254 / 279
第十六章
レベル254
しおりを挟む
「うわぁ、これはまた……」
「派手にやらかしていますねぇ」
隣のパセアラさんは、えっ、と呟いたまま微動だにしない。
とりあえず、この精霊石について詳しい事を聞こうと、ヘルクヘンセンの王都に居るであろう骸骨の元に向かったのだが。
竜車の窓から見えるヘルクヘンセンの王都がどうもきな臭い。
あちこちから煙が立ち昇り、まるで何者かに襲撃をかけられているかの様。
骸骨が反乱でも起こしたのか!? と思って少々気がかりだったのだが、それどころではなかった。
なんと! 王城がきれいさっぱりなくなっている。
そして変わりに真っ黒な鉄のようなもので覆われた建物がいくつか。
さらに鉄塔があちこちにたてられ、そこからはモクモクと煙が立ち昇っている。
美しかった西洋風の街並みはいづこへやら、縦横無尽に街のあちこちを走るパイプのようなもの。
至る所に建造中の建物から火花が散っている。
あれ、ガスバーナーみたいのもので溶接しているぞ。
あいつ、いったいどれだけ時代を進めたんだ?
「まるでスチームパンクな世界になってますね」
「たった一ヶ月で変わり過ぎだろ?」
「まあ、ダンディは元々その方面には強いですし、ガスバーナーみたいに構造が簡単なものなら再現は難しくないでしょう」
今、アイツの頭の中には3つの世界の知識が詰まっている。
オレが居た世界では様々な道具の機械的構造を持ち出せる。
しかし、それを使うにはこの世界にはない、電気、ガス、石油などの燃料が必要となる。
それを、この世界ともう一つの世界から、魔法かそれに準じる何かを代替させているのかもしれない。
だからアイツを自由にさせたくなかったんだよな。
何やからすか予想もつかないから。
口をパクパクさせて王都方面を指差しながら、何かを言いたげに顔を向けてくるパセアラ。
だから言ったでしょ、アイツに好き放題させると取り返しの付かない事になるって。
竜車が駅につくと慌てて王城があった辺りに走っていくパセアラさん。
そんなに慌てても、もう手遅れだと思います。
「おおパセアラ! 帰って来てくれたのか!」
などと手を広げて迎えにでてくれたお父様を無視してダンディに詰め寄る。
「ちょっ、ちょっとダンディ、これはいったいナニゴト!?」
「ハッハッハ、ゼラトゥースの奴等はまったくダンディを使いこなしていなかった訳だ」
「お父様は黙ってて!」
ハイって言ってシュンとなるお父様。
「なあに我輩は唯、新たなる素材を作り出すことに成功しただけである。その名もプラスチックというな」
プラスチック!?
「油田でも見つけたのですか?」
「残念ながら、この世界には石油に代わるものは存在しない。まあなければ、作れば良いのだよ」
「石油を?」
「いいや、我輩が作り出したのは精霊水と呼ばれるものだ」
ダンディの知る3つ目の世界、そこには精霊水と呼ばれるものが存在する。
神域と呼ばれる場所より沸きだしているドロドロのヘドロのようなもの。
火を近づければ簡単に爆発するし、水を近づければ一気に凍りつく。
土で覆えば鋼鉄よりも硬くなると言う。
その精霊水を加工する事により、アポロのカードをクラスチェンジさせた、あの精霊石が作られると言う。
「精霊水を高温で熱し、気化した部分のさらに軽いものだけを集め、圧縮して固体へ変化させたものがその精霊石であ~る」
で、その過程がどうもガソリンの製造方法と似ている。
だとしたら、ゴミとして扱われている燃えカスの部分、もしかしたらプラスチックのような素材にならないだろうか。
そう考えたらしい。
「まだまだ、黒く濁った歪なものではあるが、そこそこ丈夫で非常に軽い素材が出来上がったのだよ」
で、その元となる精霊水とやらはどうやって作り出したんだ?
えっ、アクアとサヤラに手伝ってもらった?
あの二人、居ないと思ったらこんな所に呼び出されていたのか。
「ところでお主は誰かな?」
「オレだよオレ」
「ふむ……頑張ってる我輩に対しての、主からのプレゼントかな?」
うぉっ、やめろ! 抱きつくんじゃねえ!
ちょっ、おまっ、オレを担ぎ上げて何処行く気だ?
いや~! やめて~! たっけてラピえも~ん!
◇◆◇◆◇◆◇◆
「何も蹴ることないじゃない?」
「蹴るわっ!」
オレをベッドに押し倒して、いったいどうする気だったんだ?
あれからダンディの寝室へゴーされる。
そしてベッドイン、しそうになったので必死になって蹴り飛ばした。
「そもそも、あんなとこで正体バラしちゃ駄目でしょ? なんの為に仮装してるんだが」
「だからといって、やりようってものがあるんではないだろうか」
「ウッシッシ、オモロイからもっとヤレ」
サウの奴は楽しそうにしてパタパタ浮いている。
もういいから元に戻してくれ。
ここなら別に構わないだろ。
「まあまあいいじゃないのよぉ。目の保養にもなるし」
「いい加減その姿で女言葉はやめろ。あと今度やったらぶっ飛ばすからな」
「フッフッフ、ならば今度は眠らせてから連れてくるようにしよう」
今度は二度とねえ!
出来るだけ、ここには近づかないようにしよう。
「そんな事よりダンディ、アポロの件は聞きましたよね? あの精霊石というのはいったいどのようにして使うものなのですか?」
精霊石、それはダンディが知る第三世界の道具である。
その世界では、人は魔法というものが使えない。
しかし、魔法と似通ったメカニズムが存在する。
それが精霊石だ。
精霊石に願いを込める事によって、精霊が呼び出され、その精霊が魔法を使う。
かまどに火をつけたければ、炎の精霊を呼び出し、薪に火をつけてもらう。
用事が終わった精霊は精霊石と共に消えて行く。
「水の精霊たるアクアが存在しうるということは、この世界にも多少なりとも精霊がいるのではないかと思ってな」
そう言いながら、机の上に幾つかのサイコロのような石を転がす。
ふうむ、コレが精霊になるのか?
そう思いながらオレがその石に手を差し伸べたとき、ポン、ポポンという音と共に石が変化した。
「ヘイ、オヤブン、お呼びでっか」
「オヤブン様、どうぞご命令を」
「オヤビン~、オイラ、ハラ減った」
見る見るうちに無数の小人で埋め尽くされる机の上。
『わっ、なんか可愛いのがいっぱい』
「しかしなんか、どいつもこいつもバカそうだな……イダダダ、止めろ、オレの髪を引っ張るな!」
「ほうほう、何をやっても変わらなかったものがこんな簡単に。それはアポロの精霊王のスキルの所為であるか」
そいつらはワラワラとオレに襲いかかってくる。
ちょっと正直な感想を述べただけじゃないか。
そんなに怒るなよ。
「ふむ、それではこれは必要なかったかもしれんな。アポロの話を聞いて依代でも必要かと思って作ってみたのだが……」
そう言って奥のカーテンを開くダンディ。
そこには、グラマラスなボディをした、美人の彫像が佇んでいた。
『……こ、これは?』
「これに精霊痕を移せば、精霊として実体を持つのではないかと思ってな」
えっ、試してみたい?
こんな体が欲しかったって、アポロさんが随分興奮しておられる。
じゃあ一旦戻すか。
そしてオレはその精霊石の彫像に向けてカード掲げる。
『出でよ! 精霊聖痕・アポロ!』
空中に浮かび上がった聖痕が彫像に吸い込まれる。
次の瞬間、彫像から光が溢れ始める!
表面部分がまるで卵の殻の様にポロポロと剥がれ落ちていく。
そして全ての光が収まった後、そこに居たのは――――生まれたままの姿をしたアポロであった。
つってアレ? アポロさん? さっきまでの美人の彫像は?
「……えっ、何で? どうして? というか、胸が以前よりしぼんでいるような気も」
いいえ、それが正確なバストですね。と胸囲にシビアなギターちゃんが呟く。
どうやらカードになる前の姿で実体を得た模様。
「ハッハッハ、あの彫像の姿になるとは誰も言っておらんだろう」
「コロス……」
まあまあ、おさえてアポロさん。
「派手にやらかしていますねぇ」
隣のパセアラさんは、えっ、と呟いたまま微動だにしない。
とりあえず、この精霊石について詳しい事を聞こうと、ヘルクヘンセンの王都に居るであろう骸骨の元に向かったのだが。
竜車の窓から見えるヘルクヘンセンの王都がどうもきな臭い。
あちこちから煙が立ち昇り、まるで何者かに襲撃をかけられているかの様。
骸骨が反乱でも起こしたのか!? と思って少々気がかりだったのだが、それどころではなかった。
なんと! 王城がきれいさっぱりなくなっている。
そして変わりに真っ黒な鉄のようなもので覆われた建物がいくつか。
さらに鉄塔があちこちにたてられ、そこからはモクモクと煙が立ち昇っている。
美しかった西洋風の街並みはいづこへやら、縦横無尽に街のあちこちを走るパイプのようなもの。
至る所に建造中の建物から火花が散っている。
あれ、ガスバーナーみたいのもので溶接しているぞ。
あいつ、いったいどれだけ時代を進めたんだ?
「まるでスチームパンクな世界になってますね」
「たった一ヶ月で変わり過ぎだろ?」
「まあ、ダンディは元々その方面には強いですし、ガスバーナーみたいに構造が簡単なものなら再現は難しくないでしょう」
今、アイツの頭の中には3つの世界の知識が詰まっている。
オレが居た世界では様々な道具の機械的構造を持ち出せる。
しかし、それを使うにはこの世界にはない、電気、ガス、石油などの燃料が必要となる。
それを、この世界ともう一つの世界から、魔法かそれに準じる何かを代替させているのかもしれない。
だからアイツを自由にさせたくなかったんだよな。
何やからすか予想もつかないから。
口をパクパクさせて王都方面を指差しながら、何かを言いたげに顔を向けてくるパセアラ。
だから言ったでしょ、アイツに好き放題させると取り返しの付かない事になるって。
竜車が駅につくと慌てて王城があった辺りに走っていくパセアラさん。
そんなに慌てても、もう手遅れだと思います。
「おおパセアラ! 帰って来てくれたのか!」
などと手を広げて迎えにでてくれたお父様を無視してダンディに詰め寄る。
「ちょっ、ちょっとダンディ、これはいったいナニゴト!?」
「ハッハッハ、ゼラトゥースの奴等はまったくダンディを使いこなしていなかった訳だ」
「お父様は黙ってて!」
ハイって言ってシュンとなるお父様。
「なあに我輩は唯、新たなる素材を作り出すことに成功しただけである。その名もプラスチックというな」
プラスチック!?
「油田でも見つけたのですか?」
「残念ながら、この世界には石油に代わるものは存在しない。まあなければ、作れば良いのだよ」
「石油を?」
「いいや、我輩が作り出したのは精霊水と呼ばれるものだ」
ダンディの知る3つ目の世界、そこには精霊水と呼ばれるものが存在する。
神域と呼ばれる場所より沸きだしているドロドロのヘドロのようなもの。
火を近づければ簡単に爆発するし、水を近づければ一気に凍りつく。
土で覆えば鋼鉄よりも硬くなると言う。
その精霊水を加工する事により、アポロのカードをクラスチェンジさせた、あの精霊石が作られると言う。
「精霊水を高温で熱し、気化した部分のさらに軽いものだけを集め、圧縮して固体へ変化させたものがその精霊石であ~る」
で、その過程がどうもガソリンの製造方法と似ている。
だとしたら、ゴミとして扱われている燃えカスの部分、もしかしたらプラスチックのような素材にならないだろうか。
そう考えたらしい。
「まだまだ、黒く濁った歪なものではあるが、そこそこ丈夫で非常に軽い素材が出来上がったのだよ」
で、その元となる精霊水とやらはどうやって作り出したんだ?
えっ、アクアとサヤラに手伝ってもらった?
あの二人、居ないと思ったらこんな所に呼び出されていたのか。
「ところでお主は誰かな?」
「オレだよオレ」
「ふむ……頑張ってる我輩に対しての、主からのプレゼントかな?」
うぉっ、やめろ! 抱きつくんじゃねえ!
ちょっ、おまっ、オレを担ぎ上げて何処行く気だ?
いや~! やめて~! たっけてラピえも~ん!
◇◆◇◆◇◆◇◆
「何も蹴ることないじゃない?」
「蹴るわっ!」
オレをベッドに押し倒して、いったいどうする気だったんだ?
あれからダンディの寝室へゴーされる。
そしてベッドイン、しそうになったので必死になって蹴り飛ばした。
「そもそも、あんなとこで正体バラしちゃ駄目でしょ? なんの為に仮装してるんだが」
「だからといって、やりようってものがあるんではないだろうか」
「ウッシッシ、オモロイからもっとヤレ」
サウの奴は楽しそうにしてパタパタ浮いている。
もういいから元に戻してくれ。
ここなら別に構わないだろ。
「まあまあいいじゃないのよぉ。目の保養にもなるし」
「いい加減その姿で女言葉はやめろ。あと今度やったらぶっ飛ばすからな」
「フッフッフ、ならば今度は眠らせてから連れてくるようにしよう」
今度は二度とねえ!
出来るだけ、ここには近づかないようにしよう。
「そんな事よりダンディ、アポロの件は聞きましたよね? あの精霊石というのはいったいどのようにして使うものなのですか?」
精霊石、それはダンディが知る第三世界の道具である。
その世界では、人は魔法というものが使えない。
しかし、魔法と似通ったメカニズムが存在する。
それが精霊石だ。
精霊石に願いを込める事によって、精霊が呼び出され、その精霊が魔法を使う。
かまどに火をつけたければ、炎の精霊を呼び出し、薪に火をつけてもらう。
用事が終わった精霊は精霊石と共に消えて行く。
「水の精霊たるアクアが存在しうるということは、この世界にも多少なりとも精霊がいるのではないかと思ってな」
そう言いながら、机の上に幾つかのサイコロのような石を転がす。
ふうむ、コレが精霊になるのか?
そう思いながらオレがその石に手を差し伸べたとき、ポン、ポポンという音と共に石が変化した。
「ヘイ、オヤブン、お呼びでっか」
「オヤブン様、どうぞご命令を」
「オヤビン~、オイラ、ハラ減った」
見る見るうちに無数の小人で埋め尽くされる机の上。
『わっ、なんか可愛いのがいっぱい』
「しかしなんか、どいつもこいつもバカそうだな……イダダダ、止めろ、オレの髪を引っ張るな!」
「ほうほう、何をやっても変わらなかったものがこんな簡単に。それはアポロの精霊王のスキルの所為であるか」
そいつらはワラワラとオレに襲いかかってくる。
ちょっと正直な感想を述べただけじゃないか。
そんなに怒るなよ。
「ふむ、それではこれは必要なかったかもしれんな。アポロの話を聞いて依代でも必要かと思って作ってみたのだが……」
そう言って奥のカーテンを開くダンディ。
そこには、グラマラスなボディをした、美人の彫像が佇んでいた。
『……こ、これは?』
「これに精霊痕を移せば、精霊として実体を持つのではないかと思ってな」
えっ、試してみたい?
こんな体が欲しかったって、アポロさんが随分興奮しておられる。
じゃあ一旦戻すか。
そしてオレはその精霊石の彫像に向けてカード掲げる。
『出でよ! 精霊聖痕・アポロ!』
空中に浮かび上がった聖痕が彫像に吸い込まれる。
次の瞬間、彫像から光が溢れ始める!
表面部分がまるで卵の殻の様にポロポロと剥がれ落ちていく。
そして全ての光が収まった後、そこに居たのは――――生まれたままの姿をしたアポロであった。
つってアレ? アポロさん? さっきまでの美人の彫像は?
「……えっ、何で? どうして? というか、胸が以前よりしぼんでいるような気も」
いいえ、それが正確なバストですね。と胸囲にシビアなギターちゃんが呟く。
どうやらカードになる前の姿で実体を得た模様。
「ハッハッハ、あの彫像の姿になるとは誰も言っておらんだろう」
「コロス……」
まあまあ、おさえてアポロさん。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
辺境の最強魔導師 ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~
日の丸
ファンタジー
ウィーラ大陸にある大国アクセリア帝国は大陸の約4割の国土を持つ大国である。
アクセリア帝国の帝都アクセリアにある魔術大学セルストーレ・・・・そこは魔術師を目指す誰もが憧れそして目指す大学・・・・その大学に13歳で首席をとるほどの天才がいた。
その天才がセレストーレを卒業する時から物語が始まる。
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる