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神様に妻を寝取られました そんなぼくを女神様がなぐさめてくれました

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「ほんとなんにもないところだねぇ」
 隣りを歩く妻の恵理がポツリと言う。
ぼくと妻の恵理は年末からぼくの祖母の住んでいる集落にいる。
年明け二日となるとやることもないのでぶらぶらと集落を散歩している。
時々見知った顔に会い挨拶をしながら集落のはずれを歩いてた。

 さすがに年には勝てず祖母は春から里に下りることになっている。祖母にとって今年はこの集落で過ごす最後の年越しになるだろう。ぼくらもここに来るのは次はいつになるか。

 子供の頃、盆暮れには連れてこられた。中高生になると何もない田舎が嫌で部活や塾を理由に来なくなった。大学生になって力仕事を頼むと両親に懇願されてまた来るようになった。そして今年は去年結婚した新妻を祖母に紹介するのも兼ねている。

「へー、本当に寂れてきてるねぇ、あれ、でも、あそこの神社はきれいだね」
集落のはずれにある神社は集落の規模に比べて大きいのは集会場も兼ねてるからだろう。
今はほとんど使われないと聞くがそれでも手入れが行き届いているのは集落の人たちの信仰心の賜物か。

 どちらが言うまでもなく足が神社に向かう。拝殿の前でお参りする。おじぎをして顔をあげると拝殿の戸が開いているのに気が付いた。盗まれるようなものはないと思うけど心配だ。

 とびらだけ閉めようと思ったら妻が靴を脱いで中にあがる。ぼくも続いた。

 中は掃除も行き届いていて清浄な空気に満ちているような気がする。ここで祀っているのは山の神様だから女神様だっけ? それにしてもここは広いなぁ。20人くらいが雑魚寝できそうだ。妻はご神体の小さな鏡を興味津々で見ている。ぼくは後ろを向き入り口の方の鴨居に掘られた彫刻を見ていた。

「きゃぁ」
 妻の悲鳴が聞こえ、振り向くとそこには妻の姿がなかった。
「おい、どこに行った、大丈夫か……」
 見回してもどこにもいない。広いとはいえ隠れるようなところはない。
 一度外に出たけれど外にもいない。それに入り口の外にきちんとそろえた靴が残っていた。

  しばらく探していないのでスマホを出して両親を呼ぼうとした。そのときかすかに喘ぎ声が聞こえた。
 声のする方を探すとご神体の鏡の方から聞こえる気がする。鏡を中で何か動くものが見えた。

「えっ、恵理~」
 
鏡の中には裸の恵理がいた。
 恵理は自分で胸を掴み揉みしだいている。そして彼女の足を割り込むように体格のいい男が腰を動かしている。
「あぁぁ、すごいぃぃ、これなにぃ、気持ちいいのぉ」

 恵理は顔を左右に振りながら悶え喘ぎ声を出している。ぼくと交わる時もこんなに乱れない。

「あぁ、これえ~、気持ちいいのぉ、ともくんよりいいのぉ、もっとぉ、もっとぉ♡」

 ショックだ。目の前であからさまにいわれてしまったぼくは悔しくて涙が出てきた。
それにもかかわらず股間は大きくなっていた。

「ほう、今年はよい巫女がきたようだな」

 急に声がして横を向くと隣に豊満な女性が居た。いつの間に?

「そしておヌシもなかなかのものを持っている様だな。しかし宝の持ち腐れのようだ」
 彼女はぼくの股間に手を伸ばし服の上から優しく撫でる。
ぼくが何も言えずただ泣きながら鏡の中を見ている。
「泣くでない、よしよし、さぁ泣きたかったらわしの胸を貸してやろう」

 そう言うと豊満な胸をはだけ乳房にぼくの頭を
「あそこでまぐわってるのは、ヌシの妻か、これはすまん事をした。とはいえ、これは神事、ここに来たのも縁じゃ、さてわしらも交わろう」
そういいながら鏡をさわり僕らも鏡の中に入っていった。

 妻が他の男、神様であろうと、交わっているのを目の前で見るのは辛い。
それが判ったのか女神様がぼくの顔を豊満な胸に抱く。大きな乳房は柔らかく気持ちがいい。
「さぁ、ヌシの子種をわしにまいてくれ」
 その言葉には逆らえない。ぼくは女神様の体に抱き着き女陰に男根を突き立てる。
 ぬるぅっと入りむとそれだけでぞくぞくする。思わず声がでてしまう。
「いいぃ、気持ちいい、入れただけなのに」
 女神の力なのか吸い込まれるようなそんな気持ちが良い。天上にあがる気分というべきか。
ぼくは何も考えられずそのまま腰を振り始めた。
「あぁ、あまり焦るな」
 女神様がたしなめるので、ぼくは少し動きを抑える。
「そう、いい子だ、ゆっくりと、そうそう、これはあたりだな、よい子を産めそうだ」
 子供、子供を産んでもらえるのか。すでにぼくは恵理のことを忘れ女神様に夢中になっている。
 
「ほらマラをもっと上にこすりつけるように、そうだその辺りがきもちいいのだ」
 もう言われるがままに動く人形となったようだ。
「そうそう、あぁ、いいぞ、本当にいいものを持ってるな……」
 耳もとで聞こえるようなその声の言うままにぼくは腰を振る。
 女神様の中はぬるぬるしていて、時々きゅぅっと男根を締め付けたり翻弄される。いつもより我慢ができない。もう、奥底から熱いものがこみ上げてくる。
「うぅ、だめだ、出ちゃう」
 あまりの気持ち良さにぼくはあえなく射精する。

