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第十六話 鎖
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「悠!妾聞いてないのじゃ何であんな力があるのじゃ!ご都合主義何て軽く吹き飛ぶ位怖かったのじゃ!」
星龍は憤慨しながら晴明に詰め寄る。
「うーん、説明してもいいけど、葛葉が怒るんじゃない?それに僕亜空で修行しろなんて言ってないよね?星龍には主に索敵と守護を任せた筈なんだけど」
「しょ、しょれは」
「強くするなら他にも方法あったよね?地球に無い強さを持たせたいのかな?」
「「あらあら、悠貴方いつからあんなに綺麗に真言を消せるようになったのかしらあ?それと星龍ちゃあん貴女調子に乗り過ぎじゃないかしらあ?」」
「ひっ!」
星龍は悠の後ろに隠れて震えている。
「まあまあ、一応彼等の修行の為にだよ。晴明君が弱いままだと、葛葉も困るでしょ?今の強さじゃ異界に来たら直ぐに死んじゃうよ?」
ギロリと悠と星龍を睨む葛の葉
「星龍がびびってるからもう勘弁してあげて?晴明君には僕の力を少しわけるからそれでお釣りが来るでしょ?」
星龍は亜空から逃げ出した。
「「晴明ちゃんの身体を使って何をする気かしらあ?事と場合によっては悠貴方でも許さないわあ」」
「ハハ。何もしないよ、彼に術を教えるだけだよ。空島さんは独に剣聖技を教えたいみたいだし、それなら良いでしょ?直接何かをする訳じゃないよ」
「「何処まで本当かしらねえ、それにその眼もう完全に染まってしまったのかしらあ?」」
悠は苦笑いをしながら、葛の葉を見ている。
「僕の話は良いんだよ。独君、話は聞いてたね?」
「あっはい・・聞いてますでも俺には訳がわからなくて」
「そんな独君にアドバイスだ、僕は復讐をした。復讐して終わらせたはずだった、だけど更に先の憎しみが生まれた。だから僕は世界に神に復讐を誓った。復讐は延々と続く、終わりのない地獄だ。修羅の道をいきたいのであれば、力を使う事を戸惑うな。人ととして生きたいなら復讐何てしない方が良いよ。復讐しなくても時は流れて行くからね」
独は押し黙った。
自分の全て見透かされている。悠には絶対に勝てない、そしてこの人は復讐に囚われている。
「「悠、彼の子は何て言ってるのかしらあ?此処に来るのに更に力を借りたはずよねえ。貴方は今あの世界にしか顕現できないはずよお。」」
悠は黙っている。
「「独ちゃんにも悠の今の状態が見えるようにしてあげるわあ」」
葛の葉が独に力を貸す
「ゆっ悠さん?」
独は恐る恐る悠の身体を見て絶句した。
身体中、鎖で雁字搦めになっている。
更に足元には血溜まりが出来ている。
右手一本だけ辛うじて動かせるような状態だった。
「わっあああああああ!!!」
独は悠の身体を見て恐怖して叫びながら後ずさる
「葛の葉ダメじゃないか」
悠は葛の葉の力を打ち消し、独から見えないようにする。
独は恐怖で体が震えて、自分の体が冷たくなっていくのを感じていた。
「これが僕への世界の拘束力であり、力だよ。怖かったでしょ?こんな力抗えない、理不尽だと思ったでしょ」
「せっせかい」
「そう世界。今地球には君が今までこの亜空で戦っていた様な異界の魔物が溢れつつある。異界が暴走しつつあるんだよ、だから異界と隣接したこの世界に影響が出ている。晴明君はやがて異界に呑まれる。だから強くならなきゃいけない、君は晴明君が異界に呑まれるのを許容出来るかい?」
「出来ません、出来ないですよ!晴明は晴明は俺の友達なんです!」
「そっか。じゃあ君も強くならなきゃね、使える物は全て使うんだ。強くある為に理不尽と戦う為に」
「「独ちゃん、ちょっときなさあい。貴方の眼に宿る神紋を開花させるわあ。力使うんでしょ?もう喪うのは嫌なんでしょ?」」
「はっはい。」
「「葛の葉が命じる。《オン・ベイシラマンダヤ・ソワカ》彼の者に宿る力を開花せよ」」
「ぐあああああああ!!眼が焼ける、痛い痛い痛いいい」
葛の葉の真言を聞いた途端に独は眼を抑えて、のたうち回る
「はあ。葛葉いきなり力を引き出す真似をしたらそうなるよ。君だって辛いだろうに。彼は、僕や晴明君じゃ無いんだからさ」
悠は喋りながら右手で独を回復させ、その場に寝かせる。
「「ちょっと力を強引に使ったから私は戻るわあ。私の可愛い可愛い晴明ちゃんをよろしくねえ」」
葛の葉が晴明の中に消えると、晴明が目を覚ます。
「あっあれ?独は!独が倒れて!?まっまさか間に合わなかった・・」
「死んでないよ、寝てるだけだよ。晴明君は起きて早々元気だね」
「あっ悠さん!星龍は何処に!」
「星龍なら叱っておいたからね。それとあの真言は禁止ね。少なくともあれは君には扱えない、君を通した葛葉なら使えるがそれでも危険だよ?味方も敵も無差別に消し飛ばしたくないでしょ?」
「そうなんですか」
晴明は納得していなかった、だが悠はそんな晴明を無視し話を続ける。
「晴明君には、君に合う術があるからそっちを教えてあげるよ。本当は自分に合わせた真言を修行で身につけたりするもの何だよ?それに星龍の修行じゃ戦い方しか学べないしね、晴明君には巫術、独君には剣聖技。これで強くなれる筈だよ」
