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新生活スタートしましょう
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あのシャルルという嵐が去ったあと、わりと穏やかな日々が続いていた。魔物がまったく出ないわけではないけれど頻度が減っているし、二体同時に出てくることもない。種を植え水やりをし、育ったものはその都度収穫して私たちのお腹に入るか市場に出るか。種類も徐々に増えていって料理のレパートリーも増えていく。最初あれだけ大変だったものが楽しみに変わるのだから経験と慣れというのは大事だなとつくづく思う。
今日は少し日差しが強いな、と麦わら帽子を被って作業していた。前に市場に出たときに店主に笑いながらおすすめされたけれど、可愛いしそしたらと笑顔で購入した。麦わら帽子を被る令嬢なんて私ぐらいじゃないかとつい笑ってしまう。まぁ『元』令嬢なんだけど。
「エリーさん、今日はふたりで市場に行きません?」
ピーマンとパプリカを収穫した先生は笑顔で提案してきた。市場に出るときはお互い必要な物を買いに行くか、もしくは素材を売りに行くときか。タイミングもそれぞれだったしそういえば一緒に行ったのはいつだろうと考えるぐらいそれぞれで行っていた。片方が出かけて片方が野菜のお世話となぜか自然と決まっていたのだ。
「成長も良好ですし少しの間手を離しても大丈夫ですよ」
「そうね。そしたら一緒に行きましょ、先生。あ、ついでに農具の手入れもしてもらいましょうよ」
「そうですね」
でもまずは汚れを落とさなきゃいけないし女性の支度は時間がかかるのよ、と冗談で言えば先生は気長に待ちますよだなんて言うからちょっとからかい甲斐がない。
作業服ではなく市場に出れる格好に着替え終わってドアを開けば先生はやっぱり待っていた。そして手入れが必要な農具をそれぞれ選んで大きめの布に包み、笑顔で行きましょうかと言われ返事を返してふたりで並び立って坂を下る。この道もすっかり行き慣れたけれど、この間のシャルルの様子を見る限り令嬢にとってはきつい坂だったようで。家を出る前に体力作りをしていてよかったと坂を下り終えた。
まずは鍛冶屋に向かう。騎士が個人用に通っていることもあれば、防寒具を作って店に置いていたりする。道具の修理なども請け負っているから農具の刃がかけたりサビたりしたときはお願いしていた。
「ケビンさん、今日もお願い」
「おうエリーちゃん来たのかい。おっ、今日は先生も一緒かい!」
「こんにちは」
「久しぶりにふたりで来たからいっぱい持ってきちゃった」
そう言って先生と両手に持っていた物をケビンさんに預ける。いつもならひとりだから細々と持ってくるんだけど今日は単純に人の手が多いし、と笑顔を向けたらケビンさんの顔が若干引き攣る。
「相変わらず変わった修理を頼むなぁ」
私たちが持ってくるまで『農具』というものを見たことがなかったケビンさんは最初は渋い顔をした。見たことがない物を適当に修理して金を巻き取るつもりはないと。この人もプロなのだなと思いつつ、普通の包丁やナイフなどの手入れと多分変わらないから同じようにと頼んだ。もちろんちょこっとお金も弾んで。それ以降私たちが初めて持ってくる物には驚いた顔をしながらも、しっかりと手入れをしてくれている。
「なんだいなんだい折角ふたりで来たっていうのにデートかと思いきや……」
「あとで取りに来るわね」
「話も聞いちゃいねぇし。先生も大変だねぇ」
「エリーさんですからね」
男同士の会話を小耳に挟みつつ、頼んだわと鍛冶屋を出る。修理するまでに時間が掛かるだろうから今日は街で昼食を取ることにした。向かう先はもちろん例のパンの美味しい店だ。
「こんにちはマリーさん」
「あらエリーちゃん、セイファーくんも」
「こんにちは。サンドイッチ頂いてもいいですか?」
「いつものやつね。エリーちゃんはどうする? あっ、ちょっと新作作ってみたんだけど食べてみない?」
「えっ、いいの?」
