『モンスターカード！』で、ゲットしてみたらエロいお姉さんになりました。

第五章

レベル７６ 登場人物紹介（ただし女性？のみ）

　はてさて、どうしたものですかね……
　一年後ですか……私もそのレース、参加してもいいんですかねぇ。

　今のとこ、チャンプは文句なしエクサリーでしょうね。

　お坊ちゃまが一番どん底の時に手を差し伸べた女神みたいな感じですし。
　あの怖い顔だって、アポロの化粧で美人に早代わり。
　今は一生懸命、アポロに化粧の仕方を教わっているようです。
　デートの時とか、お坊ちゃまのデレデレな顔は見ていられません。
　この牙城を崩すのは大変難しいかと思われます。

　次点でアポロ。

　ですがまったく相手にされていませんしねえ……
　お坊ちゃまにとってはかわいい妹分ぐらいにしか思われていないようです。
　しかし、その思いは決してエクサリーには負けていません。
　もしかしたら大逆転もありえるかもしれませんね。

　そしてニューカマー、エルメラダス。

　まさか、泣くとはね。
　どうやら始めての感情に情緒が追いついていないようですね。
　誰もが唖然として声も出ませんでした。
　まるで男みたいな態度で、我に敵なし。みたいな感じだったのに。恋愛面で圧倒的に経験値が無かったようです。
　あれがギャップ萌え？　という奴なのでしょうか？
　どちらにしろ現状では圏外ですね。これからの活躍に期待という所でしょうか。

　さて、ここからは、お坊ちゃまの近くに居る女性、ダークホースになるか？　という方達です。

　実はこっそりとお坊ちゃまに恋心を抱いているサヤラ。

　アポロがいる手前、決して面に出しませんがね。
　じゃないとあそこまで献身的にお坊ちゃまに尽くしません。
　お坊ちゃまと異世界兵器の話をしている時なんて、天国に居るかのような表情をしています。
　皆、兵器の話が楽しいと勘違いしているようですが、実は違うんですよね～。もちろんそれもありますけど。

　三人娘と言えば忘れてはいけないのがティニー。

　彼女は恋人、というよりも親友に近い立場です。
　しかし、そういった人こそがダークホースになりえる。私はそう思うんですよ。
　なにげにお坊ちゃまと一番近い距離でお話しされていますしね。
　友情が愛情に変わる。なんてこと、男女の間では日常茶飯事でしょう。

　お次はダークホース一番の目玉、パセアラ！

　お坊ちゃまの初恋の相手です！
　なにげにものすご～く気にされているお坊ちゃまです。
　やはり、初恋の相手って強いですよね。
　ちょっとポロッとしたら、グラッと行っちゃう勢いです。
　パセアラがもっと素直になって、告白とかされたら……お坊ちゃま断れないんじゃないですかね。

　ここからはダークホースと言えども、圏外扱いですが、一応。

　まずは女格闘家ことアスカ。

　彼女一応フリーなんです。
　というより、スライム愛が強過ぎて男が出来ないみたいです。
　お坊ちゃまがモンスターカードでスライムになったら少しは可能性があるかも？

　そして骸骨王。

　実は生前は女性。
　カシュアと見事に入れ替わっちゃいましたね。
　この御仁、カシュアも狙っているそうですから、逆ハー狙いでしょうかね。ＴＳ転生して逆ハーレムを築く。よく有る話？
　お～怖い怖い。

　えっ、私はどうなのかって？

　フフッ、そうですねぇ。
　まあ、私の場合、誰が選ばれても最終的には裏技を使おうと思っていますから。
　えっ、裏技って何かって？　それはですねぇ…………もちろん秘密です。

「えっ、リストにボクが入ってないよ？」
「ガウガウ！」

　入ってる訳ないじゃないですか。
　私は腐ってませんから。

「何を言っているんだい！　こんなグラマラスボディなボクを捕まえて！」
「ガウッ！　ガウッ！」

　相手にされていないでしょ？　

「フッ、ボクを侮ってもらっちゃあ困る！　このプリンセスナイトの誇りに掛けて！　キッチリ落としてみせようではないか！」

　ほうほう、そこまで言うのなら賭けましょうか。
　あなたがお坊ちゃまを落とせたなら３回廻ってワンと言ってあげます。
　しかし、落とせなかった暁には……

「暁には……？」

　骸骨の子供を生んでもらう事にしましょうか。

「えええっ！」

　ほら、私達が普通に子供が作れるかどうか知りたいじゃないですか。
　妊娠中にカードに戻ったらどうなるかも知りたいですし。

「ガイコツハイヤダ、ガイコツコワイ、……」

　こうしちゃいられない！　と駆け出すカシュア。
　遠くで、クイーズ君、すぐにボクと子作りしよう！　という声が聞こえます。
　その後、暫くしてカシュアの悲鳴が響きました。合掌。
　まあさすがに冗談なんですけどね。

「ガウッ、ガウガウッ！」

　えっ、ロゥリもレースに加わる？
　坊ちゃまはロリコンじゃなさそうだし無理ですよ。
　えっ、大丈夫？　今後の活躍に期待して欲しい？
　……なんだかとっても嫌な予感がします。