18 / 23
第17話
しおりを挟む
子供の頃,私と妹はとても幼い頃からボールに触れていたおかげか,野球やソフトボールが好きだった。夏は三人とも同じ年齢の子らと一緒にそれぞれチームを組み,やっていたのだが、うちの庭でもよく三人で遊んでいた。父が相手してくれる時もあった。
そして,祖母も時々一緒に遊んだのだった。祖母はバットの持ち方も振り方も足の位置も身体の向きも何もかもが,私が教えてもらったのとは全く違ったのだ。悪く言えば,すごく適当だった。ただ普通に立って,バットを持っているだけだった。それなのに,打率で比べれば,私と妹を遥かに追い抜いていた。
ほとんど毎回打てたのだ。何回投げても打てるのだった。空振りはほとんどなかった。打てるとはいえ,ボールが遠くまで飛んで私たちを驚かせることはなかったが,あまり強く打てなくてもほぼ毎回打てることに愕然とした。「あのバットの持ち方で何で!?」というのが正直な反応だった。「その適当な持ち方で打てるなら,私たちのこれまでの努力は一体何だった!?」という思いも頭を過った。
形ばかりにこだわってはならない,やり方は決して一つではないと、祖母の野球のやり方から教わったのだ。
そして,祖母も時々一緒に遊んだのだった。祖母はバットの持ち方も振り方も足の位置も身体の向きも何もかもが,私が教えてもらったのとは全く違ったのだ。悪く言えば,すごく適当だった。ただ普通に立って,バットを持っているだけだった。それなのに,打率で比べれば,私と妹を遥かに追い抜いていた。
ほとんど毎回打てたのだ。何回投げても打てるのだった。空振りはほとんどなかった。打てるとはいえ,ボールが遠くまで飛んで私たちを驚かせることはなかったが,あまり強く打てなくてもほぼ毎回打てることに愕然とした。「あのバットの持ち方で何で!?」というのが正直な反応だった。「その適当な持ち方で打てるなら,私たちのこれまでの努力は一体何だった!?」という思いも頭を過った。
形ばかりにこだわってはならない,やり方は決して一つではないと、祖母の野球のやり方から教わったのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる