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18.最果ての孤島
7.蛇神の遺跡を照らす月の光
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森の中を歩いていると人工的な石柱があった。こんな事前にもあったな、と思いながら進む。進めば進むほど人工物が増えてきた。
「無人島だと思ってたんですけどね」
「無人ではなさそうだな、これは」
アレンとアストロとコストイラが石柱に触れる。カラカラと石が零れるほどに脆くなっている。小石が落ちた時点でアレンは手を離した。
石が落ちた音を聞きつけたのか、グローウルフが現れた。アレンが何か構えようとする前に、オオカミが飛び掛かってくる。コストイラは神速の居合で対応する。パチンとコストイラが刀を収めた瞬間に、グローウルフの体がバラバラになった。コストイラの居合が早すぎて、アレンには見えなかった。アレンが声をかけようとした時、グローウルフが出てきた方角から蛇が数十匹出てきた。ヴァイパーやエルダーサーペントがほとんどだ。
アシドとコストイラとシキがほどほどに敵を倒していく。シキは全力で倒していた。特に後衛のことを考えていない。まぁ、命令していないしな。
コストイラ達が手を抜いている分、アストロとアレンが倒していく。本格的ではないが、経験値稼ぎをしている。
「終わんねェ。大量発生か?」
「駄目です。珠が、発生源が分かりません」
「スタンピードじゃない可能性が高そうだと?」
「はい」
苛立ちながら刀を振りながら前に出る。
蛇の中からフルプレートに包まれた魔物が出てきた。天界で見たロイヤルガードだ。走ってきている格好が、ぶちかましそのものだ。
コストイラ達が流れるようにスルーする。真正面に立ったレイドが楯を挟んでタックルして止める。止めるために使ったレイドの左肩の骨に罅が入る。さらに青黒く変色している。
後ろからシキが鎧ごと切り裂く。今更だが、シロガネからもらったナイフの切れ味が鋭すぎる気がする。
「マズイ」
「どうしたの?」
アレンの瞳が分かりやすく揺れた。アストロが心配して、エンドローゼも不安げに顔を覗いてくる。
「矢があと3本しかありません」
「消耗品を使う者達はきついわね。アンタといいシキといい。あと皆の武器の整備をしないとね」
「ど、どうぞ」
エンドローゼが魔力で作ってくれた矢を受け取る。
「アナタも作れるのね。でも、またアナタの髪が白くなっちゃうわよ」
「ふわぁ」
アストロがエンドローゼの頬に手を添えて、目を見つめる。もの凄く百合百合しい光景が広がっているせいで、矢を受け取りづらい。
「あ、あの」
エンドローゼに促され、矢を受け取ると、頭の中に声が響いた。
『テメェ、エンドローゼちゃんが協力してんだからな。テメェ、絶対役に立てよっ、テメェ!?』
聞いたことがある声だ。姿は知らないが、性格はよく分かる。これはエンドローゼ大好きフォン様だろう。
アレンの脳裏にジャスレの姿が浮かんだ。役に立てずにあれを食らうのは嫌だ。
アレンが遠くの蛇を狙い、魔力の矢を放つ。月のような光の尾を引きながら、矢が進む。矢が触れた側から、蛇達の体が消えていった。
「え?」
予想もしなかった威力に、思わず声が出る。矢が地面に着いた瞬間、半球を作り出してエネルギーが奔流した。仲間達も呆然とする中、蛇は消え去っており、塔までの道ができていた。
「無人島だと思ってたんですけどね」
「無人ではなさそうだな、これは」
アレンとアストロとコストイラが石柱に触れる。カラカラと石が零れるほどに脆くなっている。小石が落ちた時点でアレンは手を離した。
石が落ちた音を聞きつけたのか、グローウルフが現れた。アレンが何か構えようとする前に、オオカミが飛び掛かってくる。コストイラは神速の居合で対応する。パチンとコストイラが刀を収めた瞬間に、グローウルフの体がバラバラになった。コストイラの居合が早すぎて、アレンには見えなかった。アレンが声をかけようとした時、グローウルフが出てきた方角から蛇が数十匹出てきた。ヴァイパーやエルダーサーペントがほとんどだ。
アシドとコストイラとシキがほどほどに敵を倒していく。シキは全力で倒していた。特に後衛のことを考えていない。まぁ、命令していないしな。
コストイラ達が手を抜いている分、アストロとアレンが倒していく。本格的ではないが、経験値稼ぎをしている。
「終わんねェ。大量発生か?」
「駄目です。珠が、発生源が分かりません」
「スタンピードじゃない可能性が高そうだと?」
「はい」
苛立ちながら刀を振りながら前に出る。
蛇の中からフルプレートに包まれた魔物が出てきた。天界で見たロイヤルガードだ。走ってきている格好が、ぶちかましそのものだ。
コストイラ達が流れるようにスルーする。真正面に立ったレイドが楯を挟んでタックルして止める。止めるために使ったレイドの左肩の骨に罅が入る。さらに青黒く変色している。
後ろからシキが鎧ごと切り裂く。今更だが、シロガネからもらったナイフの切れ味が鋭すぎる気がする。
「マズイ」
「どうしたの?」
アレンの瞳が分かりやすく揺れた。アストロが心配して、エンドローゼも不安げに顔を覗いてくる。
「矢があと3本しかありません」
「消耗品を使う者達はきついわね。アンタといいシキといい。あと皆の武器の整備をしないとね」
「ど、どうぞ」
エンドローゼが魔力で作ってくれた矢を受け取る。
「アナタも作れるのね。でも、またアナタの髪が白くなっちゃうわよ」
「ふわぁ」
アストロがエンドローゼの頬に手を添えて、目を見つめる。もの凄く百合百合しい光景が広がっているせいで、矢を受け取りづらい。
「あ、あの」
エンドローゼに促され、矢を受け取ると、頭の中に声が響いた。
『テメェ、エンドローゼちゃんが協力してんだからな。テメェ、絶対役に立てよっ、テメェ!?』
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アレンが遠くの蛇を狙い、魔力の矢を放つ。月のような光の尾を引きながら、矢が進む。矢が触れた側から、蛇達の体が消えていった。
「え?」
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