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13.魔界
12.洞窟で乾かしたい
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格好つけて出てきたはいいものの、現在アレン達を吹雪が襲っていた。迷子にならないように全員で1本の縄を持っていた。
「吹雪のせいで視界が悪いなってきました。これ以上進むのは危険です。どこかでやり過ごせる場所を探しましょう」
「しゃーねェな。って言っても視界が悪いんだ。そうそう洞窟なんて見つかるわけ、……あったわ」
「あんじゃん」
ちょうどいいタイミングで見つけたコストイラに、アストロは舌を打つ。洞窟に足を踏み入れ、少し奥に進む。アシドとコストイラは犬のように身を震わせ雪を落とす。
「ちょっと、こっちにも飛んでんだけど」
「んお!? すまん」
「へぁ!? 悪ィ」
ついている雪を払いながら文句を言うアストロに即座に謝る。
「火を着けてくれ、身が凍えるぜ。風邪ひきそうだ」
アシドが上を脱ぎ、絞ると水が出てきた。
「キャッ!?」
アシドの上裸を見て両手で目を覆い、顔を背けた。
「おい、仕切りを造れ。それか奥に行け」
「すまん。すまん」
「僕達はもう少し奥に行きましょう」
アシドは服を拾い上げ、洞窟の奥に歩いていく。
「じゃあ、火を着けましょう。ほら、風邪ひくから服を脱ぎなさい」
「だ、だ、大丈夫ですかね。の、の、覗かれないですかね」
アストロはレイドから受け取った薪に火を着ける。シキはすでに下着姿になっており、服を岩にかけていた。アストロに視線を戻すと、アストロも服を脱いでいた。豊満な体を見せつけられ、エンドローゼは戦慄した。
「ほら早く脱げ。風邪ひくわよ。病気は回復魔法じゃ治せないんでしょ」
「う」
おずおずと自身の服を脱いでいく。寒さのせいで指が震えてしまい、うまく脱げない。
「私が脱がしてあげましょうか?」
「ピッ!?」
下着姿の状態のアストロが近づいてきたため、エンドローゼは焦りまくり、余計に釦が外せない。
「い、い、いや」
「でも、アナタ脱げていないじゃない」
「で、で、で、でも」
エンドローゼは壁に背を付け、いやいやと首を振る。しかし、このまま脱がなければ病気になり死んでしまうかもしれない。
「シキ。手伝いなさい」
「仰せのままに」
「ピィエ!?」
シキはエンドローゼの目にもアストロの目にも止まらぬ速さで後ろに回り、羽交い絞めにする。アストロが手をワキワキさせながら近づいてくる。エンドローゼはいやいやと顔を動かし、更に手足をバタバタさせるが、シキの拘束がエンドローゼごときに解けるはずがない。
「諦めなさい」
「ぴぃえええ!?」
「何か響いてきてんだけど。これ助けに行った方がいいのか?」
「アストロさんに燃やされますよ」
「それは勘弁願いたいな」
下着一枚のコストイラが中途半端に上げていた腰を下ろし、焚火に当たる。全員の視線がなぜかアレンに集まっている。居心地が悪い。
「な、何ですか。じろじろと」
「アレンって意外にも筋肉あんだな」
「温泉の時とかじゃ気付かなかったな」
「そうですか?」
アレンは自分の体を見下ろす。3人に比べれば貧相な体をしていると思っている。そんなに筋肉はあるだろうか。
「お前、腹筋シックスパックじゃん」
「僕、樵になるつもりだったので結構体は使ってたんですよ」
「樵」
「何で樵」
「僕の家系は何代も続く樵の家系なんです」
アシドが自身の顎を撫でる。
「樵は途絶えたのか?」
「……分かりません。僕の12も下に弟がいるので、弟が継いでいるかもしれません」
「兄弟いるんだ。オレ一人っ子だから分かんねェな」
パチリと跳ねた火の粉が手の甲に当たり、アレンが右手を振る。コストイラはアレンの火傷跡を見て目を逸らす。アレンとしてはコストイラの両腕の傷の方が目を逸らしたくなる。まぁ、背向けた理由はもっと別にあるのだろう。
「僕は12下の弟が一人ですね」
「オレも一人っ子」
「私は一つ下に二人の弟がいる。あとは3つ下に妹が一人いる」
「4兄妹か」
レイドの父が魔王インサーニアの軍幹部になっていたのは、もはや全員が知っている。あまり突っ込んで聞いていいのかが分からない。
「妹はすでに他界してな。弟どもは行方も分からん」
さらに空気が重くなる。その空気を破ったのは魔物だった。今だけは魔物に感謝しよう。
淡く光るそれはホーリードラゴンと同様の白さを誇っており、目を痛くするほどに眩い。額には立派な角が一本立っており、どこか気高ささえ感じさせる。くいっと顔を上げ、顎をこちらに向ける姿はどこかこちらを見下しているようで、その濃く、赤に近いオレンジの瞳には吸い込まれるように深さがあった。
フルルと喉を鳴らし、こちらを窺う魔物に対し、アレン達は足元の武器を拾う。掴むと同時に走り出すコストイラに対し、魔物は目を張りながらも喉を喉をボコりと鳴らし、ブレスを吐く。コストイラはすんでのところで横に飛んだ。コストイラよりも遠くにいたアレン達も横に回避していた。この先には女子組がいる。
エンドローゼは己の腕で自分の体を抱いていた。初めて男の前で肌を晒した。純潔の乙女のように身を縮こませていた。
「肌見せんの初めてじゃないでしょ」
「だ、だ、だってここは外ですよっ!? い、いし、い、意識したら余計に恥ずかしく。う~~」
「ハァ。シキ。エンドローゼの体覆える布ない?」
「ない」
顔どころか耳の先、体まで真っ赤にして、エンドローゼは抵抗していた。その様はすでに体から湯気を出しそうなほどである。アストロはその様子に見兼ねて隠してあげようとするが、無駄に終わった。
「ごめん」
シキが謝った。2人には真意が伝わらなかったが、それはすでに判明した。シキはアストロの肩を蹴り、エンドローゼを抱き着き何かから庇う。アストロは軽く蹴られたので3,4歩後ろに下がった程度で済んだ。
アストロが文句を言おうとした時、両手の間にできた空間を白い光線が通り過ぎた。
「うわっ!?」
「ぴぃっ!?」
「何? 今通り過ぎたの? 光線?」
シキは乾かしていた服をひったくり、急いで着る。
「合流しよう」
二人も頷き服を掴む。まだ湿っている。不快感を覚えるが我慢して身に着ける。アストロ達は急いで男子組との合流を計る。シキは二人に合わせてゆっくりと走る。前方から足音が近づいてくる。シキはナイフを抜き臨戦状態に入る。向かってきたのはアシドだった。
「いた!」
「アシド!」
「キャッ!?」
下着一枚のアシドだった。反応の理由に気付き、急いで言い訳をする。
「お前らが心配で急いできたんだよ。服を着てないのは勘弁してくれ」
「よく分からん。ドラゴンが一体だ。3人でも問題はないだろう」
アシドは言い残すとさっさと走り去ってしまう。
「相変わらず嵐のように去っていくわね」
呆れたように言うとアストロ達も走り始める。アレン達の元に辿り着くと、戦いはすでに終わっていた。コストイラ達は服をもぞもぞと着ている最中だった。
「おう、アストロ達じゃねェか」
「どうしたんですか?」
「凄い光線が来たから見に来たんだけど」
「ん」
コストイラは親指で一点を指す。そこを見ると、角の折られた馬のような魔物がいた。
「これが何なのか知らねェけどよ。この角、高く売れそうじゃね?」
「確かに」
「いい武器だって作れそうだな」
「確かに」
アストロは角に触れ、高度を確かめ、魔力を流してみる。魔力伝導率も高そうだ。
「この後どうする? 雪が止むのはまだ待ちそうだぞ」
「そうですね。洞窟の奥でも探索しますか?」
「いいね。暇つぶしにはなりそうだな」
「その前に」
武器を待ちながらやる気いっぱいな男子組をアストロが止める。
「その前に服乾かさせて」
「吹雪のせいで視界が悪いなってきました。これ以上進むのは危険です。どこかでやり過ごせる場所を探しましょう」
「しゃーねェな。って言っても視界が悪いんだ。そうそう洞窟なんて見つかるわけ、……あったわ」
「あんじゃん」
ちょうどいいタイミングで見つけたコストイラに、アストロは舌を打つ。洞窟に足を踏み入れ、少し奥に進む。アシドとコストイラは犬のように身を震わせ雪を落とす。
「ちょっと、こっちにも飛んでんだけど」
「んお!? すまん」
「へぁ!? 悪ィ」
ついている雪を払いながら文句を言うアストロに即座に謝る。
「火を着けてくれ、身が凍えるぜ。風邪ひきそうだ」
アシドが上を脱ぎ、絞ると水が出てきた。
「キャッ!?」
アシドの上裸を見て両手で目を覆い、顔を背けた。
「おい、仕切りを造れ。それか奥に行け」
「すまん。すまん」
「僕達はもう少し奥に行きましょう」
アシドは服を拾い上げ、洞窟の奥に歩いていく。
「じゃあ、火を着けましょう。ほら、風邪ひくから服を脱ぎなさい」
「だ、だ、大丈夫ですかね。の、の、覗かれないですかね」
アストロはレイドから受け取った薪に火を着ける。シキはすでに下着姿になっており、服を岩にかけていた。アストロに視線を戻すと、アストロも服を脱いでいた。豊満な体を見せつけられ、エンドローゼは戦慄した。
「ほら早く脱げ。風邪ひくわよ。病気は回復魔法じゃ治せないんでしょ」
「う」
おずおずと自身の服を脱いでいく。寒さのせいで指が震えてしまい、うまく脱げない。
「私が脱がしてあげましょうか?」
「ピッ!?」
下着姿の状態のアストロが近づいてきたため、エンドローゼは焦りまくり、余計に釦が外せない。
「い、い、いや」
「でも、アナタ脱げていないじゃない」
「で、で、で、でも」
エンドローゼは壁に背を付け、いやいやと首を振る。しかし、このまま脱がなければ病気になり死んでしまうかもしれない。
「シキ。手伝いなさい」
「仰せのままに」
「ピィエ!?」
シキはエンドローゼの目にもアストロの目にも止まらぬ速さで後ろに回り、羽交い絞めにする。アストロが手をワキワキさせながら近づいてくる。エンドローゼはいやいやと顔を動かし、更に手足をバタバタさせるが、シキの拘束がエンドローゼごときに解けるはずがない。
「諦めなさい」
「ぴぃえええ!?」
「何か響いてきてんだけど。これ助けに行った方がいいのか?」
「アストロさんに燃やされますよ」
「それは勘弁願いたいな」
下着一枚のコストイラが中途半端に上げていた腰を下ろし、焚火に当たる。全員の視線がなぜかアレンに集まっている。居心地が悪い。
「な、何ですか。じろじろと」
「アレンって意外にも筋肉あんだな」
「温泉の時とかじゃ気付かなかったな」
「そうですか?」
アレンは自分の体を見下ろす。3人に比べれば貧相な体をしていると思っている。そんなに筋肉はあるだろうか。
「お前、腹筋シックスパックじゃん」
「僕、樵になるつもりだったので結構体は使ってたんですよ」
「樵」
「何で樵」
「僕の家系は何代も続く樵の家系なんです」
アシドが自身の顎を撫でる。
「樵は途絶えたのか?」
「……分かりません。僕の12も下に弟がいるので、弟が継いでいるかもしれません」
「兄弟いるんだ。オレ一人っ子だから分かんねェな」
パチリと跳ねた火の粉が手の甲に当たり、アレンが右手を振る。コストイラはアレンの火傷跡を見て目を逸らす。アレンとしてはコストイラの両腕の傷の方が目を逸らしたくなる。まぁ、背向けた理由はもっと別にあるのだろう。
「僕は12下の弟が一人ですね」
「オレも一人っ子」
「私は一つ下に二人の弟がいる。あとは3つ下に妹が一人いる」
「4兄妹か」
レイドの父が魔王インサーニアの軍幹部になっていたのは、もはや全員が知っている。あまり突っ込んで聞いていいのかが分からない。
「妹はすでに他界してな。弟どもは行方も分からん」
さらに空気が重くなる。その空気を破ったのは魔物だった。今だけは魔物に感謝しよう。
淡く光るそれはホーリードラゴンと同様の白さを誇っており、目を痛くするほどに眩い。額には立派な角が一本立っており、どこか気高ささえ感じさせる。くいっと顔を上げ、顎をこちらに向ける姿はどこかこちらを見下しているようで、その濃く、赤に近いオレンジの瞳には吸い込まれるように深さがあった。
フルルと喉を鳴らし、こちらを窺う魔物に対し、アレン達は足元の武器を拾う。掴むと同時に走り出すコストイラに対し、魔物は目を張りながらも喉を喉をボコりと鳴らし、ブレスを吐く。コストイラはすんでのところで横に飛んだ。コストイラよりも遠くにいたアレン達も横に回避していた。この先には女子組がいる。
エンドローゼは己の腕で自分の体を抱いていた。初めて男の前で肌を晒した。純潔の乙女のように身を縮こませていた。
「肌見せんの初めてじゃないでしょ」
「だ、だ、だってここは外ですよっ!? い、いし、い、意識したら余計に恥ずかしく。う~~」
「ハァ。シキ。エンドローゼの体覆える布ない?」
「ない」
顔どころか耳の先、体まで真っ赤にして、エンドローゼは抵抗していた。その様はすでに体から湯気を出しそうなほどである。アストロはその様子に見兼ねて隠してあげようとするが、無駄に終わった。
「ごめん」
シキが謝った。2人には真意が伝わらなかったが、それはすでに判明した。シキはアストロの肩を蹴り、エンドローゼを抱き着き何かから庇う。アストロは軽く蹴られたので3,4歩後ろに下がった程度で済んだ。
アストロが文句を言おうとした時、両手の間にできた空間を白い光線が通り過ぎた。
「うわっ!?」
「ぴぃっ!?」
「何? 今通り過ぎたの? 光線?」
シキは乾かしていた服をひったくり、急いで着る。
「合流しよう」
二人も頷き服を掴む。まだ湿っている。不快感を覚えるが我慢して身に着ける。アストロ達は急いで男子組との合流を計る。シキは二人に合わせてゆっくりと走る。前方から足音が近づいてくる。シキはナイフを抜き臨戦状態に入る。向かってきたのはアシドだった。
「いた!」
「アシド!」
「キャッ!?」
下着一枚のアシドだった。反応の理由に気付き、急いで言い訳をする。
「お前らが心配で急いできたんだよ。服を着てないのは勘弁してくれ」
「よく分からん。ドラゴンが一体だ。3人でも問題はないだろう」
アシドは言い残すとさっさと走り去ってしまう。
「相変わらず嵐のように去っていくわね」
呆れたように言うとアストロ達も走り始める。アレン達の元に辿り着くと、戦いはすでに終わっていた。コストイラ達は服をもぞもぞと着ている最中だった。
「おう、アストロ達じゃねェか」
「どうしたんですか?」
「凄い光線が来たから見に来たんだけど」
「ん」
コストイラは親指で一点を指す。そこを見ると、角の折られた馬のような魔物がいた。
「これが何なのか知らねェけどよ。この角、高く売れそうじゃね?」
「確かに」
「いい武器だって作れそうだな」
「確かに」
アストロは角に触れ、高度を確かめ、魔力を流してみる。魔力伝導率も高そうだ。
「この後どうする? 雪が止むのはまだ待ちそうだぞ」
「そうですね。洞窟の奥でも探索しますか?」
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