恋愛騎士物語4~孤独な騎士のヴァージンロード~

凪瀬夜霧

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14章:春色アラカルト

12話:嘘(ランバート)

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 四月も下旬になり、予定は詰まっているものの安定してきた。
 コンラッドもゼロスも復帰し、新人の教育体制はこれで事が足りる。現在は五月に予定している新人の強化合宿の詰めの話をしているところだ。

 だが、ランバート自身のプライベートは少し複雑だ。
 クラウルの実家に行った際、ゼロスは正式にプロポーズされたらしい。真新しい、控えめな指輪が光るのが少し眩しく思えて、祝っているのに寂しいと思ってしまった。
 そしてファウストは、一人になると何かを考えている。
 二月にアーサーと話し合いの場を持ったことは知っている。その場から帰ってきたファウストは酷くショックを受けた顔をして、震えていた。多分、相当辛い思いをしたのだろう。
 そう思ってしばらくは水を向ける事は無かったのだが、しばらくしても何も触れてこないので何度か話をそこに持って行った事がある。だがその答えはいつも「もう少し待ってくれ」だった。
 悩んでいるとも少し違う。考え込んでいるんだ。だから、説明が難しいのだろうと思う。ファウスト自身、飲み込めないものがあるんだろうと思う。
 彼は自分が納得出来ない事を他人に説明するのはあまり得意じゃない。嘘が下手くそで、良く言えば誠実なんだろう。だからこそ親しい相手には特に嘘がつけない。そんな人の精一杯の今の誠意が「少し待ってくれ」なんだ。

 気になる。少し話してくれたら何か力になれるかもしれない。でも、話してくれなければ何もできないのに。

 思いはしても探るのは疑いを持っていると言っているような気がして出来ず、今もまだ宙ぶらりんな状態になっていた。


 そんな頃だ、意外な人から手紙をもらい、招待を受けたのは。

 平日の午後、ファウストには「母に呼び出された」と嘘をついて出る事にした。それというのも手紙の主から「ファウストに悟られないように」と言われていたからだ。
 心が痛んだし、一応勤怠を管理するシウスには本当に理由を伝え、手紙の件も伝えて了承を得ている。

 そうして赴いた先は一流貴族が好む、機密性の高いレストランだった。

「いらっしゃいませ」
「アーサー・シュトライザー様から招待を受けている。これが証拠だ」

 毛足の長い絨毯を踏みしめ、きっちりと制服を着た人々を通り過ぎ、カウンターの責任者へと伝える。このエントランスの更に奥に、許可が無ければ入れない個室があることは知っている。
 責任者の男は名簿を取り出しチェックをして、ランバートの氏名を確認すると奥のドアを開けてくれる。そしてそこで待っている違うスタッフに案内を任せて表へと戻っていった。

 階段を上って、綺麗なスミレのレリーフが施された扉をノックすると、中から声がかかる。案内の者がランバートの到着を知らせると、声が許可を出した。

 中は二人で使うには広すぎるくらいゆったりとした空間が広がっている。上等のソファーセットに、調度品。ソファーセットの中心にあるローテーブルには紅茶のセットが一人分ある。
 そして一人分のカップの前に座っている壮年の男性に、ランバートは丁寧に一礼した。

「本日はお招き頂き、有難うございます。シュトライザー公爵」

 グレーの髪を綺麗に整え、厳しい表情をするアーサーはランバートを見て僅かに視線を外した。

「堅苦しい事はいい、ランバート」
「では、失礼します」

 アーサーが頷くので、ランバートは彼の前に腰を下ろした。
 すぐに案内してくれたスタッフが下がり、あっという間にお茶の準備と軽食を運んでくる。そうするときっちり礼をして、今度こそいなくなってしまった。

 しばらく言葉のない、張り詰めた空気が室内を満たす。ただ互いにお茶を飲む僅かな音しかしない。
 だがこうしても居られない。何か話しかけなければとランバートが意を決したタイミングで、アーサーの方が口を開いた。

