12 / 91
12話 合流
しおりを挟む
「うわぁあ!?」
「なんだ?」
トイレの方から大きな声がしたぞ?多分、陽斗だろうけど、何があったんだ?
「蓮、トイレにエロ本はさ」
「お前は取り敢えずその思考をどうにかしろ」
今どき買ってるヤツ居ねぇだろ。少なくとも、知人がいる店でエロ本買える奴はいない筈だ。
はぁ、折角ソファに座って疲れを癒していたのに……。迷惑なやつだな。
俺はゆっくりと腰を上げて廊下の方へと向かった。
俺がドアに手をかけると、先にドアが開いた。
「聞いてくれよ!姫乃達が今からこっち来るってよ!」
「「「……………は?」」」
みんな同じ反応だった。驚きとかよりも先に思い浮かんだのは、なんで?だった。
そりゃそうだ。確かにさっき姫乃とはあったけど、別に合流云々の話ではなかった……よな?
「俺、帰っても良き?」
亮が後ろでそんな事を言った。
「いや、そこまでじゃないだろ?お前だって姫乃とかとは話せんじゃん」
海斗が何とか亮を引き留めようと口を開く。
「海斗。俺とあの人たちとのコミュニケーションは、もはや会話じゃないんだ。俺があいずちを打つ前には既に話は終わってるんだ。俺は愚痴とかを聞く人形じゃないんだ」
「亮………」
その瞬間、俺を含めた三人は亮に対して哀れみを含んだ視線を向けた。
なんというか、想像以上に可哀想だった、とだけは言える。
「けど、せっかくみんな集まったし……」
今年のゴールデンウィークもみんなで過ごしたいんだ。まぁ、その計画を立てるのは別に今日じゃなくても良いのだろうけど。
けど、やはり早く決めた方が準備とかもできるし、色々と得なような気がするだよな。
「おっと、そんなごちゃごちゃ言ってる暇はねぇぞ?なんて言ったって、俺にそのメッセージが来た時には既に桜の木が見えるとこまで来てたらしいからな」
「「「……………」」」
「な、なんだよ?」
はぁ……。人の家のトイレで篭ってたと思ったら、今度は手遅れだと?
「報告が遅ぇよ。亮の顔を見ろよ」
「あちゃぁ……これは予想外だ」
「それは同感だ」
話をするのと聞くのでは訳が違うからな。亮にとってはそのどちらでもないようだけど。
「ここまで来たらもう腹をくくれ」
「………俺、頑張るぜ」
もはや死んだ魚の目をしながら笑顔を向けてきた。
「どうにかなら………」
ピンポーン
俺の言葉を遮るように音が鳴った。どうやら、既に来てしまったようだ。
「はぁ……ファイト、としか言えねぇよ」
俺は玄関に向かった。少しの疑問を抱えながらドアを開けると、目の前には姫乃が居た。
「さっきぶりだね、蓮君」
「そうだな」
後ろには瑠魅と冬華と里香、杏の四人が居た。勢揃いじゃねぇか。
ちなみに里香と杏は少し面識がある程度だ。確か、クラスが違った気がする。
「まぁ、立ち話もなんだし……上がるか?」
「そうだねぇ。じゃあお邪魔するね」
そう言って姫乃、瑠魅、冬華、里香、杏の順に家に上がった。俺はリビングのドアを開けて中に招き入れた。
「あれ?陽斗君は?」
「アイツらは……どっかに居るだろ」
どうやら陽斗と海斗は、亮を連れてどこかに隠れたようだ。まぁ、この部屋から出るの無理があるか……じゃあ、キッチンとかか?
「お前らは適当に座っててくれ。俺は残りのヤツらを探してくるわ」
瑠魅が若干ソワソワしていた。まぁ、俺の家に来たら基本的に俺の部屋に来るからな。慣れてないというか、違和感があるのだろう。
あれ?ちょっと待てよ……。俺は確か、瑠魅に告るって決めてずっとひよってて、ここまで来てたんだよな?
何やかんやで変な関係性のままだったけど……。これ、まずいよな?俺の決心はどこに行ったねん。
いや、まぁ、ね?頭の片隅にはいるんだよ。ただ、臆病で奥手の俺には難易度がちと高ぇんだわ。それだけです、はい。
俺は考えたくもないことを思い出した。それを振り払うように、少し急ぎ足キッチンにへと移動した。まぁ、そんな遠くないと言うか、すぐ近くにキッチン、あるんだけどね。
だが、実際に三人を見つけた場所は玄関だった。玄関からドアを開ける音がしたので行ってみたら、三人が居た。
どうやら、キッチンのドアから出て家に入ろうとしたらしい。そのまま俺をとり残して、どっかに行ったら単純に悲しくなってたわ。
「なんだ?」
トイレの方から大きな声がしたぞ?多分、陽斗だろうけど、何があったんだ?
「蓮、トイレにエロ本はさ」
「お前は取り敢えずその思考をどうにかしろ」
今どき買ってるヤツ居ねぇだろ。少なくとも、知人がいる店でエロ本買える奴はいない筈だ。
はぁ、折角ソファに座って疲れを癒していたのに……。迷惑なやつだな。
俺はゆっくりと腰を上げて廊下の方へと向かった。
俺がドアに手をかけると、先にドアが開いた。
「聞いてくれよ!姫乃達が今からこっち来るってよ!」
「「「……………は?」」」
みんな同じ反応だった。驚きとかよりも先に思い浮かんだのは、なんで?だった。
そりゃそうだ。確かにさっき姫乃とはあったけど、別に合流云々の話ではなかった……よな?
