残365日のこおり。

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第1章

【R-18】身体に刻む 見せて 4月8日

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悪夢のようなリイトとの会話の後、ふと意識が目覚めると、こおりは自分のベットの上にいた。ベッドサイドに期限を記した書類が置いてある。リイトに渡されたものだ。

夢じゃなかった。

呆然としてしまうが、ふと時計をみると7時半になっていた。
今日は4月7日の木曜日、仕事に行かなくてはいけない。平日は仕事だ。余計なことは考えている暇はない。
気だるい身体を起こし、こおりは出勤の準備に取りかかった。



こおりの彼女の名前はあいりという。
リイトが言っていた通り、大学3年生の21歳だ。合コンで出会い、付き合って4ヶ月になる。
正直なところ、あいりは垢抜けない。メイクもあまりしないし、ファッションにも無頓着だ。人付き合いも上手い方ではない。友達と遊ぶといった話もあまりきかないし、友達の話自体出てこない。合コンでもいかにも人数合わせといった感じで、一緒にきた女の子とも話もせず、隅の方で固まっていたところを声をかけた。
身長は低め、150センチあるかないか位だと思う。リイトはどうやって、あいりの身長体重を知りえたのだろうか。太ってはいないが、下半身に肉がつきやすいらしく、ししゃも脚を気にしている。胸はふくよかな方だ。ウエストは細いので、脚は隠しつつメリハリのある服をきれば見映えがすると思うのだが、パーカーにロングスカートばかりきている。
髪は黒で前髪はパッツン、肩くらいまであるストレートだ。奥二重に茶色が強めの瞳、長いまつ毛、主張しない小さめの口、そして小顔だ。顔立ちはとても可愛いのだか、自分の見せ方を知らないのか、眉毛は左右不対照だし、メイクもやぼったい。前髪は眉毛を隠すために下ろしているのかもしれない。美容院は苦手らしく、自分で前髪を切っているがたまに斜めだ。

そんな、あいりのことがこおりはとても気に入っている。
あいりは自分に自信がないのか、言われたことに従順でとても素直だ。処女だったが、セックスは付き合ったその日にした。言われるがままという感じだった。
少し下の毛が毛深かったので、脱毛したら~と軽い気持ちで言ったら、その次に会ったときには全て剃ってあった。恥ずかしそうにしつつも抵抗せずに従う姿がそそられた。脱毛はお金ないからとその都度自分で剃っている。
フェラチオも教えたが、上達しつつある。教えれば何でも覚えそうだ。
あいりはきっと1度垢抜ければとてもモテるだろう。自分に自信をつけ、前を向けばいくらでも良い男は寄ってくるだろう。だから、こおりはあいりが自分から離れていかないように、日々言葉巧みに誘導して自分に依存するように仕向けていた。

垢抜けていなくてもいい。他の人にわからなくてもいい。一番可愛いあいりは俺のものだ。

しかし、一年後、もしも本当に消えるのであれば、こおりがいなくなった後、あいりはどうなるだろうか。

あいりの中で俺との思い出はなくなるのか。せっかく育てた俺好みの女が俺のいない世界で誰かに奪われるのか。

そんなの許せない。

あいりには何かしらの痕跡を残したい。素直で従順なあいり、形をかえるのも、踏みつけるのも簡単だ。

なんで俺なんだ。なんで何もかも奪われなくてはいけない。

どうしてやろうか。

あいりにメッセージを送る。
「金曜日の夜から来なよ」
5分後既読がつき、返信がきた。

「わかった。夕御飯作る?何か食べたいものある?」

「ハンバーグ」

「はーい」

あいりと会うときは自分の家に呼ぶことが多い。ご飯も作ってくれて楽だし、ホテル代もかからないからだ。

もし本当に残り1年しかないなら、好きなことやらないとな。仕事帰りにこおりは買い物をしておいた。準備は万端だ。

あいりが来た。ノーメイクにパーカーにデニムにリュックというラフな出で立ちだ。リュックの中にはお泊まりセットが入っているのだろう。パンパンに膨れている。手には食材の入ったエコバックをもっている。

「なんでそんなに荷物多いの?変なもの持ってきた?」

「あっあのね、可愛いパジャマ買ったから、着ようと思って持ってきたの~」

にこにこと笑う。よっぽど気に入ったのだろうか?どうせ変な着ぐるみみたいなやつだろう。あいりの感性は結構おかしい。

「へ~。あっ炭酸も買ってきてくれたの?流石あいちゃんわかってるね」

買い物袋の中には、こおりの好きなレモン味の炭酸飲料が入っていた。1度教えたこおりの好きなもの、好きなことはわざわざ要求しなくてもあいりはわかってくれる。

「うん、前も飲んでたよね。美味しいって言ってたから買ってきたの。」

褒められたせいか、少し恥ずかしそうにはにかんで笑っている。
あいりは本当に可愛い。本当は何も変わらなくていい。このままそばに居てくれればいいのに。

いそいそと手を洗い、あいりはハンバーグを作り始めた。
あいりは料理は得意ではない。手際は悪い。スマホでレシピを検索するところから始めているし、たまねぎのみじん切りに苦戦している。
どうやら、家では料理しないらしい。一人暮らしをしているが、普段何を食べているのか謎だ。メロンパンが好きなので、そういった菓子パンばかり食べているのかもしれない。

