恋愛騎士物語3~最強騎士に愛されて~

凪瀬夜霧

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3章:雪中訓練

4話:白熱の雪合戦?

 翌日は昨晩の雪が嘘のように天候がいい。
 朝食後、十分な準備運動を終えた面々はロッジから飛び出すように外に出た。

「やっほー!! この雪の深さ、なっつかしい!」

 嬉しそうにハリーが新雪に足跡をつけている。その後を、コンラッドが弟を見るような目で見守る。恋人のはずが、いつ見ても困った友人を見る目に見えるのだ。

「信じらんない……あいつ、なんでこれが嬉しいんだ」

 レイバンがやっぱり嫌な顔をしている。それでも大人しく外に出ただけいいだろう。

「これから体動かせばあったまるさ」

 溜息をつくゼロスもあまり寒さは得意じゃないのだろう。手袋をしているのに手はポケットの中だ。

「チェルル、行こうか」
「だな。それにしても、雪合戦って」
「なーに言ってるのさ。これが案外雪になれるのにいいんだって」

 ラウルがチェルルを誘い、ウェインもそれに続いていく。

「なんだか、楽しみだね」
「そうだな」

 クリフが控えめに笑って降りて行く。
 そして最後に出てきたドゥーガルドが大股に降りようとして……足を滑らせてそのまま階段を尻餅ついて落ちていった。

「ぬあぁ!」
「あーぁ」

 大半が残念そうな顔をし、心配したクリフが手を差し伸べるが彼の体重で起き上がらせるのは無理だ。
 ランバートが近づいていって引き上げれば、ドゥーガルドは痛そうに腰を摩った。

「ってかよぉ、お前等なんで滑んないんだ」
「なんでって……お前がどんくさい?」
「なにぃ!」
「足あげすぎ。雪の中は足上げないんだよ。スケートみたいにちょっと滑らせながら歩くと歩ける」

 呆れたハリーが教えると、ドゥーガルドもそれに従い滑らずに歩けるようになる。喜んでいるが、実際の行軍は歩くんじゃなく早足ぐらいで頑張ってもらわなければならないんだが。

「ハリー、詳しいな」
「だって俺、北産まれだよ? スノーネルなんてもっと雪深いし、ヴァスカビルのじっちゃんも屋敷は北の方だもん。雪なんて慣れっこ。むしろ王都は親切に雪かきしてあっていいよな」

 これはハリーが一つ有利かもしれない。

「はい、それじゃあ注目! これから雪合戦やりまーす。試合は三十分五本勝負。勝利数の多いチームの勝ち。負けチームは昼ご飯の準備ね」

 そう言って、ウェインは予め作ってあったクジを全員に出す。それぞれがそれに従って別れた。

 厳正なるクジの結果は、なんだかアンバランスにも思えた。
 ラウル、チェルル、ゼロス、レイバン、ドゥーガルド、クリフの六人チーム。
 ランバート、チェスター、ハリー、コンラッド、ウェイン、ボリスの六人チームへと別れた。

「なんかあっち、強くない?」

 不満だとハリーが文句を言うが、あっちはあっちで「ランバートで二人分ある!」と謎の文句を言い出す。まったく困ったもんだ。

「はいはい、文句言わずにやるよ! 玉が当たったらロッジの階段で待機。ロッジの中は入らない。いいね!」
「「はーい」」

 全員がそれぞれ散って玉を作り、身を隠せる場所を確認する。そして審判役のリカルドがロッジの入口付近で笛を鳴らす。
 かくして本気の雪合戦が開始された。


 雪玉を幾つか作り、それを持ったまま雪の中を走る。ランバート、チェスター、ウェインの連帯は第二師団仕込み。視線だけで十分なものだ。

「ドゥーガルドとろい!」
「ぬぉ!!」

 開始五分でドゥーガルドはハリーからの強烈な一撃を顔面にもらい撃沈したが、それで終わる奴等じゃない。
 ドゥーガルドの巨体を跳び箱のように使ったレイバンの高い跳躍から、ハリーめがけて雪玉が飛ぶ。
 だが流石雪国育ち。こんな事で負けるハリーではない。素早く避けながらレイバンめがけ雪玉を投げている。