「俺、帰っても良き?」
亮が後ろでそんな事を言った。
「いや、そこまでじゃないだろ?お前だって姫乃とかとは話せんじゃん」
海斗が何とか亮を引き留めようと口を開く。
「海斗。俺とあの人たちとのコミュニケーションは、もはや会話じゃないんだ。俺があいずちを打つ前には既に話は終わってるんだ。俺は愚痴とかを聞く人形じゃないんだ」
「亮………」
その瞬間、俺を含めた三人は亮に対して哀れみを含んだ視線を向けた。
なんというか、想像以上に可哀想だった、とだけは言える。
「けど、せっかくみんな集まったし……」
今年のゴールデンウィークもみんなで過ごしたいんだ。まぁ、その計画を立てるのは別に今日じゃなくても良いのだろうけど。
けど、やはり早く決めた方が準備とかもできるし、色々と得なような気がするだよな。
「おっと、そんなごちゃごちゃ言ってる暇はねぇぞ?なんて言ったって、俺にそのメッセージが来た時には既に桜の木が見えるとこまで来てたらしいからな」
「「「……………」」」
「な、なんだよ?」
はぁ……。人の家のトイレで篭ってたと思ったら、今度は手遅れだと?
「報告が遅ぇよ。亮の顔を見ろよ」
「あちゃぁ……これは予想外だ」
「それは同感だ」
話をするのと聞くのでは訳が違うからな。亮にとってはそのどちらでもないようだけど。
「ここまで来たらもう腹をくくれ」
「………俺、頑張るぜ」
もはや死んだ魚の目をしながら笑顔を向けてきた。
「どうにかなら………」
ピンポーン
俺の言葉を遮るように音が鳴った。どうやら、既に来てしまったようだ。
「はぁ……ファイト、としか言えねぇよ」
俺は玄関に向かった。少しの疑問を抱えながらドアを開けると、目の前には姫乃が居た。
「さっきぶりだね、蓮君」
「そうだな」
後ろには瑠魅と冬華と里香、杏の四人が居た。勢揃いじゃねぇか。
ちなみに里香と杏は少し面識がある程度だ。確か、クラスが違った気がする。
「まぁ、立ち話もなんだし……上がるか?」
「そうだねぇ。じゃあお邪魔するね」
そう言って姫乃、瑠魅、冬華、里香、杏の順に家に上がった。俺はリビングのドアを開けて中に招き入れた。
「あれ?陽斗君は?」
「アイツらは……どっかに居るだろ」
どうやら陽斗と海斗は、亮を連れてどこかに隠れたようだ。まぁ、この部屋から出るの無理があるか……じゃあ、キッチンとかか?
「お前らは適当に座っててくれ。俺は残りのヤツらを探してくるわ」
瑠魅が若干ソワソワしていた。まぁ、俺の家に来たら基本的に俺の部屋に来るからな。慣れてないというか、違和感があるのだろう。
あれ?ちょっと待てよ……。俺は確か、瑠魅に告るって決めてずっとひよってて、ここまで来てたんだよな?
何やかんやで変な関係性のままだったけど……。これ、まずいよな?俺の決心はどこに行ったねん。
いや、まぁ、ね?頭の片隅にはいるんだよ。ただ、臆病で奥手の俺には難易度がちと高ぇんだわ。それだけです、はい。
俺は考えたくもないことを思い出した。それを振り払うように、少し急ぎ足キッチンにへと移動した。まぁ、そんな遠くないと言うか、すぐ近くにキッチン、あるんだけどね。
だが、実際に三人を見つけた場所は玄関だった。玄関からドアを開ける音がしたので行ってみたら、三人が居た。
どうやら、キッチンのドアから出て家に入ろうとしたらしい。そのまま俺をとり残して、どっかに行ったら単純に悲しくなってたわ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―
佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。
19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。
しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。
突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。
「焦らず、お前のペースで進もう」
そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。
けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。
学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。
外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。
「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」
余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。
理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。
「ゆっくり」なんて、ただの建前。
一度火がついた熱は、誰にも止められない。
兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!
ハルン
恋愛
私には前世の記憶がある。
前世では犬の獣人だった私。
私の番は幼馴染の人間だった。自身の番が愛おしくて仕方なかった。しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに彼に好きだと告げる日々。
そんな時、とある出来事で命を落とした私。
彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む…。そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
白椿の咲く日~ひそかな恋、遠い日の思いは
紫さゆり
恋愛
結婚を控えた真由子は、久しぶりに異母姉の稚子(わかこ)と会う。
真由子の母の雪江は、大学教授であり著名な歌人の水上実之(みなかみさねゆき)の後添いとして水上家に嫁いだ。
婚約者の諒人(りょうと)のことなど、真由子は稚子と色々語り合ううち、庭の白椿の木は真由子がなついていた異母兄、靖之が植えたものだと知る。
白椿の木をめぐっての、ひそかな大人の恋物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる