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第一章
暗躍する近衛騎士団長ゲッペル
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「いや、離して!!」
暴れる怜亜を再び近衛騎士たちが取り囲んだ。
その光景を横目にルキは近衛騎士団長ゲッペルに近づきながらニヤリと不敵な笑みを浮かべ両手を大きく広げる。
「これはこれは近衛騎士団長閣下が直々のお越しですか!⋯⋯で、何の用でしたっけ?」
「なんだと貴様、一介の召喚士の分際で無礼な口の聞き方をするな!」
「は? この状況、どちらが無礼なんですかねぇ? それに知らないんですか、高位召喚士はどの国も欲しがる希少な存在だってことを」
「黙れ! とにかくお前の役目はここで終わりだ。あとは国王陛下直属の我が近衛騎士団が引き継ぐ」
「へぇ~、そうなんですか。ですが、いいんですかねぇ? ご依頼は第一王妃のヴィクトリア王妃陛下なんですけど⋯⋯ああそうか! あれですか、つまり第二王妃のオフィーリア様に頼まれてそのご令息であられる第二王子のリチャード殿下と異世界の大国の王女をこっそり結婚させてしまおうっていう算段だ!」
「な、なにを言ってる⋯⋯貴様一体何者だ!!」
急にルキの顔がいつもの冷酷な表情に戻る。
「もし、そうじゃなく異世界の大国の王女が第一王子セドリック殿下と結婚すること自体都合が悪いから殺してしまえってことなら、ただじゃおかねーぞ!」
「うっ⋯⋯」
「なんだ図星か⋯⋯ミシェル!!」
ルキが右手をかざすとミシェルの手には鞘に収まった剣が握られていた。
一斉に怜亜を取り囲んでいた近衛騎士がミシェルの方を向く。
ミシェルは怜亜の方へ向かって走り出すと怜亜の前にいる三人の近衛騎士たちの腹を素早く鞘で付きあっという間に倒したあと剣を抜きながら怜亜に近づき、怜亜の背後から剣で斬りかかってきた近衛騎士たちの剣を鋭い音と共に次々と弾き飛ばし、よろけた近衛騎士たちが反応仕切れぬうちに怜亜の腕を取って一気に自分の方へと引き寄せた。
ミシェルと怜亜は一瞬見つめ合ったあとすぐに手を取り合いルキのもとへと走る。
それを見た他の近衛騎士たちが二人の背後から剣を振りかざし一気に襲いかかろうとしたその時リノが近衛騎士たちに向け素早く左手をかざし呟いた。
「半透明壁」
すると突然近衛騎士たちの目の前に半透明な大きな壁が現れ近衛騎士たちは激突し次々と転倒した。無事にルキの背後に回り込んだミシェルと怜亜。リノもすぐにルキのそばに瞬間移動する。ルキたちを睨む近衛騎士団長ゲッペル⋯⋯。
その時突然礼拝堂の外から威厳のある太い声が聞こえた。
「なんだ、この騒ぎは!!」
その言葉を皮切りに続々と入口の両開き扉からパッと目を引く真紅の制服を着た男たちがなだれ込んできた。王家の紋章。それは近衛兵団だった。近衛騎士たちは直ぐに立ち上がり、近衛騎士団長ゲッペルを囲むようにして近衛兵団と睨み合った。
そこへ遅れて現れた威厳のある太い声の主⋯⋯それは見るからに貴族の高官らしい男であった⋯⋯。
暴れる怜亜を再び近衛騎士たちが取り囲んだ。
その光景を横目にルキは近衛騎士団長ゲッペルに近づきながらニヤリと不敵な笑みを浮かべ両手を大きく広げる。
「これはこれは近衛騎士団長閣下が直々のお越しですか!⋯⋯で、何の用でしたっけ?」
「なんだと貴様、一介の召喚士の分際で無礼な口の聞き方をするな!」
「は? この状況、どちらが無礼なんですかねぇ? それに知らないんですか、高位召喚士はどの国も欲しがる希少な存在だってことを」
「黙れ! とにかくお前の役目はここで終わりだ。あとは国王陛下直属の我が近衛騎士団が引き継ぐ」
「へぇ~、そうなんですか。ですが、いいんですかねぇ? ご依頼は第一王妃のヴィクトリア王妃陛下なんですけど⋯⋯ああそうか! あれですか、つまり第二王妃のオフィーリア様に頼まれてそのご令息であられる第二王子のリチャード殿下と異世界の大国の王女をこっそり結婚させてしまおうっていう算段だ!」
「な、なにを言ってる⋯⋯貴様一体何者だ!!」
急にルキの顔がいつもの冷酷な表情に戻る。
「もし、そうじゃなく異世界の大国の王女が第一王子セドリック殿下と結婚すること自体都合が悪いから殺してしまえってことなら、ただじゃおかねーぞ!」
「うっ⋯⋯」
「なんだ図星か⋯⋯ミシェル!!」
ルキが右手をかざすとミシェルの手には鞘に収まった剣が握られていた。
一斉に怜亜を取り囲んでいた近衛騎士がミシェルの方を向く。
ミシェルは怜亜の方へ向かって走り出すと怜亜の前にいる三人の近衛騎士たちの腹を素早く鞘で付きあっという間に倒したあと剣を抜きながら怜亜に近づき、怜亜の背後から剣で斬りかかってきた近衛騎士たちの剣を鋭い音と共に次々と弾き飛ばし、よろけた近衛騎士たちが反応仕切れぬうちに怜亜の腕を取って一気に自分の方へと引き寄せた。
ミシェルと怜亜は一瞬見つめ合ったあとすぐに手を取り合いルキのもとへと走る。
それを見た他の近衛騎士たちが二人の背後から剣を振りかざし一気に襲いかかろうとしたその時リノが近衛騎士たちに向け素早く左手をかざし呟いた。
「半透明壁」
すると突然近衛騎士たちの目の前に半透明な大きな壁が現れ近衛騎士たちは激突し次々と転倒した。無事にルキの背後に回り込んだミシェルと怜亜。リノもすぐにルキのそばに瞬間移動する。ルキたちを睨む近衛騎士団長ゲッペル⋯⋯。
その時突然礼拝堂の外から威厳のある太い声が聞こえた。
「なんだ、この騒ぎは!!」
その言葉を皮切りに続々と入口の両開き扉からパッと目を引く真紅の制服を着た男たちがなだれ込んできた。王家の紋章。それは近衛兵団だった。近衛騎士たちは直ぐに立ち上がり、近衛騎士団長ゲッペルを囲むようにして近衛兵団と睨み合った。
そこへ遅れて現れた威厳のある太い声の主⋯⋯それは見るからに貴族の高官らしい男であった⋯⋯。
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