「お前、ファウストから何か聞いているか?」
「なにか……とは?」
「……やはりか」

 アーサーは厳しく眉根を寄せる。そういう時の顔がまた、ファウストと似ている。眉間に皺を寄せて、そこに指を当てる癖まで同じだ。
 やはり親子だ。色んなところが似ている。否定したってランバートから見れば、二人はよく似ているのだ。

「まぁ、予想はしていた」
「ご家族に俺の事を話したというのは知っています。ですがその時の話を聞こうとすると、少し待ってくれと言われてしまうのです」
「そうだろうな。アレも混乱しているのだろう。そうさせたのは私だがな」

 アーサーもまた、何かを悩んでいる様子だった。長くファウストを見ていれば分かる。悩むとき、表情が難しくなる。頭の中でどう話を展開しようか、本当に言うべきかを考え、なかなか踏み出せないのだろう。

「アーサー様、俺は本気でファウストを愛しています。以前は嘘をついてしまいましたが、今回は本当です。嘘偽りなく、彼と共に生きると決めています」

 一度嘘をついてしまったことをランバートもまた悔いている。一度失った信頼を取り戻すのは容易ではないと知っているからだ。
 だからこそ自分の言葉で誠心誠意アーサーに伝えよう。今回の招待を好機と、ランバートは考えていた。

 だがアーサーから返ってきたのは、予想以上にあっけない言葉だった。

「そのことについては異論はない。そう、あいつにも伝えている」
「え?」

 あまりにあっさりと認めてもらえて、ランバートは呆然とアーサーを見た。てっきりここが上手くいかなくて悩んでいるのだと思ったのだ。
 では、ファウストは何をそんなに考えているんだ? 一体、何にショックを受けたのだろう?

 アーサーはたっぷりと悩んでいた。そしてお茶を一口飲み込むと、意を決したように話し始めた。

「お前達の結婚については異論はない。ファウストにとっても、シュトライザーの家にとっても最良の相手と言えるだろう」
「有難う、ございます。あの、では何をそんなに悩まれているのですか? ファウストは何を、言えずにいるのですか?」
「……ファウストに、シュトライザーの家を譲ると伝えたんだ」
「……え?」

 最初はなかなか、アーサーの言葉の意味が落ちてこなかった。だがしばらくして、その意味が入ってきた。その後は、混乱した。

「あの、俺はあの人の愛人になれと?」
「いや、正式な相手で構わない」
「ですが、家を継げと仰るなら誰がファウストの後を継ぐのですか?」
「だから、ファウストはお前にこの事を言えないでいるのだろう」
「!」

 何か、腹の底から気持ちの悪いものがせり上がってくる感じがした。それを、どうにかお茶と一緒に飲み込んだ。それでも、頭の中はパニックだ。
 ファウストが、シュトライザーの家を継ぐ。ならば跡継ぎの問題が出てくる。ランバートが正式な相手として籍を入れるなら、誰かに子を産んでもらわなければ家が潰える。四大公爵家だ、そう簡単に潰していいものではない。また、普通の貴族家とは違うのだ。養子を入れるとか、そういう方法はとれない。

 この条件で事態を打開する方法は……

「……ファウストの愛人を、俺に許せということですか?」

 こみ上げる気持ちの悪い感情を押し殺して、ランバートは口にした。口にした時、苦くて苦しくて喉に支えた。それでも、今口にしておかなければ後でもう一度なんてとても出来そうになかった。

「そういう職業の娘に、一度だけ託す」
「高級娼婦、ですか?」
「そうだ。中には金で請け負ってくれる娘もいる。その子を、お前達が育ててくれ」

 育ててくれなんて、簡単に言ってくれるな!

 ランバートの中で本当の自分が叫んだ。けれど口からは、出てこなかった。
 分かっている。これはアーサーの最大限の譲歩だ。本来は家を継がせようという息子に男の恋人がいたら別れさせるのが普通だ。そこを譲り、愛人ではなく正式な相手として認めようと言ってくれる。普通なら、なんて寛大な処置なのだろうと感謝するだろう。
 けれどランバートの本心は叫ぶのだ。そんなのは嫌だ。誰にもファウストを渡したくないと。

「……ファウストには、兄がいるはずです。私も一度お会いしました。そちらが、正妻とのお子さんでは?」

 震える声で問うた。これは、正論だったはずだ。
 だが、アーサーは燃えるような憎しみの炎を瞳に宿すと口を引き結び、カップを置いた。

「アレは私の子ではない。あの女は戸籍上の妻でしかない。最初から夫婦の関係どころか人としての関係すら破綻していた」
「それは!」

 本当に忌々しそうに、まるで今目の前に憎い相手がいるような口ぶりでアーサーは言う。何にも勝る真実なのだと分かる憎悪の様子に、ランバートは閉口するしかない。
 だが、そうなるとアーサーの子はファウストとルカ、そしてアリアの三人。ルカは最初からマクファーレン家を追々継ぐことが決まっていた。そしてアリアは体が弱く、おそらく子を産むことはできないのだろう。
 だから、ファウストなのか。

 理解したら、絶望した。この話が本当で、この憎悪が本当ならば、アーサーはこの道を譲らない。ファウストと同じ頑固なのだから。

 項垂れたまま、ランバートはなかなか顔を上げられなかった。拳を膝の上で硬く握ったまま、感情を押し殺すしかなかった。
 そんなランバートを見て、アーサーは深々と、まるで土下座でもするように低く頭を下げた。四大公爵家シュトライザーの、現公爵がだ。

「アーサー様!」
「お前には苦痛を強いる。だが、一度きりだ。相手の娘にはファウストの顔が見えないようにする。望むならファウストにも相手の顔は分からないようにする。たとえ生まれたのが娘であっても、それ以上を強いる事はしない」
「アーサー様……」

 知っている、この人もきっと頭を下げる事があまり得意じゃないんだ。ファウストも、悪い事をした時には躊躇いなく頭を下げるが、こうした頼み事で頭を下げるのは沢山覚悟してからじゃないとできない。
 つまりこの人は、この事をランバートに伝え、頼み込むのに何度も覚悟をして、頭を下げる用意をしてここに来たのだ。

 こんなの、嫌だと我が儘を言える問題じゃない……

「……分かりました」

 意外と、声は震えなかった。けれどずっと、胸の辺りに重苦しいものが支えていて、声を出すたびに痛んだ。

「すまない」
「……ファウストの説得を、頼みにいらしたのですね?」
「……喧嘩になってしまうのだ」
「そうだと、思います。上手くいくかは、分かりませんよ」
「すまない」

 ただずっと深く頭を下げる人を前に、ただ「すまない」と震える声で伝える人に、ランバートはそれ以上の言葉を言えなかった。


 店を出たのはまだ明るい時間。けれど宿舎に帰ってきたのは、空が茜に染まった頃だった。
 どこで何をしていたのか、いまいち覚えていない。けれどずっと伝えられた事がのしかかっていて、言わなければいけない言葉が引っかかって、なんて言えばいいのか分からなかった。

 宿舎に戻って、行き過ぎる人が皆こちらを心配そうに見ていて、それでもどうにか騎兵府の執務室まで戻ってきた。
 ノックもしないで入ると驚いた顔のファウストが正面にいて、書類の確認をしていた。

「どうしたランバート? 酷い顔色だぞ」
「あ……」

 心配そうな顔をしたファウストが腰を浮かせる。けれど今、触れられたくはない。ランバートは恐れるように一歩下がって、背中にドアがひっついた。

「ランバート?」
「……今日、アーサー様と話をした」
「!」

 何のことだか、ファウストはすぐに分かったんだろう。狼狽えた表情が証拠だ。慌てて近づこうとするのを拒むように、ランバートはファウストを睨んだ。

「大丈夫! 俺は、ファウストを責めたりしないから」
「ランバート違う! 頼むから話を」
「結婚、認めてもらえるんだろ? 良かった」
「ランバート!」
「俺、ファウストの子供抱きたい」
「っ!」

