双子の弟妹が異世界に渡ったようなので、自分も行くことにします

柊/アズマ

文字の大きさ
3 / 57
第一章 異世界到着!目指せ王都!

第三話 真亜莉、バカップルに遭遇しました

しおりを挟む


 戦闘は無理だ。狼から視線を逸らすこと無く真亜莉は思う。
 身体強化をしたところでどの程度戦えるかは未知数過ぎて悪手でしかない。では「逃げ切れるのか」と自問して、全速力を出したとしても戦闘と一緒でどの程度かわからないと答えを出した。

 昨日の内に自分の能力の把握を済ませておくべきだった。

 十分に気を付けておくべきだと考えていたのにも関わらず、興奮した真亜莉は頭の片隅に追いやっていた。ネックレスのお陰か特に危ない目に合わずに爆睡してしまったため、忘れていたのだ。魔法と言う力が存在する以上、真亜莉が思っている以上に危険な世界なのだ。今はもう悔やむしかない。

 何ができるか、どうするべきか。真亜莉は今できる最善の路を探してぐるぐると思考する。

(二人の幸せを見届けにきたのに、まだ何もしていないのに)

 知らず顔が強張っていたのか、未だに目があったまま――逸らせた瞬間に食いちぎられそうで目を逸らせないだけ――の狼は、一咬みで真亜莉を肉塊に変えることが可能なほど大きな口を、開けた。

『何をそんなに緊張しておる。異界の者よ』

 グルル。喉から唸り声が聞こえたのと、真亜莉にも通じる言葉が聞こえたのは同時だった。
 二重音声を聞いているようだ。

『聞いているのか?異界の者よ』

 グルル。また喉が鳴る。真亜莉の耳には言葉として入ってこないのは、その言葉が直接脳内に流れ込んでいるように感じるからだ。耳からは確かにあの大きな口から唸り声が聞こえるのに、同時翻訳されているような二重に聞こえる不思議。狼の問い掛けに返答できなかったのは仕方のないことだった。

『耳はあるか?』
「うわぁ!」

 漸く狼の声が正しく認識出来たのはその巨体が自分に近付いてからだった。確認しにきたのか、固まっている真亜莉の耳をペロリと舐めたのだ。

 すっとんきょうな声を出してしまったのはただ単に吃驚したからだ。耳を押さえて反射的に後ろに飛び退いたのだが、身体強化の魔法を掛けていたことをすっかり忘れていた。そうすると、

「おわぁ!」

 思っていたよりも後ろに飛びすぎて木に体当たりしてしまった。

「いったぁ」
『何をしておる』
「あ、いや……」

 これまた身体強化のお陰で大した怪我を負うことはなかったが、狼の呆れたような残念な者を見ているような憐憫の眼差しがとても心に刺さる。狼の表情なんてわからない筈なのに。

 だから返答しようとした真亜莉に言葉がないのは仕方がない。顔が赤くなんて、なってない。




 狼はマヌアーサと名乗った。何でも『魔の森』と呼ばれるここら一帯の主らしく、湖を守るモノマヌアーサという意味で本当の名前ではないそうだ。どうしてそこまで親切に教えてくれるのかと問えば、この世界の常識らしく、知性のある魔物――魔獣は真名をつがいあるじにしか教えないそうだ。マヌアーサの番が真亜莉と同じ『渡り人』で、今はその人が待つ湖に向かっているところだった。

『お主らの世界には魔獣はいないんであったな』
「そうですね。魔獣どころか魔物も、魔法もないですね」
『ではなぜまほ、』
「ムーたぁん!」

 命の危険を感じていたのが馬鹿らしいほどに話しやすいひとだった。言葉が通じることに安堵しつつ警戒は続けていたものの、マヌアーサにネックレスのことを指摘――全ての邪気を祓うモノアボロスバスティを知っていた――されて警戒を解いた。
 自分に危害を加えるものを排除するという魔法がかけられていることは、すっかり頭の片隅に追いやっていた。残念過ぎる。

