月は夜に抱かれて

凪瀬夜霧

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4章:国賊の巣

9話:深窓の令嬢

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 管理役人の一斉検挙という不意打ちを食らわせたシリルは、自室で一息ついた。そこにはレヴィンと、戸惑い気味のヒューイがいる。

「さて、とりあえずとっ捕まえてみたけれど。ブノワは動くと思うかい?」

 何でもないようにレヴィンは問いかけてくる。本当はこの話をしたとき、もの凄く不安そうにしていたのに。
 シリルは少し疲れたように頷いて、小さく笑った。動いてもらわなければ困る。それに、感触としてもいい感じだった。

「動くと思います。あいつは堂々と他の管理役人の罪をなすりつけた。これで彼らの周囲から物証がでなければ、疑いはより濃く自分に向かってくると分かっている。そうなる前に、自分の周囲から物証を移すか消すかしなければいけませんから」
「シリルにしては容赦のない手を使ったよね。そういうところ、お兄さんに似てる」

 困ったように溜息をつきつつも、レヴィンは笑ってくれる。でもシリルは、これ以外には考えられなかった。
 この場所に何日もいるわけにはいかない。時間をかけすぎればレヴィンが他の方法、つまり非合法な方法をとってしまうかもしれない。しかもブノワはレヴィンが手をかけても苦に思わない類いの人間だろう。それはして欲しくない。

「一体、どうなっているんだ? 管理役人が全員ラインバール砦へと護送されたと聞いたが。弟は?」
「イネスさんは体調が優れないってことで、本日呼びませんでした。あの人が税の着服に関与していないのは、疑う余地もないことですので」

 今日呼んだのは疑いの深い管理役人だけ。とは言っても、ドラール村の管理役人であるイネス以外全員だったが。

「税の着服は官位の剥奪。悪質な場合はお家取り潰し、首謀者は場合にとって処刑だからな。そいつを取り調べる為にご足労願ったんだが、同時にブノワに圧力をかけたのよ。役人どもの屋敷や周辺をこれで堂々と兵士使って調べられるからな」

 今頃ラインバールでは大がかりな捕り物の準備がされているはずだ。周囲から囲い込み、逃げられないように穴を塞ぎ、じわりと輪を縮めていく。
 こういうことを考えている時、冷静で気持ちは冷たくなっていくようだった。そしてふと、執務室で見た兄を思い出した。厳しくて冷たい目をしていることが多かった。きっと、こういうことを考えていたんだと思う。
 だからこそ、兄にはルーカスが必要なんだ。側にいて、心を温めてくれる人が。シリルだって、側にレヴィンがいてくれたから笑えた。冷たい気持ちが急速に温度を取り戻すような感じがした。本当に、大切なんだ。

「今頃アビーが尋問してるだろうな。正式な調書が取られ、残される。そうなればブノワは失脚どころか処刑だ。みんな自分が可愛いだろうから、犯してもいない罪を被ろうとはしないはずだ」

 レヴィンは確信を持ったように言う。その根拠についてシリルはこの話を持ちかけたときに聞いたが、ちゃんと理由があるらしい。
 元々、ここの管理役人はブノワの尻拭いをさせられて日々鬱憤が溜まっている状態らしい。部下への愚痴が酷いという話だ。そんな憎い奴の為にやってもいない罪を被りたいと思うか? 俺ならご免だ。
 とのことだった。そしてこれにはシリルも納得できた。

「問題は、ブノワが何かとんでもないことをしないかどうか。そして、可愛いお姫様の事だな」

 この話題になった途端、ヒューイの表情が強ばった。俯いて、思い悩む顔をする。ここにきて協力してくれたこの人にこんな顔をさせてしまうのは心苦しいことだけれど、事態の停滞が続けば余計にいいことがないように思えた。それは、そのお姫様の事についてもだ。

「シリル殿下」
「はい」

 強く拳を握ったヒューイは、強く瞳を閉じると床に膝をつく。その姿にシリルは戸惑い、レヴィンはただ見ていた。

「殿下、彼女だけは罪を許してもらえないだろうか。その為なら、俺は何でもします。貴方の思うままに、貴方の駒になります。ですから」

 必死な姿に言葉がなく、何か慰めの言葉を言おうとして、シリルは思い留めた。深く息を吸って気持ちを整える。そして改めてヒューイを見て、感情ではない冷静な目で彼を見た。

「分かりました。その言葉、心にとめておきます」
「シリル?」

 レヴィンは僅かに表情を曇らせる。その理由は明白だ。シリルもレヴィンも、最初から巻き込まれただけの女性を責めるつもりはなかったのだ。勿論、ひょんなことから巻き込んでしまったヒューイも。
 でもこの時、シリルの中では筋書きができはじめていた。まだ朧気だけれど、見え始めたシナリオが。

「それより、そのお姫様とはどんな具合なのさ。そもそも脈無しじゃないだろ?」
「……」

 ヒューイは黙り込んだまま表情を沈ませる。不安そうで、どこか自信なさげな表情をしている。そしてそのまま、言葉をなくしてしまった。

「あの、手紙を書いてみませんか?」
「手紙?」

 ヒューイは問い返し、迷うように沈黙する。

「手紙は届かない。何度か頼んだが、無理だった。彼女のいる場所には二重に扉があって、その部屋の前には用心深い領主の私兵が見張っている。扉一つ抜ける事はできない。何より俺では、身分違いだ」
「身分なんて、気持ちよりも大事な事ですか?」

 シリルの言葉は、そのままレヴィンにも向かっていた。ヒューイからレヴィンへと視線を向けると、ふいっとそらされてしまった。

「手紙、書いてみませんか? 彼女に確かめてみましょう。彼女の気持ちを聞く前から諦めてしまうなんて、勿体ないです」
「だが、どうやって届けるんだ?」
「俺が届けるよ。誰にも気づかれずに、秘密裏にね。いいでしょ、シリル?」

 悪戯っぽい顔をしてレヴィンが笑う。それに、シリルも頷いた。

「お前は一体……」
「まっ、俺の正体については想像だけにしといてね。んで、どうするの? 書くの? 書かないの?」

 ヒューイは考えて、立ち上がった。そしてシリルの机を借りて、たっぷりと時間をかけて手紙を一つ書き留めた。そしてそれを、レヴィンに託した。

「了解。もう少し遅くなってから届けるよ。流石にこの時間は目立つ」
「はい、わかりました」

 レヴィンは軽く手を振って部屋を出て行く。残されたヒューイは、シリルをチラリと見た。

「彼は、どういった人物なのですか?」
「それは僕にも分かりません。あの人は秘密が多くて、嘘も多いです。けれど、信じているんです。今はそれだけしか言えないけれど」

 苦笑しならがシリルは言う。これはシリルの願いであり、誓い。シリルなりの、彼を思うという覚悟だった。

[newpage]
 彼女は今日も届かない想いを抱いて窓の外を見ていた。この部屋に閉じ込められて、もうどのくらいたつのか。外出は全部父のつけたお付きが一緒じゃなければいけない。他の自由は何も許されていない。
 そんな生活にそろそろ絶望が見えてきた。でも、自分の命を儚む気にはなれない。あの人を待っているから、幸せになりたいから余計にバカな真似なんてできなかった。
 そろそろ寝よう。そう思い、彼女はいつも座っている椅子から立ち上がり、ベッドに向かう。だがその窓が突然開いたものだから、彼女は飛び上がるほどに驚いた。なぜなら窓は外側から釘で打ち付けられて開かないはずだから。

「やぁ、お嬢さん。こんばんは」
「貴方は!」

 月明かりを背にした男は、実に暢気に声をかけてくる。彼女は叫ぶのを忘れて、ただ呆然と見てしまった。

「あぁ、叫ばないでね。俺は君に、とある人からの手紙を届けにきたんだよ」
「手紙?」

 眉を寄せて彼女は問い返す。侵入者、レヴィンは頷いて手紙を見せる。窓枠からひらりと下りた彼は手にした手紙を離れたテーブルに置き、また同じ窓際まで下がった。
 そっと警戒しながらテーブルへと近づく。そこに乗った手紙の表を見て、彼女の心臓は大きく跳ね上がった。口を手で覆い、嬉しさから涙が浮かぶ。震える手で手紙を取り上げ、中を取りだした。
 硬くて綺麗な字が、流れるように続いている。知っている字だ。そして、何よりも声を聞きたい人の字だ。そしてそこに綴られる言葉もまた、彼らしいもので疑いがなかった。

『アイリーン
 俺の事を覚えていてくれているだろうか。いつも、窓の外から見ているしかできない無力な俺を許してくれ。君に対する気持ちは、離れてしまった今でも変わっていない。もしも君の気持ちが俺の側にあるなら、約束する。
 必ず君を大切にする。もう少しだけ、待っていてくれ』

「ヒューイさん」

 忘れるはずなんてない。自由を奪われてもなお、忘れたことのない人だ。思い出を胸にして生きてきたんだ。そんな相手を、忘れてしまうわけがない。そして想いも、変わっていない。

「その様子だと大丈夫そうだね。申し訳ないんだけど、返事が欲しいな。あいつ本当に疑い深くてさ、信じてくれないんだ。姫さん本人が出ていくわけには、今はいかないだろうから」
「分かりました。少し、お待ちください」

 しっかりとレヴィンを見た眼差しは、強い力と希望を持って輝く。直ぐに机に向かい、手紙を書き始める。それを、レヴィンは楽しそうに見ていた。

「ヒューイは完全に勘違いしてるね。あいつ、姫さんのことを弱いと思ってるけど、今の顔を見ると君は強い。尻に敷かれるな」
「そのような事は。私はお慕いしている方を心から愛し、支えてゆければ十分なのです」

 そんな事をニッコリと微笑んで言った彼女は、手紙に封をしてテーブルに置く。彼女が離れたのを確かめてからレヴィンが近づいて、その手紙を胸の隠しにしまった。

「確かに。それと、俺の事は秘密にね。そのうち分かるから」
「えぇ、分かりましたわ。よろしくお願いします」

 頭を下げたその先で、レヴィンが窓の外に消えていく。それを見送って、彼女はただただ祈りを捧げた。

◆◇◆

 手紙は直ぐにヒューイの手に渡った。シリルの部屋で待っている状態だったヒューイは、音もなく部屋に入ったレヴィンに驚いて素っ頓狂な声を上げてしまう。手で耳を塞いだレヴィンは、ブスッとふて腐れた顔をしていた。

「人をお化けかなんかみたいに」
「音もなく入るな!」
「癖なんだから仕方ないだろ」

 そう言いながらも胸の隠しから手紙が出され、それが手に渡る。丁寧に封をされたそれを開き中を確かめると、確かに見慣れた人の字が綴られていた。

「元気そうだったよ、お姫様。こんな状況でもしっかりしてるんだから、相当強い女性だ。お前、間違いなく尻に敷かれるよ」

 簡単ながらもそんな風に様子を教えてくれる。それに、ヒューイは安堵した。

『ヒューイさん、お元気ですか? 父は貴方に辛く当たっているのでしょう。その原因は、私にあります。私が貴方に惹かれ、お慕いしているからです。
 どうか、無理などなさらないで。辛いなら全てを捨てて逃げても構いません。私は必ず、そのお側に行きます』

「アイリーン」

 そこまで想われていたなんて、信じられなかった。愛していると口に出して告げた事はない。二人とも共にある事が心地よく、安らげた。だから言葉なんてなくても、その心は一つだと思えた。
 けれど離れてしまうと後悔した。確かな言葉にして、愛していると言っていればその言葉を信じられたのに。

「良かったですね」

 側でニコニコと、心優しい少年が微笑む。我が事のように他者を思い、その幸せを喜べる素直で優しい人。こんな人が王族である事は、なんてかけがえの無い事なのか。
 素直な笑みが浮かび、一つ頷いて「有り難う」と告げる。その笑みを見たシリルの顔にも、安堵したような笑みが浮かんだ。
 このまま何事も起こらずに夜が過ぎる。この時はそんな空気が確かにあったのだ。
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