8 / 73
モブの証言「坊ちゃま奮闘記」②
しおりを挟む
とても朗報です。顔を真っ赤にして興奮冷めならぬ坊ちゃまからとんでもない発言が飛び出してきました。
「別荘への招待を受けてくれたぞ……!」
あまりにもウキウキ気分で使用人一同、微笑みを浮かべつつ心の中では拍手喝采。よくやりましたね坊っちゃん! と中には涙を流す者も。
自身をフッた方とその方の想い人との交際、そして元婚約者へのエールを頑張って認められた坊ちゃまがようやく自身の幸せを掴もうとしているところを、一体誰が邪魔をできようか。
人生で初めて……ではなく二度目か。一度目は交流会であったものの私たちの中ではノーカウントになっている想い人に対する告白。今度は人のいない学園の中庭での告白は無事に成功したもよう。
しかしお相手がお相手で、本当に坊ちゃまの気持ちがちゃんと伝わっているのでしょうか……⁈ と言ったところだが。しかし相手はオッケーを出したとのことで一応は安堵した。
そして坊っちゃんなりに徐々に距離を縮め、そしてようやく別荘へのご招待成功。もう坊ちゃまそして使用人一同大喜びである。まぁ、婚約など将来の話は今は置いておくとして。
ご両親もせめて学園に通っている間だけでも自由に恋をしてもらいたい、とのことでお二人とも温かい眼差しで見守っていらっしゃる。
「でっけ~」
「そうか?」
そして、私たちも内心ドキドキしていた。ようやくお目にかかることができると。
別荘には屋敷に仕えている者数人が同行した。もちろん坊ちゃまの身の回りのお世話のため。しかしこの数人、とても熾烈な戦いが勃発していた。誰も彼も、お相手のご尊顔を見てみたかったが故に。
白熱したジャンケンという戦いを勝ち抜いた者たちは、ポーカーフェイスをしつつも坊ちゃまの隣りにいる学園の男子生徒のことが気になって仕方がない。坊ちゃまが惚れた相手なのだから、悪どい考えを持った人ではないはず。とお相手には悪いけれど正直半信半疑でもあった。何せ、初恋が初恋だったので。
「これが別荘? でっけぇな」
「ククッ……他の感想は?」
「やっぱ王子ってすげぇんだな!」
坊ちゃまが吹き出して笑う姿など、一体何年ぶりか。お二人の様子を見て使用人の中にはやっぱり涙ぐむ者も。
しかし顔と家族構成、授業の成績などは知っていたもののその人となりは実際目にしてみないとわからない。そして、今こうして坊ちゃまの隣にいるお姿を拝見して。
「いいか。逃がすなよ、囲え」
「承知」
お相手の方を迎えに行く前に坊ちゃまから使用人に発せられた言葉に、とても納得した。
こんな貴族の腹の探り合いなど知ったことではないと言わんばかりの裏表のない頭のネジが一本落ちてそうな青年なんて、私たちからしてみたらめずらしくて仕方がない。屈託のない笑みにマイナスイオンでも出ているのかと思うほどだ。
お相手の僅かばかりの荷物を素早く部屋の中に運び、お二人は早速散策へとでかけた。恐らく私たちにすら邪魔をしてほしくないのだろう。
微笑ましいようで、決して逃してなるものかという坊ちゃまの執念も感じる。
「一時はどうなるかと思ったけど、中々良好な関係そうですね」
「ですね~」
メイド同士でそんな会話をしつつ、今頃しっかりと手入れをされている庭園を歩いているのだろうなと微笑ましくなる。もしかしたら汚れて戻ってくる可能性もあるため湯船の準備も忘れない。
いや、別の意味で湯船の準備はしっかりとしておいたほうがよさそうだ。きっと坊ちゃまの性格上、今日しっかりとやるべきことはやるだろうから。
別のメイドは外で昼食を取られるだろうからと軽食を届けに行き、その間に別荘を更にピカピカに磨いておく。夕食の時には爽やかな気持ちで楽しい時間を過ごしてもらいたい、その一心で。
「思ったんだけどさぁ、王子ってちょっと抜けてるよな」
「……そんなことないぞ」
「そんなことあるからあんな豪快に滑り落ちたんじゃねぇの?」
「くっ……!」
そして夕暮れ時、戻ってきたお二人は案の定愉快に汚れていた。何かあったのか私たちが知る由もないけれど、遊んでいて池に落ちてでもしたのだろう。王族らしく、品行方正にと育てられた坊ちゃまが泥まみれになることなど今まで一度もなかった。
それが今こうして、まるで子どもの頃の忘れ物を拾いに行くような。純粋に楽しんでいる坊ちゃまの姿を見て、使用人の中には嗚咽を漏らしながら涙する者も。
