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殺意ありすぎ
翌日の登校時、私の肩口がぽんと叩かれた。
「おはよう、ソラリス様」
「おはようござい……その怪我、どうされたのですか!?」
演技ではなく、結構本気で驚いている。
バイスの頬にはガーゼ、右手には包帯、唇にはちょっとした切り傷がある。
「貴女と同じさ。僕も両親と殴り合いのケンカをしたんだ……」
【Gap100%】
なんだ嘘か。
よく見れば、確かにファッション怪我かも。
唯一見えるのは唇の傷だけど、一センチくらいの小さなものだ。
私を見習ってほしい。
あのビンタ、本気で痛かったんだから。
「なぜ、ケンカしたのですか? 流通ルートの件も上手くいったのに」
「逆にそれが引き金になった。うちの親が強欲を出してきてね。帝王の心臓をどうにかしたいと言い出した」
「まあ……」
「もちろん僕は止めた。でも大ゲンカになって、この有り様さ」
ここでガーゼを引っ剥がして『傷はどこですかぁ?』と言いたい衝動をグッと堪える。
抜けるような蒼穹を見上げ、バイスは独りごちる。
「僕は三男だから替えがきく。雑に扱われて育ったんだ」
あ、これは本当なんだ。
Gapが反応しなかった。
歪んだのは性質だけじゃなく、育て方もあったのかもしれない。
彼は私の手を引き、通路横にある木陰に連れていく。
「突然だけど、ソラリス様はいまの家庭に不満はないのかな?」
「家庭ですか……あると言えばあります」
「——二人で駆け落ちしよう」
単刀直入にバイスは言った。
私は大きく息を吸って、胸に手を当てる。
「か、駆け落ちって、本気ですの?」
「本気だよ。……実は、僕は来月に他国の令嬢と結婚させられる」
「えっ!?」
「貴女とのサブパートナーを解消して、そちらと結ばれる方がいい。そう親が判断したんだ」
「……ケンカの理由は、それもあったのですね」
「うん。むしろ、そっちが大きいかもね」
二人ともしばらく無言になる。
風が穏やかに吹き、私たちの髪を揺らす。
バイスは意を決したように口を開く。
「出るとしたら二日後だ。帝国の心臓が輸送される夜なら、公爵様も家にいないはず。うちの両親も、その日は帰ってこない」
「そんな、急に言われましても……」
「二日後まで、考えてみてほしい」
彼は目を真っ直ぐに見てきて、私の心に訴える。
こくり、と私がうなずくと、いつもの笑顔に戻った。
教室に入ってから、バイスの目がないところでも私は心ここにあらずといった感じで過ごす。
「体調でも悪いのですか? なんだか、ずっとボーッとされていますし」
「体温計持ってきましょうか」
気遣ってくる取り巻きたち対しても、力なく首を横に振るだけだ。
そして翌日の放課後に、私は動き出す。
バイスに、駆け落ちに乗ることを伝えた。
「信じて、いたよ……! こんなに嬉しいことはない!」
嬉しいのは、本当らしい。
目をウルウルさせて喜んでいる。
「決行は明日の夜だ。打ち合わせをしよう」
☆
そして約束の日の夜。
八時になると、私は大きなバッグを手に家を抜け出し、王都の門外へ急ぐ。
すでに、御者つきの馬車が待機していた。
「よく来てくれたね。さあ、中へ」
バイスにサポートされながら客室に入る。
「出してくれ」
御者がバイスの合図を受け、馬車を走らせる。
私たちは並んで座る。
貴族の馬車だけあって、クッションも良いものを使っている。
「上手く抜け出せた?」
「ええ、言われた通りにやりましたわ」
「よくできたね」
バイスは愛おしそうに私の頭を撫でた。
「それで、どこへいくんですの?」
「隣国に伝手がある。お金も持ってきた。二人で暮らそう」
彼が持っていた箱を開けてみせる。
たっぷりと金貨が入っていた。
確かに、これなら生活には困らないだろう。
私は、安堵したように彼の肩に頭を預ける。
「信じていたけど、少し不安はあった。本当に来てくれるかなって」
「私が、バイス様を裏切るとでも?」
「ごめん、疑っていたわけじゃない。でも本当に、嬉しくて……」
「幸せになりましょうね」
「そう、僕らは幸せになるんだ。ソラリス様、愛しているよ」
【殺意】-100
おおう……。
こんな殺意マックスの愛しているは勘弁してほしい……。
雰囲気が良くなり、バイスがキスしてきそうになったので手を挟み込んでやんわり拒否する。
「ダメですわ。こんな馬車の中じゃなく、本当に二人きりのときに……」
「あぁ、そっか。外とはいえ、御者もいるしね。気遣いが足りなかった」
「いいえ。私も本当は、同じ気持ちです。でもいまは、これだけで十分ですわ」
互いの指がしっかりと絡んだ手を、少し持ち上げる。
本当はこれも嫌なんだけどね……。
殺意の口づけよりはマシってだけ。
そこから三時間くらい、馬車に揺られた。
私も彼も目を閉じて、一見は眠っている。
あちらも本当は起きているかもしれない。
——ガクン。
馬車が急停止した。
私たちは驚いたように目を開ける。
「なんですの?」
「到着には、まだ早いな。僕が見てくる」
バイスは剣を手にして、馬車から下りた。
少しして、客室の扉が開く。
「外に出てきてほしい」
言われるがままに下りる。
外は、不気味なほど真っ暗だった。
御者の持つたいまつのおかげで、ここが森の中だろうと見当がついた。
「なにか問題が起きましたの?」
「むしろ逆かな。計画通りすぎて順調だよ」
バイスは見たことがないような邪悪な笑みを浮かべた。
ザッと土を踏む音。
ここで気づく。
御者とバイス以外に、もう一人いることに。
浅黒い肌に無精髭が目立つ若い男性。
汚れた革鎧を身につけ、人を品定めするようにニヤニヤしている。
剣と頑丈そうな箱を持っていた。
「そちらの方は、誰ですの?」
「ああ、こいつはただの盗賊だよ」
「と、盗賊!?」
「そう驚かないで。僕の仲間だから。君の仲間ではないけどね、フフ」
御者や盗賊と顔を見合わせ、楽しそうにするバイス。
とうとう本性を表してきたか。
「意味がっ、意味がわかりませんわ……! わかるように説明してくださいな!」
「君が持ってきてくれた資料。あれで帝王の心臓を奪うことに決めたんだ。うちの下につく盗賊団が、君の護衛を襲って奪ったというわけ」
「そんな……っ!?」
全身を震わす私を見た盗賊が、愉快そうに話す。
「おもしれーのはよ、護衛の誰一人、俺たちと戦うこともせずに逃げやがった! 高い金もらってるのに笑えるよな!」
盗賊の哄笑が森の中に木霊した。
「仲間もそろそろ到着するはずだ。俺が一歩先に、バイス様にお宝を渡しに来たのよ」
私はバイスに対して、大声をあげる。
「駆け落ちの話はすべて嘘だったのですか!?」
「駆け落ちっていうか、君に対するすべてが嘘だよ。なんで僕が、君みたいな頭の弱い女を好きになると思うの?」
「……私のことを、愛しているって……」
「フフ。まあ、道具しては愛おしいよ。僕を輝かせるための道具としては」
淡々と、いつもの口調で、でも内容は酷いことを告げてくる。
後ろにいる盗賊より、よほど悪党の適性ありそうだね。
バイスは盗賊から長方形の箱を受け取る。
ノルディ家の家紋が描かれた漆塗りの高級品だ。
鍵はないが、絶対に開かない。
ノルディの純血がついたときだけ、開く仕組みだ。
「君は殺されたくないし、僕も殺したくはない。だから自分の血で、その箱を開けるんだ」
目の前に、箱とナイフが投げ捨てられる。
【殺意】-100
——うわぁ、なんて最悪な男。
殺したくない?
頭の中はスプラッター全開じゃない。
私は力なく座り込み、箱を茫然と見つめる。
「うっ、うぅ……」
必死に押し殺す声に、バイスが反応する。
「泣きたい気持ちはわかるけど、都合良く助けは来ないよ」
「あはははははっ——!」
こちらの世界にきて一番、笑わせてもらった。
「き、気でも触れたのかな……?」
「違いますわ! あまりにも計画通り過ぎて、思わず笑いを堪えきれませんのよ!」
三人とも同じ顔をしている。
きょとん、とした間抜けな表情だ。
十分注意を引きつけたところで、私はゆっくりと立ち上がる。
パチン、と優雅に指を鳴らす。
それは、あらかじめ彼に伝えておいた開戦の合図だ。
——ゴッ!
