8 / 32
7話目:魔法少女の身体を乗っ取り
しおりを挟む
先ほどまで全身を炎で灼かれ、致命傷を受けて瀕死だったリリは、今まさに”任務を完了”して出て行こうとする犬型怪人を射すくめていた。
だが犬型怪人の方はリリが立ち上がったことには一切気がついていない。リリはそっと手に力を込める。すると指先から銀色の液体が出てきて、一対の弓矢を形成する。小柄であるリリの身長を超える長さの銀色の弓に、これまた銀色に染まった矢が握られていた。
「……園長先生を」
リリは自分の身に何があったか理解出来なかったが、しかしながら身体に力が満ちあふれていることを感じていた。
そしてそれを弓につがえると、力を込める。
「返してっ!」
弓を引き絞りきり、犬型怪人の背に向かって引き放つ。
銀の矢は宙で3つに分裂すると、犬型怪人の背と両肩に突き刺さる。その衝撃で犬型怪人は一瞬つんのめるが、すぐさま戦闘員を投げ捨てると臨戦態勢を取る。豪炎を口から吐き出すと、リリの視界が真っ赤に染まり高温でリリは少しだけ怯む。そしてリリが反撃しようと次の矢を構えた次の瞬間、その豪炎を突き破って犬型怪人が現れる。
「このクソガキィ!!」
「きゃっ……!」
毛むくじゃらの太い腕がリリの首元に伸びて、そのまま固い床へと叩きつける。
床が大きくへこみ、コンクリ片が辺りへと飛び散る。だが、リリはその体勢でも矢を素早く構えて犬型怪人に向かって撃つが、寸でのところで躱される。そして次の矢を構えようとしたときには犬型怪人はリリの手から弓をはじき飛ばすと右手でリリの首を絞めながら、リリの顔を空いた左手で殴りつける。鼻から血がだらりと流れるも、リリは犬型怪人を睨み付ける。
「なんだァ、お前のその格好? いや、それよりも……?」
じろりと犬型怪人はリリをなめ回すように見渡す。
先ほど見たこの少女の格好は地味な紺のパジャマであった。しかも先ほど孤児院をめちゃくちゃにするほどの豪炎に巻き込まれていたのを確かに見ていた。だが焦げ1つついていないフリルのふわふわしたピンクのワンピースに、火傷1つついていないその身体、犬型怪人はこの少女の存在に疑念を持つ。先ほど、背に突き刺さった矢傷が酷く痛み、真っ黒な体液が床へと滴り落ちていく・
「園長……先生を…返してっ!」
「ああ? 園長先生? あの戦闘員が? ははっ、アレがか? 元から使い捨ての奴らが、そんなに大事か? それとも元の姿に戻せってか? 無理だよ、1度戦闘員になったら死ぬまで我らが陰謀団の奴隷だ」
「……園長先生は……優しい先生だもん。さっきも……私を、庇ってくれた……!」
首を絞められ息も絶え絶えなリリの脳裏には、先ほど自身を炎から庇ってくれた戦闘員、沓野輪の姿が思い浮かぶ。そして数ヶ月前に沓野輪が孤児院から突然失踪する前に血は繋がっていなくとも、リリに本当の家族の様に接してくれた沓野輪の年相応に皺が刻まれた優しい笑顔が思い浮かんでくる。
リリは段々と遠くなる意識をなんとか踏みとどまらせ、思い切り拳に力を込める。
「園長、先生を返してっ……!」
床に組み伏されて首を絞められながら、リリは渾身の力を込めて犬型怪人へと拳を突き上げる。が、犬型怪人のちょうど左胸辺りへと突き刺さった拳は、その硬い体毛と皮膚に阻まれて何の衝撃も与えることはなかった。
犬型怪人は矢で刺された痛みと苛つきから、リリの顔を殴りつける。鼠をなぶる猫のように何度も、何度も顔を殴りつける。途中まではなんとか抵抗しようとしてたリリであったが、途中から何も反応を示さなくなる。少しの間、重たい殴打音が響いていたが何の反応も示さなくなったリリに飽きたのか犬型怪人は一際大きく拳を振り上げると、リリの顔面目掛けて振り下ろす。
「死ね」
犬型怪人の勢いのつけた拳の衝撃で地面が微かに揺れ、真っ黒な血飛沫が辺りへと飛び散る。
だがその血飛沫はリリのものでない。殴りつけたほうである犬型怪人のその拳が、鋼鉄などの硬い物を殴りつけたように裂けていた。犬型怪人は裂けた己の拳を驚きの表情で見てから、ふと視線に気がつく。それは組み敷いている先ほどまで目の焦点の合ってなかったリリが、銀色に染まった双鉾で犬型怪人を射すくめていた。
「お前、何をしっ!?」
犬型怪人の疑問の言葉は最期まで続くことはなかった。
まるで銀の手袋を身につけたように銀色に染まった右拳が犬型怪人の顎へともろに入る。犬型怪人は体勢が殴られた衝撃で崩れて後ろへとのけぞる。その瞬間、脚を引き抜いて犬型怪人の腹部を思い切り蹴り上げる。その蹴りの威力は凄まじく、優に200キロはあるであろうその巨体が宙に舞い、自らが吐いた豪炎の中へと転がるほどのものであった。
「ああ、痛ぇな……本当に痛ぇ。だけどようやくこれで」
リリは垂れた鼻血を手で拭うと何事もなかったかのように立ち上がる。
先ほどまで顔についていた青アザに、首元から昇ってきた銀の膜が吸い付くと一瞬で元の元気な肌色へと復活する。顔の傷だけではない。背には銀のヴェールを纏い、そのヴェールが身体のあちこちの傷にくっつくと一瞬で傷が塞がっていく。
「これでようやく、自由に動ける」
だが犬型怪人の方はリリが立ち上がったことには一切気がついていない。リリはそっと手に力を込める。すると指先から銀色の液体が出てきて、一対の弓矢を形成する。小柄であるリリの身長を超える長さの銀色の弓に、これまた銀色に染まった矢が握られていた。
「……園長先生を」
リリは自分の身に何があったか理解出来なかったが、しかしながら身体に力が満ちあふれていることを感じていた。
そしてそれを弓につがえると、力を込める。
「返してっ!」
弓を引き絞りきり、犬型怪人の背に向かって引き放つ。
銀の矢は宙で3つに分裂すると、犬型怪人の背と両肩に突き刺さる。その衝撃で犬型怪人は一瞬つんのめるが、すぐさま戦闘員を投げ捨てると臨戦態勢を取る。豪炎を口から吐き出すと、リリの視界が真っ赤に染まり高温でリリは少しだけ怯む。そしてリリが反撃しようと次の矢を構えた次の瞬間、その豪炎を突き破って犬型怪人が現れる。
「このクソガキィ!!」
「きゃっ……!」
毛むくじゃらの太い腕がリリの首元に伸びて、そのまま固い床へと叩きつける。
床が大きくへこみ、コンクリ片が辺りへと飛び散る。だが、リリはその体勢でも矢を素早く構えて犬型怪人に向かって撃つが、寸でのところで躱される。そして次の矢を構えようとしたときには犬型怪人はリリの手から弓をはじき飛ばすと右手でリリの首を絞めながら、リリの顔を空いた左手で殴りつける。鼻から血がだらりと流れるも、リリは犬型怪人を睨み付ける。
「なんだァ、お前のその格好? いや、それよりも……?」
じろりと犬型怪人はリリをなめ回すように見渡す。
先ほど見たこの少女の格好は地味な紺のパジャマであった。しかも先ほど孤児院をめちゃくちゃにするほどの豪炎に巻き込まれていたのを確かに見ていた。だが焦げ1つついていないフリルのふわふわしたピンクのワンピースに、火傷1つついていないその身体、犬型怪人はこの少女の存在に疑念を持つ。先ほど、背に突き刺さった矢傷が酷く痛み、真っ黒な体液が床へと滴り落ちていく・
「園長……先生を…返してっ!」
「ああ? 園長先生? あの戦闘員が? ははっ、アレがか? 元から使い捨ての奴らが、そんなに大事か? それとも元の姿に戻せってか? 無理だよ、1度戦闘員になったら死ぬまで我らが陰謀団の奴隷だ」
「……園長先生は……優しい先生だもん。さっきも……私を、庇ってくれた……!」
首を絞められ息も絶え絶えなリリの脳裏には、先ほど自身を炎から庇ってくれた戦闘員、沓野輪の姿が思い浮かぶ。そして数ヶ月前に沓野輪が孤児院から突然失踪する前に血は繋がっていなくとも、リリに本当の家族の様に接してくれた沓野輪の年相応に皺が刻まれた優しい笑顔が思い浮かんでくる。
リリは段々と遠くなる意識をなんとか踏みとどまらせ、思い切り拳に力を込める。
「園長、先生を返してっ……!」
床に組み伏されて首を絞められながら、リリは渾身の力を込めて犬型怪人へと拳を突き上げる。が、犬型怪人のちょうど左胸辺りへと突き刺さった拳は、その硬い体毛と皮膚に阻まれて何の衝撃も与えることはなかった。
犬型怪人は矢で刺された痛みと苛つきから、リリの顔を殴りつける。鼠をなぶる猫のように何度も、何度も顔を殴りつける。途中まではなんとか抵抗しようとしてたリリであったが、途中から何も反応を示さなくなる。少しの間、重たい殴打音が響いていたが何の反応も示さなくなったリリに飽きたのか犬型怪人は一際大きく拳を振り上げると、リリの顔面目掛けて振り下ろす。
「死ね」
犬型怪人の勢いのつけた拳の衝撃で地面が微かに揺れ、真っ黒な血飛沫が辺りへと飛び散る。
だがその血飛沫はリリのものでない。殴りつけたほうである犬型怪人のその拳が、鋼鉄などの硬い物を殴りつけたように裂けていた。犬型怪人は裂けた己の拳を驚きの表情で見てから、ふと視線に気がつく。それは組み敷いている先ほどまで目の焦点の合ってなかったリリが、銀色に染まった双鉾で犬型怪人を射すくめていた。
「お前、何をしっ!?」
犬型怪人の疑問の言葉は最期まで続くことはなかった。
まるで銀の手袋を身につけたように銀色に染まった右拳が犬型怪人の顎へともろに入る。犬型怪人は体勢が殴られた衝撃で崩れて後ろへとのけぞる。その瞬間、脚を引き抜いて犬型怪人の腹部を思い切り蹴り上げる。その蹴りの威力は凄まじく、優に200キロはあるであろうその巨体が宙に舞い、自らが吐いた豪炎の中へと転がるほどのものであった。
「ああ、痛ぇな……本当に痛ぇ。だけどようやくこれで」
リリは垂れた鼻血を手で拭うと何事もなかったかのように立ち上がる。
先ほどまで顔についていた青アザに、首元から昇ってきた銀の膜が吸い付くと一瞬で元の元気な肌色へと復活する。顔の傷だけではない。背には銀のヴェールを纏い、そのヴェールが身体のあちこちの傷にくっつくと一瞬で傷が塞がっていく。
「これでようやく、自由に動ける」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~
わんた
ファンタジー
「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」
現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。
渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。
私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル!
「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」
提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。
家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。
裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。
錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。
主人公無双×のんびり錬金スローライフ!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる