現代文ドラッグ

書房すけ

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狂気の日記

現代文読解練習

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 上から読んでも下から読んでも同じように読める文を『回文』と言うそうです。今回のテーマは、身近なところにある様に見えて、循環的な性格を持つものの総称は何というのかを学ぶ、ということです。例えば、回文というには短い、文というより言葉を二つあげると、『トマト』『新聞紙』などがあります。それらは、一見無駄な娯楽の一つのように思われるかもしれないが、本質的な意味は、それらの言葉に関したものに基づいている意味を持っている、といえなくない。それ故、一文字ずつ読んで『トマト』という言葉を説明しようとするならば、『新聞紙』を例にあげて説明すると、新聞紙は薄い紙である為に野菜を包みやすく、トマトは例外でなく包みやすいのである。

今の説明がなんとなく、でも分かっただろうか?分からなかった人は自分の読解力を反省すべきである。──「自分は読めた」と思っている人もいると思うので、今の文章の内容に関する簡単な問題を出そうと思う。

▨問題▨
次の4つの文章を読んで、本文の内容に合うかどうかをそれぞれ判別し、正しいものを全て選べ。
①新聞紙は、文学的にいえば、回文であり得る。
②トマトの本来の綴りを考えると、回文ではない、という矛盾は、その意味内において循環している。
③一文字ずつ読むことは、健康に良い。
④トマトは新聞紙の皮膚を内包している。



──正しいものを選んだかな?




──答えは...




──②と④!──間違えた人は要反省!納得するまで解説を読み込もう!




▨解説▨

①「新聞紙は、一文字ずつ読むことにより、トマトと同じように本質的な循環性を持つ」が、「文学的」という記述はない。

②「トマトは本質的な循環的性格をもつ」という本文の内容一致している。

③「一文字ずつ読むことは健康に良い」なんて記述は無い。明らかな間違い。

④「新聞紙の皮膚」という言葉に違和感を感じ、間違っていると判断してしまいがちであるが、本文では「人間に接した娯楽」についても触れられているので、寧ろその方が適切である。



──復習は終わったかな?──終わった人は、今日学んだことを忘れないようにつとめよう!


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