「湯船の準備はすでに整えてあります」
「ああ。アシエ、一緒に湯を浴びに行こう」
「一人ひとりのほうがゆっくりできるんじゃね?」
おやめなさい鍛冶屋の息子。無意識に折角のフラグをバキバキに折りに行くんじゃない。ほら御覧なさい、坊ちゃまも表情が固まってしまったではないの。
しかし坊ちゃま、相手の性格を熟知しているのか固まるのもほんの一瞬だった。すぐにいつもの坊ちゃまらしい笑みを浮かべ、お相手の腕を掴む。
「なに、広いから二人でも何の問題もない」
「そうなのか? あ、一人ひとりだとお付きの人の仕事も増やしちゃうか」
……なんていい子! フラグクラッシャーの予感はするけれど、それでも周りのことを思える子とは……ご両親の教育がさぞよかったのだろう。フラグクラッシャーの予感はするけれど。
しかし坊ちゃまもそんなお相手の性格に付け入るとは。流石王族、お腹にたんまりと黒いものをお抱えで。これはどちらが気の毒なのかわからない。
お二人が身なりを整えている間、しっかりと夕食の準備を進める。坊ちゃまからはあまり味の濃いものではなく素材を活かしたもので。という注文が入っている。恐らく坊ちゃまよりもお相手の味覚のほうを優先的に考えたに違いない。
「しかし量は多め。何せ鍛冶屋の息子だからな」
そう苦笑気味に言っていたけれど、そのお顔もすぐにはにかんでみせた。こんな無邪気なお坊っちゃまの表情を見ることができようとは……! 坊ちゃまには悪いですが、正直初恋が報われなくてよかったと思っています。はい。
「うまそう~!」
そしてお二人が湯浴みから戻ってきてお相手の第一声がそれだった。これには物陰に隠れて様子を眺めていたシェフも号泣である。何せお相手の隣にいた坊ちゃまもご満悦そうににこにこ顔だったのだ。
温かい食事を取りながらお二人は盛り上がり、一口食べるたびに「うまっ」と声を上げてくれる賑やかな食事となった。これにはシェフもにっこりである。順調にあれだけあった食事はお二人のお腹に、もといお相手の方のお腹に収められていった。
窓の外に視線を向ける。すっかりと日も暮れ暗くなっている。食事を終えたお二人も部屋に向かっていく。使用人だけが残されたこの部屋に一同横一列に並び、私たちの前には執事長がそびえ立った。
「よろしいですか……これから、寝室には余程のことがない限り、近寄らないように」
「承知致しました」
坊ちゃまにとってはこれからが本番。誰が邪魔をできようものか。
ああしかし困ったことに、まったく近寄らないというわけにもいかない。こちらにもこちらの準備があり、どうしても寝室の前を通らなければならない時もある。そしてその役目がこの私だった。
「なるべく足音を立てずに」
「息を潜めて」
「気配を殺して」
使用人から口々にそう言われ、それぞれにしっかりと頷き返す。私は坊ちゃまのメイド、そんなヘマなどできるはずがない。それぞれの忠告の中にある本音をしっかりと読み取り、私は自分の仕事に戻った。
寝苦しい夜などたまにあるでしょう、ええ。汗を掻いたりもするでしょう、ええ。その時に着替えやタオルなど必要になるでしょう、ええ。そして喉だって乾いて水もたんまりと欲するでしょう、ええ、ええ。
私のやるべきことはその準備です。絶対に必要になります。すべてをしっかりと整えて部屋の前に置き、そしてこの身の気配を察知させることなくその場をサッと離れるミッションが待ち構えているのです。
私は経験のあるメイド、やってみせますとも。
静まり返っている廊下を薄暗い中物音一つ立てずにワゴンを押す。二人が休まれている寝室は使用人の部屋からとても離れている。多少、騒がしくしたとしてもこちらまで聞こえてこない。
あと五歩ほど歩くと、お二人が休まれている寝室の前へと差し掛かる。更に息を潜め、気配を殺す。押していたワゴンも動きを止めれば音など鳴ろうはずがない。
『は、ぅ……なにこれぇ……』
『つらいか……?』
『いや、なんか……未知の世界……』
そんな声がドア越しに聞こえ思わず息を止めた。自分の呼吸音すらうるさく感じたものだから、つい。
擦れる布、軋むベッド、人の呼吸音。その間をぬって聞こえてくる、掠れた声。
ミッションクリア。ワゴンを置きスカートの裾を掴んで素早く颯爽とその場をあとにする。皆が知りたがっていた情報はしっかりとゲットしていただきました。