 やっと出てきた言葉が、こんなに痛いと思わなかった。腹の底にある塊が大きくなってせり上がってくる。こんなもの詰まらせたら、息が出来なくなる。
 けれど、言うと決めた。それで祝福して、認めてもらえるなら。それがいいに決まっている。
 それに、騎士の仕事も年齢を重ねれば辛い。アーサーは最後に、家を継ぐという話はすぐではない。年齢を重ねてからでいいと言ってくれた。

「ファウストの子供なら俺、愛せるよ」
「ランバート」
「俺も、一人くらい子供いてもいいしね。けっこう上手に育てられると思うんだ。ファウストの子なら、きっと強くてっ!」

 力強い手が肩を掴んで、あっという間に抱き寄せてしまう。安心できる匂いに、胸を締め付けるような苦しさが増していく。声が震えて、出てこなくなってしまう。あと一息なんだ。「だから、俺に気兼ねしなくていい」と……

「泣きながら、そんなことを言うな」
「っ!」

 指摘されて、目頭が熱くなって鼻の奥がツンと痛んでいる事に気づいた。体はずっと震えていた。今は歯の根が合わなくて言葉が出なくなっている。

 ファウストは大事に抱きしめたまま、背中を撫でてくれる。そしてずっと、「すまない」と言ってくれる。
 今日はなんだか、この言葉を良く聞く。

「すまない、なかなか言えなくて。ただ、なんて言って説明すればいいか、分からなかったんだ」
「うん」

 知ってるよ、そんな顔をしていた。分かるよ、あんなことランバートだってどう説明したらいいか、分からないよ。なんて言えば傷つけないかなんて、そんな方法見つからないよ。

「答えは最初から決まっていたのに、それすら伝えないままでは不安にさせるのに。本当に、失敗ばかりだ」
「うん」

 本当だよ。ちゃんと言って欲しかった。そのうえでファウストの気持ちを、知りたかった。

「俺はお前を裏切るような事はしない」
「でもそれじゃ、家が無くなるんだろ?」

 無くしていいわけがない。アーサーの言葉が本当なら、ファウストはシュトライザーの長男だ。

「今更、継ごうとは思っていない。お前を苦しませるなら、家は捨てる」
「! 駄目だそんなの! そう簡単な話じゃ」
「俺は子を成さない。そもそも、そんな気があれば騎士団に長く籍を置いてはいない。俺にはお前だけがいればいい、ランバート」

 ……ずるいと、思った。自分は、ずるい。こんなの、いいわけがない。貴族的な考えをすれば許されない。なのに、嬉しくもあるだなんて。

「すっきりした。妙に悩んでいたのが馬鹿らしい。答えはとっくに出ていたのにな」
「ファウスト」
「不安そうにしなくていい。これは俺が決めた事だ。お前が何かを負う必要はない。今更になってこんな事を言う父の責任もある。たとえ父に認められなくても、ルカやアリアが祝ってくれれば俺はそれでいいんだ」

 どこかスッキリとした笑みを見せるファウストが、頷いてくれる。決断したんだと言う言葉は、ランバートにとっても一つの答えだ。
 けれど、これで本当にいいのかは分からないままだ。

「ファウスト」
「ん?」
「もう少し、考えよう。勿論、ファウストが子供を作るとかは却下で、方法を考えていかないか?」
「ランバート……」

 時間は、多分まだある。アーサーは今すぐの話では無いと言った。年を重ねてからと言っていた。ならば、五年や十年の時間はあるだろう。その間に何か、方法をみつければいい。

「探していかないか? 俺、ファウストとアーサー様の関係がこのまま途絶えてしまうのも違うと思うんだ」
「ランバート、だが……」
「お願い、俺の我が儘だけれど」

 それまで本当の結婚というのはお預けかもしれない。けれど現状も事実婚状態なのだろうから、何かが劇的に変化するわけじゃない。ならばこのまま、もう少し探していきたいんだ。色々、納得できる道を。

 ファウストは困りながらも頷いてくれた。だからランバートも、頷いてちゃんと抱きつく事が出来たのだった。
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