「感想を聞かせてね」
パチンとウインクをしてマリーさんは厨房へと引っ込んでいく。この店は持ち帰りで買えるのはもちろん、店内に数個のテーブルと椅子がある。中で食べる人も少なくはない。
待っていると先生の目の前にはいつも食べているふんわりパンで挟まれている卵とレタスのサンドイッチ、私の目の前にはベーグルパンが置かれた。マリーさんが言うには木の実を練り込ませてみたとのこと。ふむ、とまじまじ見てみればこの木の実は所謂クルミだ。
手を合わせて早速ぱくりとひとつかぶり付いてみる。パンのバターの香りや風味はもちろん、クルミの香ばしさも口の中に広がった。
「美味しわ、このパン」
「よかった~。木の実なんて今まで使ったことなかったのよ。でも前にセイファーくんにこれも食べられるって聞いて貰ったの」
「あ、先生この間木の実が落ちていたって言ってたわね。それのこと?」
「ええ。森の入り口付近に成っているのを見つけまして。人の手を加えていない天然物ですが、美味しかったものですから」
そういえば数日前先生が木の実を大量に持って返ってきてひとつずつ割っていたっけ。クルミだと気付いてその日少し貰って夕食に入れたのだけれど、まさかマリーさんの手にも渡っていたとは。
でも人の手を加えて作ったものではないから取り過ぎたら次ができる前になくなるのでは、と心配したけれどそこは植物を研究している先生。取ったその日にしっかりと分析して取り過ぎないように抑えたらしい。そしてこれからも自然に育つよう敢えて手を加えなかったとのこと。
この世界もといこの国の食料、野菜はしっかりと管理されている。だからこそ管理されているもの以外出回ることは少なく、人々の口に入ることもあまりない。マリーさんもよくあまり見ないであろうクルミを使おうとしたわねとは思ったけれど、そこは先生に対する信頼度だったのだろう。ぱくり、ともう一度食べても美味しさは変わらなかった。
「ところで、今日はふたりなんだね。デートなの?」
「先生、そのサンドイッチちょっと貰っていいかしら」
「エリーさんのそのパンも頂いても?」
「ちょっと千切るわね」
「もう! 面白くないわね! でも折角だしゆっくりして行きなさいな!」
お言葉に甘えて少しゆっくりしてからパン屋を出た。お腹も見たらされたことだし、少し市場を見回ることにした。
「……それにしたって、ケビンさんといいマリーさんといい。なんでふたりで歩いているだけでデート扱いなのかしら。そしたら令嬢だって騎士と歩くんだからいつだってデートになるじゃない!」
「そういう話が楽しいんでしょうね。あ、エリーさんあのお店に寄っていいですか?」
「もちろんよ」
先生が指差した先は魔法具を取り扱っている店。とは言っても貴族の屋敷や魔法省で取り扱われているようなものは置いておらず、庶民でも扱えるような簡易的なものだけれど。例えば来訪を告げるベルとか短距離だけれど連絡のやり取りができるメッセージカードとか。
メッセージカードと言えば家から出るタイミングを教えてもらうために貰ったのが先生お手製のメッセージカードだった。お店に入ってあれやこれやを吟味している先生は多分そっち方面も得意で、そして例え簡易的な物でも興味を唆られるのだろう。値段もそこまで高くはないし気になるものがあったら買ったら? と聞いてみれば「今度作ってみます」という答えが返ってきた。職人かしら、先生は。
それからあちこち見て鍛冶屋に戻ればまだだと言われ、店内にあるダガーやナイフを眺めてみる。前に一度剣にチャレンジしてみたけれど指導してくれる先生がいたわけではなかったため、鍬の要領で縦に振り下ろすことしかできなかった。
「待たせちまって悪かったな! 仕上がったぜ!」
「ありがとうケビンさん!」
「ちなみに今日はお安くしとくぜ。この間貰った魔物の牙で作ったナイフがいい値で売れたんだ」
やっぱり魔物の素材は高く売れるしそれを加工したものは更に、だ。物珍しさに貴族が買うなんてこともあるようだしケビンさんのお店が潤ったのならばよかったと、お金と引き換えに綺麗になった農具を受け取りそれぞれ持っていた布に包む。
