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最終話
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外交団メンバー紹介本を成功させたフランツィスカやハンレニーたちが、次に挑戦したのは演劇の原作本だ。物書きたちと共に、本の構想を何本も練った。
「やはりエルンストさんとリルディスさんの美しい愛の物語は外せませんね。」
「ハーレニーさんや、ヘンリエッテさんの立身出世の話は?女の子の根性モノは間違いなく受けるのでは?」
「フレデリクさんとエレオノーラさんの、戦時中離れ離れでも信頼し合うお話、書いていい?全世界泣かせてみたい。」
「フランツィスカさん、カールさんと何か感動的な逸話はございませんか?」
「あ、それ自分で書いてみるわ。」
「カール、これ読んでみて。私が書いたの。」
夫である宰相カールに、フランツィスカが自身で大笑いしながら書いた『戦争で片足を失った夫に尽くす可愛い妻の物語』を渡しながら、ニヤリと笑う。子供の頃から弟の友達だった男の子を陰日向に支え続け、戦場から片足を失って帰ってきたのちも、夫を支え続ける健気な女性の話だ。カールが読み進める間、反応をワクワクしながら見ているフランツィスカ。
「ね、私、才能ある?大作家誕生と思わない?」
しかし、カールはフランツィスカに向き直り、
「フランツィスカ、ありがとう。」
「え?これ、笑うところよ?ジョークよ、冗談本よ?」
「いや、僕だけはこれが本当の話だと知ってるよ。」
「何を自惚れてるのよ?」
カールの、怪我をしなかった方の膝に座って、首に手を回して、フランツィスカが聞く。
「僕が辛い時、いつもそばにいてくれた。」
「カールが辛そうにしたこと無かったじゃない?」
「僕が6歳の時からずっと、僕が辛いと思う前に先回りして慰められてた。」
「そうかなあ。」
カールはフランツィスカのおでこの髪をかきあげる。
「でも僕だけ知ってたら良い。フランツィスカは、今まで通り、自分の才能をどんどん使って活躍して。僕は尽くして欲しいんじゃないから。」
「今まで通り好きなことしてて良いのね。」
「もちろん。君が好きなことをしている姿を見るのが、僕は好き。」
「良いこと言うわね、相変わらず。」
「それほどでも。」
フレデリクや、カールが出てくる演劇の原作本は、ルカム王国で売れた。いや、売上げはさほど上がらず、写しが広まったのだが、フレデリクとカールの人気が更に上がった。
平民のハンレニーが、見習いから官僚トップに上り詰める根性物語と、ヘンリエッテが民間団体総裁として国を下から支える物語は、エスドート王国を中心に各国で売れた。主人公に憧れて読む人が多い中、国の施策として参考にする読者もいた。
演劇本によって、フォルスフッド王国の平和を愛し、国民全てを大切にしようとする考えが広まった。
一方エスドート王国では、徐々に女性蔑視をする男は蔑まれるようになった。妾を囲う男は、指を指された。焼きごてを使うような貴族は、平民から軽蔑され、そこに出入りする商人や使用人は、恥ずかしく思うようになった。ハーレムや焼きごては時代錯誤のものと思われ始めた。
エスドート王国の第三王子が、小さな領地の次期領主たちと、フォルスフッド王国を訪問した。王宮で歓迎する面々の中にヘンリエッテもいた。第三王子は目ざとくヘンリエッテを見つけて前に立ち、
「ヘンリエッテさん、小さな領地の跡取りたちを連れてきましたよ。」
「殿下、お久しぶりでございます。」
「私のことは、ジョスランと呼んでくださいませんか?」
「まあ、光栄ですわ、ジョスラン様」
「できれば、呼び捨てか、それが叶わないなら「さん」付けで。」
「ふふ、ジョスランさん、感慨深いわ。」
ジョスランは以前は下に見ていた小国の侯爵令嬢に、謙虚に振る舞える自分の成長が嬉しかった。『ヘンリエッテ嬢は悪くない、むしろ良い、いや好きかも。もう正妻に迎えちゃう?!』ジョスランは自分の最高クラスの笑顔を見せて、
「ではヘンリエッテさん、我ら領主見習いによろしくご指導くださいね。」
「ジョスランさん、一方的に指導を乞うなんて考えが甘いですわ。我が国の領主見習いも集めておりますので、意見を出し合って、自領に何が最適か、それぞれが考えましょう。引退するまで考えるのよ。それが主と付く地位の者の務め。」
数年後、エーファとアグネス、リルディス母娘の経験を本人たちが書いて演劇本を作った。大々的に刊行はしなかったが、少しずつ各地で配り続け、広く読まれるようになった。エーファ、リルディス、アグネスは、国内外で人権保護集会を開き、性被害や虐待された被害者から話を聞くという活動を始めた。
アグネスとエーファは、自身の受けた性被害をもう隠していない。
「被害を受けたことを恥ずかしいと思うことが、間違いだったわ。」
アグネスが言うと、エーファも、
「どうしてあんなに誰にも話せないと思い込んだのかしら。頭が固くて恥ずかしいわ。」
とヴィーレに照れ笑いを見せた。ヴィーレは、優しい妻が、辛い思いをしている人を救いたい一心で活動しているのを知っているが、エーファがまた夜うなされているので、本音を言えば、この活動をやめてもらいたい。ただ、フレデリクとカール、エレオノーラが『もしその活動が必要なものなら、最初に始めるのはエーファさんしかいないよね。』と言ったことには、その通りだと思っている。
エーファが、
「もし性被害を受けたあと、これは馬車にはねられたのと一緒だと思えていたら、私の苦しみも違っていたかもしれません。」
と言うと、
「そうね。加害者には、一生の傷を負わせた罪を償わせるけれど、被害者には、一生の傷ではないと、何度でも言いたいわ。私がアレクサンデルに何度も何度も言われたように。」
とアグネスがアレクサンデルに微笑む。アレクサンデルもアグネスがこの活動をするのを心配している。被害者から辛い経験を聞くのも、聞く人は心を削られるのだ。だが応援する気持ちも大きい。自分も過去の罪を投げやりにフレデリクに話した時『あなたが悪いのではない』と当たり前のように言われ、その言葉に縋りついたから。
アグネスが、
「リルディスさんは生まれた時から、父親の虐待を受けていたのよね。」
と言うと、エルンストは『リルディスは夫の私からも長年虐待された・・』と美しい顔をゆがませた。リルディスは、
「そうかもしれません。私が直接受けたのではなく、母が父から受けた虐待を間接的に、ですけれど。私には自覚は無く、父の言動が普通のものだと思っていました。もし私が『父が間違っている』と知っていたら、夫も私の父に虐待されることは無かったと思い、無知だった自分が残念です。」
「リルディス!」
エルンストは、エーファ夫妻、アグネス夫妻の前でサラリと自分を庇う妻に、あらためて驚嘆する。
「しかし過去は変えられません。今私たちにできることは、被害に遭っている人を、一人でも救うことでしょう。」
とリルディスが淡々と話す。エーファは、
「私は、そこまでの覚悟を持っていないの。ただ、酷い目にあっても、愛する人と幸せに暮らしている私のような者がいることを知ってもらいたいだけ。私ったら惚気たいだけなのかしら。」
エーファが頬に手を当てて目を伏せる。
「白状すると、私も夫とあちこちに行けるのが嬉しくて。エーファさんやアグネスさんと違って、私たち、一緒に旅をすることが無かったものですから。」
「リルディス、私も君と旅するのが嬉しいよ。」
エルンストが涙ぐんでリルディスの手を握る。
「私は、私に害をなした悪魔たちを、この頃は忘れることがあります。」
とエーファが言うと、
「それって、盛大に惚気ていたらおバカになったんじゃないの?」
アグネスが皆を笑わせるが、エーファは大真面目に、
「はい。たくさんの人に心配され愛されて、ガチガチの頭の鎧が緩みました。それに、この頃では、加害者の予備軍を教育の力で減らすこともできる気がします。」
「被害者の話を聞く活動から、加害者予備軍を減らす活動へ移行できたら素晴らしいわね。」
アグネスも夢見るように言った。
「やはりエルンストさんとリルディスさんの美しい愛の物語は外せませんね。」
「ハーレニーさんや、ヘンリエッテさんの立身出世の話は?女の子の根性モノは間違いなく受けるのでは?」
「フレデリクさんとエレオノーラさんの、戦時中離れ離れでも信頼し合うお話、書いていい?全世界泣かせてみたい。」
「フランツィスカさん、カールさんと何か感動的な逸話はございませんか?」
「あ、それ自分で書いてみるわ。」
「カール、これ読んでみて。私が書いたの。」
夫である宰相カールに、フランツィスカが自身で大笑いしながら書いた『戦争で片足を失った夫に尽くす可愛い妻の物語』を渡しながら、ニヤリと笑う。子供の頃から弟の友達だった男の子を陰日向に支え続け、戦場から片足を失って帰ってきたのちも、夫を支え続ける健気な女性の話だ。カールが読み進める間、反応をワクワクしながら見ているフランツィスカ。
「ね、私、才能ある?大作家誕生と思わない?」
しかし、カールはフランツィスカに向き直り、
「フランツィスカ、ありがとう。」
「え?これ、笑うところよ?ジョークよ、冗談本よ?」
「いや、僕だけはこれが本当の話だと知ってるよ。」
「何を自惚れてるのよ?」
カールの、怪我をしなかった方の膝に座って、首に手を回して、フランツィスカが聞く。
「僕が辛い時、いつもそばにいてくれた。」
「カールが辛そうにしたこと無かったじゃない?」
「僕が6歳の時からずっと、僕が辛いと思う前に先回りして慰められてた。」
「そうかなあ。」
カールはフランツィスカのおでこの髪をかきあげる。
「でも僕だけ知ってたら良い。フランツィスカは、今まで通り、自分の才能をどんどん使って活躍して。僕は尽くして欲しいんじゃないから。」
「今まで通り好きなことしてて良いのね。」
「もちろん。君が好きなことをしている姿を見るのが、僕は好き。」
「良いこと言うわね、相変わらず。」
「それほどでも。」
フレデリクや、カールが出てくる演劇の原作本は、ルカム王国で売れた。いや、売上げはさほど上がらず、写しが広まったのだが、フレデリクとカールの人気が更に上がった。
平民のハンレニーが、見習いから官僚トップに上り詰める根性物語と、ヘンリエッテが民間団体総裁として国を下から支える物語は、エスドート王国を中心に各国で売れた。主人公に憧れて読む人が多い中、国の施策として参考にする読者もいた。
演劇本によって、フォルスフッド王国の平和を愛し、国民全てを大切にしようとする考えが広まった。
一方エスドート王国では、徐々に女性蔑視をする男は蔑まれるようになった。妾を囲う男は、指を指された。焼きごてを使うような貴族は、平民から軽蔑され、そこに出入りする商人や使用人は、恥ずかしく思うようになった。ハーレムや焼きごては時代錯誤のものと思われ始めた。
エスドート王国の第三王子が、小さな領地の次期領主たちと、フォルスフッド王国を訪問した。王宮で歓迎する面々の中にヘンリエッテもいた。第三王子は目ざとくヘンリエッテを見つけて前に立ち、
「ヘンリエッテさん、小さな領地の跡取りたちを連れてきましたよ。」
「殿下、お久しぶりでございます。」
「私のことは、ジョスランと呼んでくださいませんか?」
「まあ、光栄ですわ、ジョスラン様」
「できれば、呼び捨てか、それが叶わないなら「さん」付けで。」
「ふふ、ジョスランさん、感慨深いわ。」
ジョスランは以前は下に見ていた小国の侯爵令嬢に、謙虚に振る舞える自分の成長が嬉しかった。『ヘンリエッテ嬢は悪くない、むしろ良い、いや好きかも。もう正妻に迎えちゃう?!』ジョスランは自分の最高クラスの笑顔を見せて、
「ではヘンリエッテさん、我ら領主見習いによろしくご指導くださいね。」
「ジョスランさん、一方的に指導を乞うなんて考えが甘いですわ。我が国の領主見習いも集めておりますので、意見を出し合って、自領に何が最適か、それぞれが考えましょう。引退するまで考えるのよ。それが主と付く地位の者の務め。」
数年後、エーファとアグネス、リルディス母娘の経験を本人たちが書いて演劇本を作った。大々的に刊行はしなかったが、少しずつ各地で配り続け、広く読まれるようになった。エーファ、リルディス、アグネスは、国内外で人権保護集会を開き、性被害や虐待された被害者から話を聞くという活動を始めた。
アグネスとエーファは、自身の受けた性被害をもう隠していない。
「被害を受けたことを恥ずかしいと思うことが、間違いだったわ。」
アグネスが言うと、エーファも、
「どうしてあんなに誰にも話せないと思い込んだのかしら。頭が固くて恥ずかしいわ。」
とヴィーレに照れ笑いを見せた。ヴィーレは、優しい妻が、辛い思いをしている人を救いたい一心で活動しているのを知っているが、エーファがまた夜うなされているので、本音を言えば、この活動をやめてもらいたい。ただ、フレデリクとカール、エレオノーラが『もしその活動が必要なものなら、最初に始めるのはエーファさんしかいないよね。』と言ったことには、その通りだと思っている。
エーファが、
「もし性被害を受けたあと、これは馬車にはねられたのと一緒だと思えていたら、私の苦しみも違っていたかもしれません。」
と言うと、
「そうね。加害者には、一生の傷を負わせた罪を償わせるけれど、被害者には、一生の傷ではないと、何度でも言いたいわ。私がアレクサンデルに何度も何度も言われたように。」
とアグネスがアレクサンデルに微笑む。アレクサンデルもアグネスがこの活動をするのを心配している。被害者から辛い経験を聞くのも、聞く人は心を削られるのだ。だが応援する気持ちも大きい。自分も過去の罪を投げやりにフレデリクに話した時『あなたが悪いのではない』と当たり前のように言われ、その言葉に縋りついたから。
アグネスが、
「リルディスさんは生まれた時から、父親の虐待を受けていたのよね。」
と言うと、エルンストは『リルディスは夫の私からも長年虐待された・・』と美しい顔をゆがませた。リルディスは、
「そうかもしれません。私が直接受けたのではなく、母が父から受けた虐待を間接的に、ですけれど。私には自覚は無く、父の言動が普通のものだと思っていました。もし私が『父が間違っている』と知っていたら、夫も私の父に虐待されることは無かったと思い、無知だった自分が残念です。」
「リルディス!」
エルンストは、エーファ夫妻、アグネス夫妻の前でサラリと自分を庇う妻に、あらためて驚嘆する。
「しかし過去は変えられません。今私たちにできることは、被害に遭っている人を、一人でも救うことでしょう。」
とリルディスが淡々と話す。エーファは、
「私は、そこまでの覚悟を持っていないの。ただ、酷い目にあっても、愛する人と幸せに暮らしている私のような者がいることを知ってもらいたいだけ。私ったら惚気たいだけなのかしら。」
エーファが頬に手を当てて目を伏せる。
「白状すると、私も夫とあちこちに行けるのが嬉しくて。エーファさんやアグネスさんと違って、私たち、一緒に旅をすることが無かったものですから。」
「リルディス、私も君と旅するのが嬉しいよ。」
エルンストが涙ぐんでリルディスの手を握る。
「私は、私に害をなした悪魔たちを、この頃は忘れることがあります。」
とエーファが言うと、
「それって、盛大に惚気ていたらおバカになったんじゃないの?」
アグネスが皆を笑わせるが、エーファは大真面目に、
「はい。たくさんの人に心配され愛されて、ガチガチの頭の鎧が緩みました。それに、この頃では、加害者の予備軍を教育の力で減らすこともできる気がします。」
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