夜空に瞬く星に向かって

松由 実行

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第三章 Cjumelneer Loreley (キュメルニア・ローレライ)

5. 探査船「キュメルニア」

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■ 3.5.1
 
 
 何度もの短ジャンプを繰り返し、俺達はキュメルニアガス星団のかなり奥深くまで入り込んでいた。
 ブラソンもルナもホールドライヴの起動に熟練してきており、最初の短ジャンプのように200万km直線で確保しろなどという事は無くなった。
 AIであるルナに慣れも何もない様な気もするが、チェックシーケンスの効率化や、起動シーケンスの組み合わせやウェイトの設定でやはり何度も繰り返して最適な条件が出る所があるのだそうだ。その点について彼女は「慣れ」という言葉を使ったらしい。
 
 二人がホールドライヴ起動に慣れた事で、ホールドライヴ開始に必要な条件は200万kmの直線航行から、30秒のウェイトに変化した。船がどれだけの速度で進んでいようが、30秒あればホールドライヴに突入できる様になった。
 もっとも、ホール突入時の速度が余り遅いと、僅か一光年ジャンプするだけにまる24時間かかったりする。とは言え、速すぎれば電磁シールドが保たない。だからホールドライヴを行うと決めてからホール突入までの30秒間、操縦士としての俺の仕事は、障害物を避け、船の周囲のプラズマの様子を見ながら、可能な限り最大に船を加速する事だ。
 
 実はホールドライヴでホール突入前に直進している必要はない。
 直進にこだわるのは、周囲空間に固定座標で生成されたホールに最大数千km/secという超高速で突入するため、真正面から助走を付けてよく狙い澄まして突入しないとホール壁面に接触して大惨事になりかねない、という理由による。
 船の速度が遅くてコントロール可能なら、もしくは俺の操船の腕が超絶に巧ければ、もしくはレジーナの自動操縦でコントロールできれば、ホール脇から接近して正面でひねり込んでホールインしてもかまわない。
 勿論、そんな恐ろしいことはやりたくない。ホール壁に接触すると良くて船体が分解、悪ければ船も人もバラバラに分解された上にどことも分からない遙か宇宙の果てか次元の果てに吹っ飛ばされて行方不明だ。
 そして壁との接触を恐れて低速でホールに突入すれば、今度はジャンプに必要な時間が等比級数的に長くなる。
 だから結局、安全かつ十分な速度を持ってホールインするために、ホールドライブ開始直前にはそれなりに直線距離での航行が必要となる。そしてこの直線を取るのが難しい。
 
 厳しい条件での操船を強いられているが、それで得た収穫もある。
 片時も気を抜けない操船を強いられ、しかしそれが功を奏して、俺もレジーナの操船に慣れてきた。急加速したい時、どれくらいのタイムラグでリアクタの出力が追いついてくるか、ジェネレータの出力が上がってくるか。
 急旋回をした時。どれくらいの潮汐力がどこにかかり、どこまで急旋回をしても良いか。
 船体の話だけでは無い。
 どういう言い方をすればルナが、つまりレジーナがどのような反応をするか。
 突発性の事態に対して彼女がどのような反応をし、どう決断して自動処理するか。
 ルナをレジーナのAIと見なせば、船の反応が予測できるようになったということであり、ルナをAIの生義体と見なせば、ブラソンとルナと俺のチームワークが向上したと見る事が出来る。
 
 厳しい条件での操船で思い出すことがもう一つある。
 例の気絶事件以来、アデールの態度が目に見えて変わった。もちろん、突然従順になったり、慈愛溢れる女神のようになったりしたわけではない。相変わらず感情のこもらない声と態度で人の神経を逆撫でする用な事を言ってくる。ただ以前のように、事あるごとに何から何まで突っかかって喧嘩を売りに来なくなった。
 それは、都合の悪い自分の姿を見られたが故の引け目なのだろうし、そのような引け目を感じるだけの心があるのであれば、もしかしたら地は気弱な性格であるのを隠すために虚勢を張っているだけなのかも知れなかった。
 いずれにしても、こうなったらもういくら憎まれ口を叩こうと、かわいい虚勢を張って必死で突っ張っている奴にしか見えない。そうなれば、その憎まれ口も気にならず、必死で突っ張っている様を生暖かい眼で見守っている態度が表に出る。
 それが気に入らないらしく、アデールはまた憎まれ口を叩くのだが、一旦認定してしまった以上もう気にならない。
 それで十分だ。俺の精神的安寧は保たれた。
 
 
■ 3.5.2
 
 
 さらに何度も短ジャンプを重ね、キュメルニア・ローレライにかなり接近している。
 プラズマ流や重力場の異常によりまだまだ探知精度は低下しているが、位置特定の推定誤差は数万km以下にまで絞り込めている。ほぼ特定したも同然だ。
 そしてルナが気になることを言い始めた。
 