そして坊ちゃま、おめでとうございます。
「別荘への招待を受けてくれたぞ……!」
あまりにもウキウキ気分で使用人一同、微笑みを浮かべつつ心の中では拍手喝采。よくやりましたね坊っちゃん! と中には涙を流す者も。
自身をフッた方とその方の想い人との交際、そして元婚約者へのエールを頑張って認められた坊ちゃまがようやく自身の幸せを掴もうとしているところを、一体誰が邪魔をできようか。
人生で初めて……ではなく二度目か。一度目は交流会であったものの私たちの中ではノーカウントになっている想い人に対する告白。今度は人のいない学園の中庭での告白は無事に成功したもよう。
しかしお相手がお相手で、本当に坊ちゃまの気持ちがちゃんと伝わっているのでしょうか……⁈ と言ったところだが。しかし相手はオッケーを出したとのことで一応は安堵した。
そして坊っちゃんなりに徐々に距離を縮め、そしてようやく別荘へのご招待成功。もう坊ちゃまそして使用人一同大喜びである。まぁ、婚約など将来の話は今は置いておくとして。
ご両親もせめて学園に通っている間だけでも自由に恋をしてもらいたい、とのことでお二人とも温かい眼差しで見守っていらっしゃる。
「でっけ~」
「そうか?」
そして、私たちも内心ドキドキしていた。ようやくお目にかかることができると。
別荘には屋敷に仕えている者数人が同行した。もちろん坊ちゃまの身の回りのお世話のため。しかしこの数人、とても熾烈な戦いが勃発していた。誰も彼も、お相手のご尊顔を見てみたかったが故に。
白熱したジャンケンという戦いを勝ち抜いた者たちは、ポーカーフェイスをしつつも坊ちゃまの隣りにいる学園の男子生徒のことが気になって仕方がない。坊ちゃまが惚れた相手なのだから、悪どい考えを持った人ではないはず。とお相手には悪いけれど正直半信半疑でもあった。何せ、初恋が初恋だったので。
「これが別荘? でっけぇな」
「ククッ……他の感想は?」
「やっぱ王子ってすげぇんだな!」
坊ちゃまが吹き出して笑う姿など、一体何年ぶりか。お二人の様子を見て使用人の中にはやっぱり涙ぐむ者も。
しかし顔と家族構成、授業の成績などは知っていたもののその人となりは実際目にしてみないとわからない。そして、今こうして坊ちゃまの隣にいるお姿を拝見して。
「いいか。逃がすなよ、囲え」
「承知」
お相手の方を迎えに行く前に坊ちゃまから使用人に発せられた言葉に、とても納得した。
こんな貴族の腹の探り合いなど知ったことではないと言わんばかりの裏表のない頭のネジが一本落ちてそうな青年なんて、私たちからしてみたらめずらしくて仕方がない。屈託のない笑みにマイナスイオンでも出ているのかと思うほどだ。
お相手の僅かばかりの荷物を素早く部屋の中に運び、お二人は早速散策へとでかけた。恐らく私たちにすら邪魔をしてほしくないのだろう。
微笑ましいようで、決して逃してなるものかという坊ちゃまの執念も感じる。
「一時はどうなるかと思ったけど、中々良好な関係そうですね」
「ですね~」
メイド同士でそんな会話をしつつ、今頃しっかりと手入れをされている庭園を歩いているのだろうなと微笑ましくなる。もしかしたら汚れて戻ってくる可能性もあるため湯船の準備も忘れない。
いや、別の意味で湯船の準備はしっかりとしておいたほうがよさそうだ。きっと坊ちゃまの性格上、今日しっかりとやるべきことはやるだろうから。
別のメイドは外で昼食を取られるだろうからと軽食を届けに行き、その間に別荘を更にピカピカに磨いておく。夕食の時には爽やかな気持ちで楽しい時間を過ごしてもらいたい、その一心で。
「思ったんだけどさぁ、王子ってちょっと抜けてるよな」
「……そんなことないぞ」
「そんなことあるからあんな豪快に滑り落ちたんじゃねぇの?」
「くっ……!」
そして夕暮れ時、戻ってきたお二人は案の定愉快に汚れていた。何かあったのか私たちが知る由もないけれど、遊んでいて池に落ちてでもしたのだろう。王族らしく、品行方正にと育てられた坊ちゃまが泥まみれになることなど今まで一度もなかった。
それが今こうして、まるで子どもの頃の忘れ物を拾いに行くような。純粋に楽しんでいる坊ちゃまの姿を見て、使用人の中には嗚咽を漏らしながら涙する者も。
「湯船の準備はすでに整えてあります」
「ああ。アシエ、一緒に湯を浴びに行こう」
