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終章 世界の終わりと創世の伝説
207 先頭の方で戦闘をする
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盗賊に斬りかかられた僕は全力で飛び退く。
レベルゼロの全力だ。
それでも何とか躱すことは出来た。
一応オキスをやっていた頃は、剣も達人クラスの域に達していた。
刃の軌跡を読むことぐらいは出来る。
そして、一応は元の世界では古武術をかじり、山登りを趣味にしている。
普通よりは動けるのだ。
これがオキスだったら軽く躱した上に反撃ノックアウト・・・いや、そもそも攻撃してくる前に倒してるか。
悲しい落差ではあるけれど、無い物の事を考えても仕方が無い。
そして今の僕は、一撃目は何とか避けたものの次に躱す自信は無い。
既に体勢を崩している。
しかし僕は気が付いていた。
僕を襲った盗賊に向けて、拳銃を構えている物騒な人物がいることに。
パスパスっという音が聞こえた。
僕に斬りかかった盗賊が、腹部を押さえてしゃがみ込む。
「薬だけならともかく、軍用品の横流しは駄目ですよ。」
僕は悪徳商人ペネッティに言った。
「いやいや、自分の身は自分で守るぐらいの気概が無いと、商人なんてやっていられませんよ。
はっはっは。」
笑うペネッティ。
気概は心の持ちようであって、実際に武装することでは無いと思うけど。
「助かりましたよ。
かなりの腕ですね。」
僕は一応お礼を言った。
しかし活躍したのはペネッティだけでは無かった。
気が付くとブレイトンさんが、魔法とメスを武器に他の伏兵を屠っていた。
どこの殺医だ・・・。
うん、全然非戦闘員パーティじゃ無かったね。
一通り勝敗が決すると、冒険者達は戦闘不能になった盗賊達を拘束していった。
そして戦闘は終了した。
実は冒険者以外に、凄腕だと思われる魔術師の護衛がいたのも気が付いていたんだけど、その人は動かずに終わった。
「アグレト先生、さっきのは何です?
魔法のように盗賊達を一網打尽にした奴ですよ。」
悪徳商人ペネッティが興味津々に聞いてくる。
「簡単に言うと毒です。
空気中に拡散する揮発性を持った性質の。
それと先生はやめてください。」
「ではアグレトさん、どうか作り方を教えていただけませんか?
もちろんそれなりの心づもりは用意させていただきますよ。」
「こんな危険なもの、教えられませんよ。
それにレイネスに行ったら、気は進みませんがもっと強力な物を・・・作ることになるでしょう。
ペネッティ、あなたには心づもりよりは裏ルートの人脈で協力してもらいたいんですよ。」
「私の名前はペイ・・・いや。ペネッティで結構。
なるほど、私の協力はその辺りが中心ですか。」
納得したように頷くペネッティ。
「見返りに、人に役立つ金の卵をいくつか差し上げます。
合法的に大きな利益を生む金の卵を。」
いくつかの技術の中から金になりそうなモノを教えるのは簡単だ。
「金の卵にはもちろん興味を引かれます。
が、それ以上にこんな面白そうなことに首を突っ込めるとは何という幸運。
アグレトさんに付いていきましょう。」
そんな話をしている最中、一人の若い男が僕の前にやってきた。
「先ほどのご協力感謝いたします。
私の名前はヘイゲル、サルアミールの町で町長の補佐をしています。
周囲から聞いた話では、あなたはトレンテでは医者をされていたとか。」
ヘイゲルさんの後ろには、さっきの騒動で動かなかった魔術師が控えていた。
おそらくヘイゲルさんの護衛を優先して、状況を見守っていたのだろう。
「僕は助手で、アグレトと言います。
トレンテで医者をしていた先生はあちらです。」
僕はブレイトンさんの方に手を向けた。
「是非お礼をさせてもらいたいのですが、皆さん次の町で食事でもいかがですか?
美味しいラム料理を出す店を紹介しますよ。」
ヘイゲルさんはそう言った。
皆さんというのは、僕とブレイトンさん、そしてペネッティの三人のようだ。
ちなみに僕を食事に誘ったヘイゲルさんは、サルアミールの町の町長の息子だ。
オキスをやっていたときに一度会ったことがある。
当然、向こうは僕のことは初対面だと思っている。
「それは楽しみですね。
是非、お願いします。」
僕はそう答えた。
旨い飯無双は楽しみだ。
レベルゼロの全力だ。
それでも何とか躱すことは出来た。
一応オキスをやっていた頃は、剣も達人クラスの域に達していた。
刃の軌跡を読むことぐらいは出来る。
そして、一応は元の世界では古武術をかじり、山登りを趣味にしている。
普通よりは動けるのだ。
これがオキスだったら軽く躱した上に反撃ノックアウト・・・いや、そもそも攻撃してくる前に倒してるか。
悲しい落差ではあるけれど、無い物の事を考えても仕方が無い。
そして今の僕は、一撃目は何とか避けたものの次に躱す自信は無い。
既に体勢を崩している。
しかし僕は気が付いていた。
僕を襲った盗賊に向けて、拳銃を構えている物騒な人物がいることに。
パスパスっという音が聞こえた。
僕に斬りかかった盗賊が、腹部を押さえてしゃがみ込む。
「薬だけならともかく、軍用品の横流しは駄目ですよ。」
僕は悪徳商人ペネッティに言った。
「いやいや、自分の身は自分で守るぐらいの気概が無いと、商人なんてやっていられませんよ。
はっはっは。」
笑うペネッティ。
気概は心の持ちようであって、実際に武装することでは無いと思うけど。
「助かりましたよ。
かなりの腕ですね。」
僕は一応お礼を言った。
しかし活躍したのはペネッティだけでは無かった。
気が付くとブレイトンさんが、魔法とメスを武器に他の伏兵を屠っていた。
どこの殺医だ・・・。
うん、全然非戦闘員パーティじゃ無かったね。
一通り勝敗が決すると、冒険者達は戦闘不能になった盗賊達を拘束していった。
そして戦闘は終了した。
実は冒険者以外に、凄腕だと思われる魔術師の護衛がいたのも気が付いていたんだけど、その人は動かずに終わった。
「アグレト先生、さっきのは何です?
魔法のように盗賊達を一網打尽にした奴ですよ。」
悪徳商人ペネッティが興味津々に聞いてくる。
「簡単に言うと毒です。
空気中に拡散する揮発性を持った性質の。
それと先生はやめてください。」
「ではアグレトさん、どうか作り方を教えていただけませんか?
もちろんそれなりの心づもりは用意させていただきますよ。」
「こんな危険なもの、教えられませんよ。
それにレイネスに行ったら、気は進みませんがもっと強力な物を・・・作ることになるでしょう。
ペネッティ、あなたには心づもりよりは裏ルートの人脈で協力してもらいたいんですよ。」
「私の名前はペイ・・・いや。ペネッティで結構。
なるほど、私の協力はその辺りが中心ですか。」
納得したように頷くペネッティ。
「見返りに、人に役立つ金の卵をいくつか差し上げます。
合法的に大きな利益を生む金の卵を。」
いくつかの技術の中から金になりそうなモノを教えるのは簡単だ。
「金の卵にはもちろん興味を引かれます。
が、それ以上にこんな面白そうなことに首を突っ込めるとは何という幸運。
アグレトさんに付いていきましょう。」
そんな話をしている最中、一人の若い男が僕の前にやってきた。
「先ほどのご協力感謝いたします。
私の名前はヘイゲル、サルアミールの町で町長の補佐をしています。
周囲から聞いた話では、あなたはトレンテでは医者をされていたとか。」
ヘイゲルさんの後ろには、さっきの騒動で動かなかった魔術師が控えていた。
おそらくヘイゲルさんの護衛を優先して、状況を見守っていたのだろう。
「僕は助手で、アグレトと言います。
トレンテで医者をしていた先生はあちらです。」
僕はブレイトンさんの方に手を向けた。
「是非お礼をさせてもらいたいのですが、皆さん次の町で食事でもいかがですか?
美味しいラム料理を出す店を紹介しますよ。」
ヘイゲルさんはそう言った。
皆さんというのは、僕とブレイトンさん、そしてペネッティの三人のようだ。
ちなみに僕を食事に誘ったヘイゲルさんは、サルアミールの町の町長の息子だ。
オキスをやっていたときに一度会ったことがある。
当然、向こうは僕のことは初対面だと思っている。
「それは楽しみですね。
是非、お願いします。」
僕はそう答えた。
旨い飯無双は楽しみだ。
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