「まるで身体の所々が痺れたような感じです。センサーの劣化が激しく、故障で動かなくなったものが全体の5%以上あります。」
 
 レジーナ船体の外部や、外殻直下の比較的外部に近い所に取り付けられているセンサー類の故障率が上がっているらしい。もちろんプラズマからの電磁波や放射線を受けてのものだろうが、少し気になる。
 電子機器類は言われているほど放射線からの影響を受けるわけではない。センサーの測定値はその手の放射をノイズとして受け取り、測定精度を著しく低下させてしまうが、かといってセンサーそのものが壊れる訳では無い。
 そもそも、その手の外部に露出しているようなセンサーはかなり高度に電磁シールドが施してある。さもなければ、外部から電子的な攻撃を受けた場合、センサー周辺の電子回路を突破口として侵入され、船のシステムをズタズタにされてしまう危険があるためだ。
 しかし、進水してまだ一年も経たないこの船のセンサー類の5%以上が既に動作不良を起こしていると、ルナは言っている。
 
「重力センサーや広周波帯域光学センサーなどは問題ありません。航路上の障害物を発見するには何の支障もありません。船体外放射線量検知センサーや、船殻温度センサーなど、地味なセンサーが中心です。ただそれでもセンサーはセンサーですので、そこの部分にあるべき知覚情報が欠落しているような状態なので、身体の一部が痺れているように感じてしまいます。」
 
 もちろん電磁波や放射線は船全体を包む電磁シールドで弾いている。しかし完璧に全てが弾けるわけでもない。
 たまたま、電磁シールドで弾ききれないほどの入射角度と速度でシールドに当たったプラズマ原子のうち、ごく少数はシールドを突破して船体にまで到達する事が確認されている。しかしそんな量のプラズマなど、船殻で全く問題なく弾き飛ばすことができるし、そもそもがシールド無しでアステロイドベルト軌道上に停泊しているよりも少量だ。
 透過したプラズマが原因なのだろうと推測はできたが、本当にセンサーを故障させるだけのプラズマ量が漏れているわけでもなく、この問題は未解決のまま残った。
 そもそも、一番その手の脅威にさらされやすい船体正面に備えられている重力センサーなど航法用センサー類が全く問題なく、側面や船体後部にあるセンサーがやられていくのが分からない。しかし原因が分からないので、対策の打ちようもない。シールドは正常で、船殻にも穴は開いていないのだ。
 
 船内から交換できるタイプのものは、ルナが、というかレジーナが小型作業用ロボットを使って自分で交換していた。船外での作業でしか交換できないものは、あきらめるしかなかった。余程死活問題に今すぐ直結するような事態でもない限り、さすがにこの宙域で船外活動をやりたいとは思わない。
 センサーが故障するような環境に、もっとマイルドな条件下での作業を想定されているロボットを送り出しても、ミイラ取りがミイラになるだけで、二次遭難でロストするロボットの数が増えるだけ、という事は想像に難くない。
 外部センサーについては今は放置するしかない。仕方がない。
 
 しかし後になって俺は、この決断を後悔することになる。
 あのとき、船内から確認できるセンサーだけでも確認しておけば良かった、と。
 
 
■ 3.5.3
 
 
「キュメルニア・ローレライ位置情報アップデートしました。想定誤差100km以内。本船からの距離、約10.2光日。次の短距離ジャンプで到着します。」
 
 大体予想通りのルナの台詞に安堵する。
 そして、何十万年にも渡って誰も手が届かなかった、銀河最大級と言って差し支えないお宝に、あと一歩という所まで肉薄している事を実感し、身震いする。
 周囲の脅威度を確認する。さしあたって、すぐに脅威になりそうなプラズマ流やデブリは存在しない。
 いったん小休止にしようか。
 
「ルナ、加速1Gでアイドル。小休止しよう。ここまで来れば、もう慌てる必要も無いだろう。周りにヤバそうなものは無い。腹も減ったし、な。」
 
「諒解。加速1Gアイドル。進路目標キュメルニア・ローレライを維持。」
 
 インターフェースからログアウトする。
 ほぼ同時にブラソンとルナもログアウトした様だ。ブラソンが頭頂部を軽く握った拳でトントンと叩いている。
 
 リンク操縦システムは、脳の視覚野や聴覚野に直接情報を送り込む。そして俺達の表層思考を読み取り、それを操縦やシステム操作に反映する。
 だから眼の使いすぎで視神経が疲れて肩が凝ったり、操縦桿をずっと握る腕が強張ったりするようなことは無い。だが、一時も気を抜けない緊張の連続で、無意識に全身の筋肉に力が入っている。だから結局、数時間の操縦を終えると体中がガチガチに凝り固まっている。
 偶に、船内に浴室の施設を持つ船がある。制御できない大量の水を居住区内に保持するその神経が分からなかったのだが、キュメルニア星団に入ってからの緊張の連続で、連中の気持ちが少し分かった様な気がする。
 この仕事が終わったら、一度地球に下りて温泉で骨休めをするのも良いかもしれない。
 
