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第43話『プリティー・ケンジ』


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1️⃣ 🎥[洗練された派遣エージェントのオフィス]
ガラス張りの明るいエントランス。
久しぶりの社会の空気に飲まれそうになりながら少し緊張した面持ちで待つ研二の前に、パリッと完璧にネイビーのオーダースーツを着こなした、三浦翔平風の若きエリートエージェントが現れる。


ーエージェント(爽やかな、でも一切の隙がない笑顔で)

「藤崎様、本日はお忙しい中お越しいただき、ありがとうございます。私、今回担当させていただきます、一条と申します。」

スッ……と、指先まで無駄のない美しい所作で名刺を差し出す。


🎬 研二の顔アップ(少し気圧され気味)反射的に研二も名詞を差し出そうにも無い事に気付き、気まずそうに
「あ、どうも。藤崎です……」
と、名刺を受け取ろうと身を乗り出した瞬間。
フワッ……✨
エージェントから、究極に上品で洗練された「洗い立てのシャツ」のような香りが漂う。(※超高級香水 クルジャン)


研二(心の声)
(……っ!? なんやこの爽やかでええ匂い……。ダウニーか? いや、レノアハピネスとかか……?)


一条;
「ささ、どうぞこちらへ。」
と、スマートすぎる手つきで、奥のパーテーションで仕切られた上質なソファ席へと誘導する。その歩く姿勢すら、背筋がピンと伸びてモデルのようだ。



2️⃣🎬 エージェントの後ろを歩く研二
誘導されながら、ふとガラスに映る自分の姿を見る。


少しヨレたスーツの袖口。そして、さっき家を出る前に花梨がシュッシュッとかけてくれたファブリーズの匂いが、急に心もとなく感じてくる。
思わず、首元のネクタイをキュッと触って直す研二。


ー研二(心の声)
(……あかん。今までとは訳が違うわ。これ、俺の身なり……完全に浮いてへんか?)




    第43話『プリティー・ケンジ』




3️⃣オフィス
一条がファイルケースから書類を取り出しながら

「藤崎さん、凄いですね、先方にも藤崎さんの職務経歴書を見て頂いたんですが、
是非、一度お会いしたいと、言うことです。
藤崎さんなら、通常の1.7倍程の時間給でと言うお話で、
いや~私共と致しましても、こういったケースは初めてです。」


ー研二
ちょっと慌てた様子の中にもきちんと確認の為にも
「いや~、でも、業務としては今までと違う内容になると思うので、今までのスキルが役に立つのかどうかは…」と首を傾げる研二に


一条が被せるように
「藤崎さん、ですが、全くの畑違いではございません。ここは、スキルアップ、技術を広げるチャンスだという前向きに捉えて挑んではいかがでしょうか?
その為なら、私、全力でお手伝いさせて頂きますよ!」


研二の心の声(うわ… なんちゅーさわやかな顔しよんねん)そして、クルジャンの香りが研二の闘争心の火付けを手伝う。



4️⃣藤崎家リビング
「ただいま~」

ー花梨
「あ、おかえり~、どやったん~?」


ー研二
「うん、一応面接の日程また連絡するって事になったんやけどぉ~…」


キッチンで洗い物してる花梨が水道のレバーを上に上げ締めては、何やらモジモジしてる雰囲気に気付き

「え?
…でぇ?」と手を拭きながら研二を見る。


ー研二
「いや~…でも…。」


ー花梨
「え?何よ気持ちわるい~」


ー研二
「いや、でも受かるかもわからんしぃ~…。お金もかかるし~…」


ー花梨
「え?何よ~   …なんの話し?」


ー研二
「いや、スーツがさ、ヨレヨレやから~…
今までの会社とは訳がちゃうからさ~」

花梨は研二の着てるスーツを見渡し

(心の声)
…ん~、別にそないにかっこ悪くはないけどなぁ~…。

あ~!さてはエージェントの兄ちゃんがどーせ、パリッとしてシュッとしてカッコ良かったんやろな~。私も何年か前にテレアポのパート行った時、大阪のグランフロント行った時はちょっと気後れしたもんな~…。

そやけどなんでエージェントと不動産の人って、あんな頭にグロス塗ってテッカテカにしてるんやろな🤭(偏見である笑)今でもそぉなんやろか…と、ジトーっとした目で見た後。


「うん!そやな。まー、この際新調したらええんちゃう~?も何年も買ってないし。でも、前の職場みたいにスーツで仕事とは限らんのちゃうのん?」


ー研二
「ま、そーなんやけどぉ~。みんなもっとこ~
ピシッとしてるねんって~」


ー花梨心の声(…せやなぁ~今は受かるかどうかの前に、このネガティブ男の『不安』を取り除く方が先やな。)


「うん、いーやん。今度の休みん時、翔平に車出してもーて、ハシゴしよか~
レッツショッピぃ~~ング!」(指をパチン☝️)🎶BGM『Oh, Pretty Woman』が流れ出す)
♬ドゥドゥドゥドゥッ♪ ドゥドゥドゥドゥン♪
ドゥドゥドゥドゥッ♪ ドゥドゥドゥドゥ~♪



5️⃣翔平の運転する車から3人颯爽と降りては向かう場所は洋服の『青山』!


花梨がソファーにふんぞり返って足を組み、研二の試着室の前で待つ


モジモジ出て来た研二は謎に昭和漂う肩パッドゴツメのどこの極道やねん!スーツ


花梨が横に首を振る「次!👉」


また試着室のカーテンが閉まり再び開いたそこには、今流行りの短めの丈に靴下を敢えて見せてスニーカースタイルと言うスーツ。モジモジ研二が着ると寸足らずにしか見えない。


花梨がソファーに座ったまま思わず吹き出す🤭
「はい!次!👉」


カーテンが閉まり、また開く


細身のピタピタスーツ謎のテンガロンハット!
研二も緊張が解れてちょっとふざけて見せる。


花梨がソファーに座ったまま頬杖をつきながらちょっと呆れたように笑い、翔平もずっとソファーの横で面白がって一緒に見てる「はい!次!👉」


そして、再びカーテンが開くと、そこには
ビシーっと決まった、研二の姿が✨


ソファーに座ったままの花梨が翔平に、3体のマネキンが履いてる最も今研二のスーツに合う靴をチョイスし、研二の前に差し出すように指示する。研二がそれを履いて花梨の前に歩み寄る。


スッカリカッコ良くなったケンジを見上げて
大きくうんうんと、翔平と共に首を縦に振り。
(♬ドゥドゥドゥドゥッ♪ ぷりてぃ~うぉーまん♪)で終わる。




6️⃣🎥家には『洋服の青山』と、もう一つAEONの中にあるスーツ店の紙袋二つが並んでいる


さっそく空になった青山の紙袋に頭から突っ込んでいるひのちゃん🐈
(SE:カサカサッ……ガサガサガサッ!)
袋の中から尻尾だけがパタパタと機嫌良く揺れている。高価なスーツより、タダの紙袋に大興奮のひのちゃんだ🐱



7️⃣藤崎家バスルーム
花梨は元美容師なこともあって、研二のヘアカットは毎月の恒例だったけど、無職になってからは頻度はめっきり減っていた。


ー面接の為にカットしながらの夫婦の会話ー

カットクロスを羽織った研二がバスチェアーに座り、蓋されたバスタブを椅子代わりにして花梨が座っている。
(se:チョキチョキッ✂︎チョキチョキッ)

ー花梨
「お客様さん伸びましたね~」


研二は黙って面白がりながら鏡越しに花梨を見ている。


se:チョキチョキッ✂︎チョキチョキッ
暫くハサミの小気味良い音だけがバスルームに響く…


研二がおもむろに口をひらく
「うまいこといったらええけどな~…
(花梨は黙ってカットしている…)


まぁ、翔平がさ、理不尽な思いしながら頑張ってるのに背中押されたって言うかさ…」
と、照れくさそうにちょっと笑う。


「一時は、お前覚えてるかな?大手の派遣行ってた時の一緒に仕事してた中村さん。あの人今社長やねん。思わず電話して運転手でもえーんで雇ってくれ!て言おっかな~とか思ったわ笑」


ー花梨
「ハハっ、中村さんも困るやろけどな~、昭和ドラマでもあるまいしな!」


ー研二
「ま、そやな」
小さく笑う


ー花梨
「でも、あれやな…
チャットちゃんが言うてた、算命学でさ、秋頃人伝に、仕事決まる!ての当たったな!
まさかその人伝が翔平やとは思わんかったけどな!笑」


ー研二
「え?まぁ、そりゃ翔平に背中押されたのは事実かもやけど、ちょっとそれはこじ付け過ぎちゃう?」


ー花梨
「え~そうかな~…
ま、リラックスして、自信持って!挑んで下さいな!」


ー研二
「うん、せやなぁ…
ま、派遣やし、まだ決まっても無いけどな笑」

花梨が黙って、「わかってますよ!」と鏡越しにうんうんと相槌を打つ。



8️⃣エージェント会社のオフィス
ーエージェント会社への手続きの書類を提出にー
一条と、研二が向かい合って座り、一条が書類の確認をしている。


「えー、これで手続きの方は完璧です!後は面接だけですね!」と、まぁ~さわやかな笑顔で研二に微笑む。


「何か不明点やご不安点などがございましたら、なんなりと仰ってくださいね!」


研二がちょっとモジモジしながら、口を開く
「あ、あのぉ…つかぬことなんですけど…」


一条:
「はい、」


研二:
「皆さんどのような格好で働いてますぅ?一応浮かないようにと…」


一条:
「皆さん自由な格好で働いてますよ!今の感じのポロシャツにスラックスで全く問題無いと思います。若い方なんかはパーカーにデニムパンツなんて方もいらっしゃる感じですね」いちいち爽やかだ。


研二は驚きと戸惑いを隠せない感じで
「え?スーツとか、浮きますかね?」と恐る恐る訊ねる。


一条:少々笑いながら書類をカバンにしまいながら
「浮くでしょうね~」(超絶爽やかな笑顔)


研二の脳内「ガビーーーーン😱」
の、一言に尽きる…。



9️⃣藤崎家リビング
🎥花梨の顔アップ
「え?🤭うそやん😂」

ー研二
「そやけどさぁ、営業の時とかどないすんねやろなぁ?」


ー花梨
「ん~…その日はスーツ着て行くんちゃう~。
ま、ええやん、また使う機会あるやろー」


ー研二
「そんなん今度は普段着買い物行かなあかんやん😑」


ー花梨
「めっちゃオモロイな🤭」
(負のスパイラルてこのことやん!ネガばっかり思考してるから、実証示してますやん🤭)


ー研二
「うわ、もう最悪や~、またこんなんや~😩💨」


🎵ドゥドゥドゥドゥッ♪ ぷりてぃ~うぉーまん♪




🔟🎥藤崎家の表札 
9月の朝
朝晩は過ごしやすくなってきたものの、またまだ暑い藤崎家玄関🚪前


🎬新調したスーツをバシーっと決めた研二が玄関で靴を履く。振り返り靴ベラを花梨に渡して。
「ほな、行ってくるわ」


🎵主題歌:
(SKY-HIプロデュースBE:FIRST)←妄想


次回予告!
いやぁ~父ちゃんとうとう動き出したのはいいけどよ~、いや~まさか服装でこんなに振り回されるとはよ~、オラだったらこのオレンジの胴着一丁で勝負するぜ!


次回!第44話!『黒星★出航日』
い?!黒星?!嫌な予感すっぞ~💦
絶対見てくれよな!(悟空風)


この物語はリアルを元に、現在進行形で綴るフィクションです。実在の人物・団体・企業とは一切関係ありません。
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