｢え？誰？頭痛い！｣。目が覚めたら転生しちゃったよ。ココこれは、噂の異世界では？婚約破棄？ざまあ？え？違う？？

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　本日は晴天なり。なんてね。

　ああーーー！今日は、待ちに待ったあの漫画の発売日ですよ！

　えへへへｈ。

　妾わたくしネットで買わず、わざわざ本屋（実店舗）に行って買っちゃいましたよ。

　嬉しいです。

　この漫画、私が小学一年生からアニメ放送が始まってとうとう完結なんですよ。感無量です。

　長かった。

　危うく自分、何処まで読んだか分からなくなり挫折するところでしたよ。

　更にアニメ放送が進まない進まない。アニメの完結は、三年後かしら。

　


　ジーンとしながら本屋の自動ドアの前で拳を握り、太陽を見る。

失敗。目が!目が!
　
　若干自分が恥ずかしくなり本屋から離れることにする。うううう。６月の太陽は、凶器だった。
　
　ワイヤレスイヤホンを軽くタッチして音楽をかける。勿論アニメの主題歌だ。

　歌わない様に気を確かに保つ。

　私ってば不審者、一歩手前だ。職質などゴメンだぞ。

　耳にアニメの主題歌。手に完結本。

　何て素敵。
　


　
　ソワソワ。

　ちょっとならいいかな？

　そうっと漫画を開く。

　一ページ目。

　主人公が現れた。

　そうそう。大混乱で３３巻が終わったんだよねー。帰ったら３２巻辺りから読み返そうっと。

　ワイヤレスイヤホンの音量を上げる。





　真っ正面からトラックが近づいていた。

　トラックの運転手が必死の形相でクラクションを鳴らす。

　しかしながら歩き読みなどという、馬鹿な事を現在進行形の私には分からなかった。

　運転手がハンドルを切り、衝突を回避しようと試みる。

　だが全てが、もう遅い。

　トラックに撥ねられた私の体が１０M先に飛び、数学的な放物線を描く……。