード〉を起動する。

 その結果、〈生殖モード〉と同じく妙に卑猥な棒になった。

「たしかそのままカプセルに刺せばいいんだよな?」

 今、この場には俺しかいない。リーネとネネイは風呂に入っている。

「えいやっ!」

 エリスの入っているカプセルに朕ランスを突き刺す。

 固く閉ざされていたカプセルが、おもむろに開いた。

 完全に開ききると、エリスが目を開く。

「カイト……」

「俺が分かるのか」

「分かる」

 ぶっきらぼうに答える。

 リーネのような口調を想像していたから驚いた。

 皆が皆、リーネのような感じ、というわけではないみたいだ。

「お前は俺の嫁なんだが、それも分かる?」

 エリスの頬が赤く染まる。何も答えずにコクリと頷いた。分かるようだ。

「こんな所で立ち話もなんだし、俺の部屋に行くか」

「うん」

 エリスを連れて、自室に向かった。

 1階の広間に出ると、風呂上がりのリーネとネネイに出くわす。

 風呂上がって、リーネの部屋に向かう最中だった。

 良い機会だったので、全員の自己紹介を行う。

「リーネとエリスって面識がないんだな」

「私が封印された時は、他に誰もいませんでした」

「そういえば、そんなことを言っていたな」

 昨日の夜、リーネからこの世界について教わった。

 元々、この世界には、ファンタジーRPGにありがちな世界だった。

 都合よく中世ヨーロッパ風で、魔物が点在しており、ラスボスは魔王だ。

 魔物と人、それに人と人が争いを繰り広げる中、とある勇者が魔王を討伐した。

 それで世界が平和になるかと思いきや、実際はその逆だ。

 死の寸前に放たれた魔王の呪いによって、出産が不可能になった。

 つまり、当時は、大人の行為によって子供ができていたのだ。

 絶望に陥っている人類に起きたのが、コクーンの出現と〈神の啓示〉だ。

 コクーンは誰かが作ったものではなく、突如として現れたらしい。

 〈神の啓示〉とは、早い話が、俺の登場に関する予言だ。

 皆は啓示に従い、俺好みの嫁達が、仮死状態で保存されることになった。

 だが、最初の封印対象者であるリーネだけは他と違う。

 俺の案内役として、俺の登場と同時に封印が解かれるように設定されていた。

「到着だ」

 そんなこんなで、リーネ達との会話を切り上げ、エリスと部屋にやってきた。

 ドアが閉まると、エリスとベッドに押し倒す。

「カイト……」

 仰向けになり、真っ直ぐに俺を見るエリス。

「もしかして嫌なのか?」

 少し不安になった。

 相手が嫌がっているなら、これ以上をするつもりはない。

「嫌じゃない」

 よし、続行だ。

 俺はエリスに跨がった。

 ドレスの上から胸を揉む。

「そんなことしたら、駄目」

「嫌なのか?」

「嫌じゃない。嫌じゃないけど……」

「ならなんだ?」

「恥ずかしい。それに、変な声が出ちゃいそう」

 顔を真っ赤にするエリス。

 それが可愛くて、俺はますます調子づく。

 すると、エリスが小さな声で喘ぎ始めた。

 恥ずかしくて仕方ないらしく、俺の手を掴み、胸からどけようとする。

「たまらねぇ!」

 リーネのように従順なのもいいが、恥ずかしさから抵抗されるのはもっといい。最高だ。

 俺はエリスの手首を掴み、頭の上で組ませた。

 手と手の交差点を左手で押さえながら、右手で胸を揉む。

 更に、エルフ特有の尖った耳にしゃぶりつく。

 耳は特によろしいらしくて、エリスの嬌声が大きくなった。

 最初は小さかったのに、今では部屋中に響く大きさだ。

 ただ耳を舐めて、服の上から胸を揉んでいるだけなのに。

「カイト……恥ずかしいよ……」

 火照った顔をこちらに向けるエリス。

 俺はニヤリと笑い、着ている服を脱いだ。

「何を言うか。もっと激しくなるぜ」

 長い長い夜を、俺は心ゆくまで楽しむのだった。

 ◇

 翌日。

 朝からエリスと楽しんだ後、リーネの作った朝食を食べる。

「カイト……激しすぎ……」

「エリスは元気がたりないなぁ」

 エリスは既にバテバテだったが、俺はむしろ元気ビンビンだ。

「おとーさん、今日も頑張ってなの!」

 朝食の後は日課のCP稼ぎだ。

 出入口のすぐ近くに俺とリーネ、それにネネイが居た。

 エリスは生まれたての子鹿みたいに、足をガクガクさせながら、自分の部屋に消えていった。

「リーネ、娘のステータスってどうやって調べるんだ?」

 家を出る前に、俺はネネイのステータスを知りたかった。

 というのも、今日からネネイを育てようと思っている。

 エリスをより俺好みに調教することを楽しみたいからだ。

 そうなると、しばらく嫁を増やす必要がないので、余ったCPを育成に回す。

「ステータスは娘に言えば表示してくれます」

「そうなのか。じゃあ、ステータスを見せてくれ、ネネイ」

「はいなのー!」

 ネネイが両手を上げると、彼女の頭上にステータスが現れた。

 半透明のウィンドウに、ゲームのようなステータスが書いてある。

===============
【名 前】ネネイ
【レベル】0
【種 族】人間
【攻撃力】0(G)
【防御力】0(G)
【敏 捷】0
【知 識】0
【S P】0/10
【武 器】何も装備していません
【防 具】何も装備していません
【スキル】
何も覚えていません
===============

 数値の下限が1ではなく0のようだ。

「娘のレベルが1レベル上がるごとに、ステータスポイントを5ポイント、自由に割り振ることが可能です」

 そういえば、そんな話を前にもしていたな。

「細かいことはまた戻ってきてから教えてもらうよ」

 ステータスの確認が済んだところで、俺は狩りに出かけた。
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