魔王の息子に転生したら、いきなり魔王が討伐された

ふぉ

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5章 希望の家と集う仲間

140 後に続くのはアトラクション

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 ジキルとリプリアはトラップの力にある程度抵抗し、騎士達と互角にやり合っていた。
 カシムだけは倒れたままだった。
 実は突入前に「リプリアさんは俺が守る」とか言っていたんだけど、何故か僕が悲しくなった。

「師匠、トラップの解除をお願いします。」

「やれやれ、仕方無い。」

 師匠は近くの装置に手をかける。
 トラップの光が収まる。
 どうやら無事解除されたようだ。

 師匠を人質に、騎士達には退場してもらった。
 ジキルに師匠を任せて、僕は神の遺跡の端末を確認する。
 あまり時間をかけたくないので、とっとと封印を解除してしまおう。

 僕は演算用魔術回路を編む。
 事前の訓練の成果で、賢者の杖とルディンのサポートありの状態なら、ギスケに頼らなくても封印解除が可能になっている。

「通信というものが地下では出来ないと聞いて、苦労して場所を移した甲斐がないの。」

 師匠が言う。
 師匠はそんなことをしていたのか。
 自力で演算回路を組めるようになっていて良かった。
 しかし誰に聞いたんだろう?

 僕は神の遺跡の端末を確認する。
 そして解除キーを演算によって求め入力する。
 解除成功だ。
 そして揺れが起こる。

「封印解除に成功しました。
 師匠にはこのまま人質になってもらいます。」

「ふむ、まあ良かろう。
 しかしまさかドラゴンに乗ってやってくると思わなんだ。
 街からこっそり潜入してくると思って、戒厳令を敷いていたのも無駄になったの。」

 どうやら僕が炎竜を乗り回しているという情報が伝わっていなかったらしい。
 通りで潜入巣時に対空攻撃が無かったわけだ。
 そして街に民間人がいなかったのは戒厳令のせいだったようだ。
 入り口に兵力を配置していたのも、空から来るとは思わなかったからだろう。

 師匠にしてみれば、完全に想定外の場所からの奇襲になったようだ。
 最強クラスの味方を揃え一生懸命作戦を立て念入りに準備したのに、切り札のカードが余りまくっている状態だ。

「師匠には色々と聞きたいことがあります。
 このまま付いてきてもらえますか?」

「もしやドラゴンに乗せてもらえるのかな?」

「はい。」

「それは楽しみだの。」

 嬉しそうな師匠。
 いいのか、それで?

 僕達は師匠を人質に取りつつ、要塞の外へ移動する。
 そこでブリューデンの人化を解き、無事脱出に成功した。
 上空で神魔砲の爆発を確認し、クエルク自治領の合流ポイントへ向けて出発した。

「師匠、今更ですが民間人の避難は大丈夫ですか?」

「うむ、問題ない。
 神聖区からは待避させておる。」

 どうやら問題ないようだ。
 おそらくカイデウスさんのたれ込んだ情報が、冒険者ギルドを飛び越えて師匠の所へ行ったのだろう。
 まあそれはそれで結果オーライだ。

 こうして見せ場も盛り上がるポイントも全くない状態で、神魔砲破壊クエストを達成したのだった。
 現実の戦いって得てしてこういうものなんだろうか?







 完全勝利だったのに無双した気がしない。
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