「一人ひとりのほうがゆっくりできるんじゃね?」
おやめなさい鍛冶屋の息子。無意識に折角のフラグをバキバキに折りに行くんじゃない。ほら御覧なさい、坊ちゃまも表情が固まってしまったではないの。
しかし坊ちゃま、相手の性格を熟知しているのか固まるのもほんの一瞬だった。すぐにいつもの坊ちゃまらしい笑みを浮かべ、お相手の腕を掴む。
「なに、広いから二人でも何の問題もない」
「そうなのか? あ、一人ひとりだとお付きの人の仕事も増やしちゃうか」
……なんていい子! フラグクラッシャーの予感はするけれど、それでも周りのことを思える子とは……ご両親の教育がさぞよかったのだろう。フラグクラッシャーの予感はするけれど。
しかし坊ちゃまもそんなお相手の性格に付け入るとは。流石王族、お腹にたんまりと黒いものをお抱えで。これはどちらが気の毒なのかわからない。
お二人が身なりを整えている間、しっかりと夕食の準備を進める。坊ちゃまからはあまり味の濃いものではなく素材を活かしたもので。という注文が入っている。恐らく坊ちゃまよりもお相手の味覚のほうを優先的に考えたに違いない。
「しかし量は多め。何せ鍛冶屋の息子だからな」
そう苦笑気味に言っていたけれど、そのお顔もすぐにはにかんでみせた。こんな無邪気なお坊っちゃまの表情を見ることができようとは……! 坊ちゃまには悪いですが、正直初恋が報われなくてよかったと思っています。はい。
「うまそう~!」
そしてお二人が湯浴みから戻ってきてお相手の第一声がそれだった。これには物陰に隠れて様子を眺めていたシェフも号泣である。何せお相手の隣にいた坊ちゃまもご満悦そうににこにこ顔だったのだ。
温かい食事を取りながらお二人は盛り上がり、一口食べるたびに「うまっ」と声を上げてくれる賑やかな食事となった。これにはシェフもにっこりである。順調にあれだけあった食事はお二人のお腹に、もといお相手の方のお腹に収められていった。
窓の外に視線を向ける。すっかりと日も暮れ暗くなっている。食事を終えたお二人も部屋に向かっていく。使用人だけが残されたこの部屋に一同横一列に並び、私たちの前には執事長がそびえ立った。
「よろしいですか……これから、寝室には余程のことがない限り、近寄らないように」
「承知致しました」
坊ちゃまにとってはこれからが本番。誰が邪魔をできようものか。
ああしかし困ったことに、まったく近寄らないというわけにもいかない。こちらにもこちらの準備があり、どうしても寝室の前を通らなければならない時もある。そしてその役目がこの私だった。
「なるべく足音を立てずに」
「息を潜めて」
「気配を殺して」
使用人から口々にそう言われ、それぞれにしっかりと頷き返す。私は坊ちゃまのメイド、そんなヘマなどできるはずがない。それぞれの忠告の中にある本音をしっかりと読み取り、私は自分の仕事に戻った。
寝苦しい夜などたまにあるでしょう、ええ。汗を掻いたりもするでしょう、ええ。その時に着替えやタオルなど必要になるでしょう、ええ。そして喉だって乾いて水もたんまりと欲するでしょう、ええ、ええ。
私のやるべきことはその準備です。絶対に必要になります。すべてをしっかりと整えて部屋の前に置き、そしてこの身の気配を察知させることなくその場をサッと離れるミッションが待ち構えているのです。
私は経験のあるメイド、やってみせますとも。
静まり返っている廊下を薄暗い中物音一つ立てずにワゴンを押す。二人が休まれている寝室は使用人の部屋からとても離れている。多少、騒がしくしたとしてもこちらまで聞こえてこない。
あと五歩ほど歩くと、お二人が休まれている寝室の前へと差し掛かる。更に息を潜め、気配を殺す。押していたワゴンも動きを止めれば音など鳴ろうはずがない。
『は、ぅ……なにこれぇ……』
『つらいか……?』
『いや、なんか……未知の世界……』
そんな声がドア越しに聞こえ思わず息を止めた。自分の呼吸音すらうるさく感じたものだから、つい。
擦れる布、軋むベッド、人の呼吸音。その間をぬって聞こえてくる、掠れた声。
ミッションクリア。ワゴンを置きスカートの裾を掴んで素早く颯爽とその場をあとにする。皆が知りたがっていた情報はしっかりとゲットしていただきました。
そして坊ちゃま、おめでとうございます。
308
あなたにおすすめの小説
ユキ・シオン
那月
BL
人間の姿をした、人間ではないもの。
成長過程で動物から人間に変わってしまう”擬人化種”の白猫青年と、16歳年上のオッサンとのお話。
出会ったのは猫カフェ。白猫従業員としての青年と客としてやってきたオッサン。
次に再会したのは青年が人間として通う大学。オッサンは保健室の先生だった。
青年が金のためにヤバいことをしていて、あるトラブルが起こる。
そこへ見計らったかのようにオッサンが飛び込んで救出したのをきっかけに2人の距離は縮まり……
※表紙絵は自作。本編は進むにつれてどんどん動物園と化します(笑)
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
申し訳ございません。あいにく先約がございまして。
ハリネズミ
BL
取引先の息子から何度もなんども食事に誘われる。
俺は決まって断りもんくを口にする。
「申し訳ございません。あいにく先約がございまして」
いつまで続くこの攻防。
表紙はまちば様(@Machiba0000)に描いていただきました🌸
素敵な表紙をありがとうございました🌸
添い遂げない。でも死ぬまで共に。
江多之折(エタノール)
BL
【神子は二度、姿を現す】のスピンオフ作品。
ヴィルヘルム×ランスロット
王族として生まれた二人が運命を受け入れ、決して結ばれる事のない絆を育み、壊すまでの話。
ぼくが風になるまえに――
まめ
BL
「フロル、君との婚約を解消したいっ! 俺が真に愛する人は、たったひとりなんだっ!」
学園祭の夜、愛する婚約者ダレンに、突然別れを告げられた少年フロル。
――ああ、来るべき時が来た。講堂での婚約解消宣言!異世界テンプレ来ちゃったよ。
精霊の血をひく一族に生まれ、やがては故郷の風と消える宿命を抱えたフロルの前世は、ラノベ好きのおとなしい青年だった。
「ダレンが急に変わったのは、魅了魔法ってやつのせいじゃないかな?」
異世界チートはできないけど、好きだった人の目を覚ますくらいはできたらいいな。
切なさと希望が交錯する、ただフロルがかわいそかわいいだけのお話。ハピエンです。
ダレン×フロル
どうぞよろしくお願いいたします。
王子殿下が恋した人は誰ですか
月齢
BL
イルギアス王国のリーリウス王子は、老若男女を虜にする無敵のイケメン。誰もが彼に夢中になるが、自由気ままな情事を楽しむ彼は、結婚適齢期に至るも本気で恋をしたことがなかった。
――仮装舞踏会の夜、運命の出会いをするまでは。
「私の結婚相手は、彼しかいない」
一夜の情事ののち消えたその人を、リーリウスは捜す。
仮面を付けていたから顔もわからず、手がかりは「抱けばわかる、それのみ」というトンデモ案件だが、親友たちに協力を頼むと(一部強制すると)、優秀な心の友たちは候補者を五人に絞り込んでくれた。そこにリーリウスが求める人はいるのだろうか。
「当たりが出るまで、抱いてみる」
優雅な笑顔でとんでもないことをヤらかす王子の、彼なりに真剣な花嫁さがし。
※性モラルのゆるい世界観。主人公は複数人とあれこれヤりますので、苦手な方はご遠慮ください。何でもありの大人の童話とご理解いただける方向け。
愛され少年と嫌われ少年
透
BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。
顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。
元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。
【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】
※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。
混血の子は純血貴族に愛される
銀花月
BL
ヴァンパイアと人間の混血であるエイリアは、ある日死んだ父の夢を見る。
父から「忘れないで」と言われた言葉を覚えていなかったエイリアだったが、それは幼馴染みも知らない自分に関する秘密だった。
その夢が発端のように…エイリアから漂う香りが、元祖の血を狂わせていく―――
※改稿予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる