『「嘘つきな秘書はお腹の中から教育だ」冷徹社長の過保護すぎる執着愛』

kirisu

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第一章

【第5話】屈辱の注入、満たされるお腹

 目の前に並べられたのは、私の日常を破壊する道具たちだった。  透明なボウル、精製水のボトル、グリセリン。そして、照明を反射して鈍く光る、巨大な200ccのガラス製注射器。

「あ……いや……」

 デスクに縛り付けられたまま、私はガタガタと震え出した。  スパンキングの熱が引くどころか、冷たい恐怖が全身を支配する。  九条社長は、怯える私を一瞥もしない。彼は箱から取り出した医療用のゴム手袋を、慣れた手つきで装着し始めた。

 ――パツンッ。

 静寂に包まれた社長室に、ゴムが肌を弾く乾いた音が響く。  その音は、彼が「上司」から、私のすべてを管理する「執刀医」へと変わった合図のように聞こえた。

「力を抜きなさい、杏奈。……これから君の汚れた場所を広げて、準備をするからな」

 九条は容器からたっぷりとワセリンを指に取り、私の背後へと回った。  冷たい空気にさらされている、真っ赤に腫れ上がったお尻。  彼の手が、左右の膨らみを無遠慮に割り広げる。

「ひっ……!」

 思わず声が漏れた。  一番見られたくない、隠しておきたい蕾が、照明の下に露わになる。  九条は、ワセリンでぬらついた指先を、その窄まりに押し当てた。

「嘘をついて、悪いものを溜め込んだ入り口だ。……丁寧にほぐしてあげないとな」

 ぬるり、と粘度の高い冷たい感触が広がる。  彼は指の腹を使い、固く閉じているシワの一本一本にまで、入念にワセリンを塗り込み始めた。  円を描くように。あるいは、シワを伸ばして中を確認するように。  執拗なまでの愛撫。いや、これは愛撫ではない。「点検」だ。

「く、っ……社長、やめ……そこ、そんな風に触らな、いで……っ」

「暴れるな。……ちゃんと塗らないと、あとで痛い思いをするのは君だぞ」

 逃げようと腰を揺らすが、彼はそれを許さない。  十分に潤滑剤が行き渡ったところで、九条は私の耳元で低く囁いた。

「少し、中を確認するぞ」

 ズチュ……。

 予告と同時に、ゴム手袋に包まれた太い中指が、抵抗する括約筋を押し分けて侵入してきた。

「ああっ……! は、入っ……てる……っ!」

 異物感。  自分の意思とは無関係に、内側がこじ開けられる感覚に、私はデスクの天板を爪で引っ掻いた。  指は第一関節、第二関節と深さを増し、私の恥ずかしい内側をまさぐるように動き回る。

「……ふむ。やはり、少し溜まっているな」

 九条は冷静な声で、とんでもないことを口にした。

「き、聞こえ……聞きたくないです……っ! 言わないで……っ!」

「事実だ。君の体は、嘘をついた罰と、不純物でいっぱいだということだ」

 彼は指を奥まで突き入れたまま、グリグリと内壁を押し広げ、あるいは掻き出すような動きをした。  そのたびに、お腹の奥がきゅぅっと引き締まり、情けない声が漏れてしまう。  屈辱で顔が煮えくり返りそうだ。  好きな人に、こんな汚い場所を指で弄られ、便の状態まで確認されているなんて。

 十分に中を掻き回し、入り口を緩めたあと、ようやく指が引き抜かれた。  ポカリ、と入り口が口を開けてしまったような喪失感と安堵感。  だが、それはほんの束の間のことだった。

 九条は汚れた指を拭うこともなく、目の前の透明なボウルに精製水とグリセリンを注ぎ始めた。  トクトクトク……と液体が混ざり合う音が、鼓膜を揺らす。  彼がボウルの中で液体をかき混ぜるたび、チャプ、チャプ、と水音が立つ。

(あんなに……たくさん……?)