ハンバーグは「亀裂が入って肉汁逃げちゃった」と残念そうにしていたがそれなりに美味しかった。

夕食後、テレビをみてまったりしてから、お互いにシャワーを浴びた。
あいりの新しいパジャマはピンクと白のストライプでもこもことした素材のものだった。パーカーにショートパンツの上下セットだ。脚を出した格好をするなんて、あいりには珍しい。

いつもならここから2人でベットに入り、抱き締めてキスをしたりしながら、セックスする流れだ。

でも、今日は違う。

こおりはベットに腰掛け、あいりに命令した。

「そこに立って、自分で服脱いで」
あいりは戸惑ったように首を傾げた。

「こおりくん、脱がしてくれないの?電気消さないの?恥ずかしいよ」

「いやいや、自分で脱ごうよ。本来あいちゃんがやるべきことを今まで俺がやっててあげただけでしょ~。ちゃんと自分で脱いで。あと今日は電気消さないから」

「…えっ?本気で言ってるの?」

「本気。早く脱いで。パンツはそのままでいいから」

「…んー」

少し不服そうにしながらも、脱ぎ始める。パーカーのチャックを下ろすとこれまたピンク色のキャラTシャツを着ている。
主張気味の胸元に、Tシャツからのびた白い腕がのびている。
あいりはめくるようにTシャツを胸元までまくりあげた。

「…どうかな?」

鮮やかな赤色と白のレースのブラがみえた。所々にリボンが施してある。胸元は強調され、少し苦しそうな位だ。
淡い色の下着や締め付けのないノンワイヤーブラを好むあいりがこんなブラをするのは珍しい。

「こおりくん好きかなと思って買ってみたの…」

「へ~、えっちな下着だね。あいちゃんえっちだね。下もみせてよ」

目をそらし、興味なさそうにしながら促す。
あのパジャマも下着も俺が好きかと思って選んで買ったのだろうか。ああ、もう可愛すぎる。
でも、あまり喜んで、こちらがあいりにベタぼれなのを悟られるとなめられる。あくまでこちらが有利な状態で関係を続けたい。にまつく顔をいさめて、飄々とした表情を顔にはりつける。

「…えっちじゃ、ないもん…」

少し悲しそうにしたあいりはTシャツを脱ぎ、ショートパンツも脱ぎ捨てた。

パンツもブラジャーとセットのようだ。

レースの素材で基調は赤、白がところどころ入っている。後ろを覗いてみると、総レースのため、透けて割れ目がくっきり見えていた。少しパンツがおしりに食い込んでいる。

脚はむっちりしているが、ウエストはくびれがある。

「後ろすけすけじゃん~えっろ!
はい、ブラとったら、俺の前に立って」

冷静なふりをして、指示をだす。

不服そうなあいりだったが、指示には従いブラジャーをとった。
締め付けがきつかったのか、ブラジャーの跡が赤く肌に残っている。
ふるんと豊かな乳房がこぼれ落ちた。小さな身体には不釣り合いな大きめな胸には、ピンクというには濃い色合いの乳首がついている。

これで乳首がピンクなら本当に完璧なのにな。

「ははっあいちゃん、乳首相変わらず茶色いね~」

茶色という程濃くないし、恐らく一般的な色味であろうあいりの乳首をディスる。

あいりは唇をきゅっと引き締めて、宙に視線をさまよわせた。

ああ、やばいやばい。言いすぎるとすぐ泣くからな。

「うそうそ、可愛いよ~こっちおいで」

手招きして、呼び寄せキスをした。長めのディープキスをするとあいりは息が続かなくなる。

「…んーんっんっ」
胸をとんとんと叩かれる。苦しいらしい。仕方ないから唇を離す。

キスしているときは鼻で息をすればいいと思うのだか、ドキドキすると上手くいかないらしい。

そのまま抱きついてベットに倒れこもうとするあいりを制する。

「いやいや、立っててっていったでしょ」

きょとんとするあいりを引き寄せ、少し屈ませる。
左手の親指で乳首の先端を擦る。そしてもう片方の乳房を口に含んだ。口のなかで、乳首を舌でぐりぐりと舐める。押し込むようにすると先端が主張してくる。

「えっ?あっ…んっくぅ…」
あいりの身体は敏感だ。強弱をつけて舐めたり、噛んだり、吸ったりすると、それにあわせて声が出て、身体をぴくぴくと震わせる。

やわらかな胸をもみしだき、顔を埋める。舐めまくった乳首にふっと息を吹きかける。焦らすように、ちょんちょんと先端を舌の先でつつき、ちろちろと舐める。

5分もしただろうか。胸への愛撫で感じすぎたあいりは体重をこちらにもたれ掛からせてきた。

力が入らなくなってきたかな。いつもならやめてあげるけど、今日の俺は鬼畜だよあいりちゃん。

「あいりなにしてんの?ちゃんと立ちなよ」

「…はぁ、だってこおりくん。…あのパンツ脱がしてくれないの?」

「はぁ?いや、胸しか触ってないから、パンツはまだだよ」

「パンツぬぎたい…」

うつむいて、脚を震わせるあいりに、こおりはため息をついた。

「仕方ないな、いいよ」

少し横に離れて、あいりはパンツを脱ぐ。いそいそとたたみ、戻ってきた。そしてそのままこおりに抱きつき、ベットに横になろうとする。

こいつは…あくまでいちゃいちゃえっちがしたいのか。

「いや、だからだめ。ちゃんと言うこときかないとなんもしてあげないよ。立ってて」

少し悲しそうな顔をしているあいりだったが、こおりはあいりの足が濡れているのに気づいていた。

「胸しか触ってないのになんでこんなに濡れてるの~」

毛のない陰部は粘液で濡れていた。パンツを脱いだときに糸を引いたのか、太もも辺りも少し濡れている。

こおりは知っている。あいりがパンツを脱がして欲しいのは、パンツが濡れて冷たいからと早く陰部を触ってほしくて我慢できないからだ。少し離れたところでパンツを脱いだのはそれを悟られたくないからだろう。
いやいや、バレバレだって。


「だって、こおりくんが舐めるから…、こおりくん、あの…早く触ってほしいの」

いつもよりねちっこく愛撫したのと、部屋が明るく全てが見えるせいか、今日のあいりはいつもにまして淫乱だ。Mなところがあるから、虐められるのにも興奮したのかもしれない。

「仕方ないな。はい」

毛のないあいりの陰部は無防備だ。割れ目がしっかり見える。こおりはクリトリス辺りに人差し指と中指を沿わせた。剃り残しの毛が少しチクチクする。

でも指は動かさない。

触れられた瞬間、喜びにぴくんとなったあいりだったが一向に動かない指にもぞもぞし始めた。

「ん…こおりくん、なんで触ってくれないの?」

「触ってるじゃん」

「えっと、ちがくて…もっといつもみたいにしてほしい…の」

何もしていないのに、こおりの指は湿気に帯びてくる。

泣きそうなあいりに、指を離しこおりは言った。

「いつもしてもらえると思ったら大間違い。俺は仕事で疲れてるの。あいりはいいよね、いつも受け身で。あんあん気持ちよくなってればいいんだから。でもそれってちがくない?えっちってお互いに気持ちよくし合うものじゃないの?あいりからは俺への感謝と愛情を感じないんだよね。あいりをみて俺が触りたくなったら触ってあげる。気持ちよくなりたいんだったらちゃんと俺のために考えてう動きなよ。
自分が一番だと思ってる?あいりより元カノの方がスタイルもよかったし、乳首もピンクくて舐めがいがあったなぁ。脚も細くて、背も高かった。時々連絡来るんだよね。会おうかなぁ?あいりはちんちくりんだし、脚も太いよね。おしゃれもしないし。社会人の元カノの方が俺には合ってるかも。

元カノはえっちでも自分から動いて、気持ちよくしてくれたよ?えろかったなぁ。
このままのあいりじゃ俺別れたくなるかもよ。別れたいの?おれと」

「…えっ、あっ…ごめんなさい…」

うつむくあいりに命令した。

「気持ちよくなりたいなら自分で動きなよ。それみて触りたくなったら触ってあげる」

再度、股下に指を入れる。触れるか触れないかの位置で動かさない。


ねちょっ、ぬる

指先に愛液がついた。あいりは自らの胸を持ちあげるように持ち、こおりの指にクリトリスを擦り付け始めた。腰が前後に揺れる。

「あっくぅん、あっ、あっ、んっ、あぁ」

気持ち良さそうに顔がゆがむ。

こおりの指はすぐに愛液でびしょびしょになった。

始めはゆっくりだった、スピードは早くなり一心不乱に沿わせてくる。胸を持ち上げていた手はいつの間にか乳首をこりこりといじり始めていた。

いやいや、結局自分がきもちくなりたいだけかよ。まぁ、それも可愛いけど。

冷めた表情で眺める。

「んっ、あぁっんっくぅん、んんんっ」

喉から絞り出すような喘ぎ声になってきた。そろそろいくな。

より強く擦り付けはじめる。

「んっあぁん、んっやぁ、あっあっあー、こっおりくぅんー」

あいりの身体がびくびくっと跳ねる。

いったか。

そのまま、あいりはこおりの胸元に倒れこんだ。

…安らかな顔だ。気持ち良さそうにゆっくり息をしている。

えーっと、俺結局なにもしてもらってないんだけど。俺のこと好きじゃないのかな?

こおりの下半身は主張したままだ。パンツを通り越して、パジャマに先走り液が滲んでいる。
精力剤飲んだしきついよ、この仕打ち。

ため息をつき、こおりはあいりの濡れた下半身を拭いてあげるためにティッシュに手を伸ばした。














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