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闇鍋企画

出来損ないの風鈴の話

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闇鍋企画小説です

闇鍋の具材


祝杯
風鈴
椅子
透明
できそこない









ここから本編




風鈴の国の話をしましょう。
その国は透明な風鈴が名産品でございました。
ところが王はその色が好きでない。
透明でない風鈴をと命令を出します。
そうして渡されたのが出来損ないと言われていた不透明な風鈴。
ええ、陶器の風鈴です。
この野暮ったさを気に入った王は、王の椅子のある部屋、玉座の間に陶器の風鈴をつけました。
この風鈴に〈王の祝杯〉という名を下賜します。
以後、王の気に入った風鈴として、出来損ないと蔑まれていた風鈴にも日の目が当たったというわけです。
おしまい。












もっと長くしたかったのにおとぎ話にした瞬間短くなった話。
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