 ボウルに溜まっていく液体の量は、どう見ても異常だった。  あんな量が、私の体に入るわけがない。  恐怖で、私の腰が無意識に逃げようともぞもぞと動いてしまう。

 ――パァンッ!!

「あぐっ!」

 不意に、無防備なお尻に平手打ちが飛んできた。  ワセリンで濡れた肌を叩く、湿った重い音。腫れ上がった患部に響く鋭い痛みに、私は息を止めた。

「動くなと言ったはずだ」

 九条の声は氷点下だった。

「お仕置きの最中に逃げようとするとは……まだ反省が足りないようだな」

「ご、めんなさい……っ! でも、怖い……怖いです、社長……っ」

「怖くて結構。その恐怖ごと、私のすべてを受け入れなさい」

 九条は完成した特製の浣腸液に、あの巨大なガラス製注射器の先端を浸した。  ピストンが引かれると、ジュゴォォ……という音と共に、透明な液体がガラスの筒の中に吸い上げられていく。  200cc。  見たこともない太さのシリンダーが、なみなみと満たされた。

「さあ、お掃除の時間だ」

 九条が私の腰を高く持ち上げる。  お尻の位置が高くなり、頭が下がる姿勢。重力で内臓が落ちてくる感覚。

「い、や……うそ、むり……っ!」

 拒絶の言葉は、硬質なガラスの感触によって遮られた。  先ほど指で拡張された入り口に、太くて硬い注射器のノズルがねじ込まれる。

「入るぞ」

 有無を言わせぬ宣告。  直後、お腹の中に「洪水」が起きた。

 ドクン、ドクン、と脈打つような勢いで、液体が流し込まれていく。  冷たいはずの液体が、体内に入った瞬間にカッと熱く感じる。  腸が驚いて収縮しようとするが、液体の勢いがそれを無理やり押し広げていく。

「あ、あぁぁぁ……っ! 入ってくる……! おなか、重い、くるしいぃぃ……っ!」

「暴れるな。漏れたらやり直しだぞ」

 九条は私の腰をガッチリと固定し、容赦なくピストンを押し続ける。  100cc、150cc……。  お腹がパンパンに膨れ上がり、異物感で呼吸ができなくなる。  内臓が液体で埋め尽くされる感覚。まるで、九条という存在そのものに内側から侵食されているようだ。

 ジュルルッ……。

 最後の一滴まで押し切られ、ようやくノズルが抜かれた。

「はぁっ、はぁっ……! 入っ……た……」

 終わった。  200ccもの液体がお腹に入り、今すぐにでも吐き出したい便意が襲ってきている。  でも、これで終わりだ。あとはトイレに行かせてもらえる。  私は脂汗を流しながら、荒い息を吐いて安堵しようとした。

 しかし。  九条は私の拘束を解くことも、トイレへ行く許可を出すこともしなかった。  彼は空になった注射器を手に、再びボウルへと手を伸ばしたのだ。  ボウルの中には、まだ半分以上の液体が残っていた。

「……しゃ、ちょう?」

 嫌な予感に、声が震える。  九条は楽しげに目を細め、再びレバーを引き始めた。  ジュゴォォ……という悪夢のような音が、再び響き渡る。

「何を安心しているんだ、杏奈」

 彼は満タンになった200ccの注射器を、私の目の前で掲げて見せた。

「君の頑固な汚れを落とすには、一回じゃ足りない。……さあ、二回目だ」

「ひっ……!? 無理、です! もう入らない! お腹いっぱいなの……っ!」

「入るさ。君のお腹は、私の愛を受け入れるために空けておいたんだろう?」

 絶望する私の懇願など、彼には届かない。  まだ液体の入っている、今にも決壊しそうな入り口に、再び冷酷なガラスのノズルが押し当てられた。

「嘘つきな君のお腹を、限界まで満たしてあげるよ」

 ズプッ、と無慈悲に挿入される感覚。  私の限界を超えた、二度目の地獄が始まろうとしていた。
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