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第44話『黒星★出航日』


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1️⃣藤崎家の表札 9月の朝
朝晩は過ごしやすくなってきたものの、またまだ暑い藤崎家玄関🚪前

新調したスーツをバシーっと決めた研二が玄関で靴を履く。振り返り靴ベラを花梨に渡して。
「ほな、行ってくるわ」
口角が下がっている。

ー花梨
「も、口角下がってるし~
ほら!」
と言って右手を上げる。

研二も黙って、右手を上げ
2人で
「イェーーーーイ!」
パチーンと2人のハイタッチの音が響く。

「いってらっしゃい!」😊

「ん、行ってきます」🙂

ガチャリとドアを開け、外のまぶしい朝の光が研二の顔を照らす。
(🎵BGM『sailing day』BUMP OF CHICKENイントロ、歪んだギターのカッティングがジャジャジャジャーン!と勢いよく鳴り響く!!🎸✨)


2️⃣🎥[通勤電車の中]
BGM:『sailing day』が疾走感たっぷりに流れている。
満員電車の中、吊り革を掴んで揺られる研二。

周りには、感情のスイッチをオフにしてうつむく、疲れ切った同世代のサラリーマンたち。

研二も緊張で胃をキリキリさせながら、ふと車窓のガラスに映る自分の姿を見る。
(花梨と翔平に選んでもらった、体にピシッと馴染む新しいスーツ。)


ー研二の心の声
(……しゃあない。俺にはこれしかないんや。やるだけやったるわ)
🎵BGMサビ「精一杯 存在の証明~!」の歌詞とシンクロするように、研二の目が少しだけ鋭く、男の顔つきに変わる。



3️⃣🎥[オフィス街・巨大ビルディングの下]
電車を降り、改札を抜ける研二。
見上げると、首が痛くなるほど天高くそびえ立つ、全面ガラス張りの巨大なビル。(※『青い星』本社)

周囲を歩くのは、IDカードを首から下げた、スタバのカップ片手に談笑するスマートな若きエリートたち。

研二、その圧倒的なスケールとアウェー感にゴクリと息を呑む。


ー研二(心の声)
(でっか……。なんやねんこの要塞……。ほんまに俺、こんなとこで面接すんのか?)
『sailing day』の曲がアウトロに向かって盛り上がる
(♪sailing day 舵を取れ 嵐の中 嬉しそうに
帆を張った 愚かなドリーマー
誰もがビリーヴァー
永遠のドリーマー♪)

研二が意を決して自動ドアのゲートをくぐる所で、音楽がスッとフェードアウトする



     

     第44話『黒星★出航日』





4️⃣🎥[オフィス街・巨大ビルディングの下]
(※先ほどの『sailing day』終わりからの続き)
見上げるような巨大なガラス張りのビル(『青い星』本社)のエントランスをくぐる研二。
広大で無機質なロビー。大理石の床に新調した革靴の音が響く。

受付で名前を告げると、「こちらでお待ちください」と案内される。

しばらくして、カツカツとヒールの音を響かせて一人の若い女性社員が近づいてきた。
髪をタイトにまとめ、グレーのタイトスカートに身を包んだ、モデルのように洗練された女性。しかし、その首から下げられた社員証の下には、テプラで印字された**『面接指導員』**という無骨な名札がぶら下がっていた。


ー女性社員(口角だけを完璧に上げた、感情のない笑顔で)
「藤崎様ですね。本日は弊社までご足労いただき、ありがとうございます。まずは私から、事前のヒアリングをさせていただきます。どうぞこちらへ」


ー研二(その隙のなさに気圧されながら)
「あ、はい……よろしくお願いします」



5️⃣🎥[無機質なガラス張りの個室]
案内されたのは、余計なものが一切ない、白を基調とした冷たい印象の個室。
向かい合って座ると、女性社員は手元のタブレットを開き、流れるような(しかし温かみのない)口調で質問を読み上げ始めた。


ー女性社員
「では、まず始めに。これまでのご経歴の中で、最もストレスを感じた業務と、それをどう乗り越えたかを手短にお聞かせください」


ー研二
「ええと……国の機関におりまして、そこでは基本、何から何まで一人で業務をこなす必要がありまして……」
研二が言葉を選びながら丁寧に答える間、女性社員は研二の顔を一切見ず、手元のタブレットに**(タタタタッ、ターン!)**と、恐ろしいほどのスピードで文字を打ち込んでいく。


