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滋養草
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メイは目の前で頭から血を流し、いくら声を掛けても反応がないルゥ。
彼を介抱すべく、彼を抱きかかえるがその間にも、頭からは血は流れ落ちる。
「ど、どうしよう……」
メイの手は血に汚れ、彼の頭を支えていた可愛らしいフリルのついたシャツの袖も彼の血によって、赤黒い色へと染められていく。
メイは助けを求めようと辺りを見渡すが、ここは”禁足地”。立ち入りが村の掟によって禁止されているこの地では、人の気配など一切あろうはずもない。
そして、絶望的なことに医者が居る村までは、メイが普通に歩いてこの地を抜けるまでに1時間以上は掛かるのだ。まして、意識を失ったルゥを連れて行けばどの程度時間が掛かるなど予想も出来なかった。
「あっ……」
ふと、メイの視界に1つの植物が目に入る。
それは背丈はメイよりも高く、小さな青い花をいくつも付け、葉はしわくちゃによれた特徴的な植物であった。
「あれは……”滋養草”?」
メイが見つけたのは、滋養草と呼ばれる植物。滋養草は有名な医薬として扱われる薬草の一種で、すりつぶして使えば傷口を塞ぎ、煎じて飲めば熱冷ましにもなる。
彼女はこの薬草の特徴を、村長の話から聞いていて覚えていたのだった。
「ルゥ、ちょっと待っててね」
メイは優しくルゥの頭を地面に置くと、滋養草を取りに走る。そして滋養草の葉を数枚ちぎると、すぐさまルゥの元へと戻る。
そしてメイは葉を口に含むと、かみ砕いてルゥの傷口に優しく塗る。滋養草が塗られた傷口は、先ほどよりも血が止まるが、それでもゆっくりと血は滴る。
「ルゥ! 大丈夫!?」
メイはルゥに向かって叫び、彼の目を覚まさせようとする。数回ほど、同じことを繰り返すとルゥはゆっくりとまぶたを開ける。
「……メ……イ?」
「ルゥ、良かった!」
目を覚ましたルゥであったが、血を流しすぎたのであろうか、ルゥの顔は紙の様に白くなり、唇は青紫色を差していた。
そして、ルゥは寒いのか体をひどく震えさせる。
「寒……い……」
「は、早くここから帰りましょう」
ルゥはメイに肩を抱かれながらゆっくりと立ち上がると、村まで歩き始めた。
だがそれもつかの間のこと、少し歩いたルゥは力なく地面へと崩れ落ちる。
「ルゥ!?」
突然地面に崩れたルゥに巻き込まれる形で、メイも地面に倒れ伏せる。
メイは辺りを見て村までの道のりを考えるが、まだまだ時間が掛かり、それまでにルゥが保つとは思えなかった。
「そうだ……ここからなら、龍先生のところの方が近いわ」
そしてメイは再びルゥの肩を抱くと、龍の洞窟へと足を向けたのであった。
彼を介抱すべく、彼を抱きかかえるがその間にも、頭からは血は流れ落ちる。
「ど、どうしよう……」
メイの手は血に汚れ、彼の頭を支えていた可愛らしいフリルのついたシャツの袖も彼の血によって、赤黒い色へと染められていく。
メイは助けを求めようと辺りを見渡すが、ここは”禁足地”。立ち入りが村の掟によって禁止されているこの地では、人の気配など一切あろうはずもない。
そして、絶望的なことに医者が居る村までは、メイが普通に歩いてこの地を抜けるまでに1時間以上は掛かるのだ。まして、意識を失ったルゥを連れて行けばどの程度時間が掛かるなど予想も出来なかった。
「あっ……」
ふと、メイの視界に1つの植物が目に入る。
それは背丈はメイよりも高く、小さな青い花をいくつも付け、葉はしわくちゃによれた特徴的な植物であった。
「あれは……”滋養草”?」
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彼女はこの薬草の特徴を、村長の話から聞いていて覚えていたのだった。
「ルゥ、ちょっと待っててね」
メイは優しくルゥの頭を地面に置くと、滋養草を取りに走る。そして滋養草の葉を数枚ちぎると、すぐさまルゥの元へと戻る。
そしてメイは葉を口に含むと、かみ砕いてルゥの傷口に優しく塗る。滋養草が塗られた傷口は、先ほどよりも血が止まるが、それでもゆっくりと血は滴る。
「ルゥ! 大丈夫!?」
メイはルゥに向かって叫び、彼の目を覚まさせようとする。数回ほど、同じことを繰り返すとルゥはゆっくりとまぶたを開ける。
「……メ……イ?」
「ルゥ、良かった!」
目を覚ましたルゥであったが、血を流しすぎたのであろうか、ルゥの顔は紙の様に白くなり、唇は青紫色を差していた。
そして、ルゥは寒いのか体をひどく震えさせる。
「寒……い……」
「は、早くここから帰りましょう」
ルゥはメイに肩を抱かれながらゆっくりと立ち上がると、村まで歩き始めた。
だがそれもつかの間のこと、少し歩いたルゥは力なく地面へと崩れ落ちる。
「ルゥ!?」
突然地面に崩れたルゥに巻き込まれる形で、メイも地面に倒れ伏せる。
メイは辺りを見て村までの道のりを考えるが、まだまだ時間が掛かり、それまでにルゥが保つとは思えなかった。
「そうだ……ここからなら、龍先生のところの方が近いわ」
そしてメイは再びルゥの肩を抱くと、龍の洞窟へと足を向けたのであった。
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