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トルネード
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「おーい、チヨちゃーん。迎えにきたよー、学校行こー。」
イヤホンの音とともに、馴染みのある声が聞こえてきた。
もうこんな時間なのか。まだ後3時間、いや6時間は寝てたいのに。4連休明けの学校は憂鬱だな。
「普通の学校ならまだしも…。」
うーん、寝たふりしようかな。いやいや、それだと真都衣に突撃されて終わりだから、
「ねーねー、チヨちゃーん。もしかして、まだ起きてないとか?何してるの、学校遅れちゃうよ。」
よしかくなる上は、ガチャ
「あっ、チヨちゃん。ってあれ、まだパジャマじゃん。もしかして起きたばっかり?」
「あー、来てくれたとこ悪いんだけどさ、今日日曜日だよ。連休あったからさ、ほら、曜日感覚ずれちゃうこともあるよな。」
今日日曜日だよ、作戦。通用してくれ!頼む!
真都衣の方をチラッと見る。
これは、どんな感情なんだ。笑っても無ければ怒ってもない。驚きもない。
今日日曜日って聞いたらさ、ちょっとは驚くでしょ。
分かんないけどここはもう、畳み掛けよう。
「大丈夫。私、真都衣のこと責めたりしないから。そういう日もあるよ。なんならうちで遊んでく?多分私は寝てるけど。」
真都衣をうちの中に連れ込もうと、背中に手をやり、ドアを開ける。
よし、完璧だ。ってあれ、真都衣が私の手を払った。
「チヨちゃん。私呆れてるよ。」
呆れの顔だったのか。どうりで表情が死んでると思った。
「そんなことで私を騙せると思ったの?学校は風邪の時以外は休んだらだめなんだよ。チヨちゃんのめんどくさがり屋な性格には困ったもんだよ。ほら、早く制服に着替えて!遅刻しちゃうよ。」
全然騙せなかった。
シンプルに風邪ひいたことにしとけばよかったか。でもこの前風邪にになったって言ったら、すぐバレたからな。体温計が正直すぎて話にならない。
魔法の才能より、ズル休みの才能の方が覚醒してたら良かったよのに。
「はいはい、ぐずぐずしてないで中に入って早く着替える。」
「…はい。」
そんなこんなで学校まで来てしまった。
真都衣が急かしてくれたおかげで、なんとか遅刻せずにすんだ。休もうとしてたから正直関係ないけど。
あと、何も食べる暇がなかったからお腹が空いてる。ダイエットはしない主義なのに。
2人はそのまま教室へと向かう。ちなみに2人は同じクラスなので向かう方向は一緒だ。
「まーそれでもさ、学校についちゃったらさ、最初はグズってたけど、おちついてきたよ。なんならテンション上がってきたかも。」
「そういうものだよね。だから今度からズル休みなんて考えないように。」
「分かりました。」
そんなにわかってないけど。
「それよりさ、今日の一限なにやるんだっけ?」
「えっとね、今日の1時間目は確か、数学だね。」
うわマジか、テンションだだ下がり。
「ちなみにその次は?」
「その次はね、現代文だね。」
おー、これはまた微妙なの来たよ。
「んー、それじゃあ一限と二限は睡眠時間か。楽勝、楽勝。」
そう言うと、千代は鼻歌まじりに、鞄を机の横に掛け、席に座った。すると、
「ダメだからね。」
後ろから真都衣の声が鋭い視線と一緒に聞こえてきた。
おー、やばい真都衣、朝と同じ顔してるよ。あの呆れてる顔。調子乗りすぎちゃったかな。
真都衣の表情が少し穏やかになった。そして軽くため息をついて、
「朝のことはそんなに怒って無いよ。今に始まったことじゃ無いし。それよりも、ちゃんと授業受けるって言ったからね。これは守ってもらうよ。約束だよ。」
はー、よかった。今に始まったことじゃ無いって、それは、呆れてますって言ってるようなもんだけど、よかった。
睡眠できなくなったけどよかった、よかった、よかっ……、いやこればっかりはそんなに良く無いけど。
イヤホンの音とともに、馴染みのある声が聞こえてきた。
もうこんな時間なのか。まだ後3時間、いや6時間は寝てたいのに。4連休明けの学校は憂鬱だな。
「普通の学校ならまだしも…。」
うーん、寝たふりしようかな。いやいや、それだと真都衣に突撃されて終わりだから、
「ねーねー、チヨちゃーん。もしかして、まだ起きてないとか?何してるの、学校遅れちゃうよ。」
よしかくなる上は、ガチャ
「あっ、チヨちゃん。ってあれ、まだパジャマじゃん。もしかして起きたばっかり?」
「あー、来てくれたとこ悪いんだけどさ、今日日曜日だよ。連休あったからさ、ほら、曜日感覚ずれちゃうこともあるよな。」
今日日曜日だよ、作戦。通用してくれ!頼む!
真都衣の方をチラッと見る。
これは、どんな感情なんだ。笑っても無ければ怒ってもない。驚きもない。
今日日曜日って聞いたらさ、ちょっとは驚くでしょ。
分かんないけどここはもう、畳み掛けよう。
「大丈夫。私、真都衣のこと責めたりしないから。そういう日もあるよ。なんならうちで遊んでく?多分私は寝てるけど。」
真都衣をうちの中に連れ込もうと、背中に手をやり、ドアを開ける。
よし、完璧だ。ってあれ、真都衣が私の手を払った。
「チヨちゃん。私呆れてるよ。」
呆れの顔だったのか。どうりで表情が死んでると思った。
「そんなことで私を騙せると思ったの?学校は風邪の時以外は休んだらだめなんだよ。チヨちゃんのめんどくさがり屋な性格には困ったもんだよ。ほら、早く制服に着替えて!遅刻しちゃうよ。」
全然騙せなかった。
シンプルに風邪ひいたことにしとけばよかったか。でもこの前風邪にになったって言ったら、すぐバレたからな。体温計が正直すぎて話にならない。
魔法の才能より、ズル休みの才能の方が覚醒してたら良かったよのに。
「はいはい、ぐずぐずしてないで中に入って早く着替える。」
「…はい。」
そんなこんなで学校まで来てしまった。
真都衣が急かしてくれたおかげで、なんとか遅刻せずにすんだ。休もうとしてたから正直関係ないけど。
あと、何も食べる暇がなかったからお腹が空いてる。ダイエットはしない主義なのに。
2人はそのまま教室へと向かう。ちなみに2人は同じクラスなので向かう方向は一緒だ。
「まーそれでもさ、学校についちゃったらさ、最初はグズってたけど、おちついてきたよ。なんならテンション上がってきたかも。」
「そういうものだよね。だから今度からズル休みなんて考えないように。」
「分かりました。」
そんなにわかってないけど。
「それよりさ、今日の一限なにやるんだっけ?」
「えっとね、今日の1時間目は確か、数学だね。」
うわマジか、テンションだだ下がり。
「ちなみにその次は?」
「その次はね、現代文だね。」
おー、これはまた微妙なの来たよ。
「んー、それじゃあ一限と二限は睡眠時間か。楽勝、楽勝。」
そう言うと、千代は鼻歌まじりに、鞄を机の横に掛け、席に座った。すると、
「ダメだからね。」
後ろから真都衣の声が鋭い視線と一緒に聞こえてきた。
おー、やばい真都衣、朝と同じ顔してるよ。あの呆れてる顔。調子乗りすぎちゃったかな。
真都衣の表情が少し穏やかになった。そして軽くため息をついて、
「朝のことはそんなに怒って無いよ。今に始まったことじゃ無いし。それよりも、ちゃんと授業受けるって言ったからね。これは守ってもらうよ。約束だよ。」
はー、よかった。今に始まったことじゃ無いって、それは、呆れてますって言ってるようなもんだけど、よかった。
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