重たい音がして、盗賊が前のめりに倒れる。
闇の中から飛び出した巨影が、背後から痛快な一撃を喰らわせたのだ。
「なんだお前はっ……ウッ!?」
振り向いた御者も強烈なボディブローを叩き込まれ、地面に倒れて動かなくなる。
「な、なんでお前がここにいる……!?」
「見損なったぞッ、バイス!」
動揺するバイスを怒鳴りつけたのは、レオンだった。
「勇者召喚、成功ですわね」
いまにも泡を吹き出しそうなバイスに、私は微笑んでみせた。
「おはよう、ソラリス様」
「おはようござい……その怪我、どうされたのですか!?」
演技ではなく、結構本気で驚いている。
バイスの頬にはガーゼ、右手には包帯、唇にはちょっとした切り傷がある。
「貴女と同じさ。僕も両親と殴り合いのケンカをしたんだ……」
【Gap100%】
なんだ嘘か。
よく見れば、確かにファッション怪我かも。
唯一見えるのは唇の傷だけど、一センチくらいの小さなものだ。
私を見習ってほしい。
あのビンタ、本気で痛かったんだから。
「なぜ、ケンカしたのですか? 流通ルートの件も上手くいったのに」
「逆にそれが引き金になった。うちの親が強欲を出してきてね。帝王の心臓をどうにかしたいと言い出した」
「まあ……」
「もちろん僕は止めた。でも大ゲンカになって、この有り様さ」
ここでガーゼを引っ剥がして『傷はどこですかぁ?』と言いたい衝動をグッと堪える。
抜けるような蒼穹を見上げ、バイスは独りごちる。
「僕は三男だから替えがきく。雑に扱われて育ったんだ」
あ、これは本当なんだ。
Gapが反応しなかった。
歪んだのは性質だけじゃなく、育て方もあったのかもしれない。
彼は私の手を引き、通路横にある木陰に連れていく。
「突然だけど、ソラリス様はいまの家庭に不満はないのかな?」
「家庭ですか……あると言えばあります」
「——二人で駆け落ちしよう」
単刀直入にバイスは言った。
私は大きく息を吸って、胸に手を当てる。
「か、駆け落ちって、本気ですの?」
「本気だよ。……実は、僕は来月に他国の令嬢と結婚させられる」
「えっ!?」
「貴女とのサブパートナーを解消して、そちらと結ばれる方がいい。そう親が判断したんだ」
「……ケンカの理由は、それもあったのですね」
「うん。むしろ、そっちが大きいかもね」
二人ともしばらく無言になる。
風が穏やかに吹き、私たちの髪を揺らす。
バイスは意を決したように口を開く。
「出るとしたら二日後だ。帝国の心臓が輸送される夜なら、公爵様も家にいないはず。うちの両親も、その日は帰ってこない」
「そんな、急に言われましても……」
「二日後まで、考えてみてほしい」
彼は目を真っ直ぐに見てきて、私の心に訴える。
こくり、と私がうなずくと、いつもの笑顔に戻った。
教室に入ってから、バイスの目がないところでも私は心ここにあらずといった感じで過ごす。
「体調でも悪いのですか? なんだか、ずっとボーッとされていますし」
「体温計持ってきましょうか」
気遣ってくる取り巻きたち対しても、力なく首を横に振るだけだ。
そして翌日の放課後に、私は動き出す。
バイスに、駆け落ちに乗ることを伝えた。
「信じて、いたよ……! こんなに嬉しいことはない!」
嬉しいのは、本当らしい。
目をウルウルさせて喜んでいる。
「決行は明日の夜だ。打ち合わせをしよう」
☆
そして約束の日の夜。
八時になると、私は大きなバッグを手に家を抜け出し、王都の門外へ急ぐ。
すでに、御者つきの馬車が待機していた。
「よく来てくれたね。さあ、中へ」
バイスにサポートされながら客室に入る。
「出してくれ」
御者がバイスの合図を受け、馬車を走らせる。
私たちは並んで座る。
貴族の馬車だけあって、クッションも良いものを使っている。
「上手く抜け出せた?」
「ええ、言われた通りにやりましたわ」
「よくできたね」
バイスは愛おしそうに私の頭を撫でた。
「それで、どこへいくんですの?」
「隣国に伝手がある。お金も持ってきた。二人で暮らそう」
彼が持っていた箱を開けてみせる。
たっぷりと金貨が入っていた。
確かに、これなら生活には困らないだろう。
私は、安堵したように彼の肩に頭を預ける。
「信じていたけど、少し不安はあった。本当に来てくれるかなって」
「私が、バイス様を裏切るとでも?」
「ごめん、疑っていたわけじゃない。でも本当に、嬉しくて……」
「幸せになりましょうね」
「そう、僕らは幸せになるんだ。ソラリス様、愛しているよ」
【殺意】-100
おおう……。
こんな殺意マックスの愛しているは勘弁してほしい……。
雰囲気が良くなり、バイスがキスしてきそうになったので手を挟み込んでやんわり拒否する。
「ダメですわ。こんな馬車の中じゃなく、本当に二人きりのときに……」
「あぁ、そっか。外とはいえ、御者もいるしね。気遣いが足りなかった」
「いいえ。私も本当は、同じ気持ちです。でもいまは、これだけで十分ですわ」
互いの指がしっかりと絡んだ手を、少し持ち上げる。
本当はこれも嫌なんだけどね……。
殺意の口づけよりはマシってだけ。
そこから三時間くらい、馬車に揺られた。
私も彼も目を閉じて、一見は眠っている。
あちらも本当は起きているかもしれない。
——ガクン。
馬車が急停止した。
私たちは驚いたように目を開ける。
「なんですの?」
「到着には、まだ早いな。僕が見てくる」
バイスは剣を手にして、馬車から下りた。
少しして、客室の扉が開く。
「外に出てきてほしい」
言われるがままに下りる。
外は、不気味なほど真っ暗だった。
御者の持つたいまつのおかげで、ここが森の中だろうと見当がついた。
「なにか問題が起きましたの?」
「むしろ逆かな。計画通りすぎて順調だよ」
バイスは見たことがないような邪悪な笑みを浮かべた。
ザッと土を踏む音。
ここで気づく。
御者とバイス以外に、もう一人いることに。
浅黒い肌に無精髭が目立つ若い男性。
汚れた革鎧を身につけ、人を品定めするようにニヤニヤしている。
剣と頑丈そうな箱を持っていた。
「そちらの方は、誰ですの?」
「ああ、こいつはただの盗賊だよ」
「と、盗賊!?」
「そう驚かないで。僕の仲間だから。君の仲間ではないけどね、フフ」
御者や盗賊と顔を見合わせ、楽しそうにするバイス。
とうとう本性を表してきたか。
「意味がっ、意味がわかりませんわ……! わかるように説明してくださいな!」
「君が持ってきてくれた資料。あれで帝王の心臓を奪うことに決めたんだ。うちの下につく盗賊団が、君の護衛を襲って奪ったというわけ」
「そんな……っ!?」
全身を震わす私を見た盗賊が、愉快そうに話す。
「おもしれーのはよ、護衛の誰一人、俺たちと戦うこともせずに逃げやがった! 高い金もらってるのに笑えるよな!」
盗賊の哄笑が森の中に木霊した。
「仲間もそろそろ到着するはずだ。俺が一歩先に、バイス様にお宝を渡しに来たのよ」
私はバイスに対して、大声をあげる。
「駆け落ちの話はすべて嘘だったのですか!?」
「駆け落ちっていうか、君に対するすべてが嘘だよ。なんで僕が、君みたいな頭の弱い女を好きになると思うの?」
「……私のことを、愛しているって……」
「フフ。まあ、道具しては愛おしいよ。僕を輝かせるための道具としては」
淡々と、いつもの口調で、でも内容は酷いことを告げてくる。
後ろにいる盗賊より、よほど悪党の適性ありそうだね。
バイスは盗賊から長方形の箱を受け取る。
ノルディ家の家紋が描かれた漆塗りの高級品だ。
鍵はないが、絶対に開かない。
ノルディの純血がついたときだけ、開く仕組みだ。
「君は殺されたくないし、僕も殺したくはない。だから自分の血で、その箱を開けるんだ」
目の前に、箱とナイフが投げ捨てられる。
【殺意】-100
——うわぁ、なんて最悪な男。
殺したくない?
頭の中はスプラッター全開じゃない。
私は力なく座り込み、箱を茫然と見つめる。
「うっ、うぅ……」
必死に押し殺す声に、バイスが反応する。
「泣きたい気持ちはわかるけど、都合良く助けは来ないよ」
「あはははははっ——!」
こちらの世界にきて一番、笑わせてもらった。
「き、気でも触れたのかな……?」
「違いますわ! あまりにも計画通り過ぎて、思わず笑いを堪えきれませんのよ!」
三人とも同じ顔をしている。
きょとん、とした間抜けな表情だ。
十分注意を引きつけたところで、私はゆっくりと立ち上がる。
パチン、と優雅に指を鳴らす。
それは、あらかじめ彼に伝えておいた開戦の合図だ。
——ゴッ!
重たい音がして、盗賊が前のめりに倒れる。
闇の中から飛び出した巨影が、背後から痛快な一撃を喰らわせたのだ。
「なんだお前はっ……ウッ!?」
振り向いた御者も強烈なボディブローを叩き込まれ、地面に倒れて動かなくなる。
「な、なんでお前がここにいる……!?」
「見損なったぞッ、バイス!」
動揺するバイスを怒鳴りつけたのは、レオンだった。
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