銀色の商人と贋作の妻

真大(mahiro)

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番外編

悩める弟8⚠️

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「ぐ、ぅ……ッ!!」

ズヌッ、とカイの熱く硬い剛直が、ヨハンの最奥へと挿入された瞬間。
頭の芯を突き抜けるような激しい快感が走り、ヨハンの目の前がチカチカと白く明滅した。
身体が割れるような衝撃と、それを上回る充足感。
そして、それだけではなかった。

繋がった瞬間、堰を切ったように、ヨハンはこの瞬間にカイから放たれた、濃厚で圧倒的な「アルファ」のフェロモンを感じ取ったのだ。

「っ、は、あ……ッ!?」

カイもまた、ヨハンの胎内から溢れ出すオメガの甘美なフェロモンを全身で浴びたのか、先ほど唾液で甘さを感じた時とは比べ物にならないほど、驚愕と興奮に満ちた表情をしている。

「ッこ、これが、フェロモン……、やばい、ッ」

初めて本能で感じる、番候補であるオメガの濃厚な香りに、カイは一気に理性を焼き切られそうになり、カッ!と目を見開いた。
その瞳は爛々と輝き、先程よりもさらに理性を失った獣のように、ギラギラと光っている。

普段の温厚なカイからは想像もできない、その瞳に湛えられた強い欲情と独占欲。
それを肌で感じ、ヨハンは恐怖するどころか、心の底から嬉しくて震えた。

(ああ、カイも……僕を、こんなに求めてくれている……!)

ヨハンもまた、初めて感じる愛しい人の濃厚なアルファフェロモンに酔いしれていた。
脳髄が痺れ、頭がおかしくなりそうなくらいに、目の前の人を求めている。

「……カ、カイ……ッ、気持ちよくして、ぇ……ッ」

ヨハンがねだるように腰をくねらせると、カイの中で何かが弾けた。

「……くッ!!」

カイは必死に取り戻そうとしていた理性を完全に手放し、ヨハンの細い腰を大きな両手でガシッと掴むと、ガクガクとベッドがきしむほど激しく揺さぶるように、奥まで突き始めた。

「あ、あ、あ゛ッ! すご、い、カイ、あっ、あああーーッ!!」

ヨハンは狂いそうなくらい高い声を上げ、カイの容赦ない攻めを華奢な身体一つで受け止める。
いつも優しくて穏やかな苗屋のカイが、今はただの雄として、狂いそうなくらいの巨大な欲望をヨハンにぶつけている。
その事実に、ヨハンの心も身体もとろとろに溶かされていく。

「ひぃ、あ、イク、イッちゃう、あぁぁッ!」

何度も絶頂を迎え、ヨハンはすでに自分が射精しているのか、それとも中イキしているのか、何も分からなくなっていた。
白い内腿が痙攣し、快感のあまり全身がガタガタと震えている。
カイも、額に青筋を浮かべ、歯を食いしばって唸っている。
理性を失いかけているが、それでもなんとか力任せになりすぎないよう、華奢なヨハンを壊さないようにギリギリのところで制御しているのが目に入った。

(……壊して、ほしいのに……)

めちゃくちゃにされたい。
けれど、必死に壊さないように大切にしてくれているカイのことが、どうしようもなく愛しい。

そんな矛盾した感情に侵されたまま、ヨハンは思考を手放し、愛する人との初めてのセックスという快楽の海へ、深く溺れていった。
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