ー女性社員
「なるほど。自己完結型の業務に長く従事されていた、と。(タタタタッ)では次です。弊社は非常にスピード感のある環境ですが、ご自身の適応能力についてどう自己評価されていますか?」


ー研二(心の声)
(……なんやこの空気。尋問か? 目ぇ一回も合わへんやん。それに『面接指導員』て……俺、なんか試されてるんか?)
研二は背中に冷たい汗をかきながら、なんとか無難な回答を絞り出す。


ー女性社員(すべての入力を終え、パタンとタブレットを閉じる)
「……はい、結構です。事前のヒアリングは以上となります」


初めて研二の目を見て、再びあの「完璧に作られた笑顔」を浮かべる。


「では、この後、現場の責任者との面接になります。このままお待ちください」


カチャリ、と音を立てて女性社員が退室する。
静まり返った冷たい個室に、研二一人だけが取り残される。


ー研二
「……ふぅ。なんちゅー会社や……息詰まるわ」
ネクタイを少し緩め、胃のあたりをさする研二。完全に大企業の「システム化された冷たさ」に削られ、警戒心と緊張がピークに達していた。


(……数分後)
ガチャッ。
再びドアが開き、研二がビクッと肩を揺らして立ち上がると——。
そこに現れたのは、ポロシャツにチノパン姿の、やけに人当たりの良さそうな、ニコニコしたおじさん(お兄さん)2人組だった。


ー面接官A
「藤崎さん! お待たせしました~! いや~、ホントに凄い経歴ですね!」


ー面接官B(同じく、柔らかい物腰で)
「いやぁ、藤崎さんのような素晴らしいご経歴の方にお越しいただけて、我々も楽しみにしておりました。どうぞどうぞ、こちらの奥の部屋へ!」

拍子抜けするほど、恐ろしいほどの「大歓迎(ウェルカム)ムード」。
研二の強張っていた肩の力が、フッと抜ける。

ー研二(心の声)
(……あれ? なんや、めっちゃええ人らやん……)
完全にエリートたちの「スマートな外面」に騙され、ブラックホールへの第一歩を笑顔で踏み出してしまう研二だった。

ー面接官A(手元の職務経歴書を見ながら、目を丸くして)
「藤崎さん、ホントに凄い経歴ですね。国の機関にも、しかも13年もいらしたんですね。このお仕事、相当大変だったでしょう?」
(ニコニコしながら)

「履歴書には『チームリーダーとして数名をマネジメント』とありますが、実務もかなりご自身で回されていたんですか?」

ー研二(過去のトラウマを押し殺すような、少し重いトーンで)
「はい。……お恥ずかしい話ですが、昨今の公的機関ではコンプライアンスが非常に厳しくなっておりまして。若手に対して少しでも厳しい指導をすれば、すぐに『パワハラだ』『セクハラだ』と問題になりかねない環境でした」


ー面接官A
「ああー、最近はどこもそうですよねぇ(軽い相槌)」


ー研二(少し熱を帯びて)
「そのため、絶対にミスの許されない基幹業務や、納期が逼迫した案件に関しては、彼らのモチベーションや機嫌を伺いながら教えるよりも……結局、私が責任を持って全て巻き取る(サビ残で終わらせる)のが一番確実で、一番波風が立たなかったんです。 
結果として、部下の仕事もシステム管理も、実質的には私一人で完遂する体制になっておりました」


ー面接官B(感心したように深く頷き)
「ほぉ~、それは素晴らしい。大変でしたねぇ。いやぁ、私なら一日も持たないかもしれませんよ」
あはは、と面接官たちが気さくに、和やかに笑う。


ー研二(心の声)
(……あれ? なんや、めっちゃ話わかる、普通にええ人らやん……)


ー面接官A(少し居住まいを正して)
「藤崎さんのこれまでのご経歴でしたら、私どもは通常の1.7倍の条件でと考えております。しかし、藤崎さん。同じ畑とはいえ、貴方の積み上げて来たものと我々の業務内容とは『別物』になります」


ー研二(真剣な顔つきで)
「はい、それは承知しております」


ー面接官A(ニコッと微笑み、身を乗り出して)
「ただ、派遣とはいえ、繋ぎとして考えて頂くのはやめて頂きたいんです。私達は貴方を、ゆくゆくは【正社員を視野に入れて】迎え入れたいと考えております。……どうでしょう?」


研二の脳内に、雷のような衝撃が走る。
(正社員……!! しかも、この最大手で……!?)


研二は、新調したスーツの膝の上で、ギュッと拳を握りしめた。



6️⃣🎥[藤崎家リビング]
ガチャリと玄関のドアが開く音。
ー研二
「ただいまー」
あまり冴えない声だ。


ー花梨(キッチンから顔を出し)
「あ、おかえり~。どやったん~?」
スーツの上着を脱ぎながら、リビングに入ってくる研二。表情は久々に外に出た男の顔をしているが、なんとも言えない表情だ。


ー研二
「あーうん。なんか久しぶりに人格者と喋った気ぃするわぁ~、ま、最大手の人って感じやなぁ…

んー、まぁ、取り敢えずゆくゆくは正社員も視野に入れてうちでやって頂きたい、って言われてんけどな」


ー花梨(目を輝かせて)
「えっ!? ほんまに!? ほら!! 言うた通りやん! 朝の『イェーイ!』の引き寄せやん! これ、ほんまに重役とかになるかもやで~!😆」
テンションが上がり、無邪気に喜ぶ花梨。


ー研二(また、始まったわやたらとポジティブ)
「いや、パパ別に出世したくないし~。仕事出来んかったら即切られるで? 向こうも『我々の業務とは別物です』って念押ししてきたしな」


ー花梨(研二のネガティブを華麗にスルーして)
「もー、またそうやってすぐ最悪のケース考える! 1.7倍の時給で正社員候補とか、パパ凄いやんか!パパの実力やって!」


ー研二(ため息をつきつつ、少し笑って)
「気ぃ早いわ。まだ何も仕事してないっ……」


研二はそう言いながらも、花梨の喜ぶ姿を見て、これでいいんだと自分に言い聞かせた。


(これで、少しは楽させられるかもしれん……)


他に選択肢はない。
もう、後戻りは出来ない。
そう覚悟した研二の希望が、この後、あの人の良さそうだった面接官たちの冷酷な「無言の圧」によってブラックホールへと引きずり込まれるとは、この時の二人は知る由もなかった。


🎥希望に満ちた明るいエネルギーが充満しているリビングの窓台にひのちゃん🐱がくつろぎながら2人の会話を聞いている。

その窓から夕暮れの明かり灯る住宅街へフェードアウト


🎵主題歌:
(SKY-HIプロデュースBE:FIRST)←妄想



7️⃣🎥[『青い星』本社・面接室のその後]
先ほどまでニコニコと人当たりの良かった面接官AとBが、冷めた顔で研二の履歴書を机にポイッと投げる。


ー面接官A(先ほどの笑顔は消え去り、冷酷な目で)
「……ま、経歴は申し分ないね。自己完結で動けるなら、あの『炎上してる部署』の雑務処理にはちょうどいい駒になるでしょ」


ー面接官B(ネクタイを緩めながら、あくび混じりに)
「『正社員を視野に入れて』って言っとけば、ああいう真面目なタイプは勝手に馬車馬のように働きますからね。……で、もし使えなかったら?」


ー面接官A(スマホを取り出し、エージェントの一条へ電話をかけながら)
「まー、その時はテキトーに断っといてよ。エージェント経由で。……あ、もちろん『ご丁重に』ね(冷笑)」


🎥[画面分割・派遣エージェント]
電話を受ける一条。ノルマ達成のチャンスに目が¥マークになっている。
(電話口でペコペコしながら)
「はいっ! かしこまりました! いやぁ、彼には私からも『今後のスキルアップのためにも最高の環境です!』と、全力でプッシュしておきますので!!(心の声:よっしゃ! これで今月の成約ボーナス確定や!!)」

(再び、何も知らない藤崎家のアットホームな外観が映り、不穏なBGMとともに暗転……)


次回予告!
いぇ?!父ちゃん大丈夫かな~💦鈍感なおいらでも嫌な予感しかしね~ぞぉ…。父ちゃん!頼む!逃げてくれぇぇぇ~~!!


次回!第45話:『漸殺、ブルースター』
え?!なんだぁ?ザンサツぅ?ゼンかぁ?ゆっくりジワジワか~?!ひぇーーー😱
絶対見てくれよな!(悟空風)


この物語はリアルを元に、現在進行形で綴るフィクションです。実在の人物・団体・企業とは一切関係ありません。

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