 そんなハリーめがけ、横合いから雪玉が飛んで片腕に当たった。

「負けだ、ハリー」
「ゼロス!」
「ハリーは夢中になると周囲が見えな、いで!」

 ニヤニヤとのたまうレイバンの後頭部に同じように雪玉が投げられ見事にヒット。見れば背後からコンラッドとボリスが勝利のハイタッチをしていた。

「二人とも偉い!」
「仇は討ったよ」
「卑怯だぞ!」
「負け犬の遠吠えだもんねー」

 悔し紛れのレイバンに、ニヤニヤと笑うボリスが腹を抱えている。案外性格悪いのだ。
 一方その頃ゼロスも弾幕のような雪玉に襲われタジタジだった。

「第二師団の連携は卑怯だぞ!」
「当たれば楽になる」
「そのとーり、ゼロス諦めろ!」

 チェスターの雪玉が見事背中にヒットしたゼロスは悔しそうにしている。

「二人とも、横気をつけて!」
「「!」」

 ウェインの言葉に目視より体が先に反応した二人は急いでその場から逃げる。一瞬後、玉が横から結構な速さで飛んできた。

「もうちょっとだったのに!」
「ラウル次いくよ。あいつらよりもコンラッドとボリスだ」
「そうだね。確実に数減らそう」

 ラウル&チェルルのコンビは示し合わせたように動きを合わせている。元々身の軽い彼らは雪の中でもまったくその感覚を鈍らせていなかった。

「手が悪い。あの二人を潰しに行く」
「了解!」
「最悪三人で囲ってだよ。雪玉作っておかないと」

 第二師団連合軍は道中も消費した雪玉を多少補給しながら一定間隔でラウル&チェルルを追いかける。
 丁度二人に囲まれたコンラッドとボリスがどうする事も出来ずに沈んだ所だった。

「追い詰めた!」

 雪玉が飛び交うが、双方共に物陰に隠れたり身を屈めるなりして避けている。そうして決着がつかないまま、第一ゲームは時間いっぱいとなってしまった。

「一回戦目は、ドロー」

 リカルドの言葉に、ふと全員がクリフを探す。彼は本当にその存在を消していたようで誰も気付かなかった。そしてゲーム終了の合図と共に出てきたのだ。

「クリフ、お前何所にいたんだ?」
「えっと、普通にいたよ?」
「普通って……あちこちで雪玉」
「あの、全部避けて……」
「全部避けた!!」

 驚愕の言葉に全員が口をあんぐり。その中心でクリフは少し顔を赤くする。

「あの、衛生兵は最後まで生き残る事も仕事だって、エリオット様とオリヴァー様に言われ……毎日エリオット様の剣をひたすら避ける練習と、オリヴァー様の矢を回避する練習をしていましたから……」

 後半、声に暗い影と自虐の笑いが含まれ、紅潮していた顔には暗すぎる影が落ちた。
 もう、気の毒過ぎて全員何も言えない状態だ。

「それにしても、第二師団三人が固まるとこんなに面倒なのか?」

 ゼロスがうんざりとランバート達を見る。お褒めに上がった三人はそれぞれにニヤリと笑っている。

「当たり前でしょ? 第二は少数精鋭の軽業集団。こんなのはお茶の子さいさいってね!」
「普段から小さな部隊で動く訓練をしているんだ。個人の判断と独断プレイもある程度容認される」
「その分、しくじったら命ないけどな。なんせ訓練の時から助けは来ないと思っておけってのが第二のやり方だし」

 これに関しては他の師団は口をあんぐりと開けるしかない。

 普通なら集団で動く。誰かが負傷しても他が助ける。
 だが第二はそもそもの行動人数が二人、もしくは三人程度だ。状況を見て個人の判断が求められ、個々人の武力では群を抜くのはこのためだ。
 陽動、斥候、伏兵、遊撃。どれも隠密行動が求められている。

「その点、第二は暗府にも似てるよね」
「そうだな」
「暗府も個人の判断は大事だし、有事の際には自分の力で切り抜けなきゃならない。正直に言えば、失敗時の生存率が極端に低い所だよ」