 とりあえず此方を殺す気ならば直ぐにでも行使出来るだろうし、『渡り人』だと知った上で利用する気ならば他にやりよう――恫喝するとか――があるため、一旦信用して話を続けることにしたのだ。


 話してみるととても気さくなひとだったのだ。長年生きているらしく知的好奇心がおおせいで、昨日から気配を窺っていたらしい。因みに他の魔物も真亜莉の様子を窺っていたようだが、ネックレスのおかげかマヌアーサのお陰か遭遇することはなかった。全く気付かなんだ。

 そこで話しにのぼったマヌアーサのつがいの話し。
 番とは要するに奥さんのことだ。そんな大事な人に会わせてくれようとしているということは、やはり信用してもよさそうだ。真亜莉は安堵した。


 歩きながら話していたのだが、マヌアーサが何かを口にした言葉に被せて明るい声が聞こえてきた。

「ムー……タン?」
『ヴィアーナ!』

 真亜莉の疑問符もなんのその、長年遠距離恋愛をしてきたカップルが久々に再会するがごとく走りよったマヌアーサ。それに勢いよく抱きついた小柄な女性。どうやら彼女が渡り人らしい。黒髪黒目。どう考えても慣れ親しんだ見た目の、日本人だ。

 ヴィアーナと呼ばれた女性がマヌアーサに抱き付き、その勢いでくるりと一回転。次に真亜莉の視界に映し出されたのは狼の毛並みと同じ色の蒼銀を纏う長身細躯の偉丈夫だった。ヴィアーナをこれでもかと溺愛の眼差しで見ていることから彼はマヌアーサだと思われる。
 話す狼がいたのだ、人化する狼が居ても不思議ではない。無理矢理納得させた。

(その姿で出て来てくれたらあんなに怯えなくて済んだのに)

 口に出さない真亜莉は懸命だった。誰か誉めて。

 お互いがお互いしか視界に入っていないイチャイチャしている二人を眺めながら、真亜莉の瞳からは光る何かが見えた気がした。



  ▽

「ごめんなさいね」

 そうにこやかに謝罪したのは正式に名乗ってもらったヴィアーナだ。
 連れてきて貰ったのは幻想的な光景の湖だった。何処までも拡がる端が見えない巨大な湖で、透き通っているのか空と湖との境目が見えないほどの美しい湖。そんな湖のほとりにあるこじんまりとしたログハウスがあり、今はリビングらしきところでお茶を頂いている。

「あ、いえ」

 真亜莉にはそう返答するしか出来なかった。マヌアーサに至ってはなぜ謝罪しているのかもわかっていない様子だ。

「ここに人はあまりこないからどうしても自分たちの世界に入り込みやすいのよ。ごめんなさい」

 悪びれた様子の無いヴィアーナに口元を引き攣らせながら真亜莉も自己紹介をした。

「マヌアーサさんに拾って?貰いました。真亜莉と言います。ヴィアーナさんは日本人ですか?」
「そうよ。あら、女の子?」

 二十代の半ばほどに見えるヴィアーナは黒髪黒眼の純日本人顔である。身長も平均の150センチ後半ほどだ。何処からどう見ても日本人なのに『ヴィアーナ』という名前に首を傾げながら問いかけてみると、真亜莉には聞き慣れた――聞きようによっては些か失礼な――質問をされた。

「はい。よく言われますが性別は一応女です」
「どっからどう見ても女であろう」

 なぜだかそこでマヌアーサからの突っ込みが入った。初見で真亜莉のことを女と断言できるものはあまりいない。それは170センチある――女にしては高い――身長のせいだったり、ショートカットを好んでしていたりといくつか理由があるが、やはり顔だろう。外国の血を引く真亜莉はその血を色濃く顔立ちに反映させた。北欧系と思わしき中性的な顔に白金プラチナの髪の毛、緑宝石エメラルドグリーンの瞳が合わされば性別よりも容姿に先に目が行く。日本人の中にいれば特に性別は分かりにくかったことだろう。

「雌の匂いがする」

 顔立ちは関係なかったらしい。

 躾と称されて小屋から叩きだされたマヌアーサは放置の方向で、ヴィアーナは改めて真亜莉に向き直った。

「失礼なこと言ってごめんなさいね。あ、私もか……あまり人と話す事がこの処無くってね。でりかしー・・・・がなかったわ」
「はぁ」

 特に気にしていない真亜莉は返答に困る。しかし更に返答に困るのが次に続いた言葉だった。

「何せ人の中に暮らしていたのは100年も前のことだから」
「え」
「改めて篠山美華ささやまみはなです。この世界に落ちて来たのは今から100年ほど前に当時小学生だった落ち人です」
「え、あの」
「まぁ、そうなるわよね普通は。簡単に言えばあの人、ム―の番になった時に人成らざる者になったのよ」
「う、はい」
「この見た目の時に歳を取ることをやめてしまったから、それから人の中からは出たの」

 後悔しているわけではない。ただ悲しさはいつまでも抜け出せない。そんな表情のヴィアーナもとい、美華はそれでも快活に笑った。

「後悔はしてないわ。こうしてム―と一緒に楽しく暮らしているからね」
「はい」

 この先は赤の他人が、増して今日会っただけの人間が踏み込んでいい場所ではない。本人がこうして笑っているのだ、真亜莉は次は自分の番と言わんばかりに質問を投げかけた。

「なぜ、ヴィアーナ……さん?」
「あら、ふふ。そうねそっちが先だったわね」

 一度目を丸くした後にヴィアーナは「ふふふ」と上品に笑ってから説明してくれた。

「貴女の見た目はおいておいても日本人でいいのかしら?」
「はい」
「じゃあ解りづらいかもしれないんだけど、『みはな』ってこっちの人には発音がしにくいみたいなの」
「ああ、なるほど」
「ビアナって言われたわ。こっちで拾ってくれた『おかあさん』がいてね。呼びやすいようにヴィアーナになったの」

 さっきも感じた少しだけ哀しそうな瞳の揺れ。100年以上も生きていれば親しい人を何人も見送ってきたのだろう。しかし慣れたものなのか、ヴィアーナは直ぐに切り替えた様子だった。

「名前はわかりました。ありがとうございます。ヴィアーナさんてお呼びしても?」
「ふふ。アーナでいいわ。親しい人はそう呼ぶの。同じ渡り人ですもの」
「アーナさん」
「ん?」
「現在地を教えて貰ってもいいですか?」

 楽しそうに笑うヴィアーナにつられて真亜莉も少しだけ笑った。しかし目的を忘れてはならない。現状把握が今の最優先事項である。

「まず、ここが私たちの居た地球ではないのはわかっているのよね?」
「はい」
「国としてはサティア国最西部の辺境スクランズ領にあるスクラムという街に隣接・・している魔の森というところよ」
「えっと、どこから突っ込んでいいのか」
「そうね。簡単に説明するわね」

 本来辺境と呼ばれた街は更に内陸にあったのだが、この街が発展するにしたがいこの街が正しく辺境の地として認識されたそうだ。なぜ辺境とも呼ばれないような村があったか、また今や辺境とはいえ人の出入りの激しい街として認識され始めたか。その原因となったのが現在地である『魔の森』だ。

 魔の森は動物もいない魔物の楽園だ。その昔、食物としての価値がなかった魔物しかいない魔の森が広がるここは、人の住める地ではなかった。それが研究されて魔物を食べることが出来るようになったことで、人が多く集まるようになったそうだ。そして食べられる魔物からは『魔石』と呼ばれるものがとれるため、ますます発展したそうな。

(昨日見た兎も魔物だったんだ。てか、うまいのか?)

 どうでもいいことを考えていた。

 そして隣接しているとはその名の通りで今いる場所は森の奥地なため街は見えないが、街と森はくっついている――魔の森を開拓途中で頓挫したため――状態なんだそうだ。

「では方角さえ教えて頂ければ街につきますね」
「あ、ム―幻術掛けているから解かないと出ていけないの。それより結構落ち着いているようだけど大丈夫?」
「え」
「私がこっちに落ちて来た時はそれはもう大騒ぎ。幸いいい人に拾われて言葉も教えて貰えたからよかったけど、そうではなかったら地球と比べて治安の悪いこの世界で生きていけたかわからないわ」
「あ、そういう。えっと、私自分の意志できたんです」
「え?」

 今度疑問符を頭に浮かべたのはヴィアーナだった。

「それは我も不思議に思っていたのだ。魔獣も魔物も魔術も存在しないはずの異界人が魔法を使っているからの」
「あ、本当だ」

 いつの間にか戻ってきていたマヌアーサはヴィアーナの隣で疑問符を浮かべて真亜莉を見ていた。ずっと身体強化を発動しっぱなしなため、真亜莉の発する魔力を二人は感じていたようだ。


 この世界には渡り人である『日本人』または、日本と関わりがある人がそれなりの数いるらしい。なぜ日本人なのかはわかっていないが、そのお陰で文明の発展は著しいそうだ。しかし、渡り人とは何かしらの原因があり――否意味なんてないのかもしれない――突如として落ちてきてしまう人のことを示す。

 落ちてくるとはその名の通り、落ちる・・・のだ。位置関係を地球があった世界が上だとすると、此方の世界が下。だから落ちることは出来ても登ることは難しい。話しぶりからして重力の問題ではないので、問題はそこではないようだが。

「帰ることは出来ないから、その方法を考える人は少なくなってしまったの」
「アーナ」

 渡り人が帰った話しは聞いたことがない。帰れるかもしれない期待を持つよりも、諦めるほうが簡単なのかもしれない。ヴィアーナも当初は帰る為に奮闘したのだろう。慰めるようにマヌアーサはヴィアーナの頭を撫でた。

 そして『呼び人』と呼ばれる渡り人は、そんな思い――帰りたい、遭いたい人がいるから渡ってきた人の事を言うのだそうだ。

「呼び人は落ち人が呼んだ渡り人よ」

 帰ることができない。でも会いたい人がいる。そんな人を呼び寄せてしまうことがある。

(そう言えば悠莉の手紙にも書いてあったな。帰還方法はないって)

 稀ではあるが、記録に残っている位は例がある。そんな人たちの共通点が、お互いにどうしても逢いたかったことと、呼び人は此方にくると言葉を理解出来ると言うことだ。

 だから帰る方法の模索は進んではいない。連絡する方法何て物も考える人はあまりいなかったのだろう。それよりもこの命懸けの世界で基盤を築くことのほうが余程大事だったのだ。

「実は私の弟と妹を探しにこっちの世界にきたんです」
「は?」
「え」
「ん?」

 真亜莉は正直に自分が渡ってきた理由を話した。更に驚愕したマヌアーサと、ヴィアーナはポカーんと口をあけて驚いた声を出した。

 そんな反応をされると思っていなかった真亜莉もまた、疑問符を浮かべるのだった。


しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!

ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。 ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!? 「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」 理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。 これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

喪女だった私が異世界転生した途端に地味枠を脱却して逆転恋愛

タマ マコト
ファンタジー
喪女として誰にも選ばれない人生を終えた佐倉真凛は、異世界の伯爵家三女リーナとして転生する。 しかしそこでも彼女は、美しい姉妹に埋もれた「地味枠」の令嬢だった。 前世の経験から派手さを捨て、魔法地雷や罠といったトラップ魔法を選んだリーナは、目立たず確実に力を磨いていく。 魔法学園で騎士カイにその才能を見抜かれたことで、彼女の止まっていた人生は静かに動き出す。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

処理中です...