メグルユメ

パラサイト豚ねぎそば

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23.大空洞

17.深層へと向かう橋

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「マズいわね。伝令に行かれたわ」
「もっとたくさんの奴と戦うことになりそうだな」

 コストイラが刀を振って血を飛ばすと、鞘に収めた。レイドが楯の表面を撫でる。

「へこみがない。流石は河童の技術といったところか」
「河童ってスゲェな」

 アシドが感心して、一緒になって撫でる。

「行こうぜ。向かう道は変わんねぇんだ」

 コストイラが親指を向かう先に向けて、後ろ歩きで進み始めた。すぐにゴンと木の枝に後頭部をぶつけた。




 後頭部を摩りながら、コストイラが歩く。

「急ぐからよ」
「自業自得」
「分ぁてるよ」

 幼馴染3人組で軽口を叩き合う。そこにアレン達の入る隙はない。

 そんな話をしながら、コストイラがいきなり刀を抜いた。目の前からやってきたのはヘブンズソードだ。
 しかし、普通のヘブンズソードではなく、手のかかった装備を身に着けている。

 刀よりも下をヘブンズソードが通る。細剣を振ろうとする前に、膝を叩き入れた。
 鼻から血を噴き出したヘブンズソードを上から柄で叩く。

「残りが橋を渡ってくるぞ」

 各々が武器を構えて、迎撃の体勢に入る。

 3人のヘブンズソードは連携を取って散り散りになる。
 真正面、右横、左斜め後ろからヘブンズソードがコストイラを狙う。コストイラは真正面のヘブンズソードしか見ていない。

 右隣にいたヘブンズソードの横顔をシキが蹴飛ばした。その威力が高すぎて、首から上は破裂し、その中身が地面にばらまかれた。残された体は立ったままで、首から噴水のように血を噴き出している。

「うぷ」

 アレンがいつ見ても慣れないようで、そのグロさに嗚咽した。

 コストイラの左斜め後ろにいたヘブンズソードは、アシドが槍で殴り倒す。上から押さえつけるように叩きつけた槍は、ヘブンズソードの首を折った。 

 首折り程度では死なない彼女が、プルプルしながら立ち上がろうとする。
 しかし、アシドはそれを許さず、槍で体を貫いた。

 その時、風が吹いた。

 見上げると、そこにはヴァルキリーがいた。その隣には両腕の刻まれたアークエンジェル。

 ヴァルキリーが指示を出すと、アークエンジェルが飛んで行った。再び援軍を呼びに行ったのだろう。また面倒なことだ。しかし、止める手立てはない。

 ヴァルキリーは剣を抜き、構えを見せる。

 この時点でヴァルキリーは勝つ気がない。援軍が来るまで、少しでも相手を削っていればいい。

 純白な翼をはばたかせる。一気に落ちていく。しかし、落ちていく場所は勇者一行の上ではない。これから向かおうとしている橋の上だった。

「マズい!」

 アストロがヴァルキリーの狙いに気付く。しかし、気付くには遅すぎた。

 このヴァルキリーは時間稼ぎさえできればいい。つまり、隔離ができれば問題ない。

 コストイラとアシドがそれをさせないために走り出している。しかし、それは罠。それは本質ではない。

 ヴァルキリーは端に辿り着く前に直角に曲がった。

 コストイラ達は目を丸くした。それは想定外の行動だ。

 しかし、未だ想定内の者がいた。

 アストロだ。だからこそ走り出さなかった。ヴァルキリーを止めようと魔術を放つが、止まらない。

 ヴァルキリーが斬撃を飛ばす。

 崖が切れた。
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