 あれ以来、操縦士席が定位置になっているアデールを伴い、四人でゾロゾロとコクピットを出る。相変わらずアデールは不機嫌そうな表情を顔に貼り付けている。頑張って威厳を保とうとしているのだと考えると、なかなかかわいい奴だ。
 
 ダイニングテーブルに座っていると、ルナが食事を持って来た。今日のメニューは、シーフードリゾット・天津風あんかけ。赤だし湯葉味噌汁付き。なんだこれは。案外イケる。
 
「ルナ、これはお前が考えたのか?それともどこかのデータベースか?」
 
 折衷天津丼の最初の一口を嚥下して、意表を突いた旨さに思わず尋ねる。
 もしかしてルナは料理の才能なんてあったりするのか?
 料理の得意な宇宙船。なかなか夢があるじゃないか。
 
「私が考えました。これまでアクセス履歴のある全てのデータベースを解析した上で、レシピを材料や味付け、分野ごとにグルーピングして、n次元ベクトルが近隣の象限に存在し、かつ僅かに異なる組み合わせから選んでいます。」
 
 ・・・聞かない方が良かったか。夢がなんとなく壊れた気がした。
 俺の心の内を読んだのか、アデールがこちらを向いてニヤニヤしている。クソ。なんか久しぶりにムカついたぞ、この女。
 そんな俺の横で、ブラソンはものも言わずに折衷天津丼をがっついている。素晴らしい勢いで、皿の上の料理の乗っている面積が減少していく。どうやらブラソンのお気に入りがまた一つ増えそうだ。
 ルナは、何事も無かったかの様にすました顔でゆっくりとスプーンを動かして、黙々と食事を続ける。
 
 食後に皆でコーヒーを飲みながら、そのまま簡単なブリーフィングをする。
 
「皆聞いていたと思うが、次の短距離ホールジャンプでキュメルニア・ローレライの近傍に出られると思う。その後、通常空間を何時間か航行したら接触できるだろう。」
 
 このときばかりは、アデールも皮肉な嗤いを引っ込め、真面目な顔でこちらを見ている。
 ちらとルナの方を見るが、特に何を言いたそうにもしていない。
 
「運が良ければ、そのまま接近、接舷してデータのハッキングを掛ける。ブラソンの出番だ。システムを生き返らせる為に、こちらからパワー供給が必要になる可能性が高い。これは、接舷後に俺が出る。なに、接舷していればキュメルニア探査船もシールドの中だ。タイミングさえ間違わなければ、それほど酷く危険でも無いだろう。」
 
 そこでアデールが口を挟んできた。
 
「データはこちらにそっくり全て渡して貰う。コピーは禁止だ。依頼者は私だ。コピーの作成無く全てのデータをこちらに渡す事。これが依頼の完遂条件だ。例外は認めない。」
 
 ブラソンが何か言いたそうに顔を上げた。
 しかし結局、何も言わずに沈黙を継続した。そんなブラソンを見て、アデールが口の端だけで嗤う。
 ブラソンの超一流ハッカーとしての知識欲だろうか。そこに電子データがあれば、暴いて中身を確認したくなる、といったところか。
 もっとも今回は、依頼完遂条件が『中を見るな』なのだから、我慢して貰うしか無い。
 
「分かった。良いだろう。銀河人類の生物学的データなど、俺達一般人には用の無いものだ。知ったところで何が出来る訳でも無いしな。お前の云うとおりにしよう。」
 
 アデールが、『良く出来ました』とばかりに上から笑う。
 
「さて、元に戻ろう。少し困った事態になるのは、キュメルニア探査船が想像以上に破壊されていた場合だ。救難信号を出し続ける位だから、そんな事は無いと思うのだが、もしかしたらと云う事もある。
「この場合は、システムのストレージを回収する。サルベージは後で落ち着いてやれば良いだろう。」
 
「もちろんその場合は、解析はこちらに任せて貰おう。ハードウェアごと引き渡して貰う。お前たちが解析するのはダメだ。」
 
 まあ、当然そう云うだろうな。
 
「良いだろう。今確認したいのはそこまでだ。後は実際にキュメルニア探査船を見てみない事にはな。」
 
 そして俺達は少しばかり仮眠を取った。
 ホールアウトした後、次はいつ眠る事が出来るか分からない。しっかり休息を取ってからキュメルニア探査船に近付いた方が良い。
 
 数時間経ち、全員がもそもそと起き出してくる。
 アデールはともかく、俺とブラソンは常に神経をとがらせているので、どれだけ睡眠を取っても頭に鈍い疲れが残っている様な気がする。
 仕方が無い。寝ていたのではキュメルニア探査船に近付く事は出来ないし、近付くためには神経を尖らせて操船するしか無いのだ。
 ちなみにルナは、神経を尖らせるところはレジーナのMPUが行っているので、ごく普通に睡眠が取れるらしい。こんな時はAIの生義体が羨ましくなる。
 