星龍は憤慨しながら晴明に詰め寄る。
「うーん、説明してもいいけど、葛葉が怒るんじゃない?それに僕亜空で修行しろなんて言ってないよね?星龍には主に索敵と守護を任せた筈なんだけど」
「しょ、しょれは」
「強くするなら他にも方法あったよね?地球に無い強さを持たせたいのかな?」
「「あらあら、悠貴方いつからあんなに綺麗に真言を消せるようになったのかしらあ?それと星龍ちゃあん貴女調子に乗り過ぎじゃないかしらあ?」」
「ひっ!」
星龍は悠の後ろに隠れて震えている。
「まあまあ、一応彼等の修行の為にだよ。晴明君が弱いままだと、葛葉も困るでしょ?今の強さじゃ異界に来たら直ぐに死んじゃうよ?」
ギロリと悠と星龍を睨む葛の葉
「星龍がびびってるからもう勘弁してあげて?晴明君には僕の力を少しわけるからそれでお釣りが来るでしょ?」
星龍は亜空から逃げ出した。
「「晴明ちゃんの身体を使って何をする気かしらあ?事と場合によっては悠貴方でも許さないわあ」」
「ハハ。何もしないよ、彼に術を教えるだけだよ。空島さんは独に剣聖技を教えたいみたいだし、それなら良いでしょ?直接何かをする訳じゃないよ」
「「何処まで本当かしらねえ、それにその眼もう完全に染まってしまったのかしらあ?」」
悠は苦笑いをしながら、葛の葉を見ている。
「僕の話は良いんだよ。独君、話は聞いてたね?」
「あっはい・・聞いてますでも俺には訳がわからなくて」
「そんな独君にアドバイスだ、僕は復讐をした。復讐して終わらせたはずだった、だけど更に先の憎しみが生まれた。だから僕は世界に神に復讐を誓った。復讐は延々と続く、終わりのない地獄だ。修羅の道をいきたいのであれば、力を使う事を戸惑うな。人ととして生きたいなら復讐何てしない方が良いよ。復讐しなくても時は流れて行くからね」
独は押し黙った。
自分の全て見透かされている。悠には絶対に勝てない、そしてこの人は復讐に囚われている。
「「悠、彼の子は何て言ってるのかしらあ?此処に来るのに更に力を借りたはずよねえ。貴方は今あの世界にしか顕現できないはずよお。」」
悠は黙っている。
「「独ちゃんにも悠の今の状態が見えるようにしてあげるわあ」」
葛の葉が独に力を貸す
「ゆっ悠さん?」
独は恐る恐る悠の身体を見て絶句した。
身体中、鎖で雁字搦めになっている。
更に足元には血溜まりが出来ている。
右手一本だけ辛うじて動かせるような状態だった。
「わっあああああああ!!!」
独は悠の身体を見て恐怖して叫びながら後ずさる
「葛の葉ダメじゃないか」
悠は葛の葉の力を打ち消し、独から見えないようにする。
独は恐怖で体が震えて、自分の体が冷たくなっていくのを感じていた。
「これが僕への世界の拘束力であり、力だよ。怖かったでしょ?こんな力抗えない、理不尽だと思ったでしょ」
「せっせかい」
「そう世界。今地球には君が今までこの亜空で戦っていた様な異界の魔物が溢れつつある。異界が暴走しつつあるんだよ、だから異界と隣接したこの世界に影響が出ている。晴明君はやがて異界に呑まれる。だから強くならなきゃいけない、君は晴明君が異界に呑まれるのを許容出来るかい?」
「出来ません、出来ないですよ!晴明は晴明は俺の友達なんです!」
「そっか。じゃあ君も強くならなきゃね、使える物は全て使うんだ。強くある為に理不尽と戦う為に」
「「独ちゃん、ちょっときなさあい。貴方の眼に宿る神紋を開花させるわあ。力使うんでしょ?もう喪うのは嫌なんでしょ?」」
「はっはい。」
「「葛の葉が命じる。《オン・ベイシラマンダヤ・ソワカ》彼の者に宿る力を開花せよ」」
「ぐあああああああ!!眼が焼ける、痛い痛い痛いいい」
葛の葉の真言を聞いた途端に独は眼を抑えて、のたうち回る
「はあ。葛葉いきなり力を引き出す真似をしたらそうなるよ。君だって辛いだろうに。彼は、僕や晴明君じゃ無いんだからさ」
悠は喋りながら右手で独を回復させ、その場に寝かせる。
「「ちょっと力を強引に使ったから私は戻るわあ。私の可愛い可愛い晴明ちゃんをよろしくねえ」」
葛の葉が晴明の中に消えると、晴明が目を覚ます。
「あっあれ?独は!独が倒れて!?まっまさか間に合わなかった・・」
「死んでないよ、寝てるだけだよ。晴明君は起きて早々元気だね」
「あっ悠さん!星龍は何処に!」
「星龍なら叱っておいたからね。それとあの真言は禁止ね。少なくともあれは君には扱えない、君を通した葛葉なら使えるがそれでも危険だよ?味方も敵も無差別に消し飛ばしたくないでしょ?」
「そうなんですか」
晴明は納得していなかった、だが悠はそんな晴明を無視し話を続ける。
「晴明君には、君に合う術があるからそっちを教えてあげるよ。本当は自分に合わせた真言を修行で身につけたりするもの何だよ?それに星龍の修行じゃ戦い方しか学べないしね、晴明君には巫術、独君には剣聖技。これで強くなれる筈だよ」
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