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第七章
レベル109
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「大丈夫ですかね?」
「まあ、アレだけ念を押しときゃ問題ないんじゃないか」
最終的には涙目になっていたし。
「ちょっとクイーズさん、アレなんとしてくださいよ」
どうしたサヤラ、びしょ濡れじゃないか?
ん、あのプチデビルが、アポロのウィンディーネとやりあっている?
水で出来たウィンディーネのアクアが珍しいのか、ペチペチと身体を叩いて水しぶきを立てていたらしい。
何度言っても止めないので、そのうちアクアが怒って反撃を始めたそうな。
ちなみに今は、聖皇国へと戻る竜籠の中でござる。
狭い客車の中で暴れるなよ、同じ妖精同士、仲良くしたらどうなんだ?
オレは一旦プチデビルを戻し、召喚しなおす。
そして掴んで目の前にぶら下げる。
『ダークエルフ・サウ』
☆2・レベル1
しかし、これのどこをどうとればエルフなんだか。
悪戯好きの森の妖精。そう捉えればダークエルフと言えない事もないのだろうか?
――ガチンッ
うぉっ、あぶな!
大方鼻を齧られるとこだった。
ロリドラゴンといい、ロリ猫といい、なんで皆オレを齧ろうとするんだ? そんなに旨いのか?
オレの手を離れたプチデビルは、宙に浮きながらウッシッシと笑っている。
とりあえず移動中は危険なのでカードに戻して置くか……
そうして店に戻ってきたところ、何やらロリドラゴンとロリ猫が仲良く就寝中。
この二匹、何時の間に仲良くなったんだ?
と、オレの気配を察したのか、ムクリとロリドラゴンが顔を上げる。
えっ、コイツ、掴んで離さないって? 良く見ればロリ猫ハーモアの手は、しっかりとロゥリの腰を掴んでいる。
あいかわらずハーモアは人に懐かない。
ロゥリとはまあ、喧嘩友達? みたいな状況。
それでも、オレが居ないとハーモアが頼れるのはロゥリしかいないようだな。
しかし、ロゥリもなんだかんだ言ってしっかりお姉さんしているじゃないか!
「ガウガウ、ロゥリ、オネエサン?」
「ああ、そうだ。ちゃんと面倒見られてえらいぞ」
そう言われてまんざらでもないのか、心なし胸を張って鼻の穴を膨らませている。チョロイ奴だ。
お姉さんついでにもう一匹面倒見てくれないか?
オレはプチデビルを召喚する。
召喚されたプチデビルはキョロキョロと辺りを見渡し、パタン、パタンと振られているロゥリの尻尾に、
――ガブッ
と噛み付いた。
「ガウガウ、ナンジャコレ?」
ロゥリは噛み付かれた尻尾をブンブン振り回す。
プチデビルの奴、なんだか楽しそうだ。
痛くないのかソレ? えっ、全然痛くない? まあお前、防御力高いから、そいつに食いつかれたぐらいじゃなんともないか。
と、ドンとオレのお腹に突撃してくる動物が約一匹。
「今までどこいってたんだよぉ。置いていくなよぉ」
目が覚めたハーモアがオレを見つけて突進して来たようだ。
涙目で見上げてくる。どうやら凄く寂しかったご様子。
悪かったな、と頭をなでてやるとゴロゴロと喉を鳴らす。まさしく猫だな。
ロゥリの奴が、口からボッと火を吐いて威嚇しているが、ダークエルフのサウはそれを見てギャッギャッと手を叩いてはしゃいでいる。
「なんだかさらに賑やかになって来ましたね」
「まったくだな」
そこへラピスが入ってくる。
「結局、今回もほとんど空振りでしたね」
「南の方には、オレを狙う奴は居ないってのが分かっただけでも十分だろ」
出来ればエロフ……エロいエルフさんゲットしたかったが、まあ仕方有るまい。
このダークエルフの今後に期待しよう。
「問題はどうやってレベルを上げるかという事ですね」
ラピスがオレにしがみついているハーモアと、パタパタ飛んでいるサウを交互に見やりながらそう言う。
どうしたもんかな? とりあえずは草原でスライム退治からかな?
「えっ……スライム!? あんなのと戦うなんて無謀だろっ! 遠距離から目にも留まらない速さで変形してくるんだぞ!」
それはスラミィだけだ。普通のスライムはあんな事はしないから安心しろ。
「レベル上げを二つの部隊に分けましょうか」
サヤラの銃の需要も落ち着いては来ている。
とはいえ、今回遠出した事によりまた暫くは製造に掛かりきりになるだろう。
聖皇国は比較的モンスターのレベルも低く、ラピス達のレベル上げには向いていない。
安全な周辺組みと、強力なモンスターの居る遠征組みに分けるか。
聖皇都周辺はアポロ達三人と、レベルの低い、アクア、ハーモア、サウ。女性だけだと心配なんで、保護者として竜王に付いて行ってもらうのもいいかもしれない。
遠征組みがラピス、ロゥリ、カシュア、オレといった構成か。
バランス的にはこれが理想なんだろうが……
とりあえずハーモア、人見知りの為、ロゥリかオレが居ないと駄目っぽい。
あとダークエルフのサウ。アポロ達では手に負えないような気がする。
アクアとも相性が悪そうだし。と、なるとだ。
周辺組み:オレ、サヤラ、ロゥリ、ハーモア、サウ。
遠征組み:ラピス、アポロ、アクア、ティニー、カシュア。
ちょっとレベルがバラバラにはなるが、低い奴を高いレベルの奴がカバーする。という感じでどうだ。
オレはその日の夕食後、皆が集まっている時にそう相談する事に決めた。
「まあ、アレだけ念を押しときゃ問題ないんじゃないか」
最終的には涙目になっていたし。
「ちょっとクイーズさん、アレなんとしてくださいよ」
どうしたサヤラ、びしょ濡れじゃないか?
ん、あのプチデビルが、アポロのウィンディーネとやりあっている?
水で出来たウィンディーネのアクアが珍しいのか、ペチペチと身体を叩いて水しぶきを立てていたらしい。
何度言っても止めないので、そのうちアクアが怒って反撃を始めたそうな。
ちなみに今は、聖皇国へと戻る竜籠の中でござる。
狭い客車の中で暴れるなよ、同じ妖精同士、仲良くしたらどうなんだ?
オレは一旦プチデビルを戻し、召喚しなおす。
そして掴んで目の前にぶら下げる。
『ダークエルフ・サウ』
☆2・レベル1
しかし、これのどこをどうとればエルフなんだか。
悪戯好きの森の妖精。そう捉えればダークエルフと言えない事もないのだろうか?
――ガチンッ
うぉっ、あぶな!
大方鼻を齧られるとこだった。
ロリドラゴンといい、ロリ猫といい、なんで皆オレを齧ろうとするんだ? そんなに旨いのか?
オレの手を離れたプチデビルは、宙に浮きながらウッシッシと笑っている。
とりあえず移動中は危険なのでカードに戻して置くか……
そうして店に戻ってきたところ、何やらロリドラゴンとロリ猫が仲良く就寝中。
この二匹、何時の間に仲良くなったんだ?
と、オレの気配を察したのか、ムクリとロリドラゴンが顔を上げる。
えっ、コイツ、掴んで離さないって? 良く見ればロリ猫ハーモアの手は、しっかりとロゥリの腰を掴んでいる。
あいかわらずハーモアは人に懐かない。
ロゥリとはまあ、喧嘩友達? みたいな状況。
それでも、オレが居ないとハーモアが頼れるのはロゥリしかいないようだな。
しかし、ロゥリもなんだかんだ言ってしっかりお姉さんしているじゃないか!
「ガウガウ、ロゥリ、オネエサン?」
「ああ、そうだ。ちゃんと面倒見られてえらいぞ」
そう言われてまんざらでもないのか、心なし胸を張って鼻の穴を膨らませている。チョロイ奴だ。
お姉さんついでにもう一匹面倒見てくれないか?
オレはプチデビルを召喚する。
召喚されたプチデビルはキョロキョロと辺りを見渡し、パタン、パタンと振られているロゥリの尻尾に、
――ガブッ
と噛み付いた。
「ガウガウ、ナンジャコレ?」
ロゥリは噛み付かれた尻尾をブンブン振り回す。
プチデビルの奴、なんだか楽しそうだ。
痛くないのかソレ? えっ、全然痛くない? まあお前、防御力高いから、そいつに食いつかれたぐらいじゃなんともないか。
と、ドンとオレのお腹に突撃してくる動物が約一匹。
「今までどこいってたんだよぉ。置いていくなよぉ」
目が覚めたハーモアがオレを見つけて突進して来たようだ。
涙目で見上げてくる。どうやら凄く寂しかったご様子。
悪かったな、と頭をなでてやるとゴロゴロと喉を鳴らす。まさしく猫だな。
ロゥリの奴が、口からボッと火を吐いて威嚇しているが、ダークエルフのサウはそれを見てギャッギャッと手を叩いてはしゃいでいる。
「なんだかさらに賑やかになって来ましたね」
「まったくだな」
そこへラピスが入ってくる。
「結局、今回もほとんど空振りでしたね」
「南の方には、オレを狙う奴は居ないってのが分かっただけでも十分だろ」
出来ればエロフ……エロいエルフさんゲットしたかったが、まあ仕方有るまい。
このダークエルフの今後に期待しよう。
「問題はどうやってレベルを上げるかという事ですね」
ラピスがオレにしがみついているハーモアと、パタパタ飛んでいるサウを交互に見やりながらそう言う。
どうしたもんかな? とりあえずは草原でスライム退治からかな?
「えっ……スライム!? あんなのと戦うなんて無謀だろっ! 遠距離から目にも留まらない速さで変形してくるんだぞ!」
それはスラミィだけだ。普通のスライムはあんな事はしないから安心しろ。
「レベル上げを二つの部隊に分けましょうか」
サヤラの銃の需要も落ち着いては来ている。
とはいえ、今回遠出した事によりまた暫くは製造に掛かりきりになるだろう。
聖皇国は比較的モンスターのレベルも低く、ラピス達のレベル上げには向いていない。
安全な周辺組みと、強力なモンスターの居る遠征組みに分けるか。
聖皇都周辺はアポロ達三人と、レベルの低い、アクア、ハーモア、サウ。女性だけだと心配なんで、保護者として竜王に付いて行ってもらうのもいいかもしれない。
遠征組みがラピス、ロゥリ、カシュア、オレといった構成か。
バランス的にはこれが理想なんだろうが……
とりあえずハーモア、人見知りの為、ロゥリかオレが居ないと駄目っぽい。
あとダークエルフのサウ。アポロ達では手に負えないような気がする。
アクアとも相性が悪そうだし。と、なるとだ。
周辺組み:オレ、サヤラ、ロゥリ、ハーモア、サウ。
遠征組み:ラピス、アポロ、アクア、ティニー、カシュア。
ちょっとレベルがバラバラにはなるが、低い奴を高いレベルの奴がカバーする。という感じでどうだ。
オレはその日の夕食後、皆が集まっている時にそう相談する事に決めた。
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