「……いつも思うんだけどよ」
布を抱えてお店から出ようとしたところ、ポツリと零れた声が耳に届いた。
「持つ量、逆じゃねぇか?」
私たちが持っている布を交互に見て言われた言葉に先生は「うっ」と小さく呻き私は苦笑した。誰だって得意不得意があるのだから持てるほうが持つのは何もおかしなことじゃない。
今日は少し日差しが強いな、と麦わら帽子を被って作業していた。前に市場に出たときに店主に笑いながらおすすめされたけれど、可愛いしそしたらと笑顔で購入した。麦わら帽子を被る令嬢なんて私ぐらいじゃないかとつい笑ってしまう。まぁ『元』令嬢なんだけど。
「エリーさん、今日はふたりで市場に行きません?」
ピーマンとパプリカを収穫した先生は笑顔で提案してきた。市場に出るときはお互い必要な物を買いに行くか、もしくは素材を売りに行くときか。タイミングもそれぞれだったしそういえば一緒に行ったのはいつだろうと考えるぐらいそれぞれで行っていた。片方が出かけて片方が野菜のお世話となぜか自然と決まっていたのだ。
「成長も良好ですし少しの間手を離しても大丈夫ですよ」
「そうね。そしたら一緒に行きましょ、先生。あ、ついでに農具の手入れもしてもらいましょうよ」
「そうですね」
でもまずは汚れを落とさなきゃいけないし女性の支度は時間がかかるのよ、と冗談で言えば先生は気長に待ちますよだなんて言うからちょっとからかい甲斐がない。
作業服ではなく市場に出れる格好に着替え終わってドアを開けば先生はやっぱり待っていた。そして手入れが必要な農具をそれぞれ選んで大きめの布に包み、笑顔で行きましょうかと言われ返事を返してふたりで並び立って坂を下る。この道もすっかり行き慣れたけれど、この間のシャルルの様子を見る限り令嬢にとってはきつい坂だったようで。家を出る前に体力作りをしていてよかったと坂を下り終えた。
まずは鍛冶屋に向かう。騎士が個人用に通っていることもあれば、防寒具を作って店に置いていたりする。道具の修理なども請け負っているから農具の刃がかけたりサビたりしたときはお願いしていた。
「ケビンさん、今日もお願い」
「おうエリーちゃん来たのかい。おっ、今日は先生も一緒かい!」
「こんにちは」
「久しぶりにふたりで来たからいっぱい持ってきちゃった」
そう言って先生と両手に持っていた物をケビンさんに預ける。いつもならひとりだから細々と持ってくるんだけど今日は単純に人の手が多いし、と笑顔を向けたらケビンさんの顔が若干引き攣る。
「相変わらず変わった修理を頼むなぁ」
私たちが持ってくるまで『農具』というものを見たことがなかったケビンさんは最初は渋い顔をした。見たことがない物を適当に修理して金を巻き取るつもりはないと。この人もプロなのだなと思いつつ、普通の包丁やナイフなどの手入れと多分変わらないから同じようにと頼んだ。もちろんちょこっとお金も弾んで。それ以降私たちが初めて持ってくる物には驚いた顔をしながらも、しっかりと手入れをしてくれている。
「なんだいなんだい折角ふたりで来たっていうのにデートかと思いきや……」
「あとで取りに来るわね」
「話も聞いちゃいねぇし。先生も大変だねぇ」
「エリーさんですからね」
男同士の会話を小耳に挟みつつ、頼んだわと鍛冶屋を出る。修理するまでに時間が掛かるだろうから今日は街で昼食を取ることにした。向かう先はもちろん例のパンの美味しい店だ。
「こんにちはマリーさん」
「あらエリーちゃん、セイファーくんも」
「こんにちは。サンドイッチ頂いてもいいですか?」
「いつものやつね。エリーちゃんはどうする? あっ、ちょっと新作作ってみたんだけど食べてみない?」
「えっ、いいの?」
「感想を聞かせてね」
パチンとウインクをしてマリーさんは厨房へと引っ込んでいく。この店は持ち帰りで買えるのはもちろん、店内に数個のテーブルと椅子がある。中で食べる人も少なくはない。
