YUU～黒の剣士～

これって…危なくね？

…大切な人を助けるために、俺はバイトとしてある人に協力している。
『ガラッ…』
？「はじめまして…私は峯岸 豊(みねぎし のぼる)。村田さんから話は聞いているよ。今日は来てくれてありがとう。」

ユウ「はじめまして。一ノ瀬 悠(いちのせ  ゆう)です。俺なんかが研究に役立つならいくらでも協力しますよ。」

この人が峯岸さんか…まぁ、はじめましてと言っても、何度かネット上で話したことがあるんだけどな。峯岸さんは脳科学者で、今まで沢山のデータを解析し、結果を出してきたらしい。
沢山の金が必要でバイトを探していた俺に、村田さんが紹介してくれたのだ。…確か村田さんも何かの研究しているらしく、以前から峯岸さんとはよく会っていたらしい。
俺は自分の大切な人のために、高額の報酬の代わりに、研究に実験体として協力することにしたのだ。どうせチッコイ機械だろうし、すぐに終わるだろう。
峯岸さん「ほう…ユウくん、協力感謝する。では、早速、私が作ったこの機械を試してもらってもいいかな？この機械で君の脳内に作られた仮想空間で、試して欲しいことがあるんだ。詳しい事はこのヘッドセットを通して仮想空間で説明するよ。」

そう言って見せてきた【機械】とやらは、縦に長いカプセル状の容器？に入れられた、マッサージチェアのようなイスと、VRによく似た物の2つのセットだった。VRというか、ヘルメットの人の目がくる部分に、VRの目の部分そのままを引っつけた感じか？…イスは普通のマッサージチェアかと思ったが、そこからはたくさんのくだが伸びていた。機械自体は、カナリのデカさだ。

ユウ「あの…この機械って、今日使うのが初めてなんですよね？…」

峯岸「ああ。初めてだよ。」

はあ。高額な報酬につられて受けたバイトだけど、嫌な予感しかしないわ。今からでも断った方がいい気がする…
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