「ほう、いい種だぞ、それ次だ、何度も出してくれ」
 出したばかりだというのに、そう言われると女神様の中に入っている男根がむくむくと大きくなるのを感じる。
「さぁ、次の種をおくれ」
ぼくはもう何も考えられない。ただただ腰を振るだけの人形になってしまった。

 気が付くとぼくは恵理と並んで寝かされていた。恵理の腹はもう臨月が近いくらい膨れている。上座の方を見ると女神様と男神様がいらして女神様の腹も恵理と同じく臨月を迎えたように丸くなっていた。

 やがて二人は呻きだす。ぼくは恵理の手を握ると恵理も握り返してくる。ただただ見ている前で二人は、いや一人と一柱は赤ん坊を出産した。

 男の神様が恵理が産んだ赤ン坊を抱きあげる。女神様も自分が産んだ赤ン坊を抱きあげる。
 すると赤ん坊がすくすくと成長し15,6歳の少年少女になった。それにつれて男神様も女神様も姿が薄くなりやがて消えた。
「「うむ、いい体を産んでもらえた」」
 少年少女は神様の声でそう言う。

「「巻き込んですまなかった。しかし、お前らのおかげで良い体が得られた。この後は、二人とも忘れてもらう。そうそう、お礼をしておこう。お前ら互いに遠慮しすぎだ。思うがままに交わるが良い」」

  何を言ってるんだ、そう思ったが目の前の裸の恵理に我慢ができずに抱き着いてしまう。
 可愛い顔を、白いくびすじを、きれいな鎖骨、そして控えめだけど形のよい胸、きれいなピンクの乳首、ぼくがキスを落すと恵理が声を出す。
「ああぁぁん、気持ち、いいのぉ、ともくん、もっと触ってぇ、気持ちいの~」
「かわいいよ、恵理」
 すでに神様達のことは忘れてむさぼり合う。
「あん、そんな、恥ずかしい、あぁぁ、なんでぇ、いつもより私えっちだぁ、ともくんのせいよ……」
「じゃ、やめようか」
 意地悪く言うと恵理はむくれたように答える。
「あん、いじわるぅ、ともくん、気持ちいからやめないで~」

 ぼくはそのまま下半身にキスを落す。陰部の上の下腹のあたり、そして太もものあいだ、女陰に近くなるたびにすぐに他に移る。
「あん、いじわるぅ、ねぇ、お願いあそこもさわってェ」
「あそこってどこだい?」
「いじわるぅ、恵理のおまんこにも触ってェ、あぁはずかしい、こと、いっちゃったぁ」
 もう少し意地悪しようかな。内腿を舐めなが見ると女陰の花弁がひくひくうごいている。
 ぼくは花弁に舌を這わせる。

「あぁぁ、、、、あぁ、、あっ、あっああぁぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
 ぼくの舌が花弁を舐める度に恵理は声をあげる。
「ひゃぁ、いいいいいい、いいのぉ」
 今度は芯芽に舌を這わせると身体ごとびくっと動く。
「あぁぁ、きもち、いい、いいのぉ、いいのぉ」
 花弁の中は泡立ったように白く濁ってきている。
 
  恵理はだいぶ温まってきたようだ。そしてぼくも我慢できない。
恵理の足を広げて男根を花弁の真ん中に合わせてそのままぼくは恵理の中に入っていった。

「あぁぁぁ、入ってきだぁ、あぁ、来たぁ、気持ちいいぃぃ」
 いつもより乱れ方が激しい。ぼくもそれを見ていつもより興奮していた。腰を思いっきり動かしたくなるのを我慢して、ゆっくり、ゆっくり動く。
「あぁ、あぁ、いいのぉ、いつもよりいいのぉ、ともくん、ともくん、あぁぁ」
 男根が当たる場所が良いのだろうか。恵理の弾け方がいつもと違う。それに引っ張られようにぼくの方もいかされそうだ。
「もう、、、でるっ、でちゃう……」
 ぼくは我慢できずに恵理の中に射精した。

 肌寒さに気が付くとぼくたちは拝殿で裸で寝て居た。
「あれ?なんで裸?」
 恵理が聞くけどぼくにも分からない。いや、拝殿に居るときに恵理が欲しくてたまらなくなって、それで恵理を口説いて抱いたんだった。
 そう言うと、恵理は顔を耳まで真っ赤にして答える。
「ばかっ」

 服をきて拝殿を出る。そして二度柏手をうち一礼して鳥居の方に向かった。鳥居を出て振り返って、ぼくらはびっくりした。
 あれだけきれいだった参道は雑草と藪の残骸でかろうじて石畳の上がとおれるくらい。拝殿は朽ちて壊れかけていて中に入るのは恐いくらい。そして鳥居は柱だけ残っていてこれも倒れそう。

 ぼくたちは何も言わず、もう一度拝殿の方に向かい一礼して祖母の家に向かった。スマホで時間を見るとせいぜい30分くらいしかたっていなかった。

 その後、家に帰ってしばらくしたころ恵理からうれしい知らせをもらった。赤ちゃんが来てくれた。予定より早いけれどこれはうれしい。

 安定期に入るころ両親と祖母に報告した。
 祖母には恵理がいないときにちょっと気になったので神社のことを聞いた。
「あそこか、あそこは大昔は村の若い衆とおなごが年上の男衆女衆から手ほどきを受ける所。手ほどきを受けたら好き合う同士で交わってそれで大人として認めてもらう場所だった」
「じいちゃんとばあちゃんも?」
「わしらの頃はな、ないしょだよ」
 顔を見ると赤い気がする。

「誤解しないように言っとくが、幸助も茜も百合もじい様をわしの子供だからな」
最後にきっちり釘を刺された。何があったかは聞かないでおこう。
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