待っていると先生の目の前にはいつも食べているふんわりパンで挟まれている卵とレタスのサンドイッチ、私の目の前にはベーグルパンが置かれた。マリーさんが言うには木の実を練り込ませてみたとのこと。ふむ、とまじまじ見てみればこの木の実は所謂クルミだ。
手を合わせて早速ぱくりとひとつかぶり付いてみる。パンのバターの香りや風味はもちろん、クルミの香ばしさも口の中に広がった。
「美味しわ、このパン」
「よかった~。木の実なんて今まで使ったことなかったのよ。でも前にセイファーくんにこれも食べられるって聞いて貰ったの」
「あ、先生この間木の実が落ちていたって言ってたわね。それのこと?」
「ええ。森の入り口付近に成っているのを見つけまして。人の手を加えていない天然物ですが、美味しかったものですから」
そういえば数日前先生が木の実を大量に持って返ってきてひとつずつ割っていたっけ。クルミだと気付いてその日少し貰って夕食に入れたのだけれど、まさかマリーさんの手にも渡っていたとは。
でも人の手を加えて作ったものではないから取り過ぎたら次ができる前になくなるのでは、と心配したけれどそこは植物を研究している先生。取ったその日にしっかりと分析して取り過ぎないように抑えたらしい。そしてこれからも自然に育つよう敢えて手を加えなかったとのこと。
この世界もといこの国の食料、野菜はしっかりと管理されている。だからこそ管理されているもの以外出回ることは少なく、人々の口に入ることもあまりない。マリーさんもよくあまり見ないであろうクルミを使おうとしたわねとは思ったけれど、そこは先生に対する信頼度だったのだろう。ぱくり、ともう一度食べても美味しさは変わらなかった。
「ところで、今日はふたりなんだね。デートなの?」
「先生、そのサンドイッチちょっと貰っていいかしら」
「エリーさんのそのパンも頂いても?」
「ちょっと千切るわね」
「もう! 面白くないわね! でも折角だしゆっくりして行きなさいな!」
お言葉に甘えて少しゆっくりしてからパン屋を出た。お腹も見たらされたことだし、少し市場を見回ることにした。
「……それにしたって、ケビンさんといいマリーさんといい。なんでふたりで歩いているだけでデート扱いなのかしら。そしたら令嬢だって騎士と歩くんだからいつだってデートになるじゃない!」
「そういう話が楽しいんでしょうね。あ、エリーさんあのお店に寄っていいですか?」
「もちろんよ」
先生が指差した先は魔法具を取り扱っている店。とは言っても貴族の屋敷や魔法省で取り扱われているようなものは置いておらず、庶民でも扱えるような簡易的なものだけれど。例えば来訪を告げるベルとか短距離だけれど連絡のやり取りができるメッセージカードとか。
メッセージカードと言えば家から出るタイミングを教えてもらうために貰ったのが先生お手製のメッセージカードだった。お店に入ってあれやこれやを吟味している先生は多分そっち方面も得意で、そして例え簡易的な物でも興味を唆られるのだろう。値段もそこまで高くはないし気になるものがあったら買ったら? と聞いてみれば「今度作ってみます」という答えが返ってきた。職人かしら、先生は。
それからあちこち見て鍛冶屋に戻ればまだだと言われ、店内にあるダガーやナイフを眺めてみる。前に一度剣にチャレンジしてみたけれど指導してくれる先生がいたわけではなかったため、鍬の要領で縦に振り下ろすことしかできなかった。
「待たせちまって悪かったな! 仕上がったぜ!」
「ありがとうケビンさん!」
「ちなみに今日はお安くしとくぜ。この間貰った魔物の牙で作ったナイフがいい値で売れたんだ」
やっぱり魔物の素材は高く売れるしそれを加工したものは更に、だ。物珍しさに貴族が買うなんてこともあるようだしケビンさんのお店が潤ったのならばよかったと、お金と引き換えに綺麗になった農具を受け取りそれぞれ持っていた布に包む。
「……いつも思うんだけどよ」
布を抱えてお店から出ようとしたところ、ポツリと零れた声が耳に届いた。
「持つ量、逆じゃねぇか?」
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