「キュメルニア探査船周辺の状況が分かりました。探査船周辺に多数のデブリが検知されています。デブリ雲の中に捕らわれているものと思われます。」
 
 ホールドライヴ突入前にキュメルニア探査船の位置を再確認する。同時に周辺状況を確認していたところ、ルナが探査船の周辺に障害物を見つけた。
 デブリ雲か。面倒だな。突っ込んでいって重力シールドで弾き飛ばすか。
 
「デブリの詳細は分かるか?」
 
「詳細不明です。探査船と本船との間にある濃密なプラズマ流からの放射に邪魔されて正確なスペクトル分析が出来ません。同様の理由でデブリの大きさ、数ともに正確に掴めません。重力擾乱が酷く、重力センサーも感度低いです。ホールアウト後に再度実施します。」
 
 分からないものは仕方がない。いつまでも離れたところから眺めていてもしょうがない。まずは行って、そして触ってみるべきだ。
 危険があるのは承知している。何十万年も信号を出し続けるのは、周囲のプラズマ粒子から電力を得ているか、放射線をエネルギーに変える機構が船に付いていたのではないかと言われている。効率が悪く、今では余り使われていないが、逆エントロピー系の永久機関が組み込まれていた可能性もある。いずれにしても、先に発見されたデブリ雲とともに、そういった濃いプラズマや電磁波が充満した空間にいるだろう事は当初から予想されていた。
 
「ホールドライヴ用意。」
 
「諒解。ホールドライヴチェックシーケンス完了しています。ホールドライヴシーケンスに入ります。」
 
 ルナの宣言とともに、俺は船を加速し始める。
 今ではもう手慣れた流れで、レジーナはホールドライヴに突入し、ものの数分のジャンプで通常空間に戻った。
 
「ホールアウト。オールグリーン。キュメルニア探査船位置特定開始します。周辺状況確認します。」
 
 ルナの声が響いた後、コクピットは静寂に包まれる。
 今はシステム内での会話もコクピット内に音声として出力されている。アデールにも今何が進行しているか聞こえているはずだ。
 もっともこのサービスは、アデールに状況を知らせて落ち着かせる目的が半分、ビビらせる目的が半分なのだが。
 ルナが無表情にアデールをオモチャにしていて、アデールがそれに全く気づいていないのが端から見ていて案外楽しい。
 進水したばかりの船の新品のAIということは伝えてある。時に行き過ぎて大いに逆効果を発揮しているルナのサービスは、まだ学習が十分でないAIがマニュアル通りに対応している為ヒトの心の機微が理解できていないものだとアデールは納得しているようだ。
 何もかも全て無表情でやってのけるルナは、実は新品のAIにしては随分こなれた対応ができるようになっている。レジーナのMPUとルナがシャルルのドックに納品されてから、随分時間をかけて調整していた。その間にアンジェラ達先輩AIがルナの経験値を上げてくれていたものだと俺は見ている。たぶん彼女たちも、新しい妹を得て嬉しかったのだろうと思う。
 そして当のルナは、新品AIという隠れ蓑を利用してアデールの事を好きにオモチャにしている。こんな人を食った遊びを始めるのは、それなりに経験を積んだAIだけだ。
 そしてどうやらルナは、最初に俺を執拗に攻撃したアデールのことを良くは思っていないらしい。
 まぁ、高慢チキなクソ女が無表情のAIにオモチャにされている様は見ていて面白いので構わないのだが。実は虚勢を張っているだけ、というのが既に分かっているので余計に面白い。我ながら趣味の悪い事だ。
 
「キュメルニア探査船位置特定完了しました。距離1600万km、誤差100mです。大型のデブリに座礁しているようです。
「キュメルニア探査船周辺のデブリ解析完了しました。これは・・・金属?とも少し違います。スペクトル分析ライブラリにありません。探査船周囲のデブリ全てが同じスペクトルを持っています。」
 
 俺の知っている限りでルナの声に初めて感情がこもり、そして戸惑った様な台詞を口にした。
 嫌な予感がする。
 
「全デブリ放射赤外線量上昇。重力反応増大。放射線発生量増大。デブリ自立運動開始しました。
「スキャンレーザーの発振を確認。放射線パターン一致。『機械』群です。前方1500万kmを中心に機械群が展開。総数二万五千以上。こちらに加速してきます。」
 
 落ち着きと無感情を取り戻したルナの声が、コクピットに冷たく響いた。
 

 
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