 ラウルも苦笑するが、これが現実だったりする。そのせいもあって、暗府は万年人員不足だ。

「そう言えば西で戦ってた時も、チェスター結構できてたよな」
「俺はまだ弱い方だって。俺の得意はどっちかっていうと斥候なんだ。遊撃が得意なランバートやウェイン様より地味なんだよ」

 西で行動を共にしたレイバンが思いだしたように言い、それにチェスターは苦笑する。
 こうは言うが、チェスターだって十分に強いのは本当の事。あの時は、あんまりな人数に囲まれすぎて状況が非常に悪かったのだ。

「そろそろ十分が経ちますが」

 審判のリカルドが声をかけ、また全員がフィールドに戻っていく。
 こうして本気の雪合戦は徐々に熱を帯び、それにつれて全員の目は疲労から血走っていくのだった。


 正午を過ぎた頃、負けチームは昼食を作り、勝利チームは暖炉の前で体を温めている。

「足の先がジンジンする」

 レイバンが足先を摩りながらそんな愚痴をこぼし、雪を知っているメンバーは苦笑した。

「仕方ないよ」
「雪用のブーツでも限界があるんだな」
「まぁ、そんなもん。手袋もだろ?」
「俺なんて尻が……ズボンまで濡れた」

 ラウルやチェルルは苦笑するが、ゼロスとドゥーガルドは腑に落ちない様子だ。

「皆さん気をつけてください。そうした部分が更に冷やされて凍傷になります」

 リビングで順次マッサージなどを施しているリカルドが眉根に皺を寄せて、警告じみた事を言う。

「凍傷は末端の、血流の少ない部分から徐々に始まります。足先、指先、耳。ジンジンしているのは冷えて血管が収縮していたのに突然温めた事で一気に拡張されたからです。急激に温めるのはいけません」
「そういうもんなんだ……」

 言いながら、レイバンは暖炉から距離を取った。

「まったく、お前等いい場所取りやがって」
「昼食できたぞ。食べよう」

 接戦の後負けたランバートチームは、さっさとあれこれ着替えて昼食を作っていた。

「お前等平気そう」
「着替えがあるなら早く着替える事。濡れた部分を丁寧に拭き、軽くぬるま湯に浸してマッサージ。後は良く動く事。これで大分違うよ」
「負けチームが余裕って、なんか悔しい」

 ブーブー言いながらも美味しそうな温かい食事に腹が鳴り、全員が少し遅めの昼食となった。

「そう言えば午後って、雪に穴掘るんだっけ?」
「そのつもりだよ。穴掘りの大変さを体験してもらうの」
「まぁ、道具がな」

 ウェインの言葉に、既に疲れ切った面々が雪行軍用の分厚い革袋を見て思う。中に入っているものが何かは分かっているのだ。


 こうして全員が昼食を取り、やや休んで向かったのは山裾の一角。大きな雪の壁ができている場所だった。

「なんで! こんな! 原始的な! 道具なの!」
「ハリー、心の声……」

 だがみんな、ハリーのこれには賛同状態だった。

 彼らが雪掘り用に使っているのはスコップなどではない。頑丈で長い鉄の杭で、上半分には革がグルグルに巻かれている。それを木製のハンマーで殴りながら少しずつ削っているんだ。

「一番原始的な方法」
「実際任務する時は?」
「スコップ持ってくけれど、常に使える環境にあるとは限らない」
「これで人の入れる穴掘るなんて死ぬ!」

 ランバートは平然とした顔で作業を止めず、ボリスは実際の行軍の話をする。ややキレ気味だが、全員が同じ事を思ったのは沈黙が何より雄弁に語っている。
 グチグチ言いながらも突き進む事数時間。ようやく全員が入れる穴を自力で掘り出した面々はドッと疲れていた。

「もう、腕パンパン……」
「それでも素晴らしいですよ。ちなみに、寒い場所で鉄製品を素手で持たないでくださいね」
「何故ですか?」
「あまりに寒さが厳しい場合、握った手に鉄はくっつきます。無理に剥がせば皮がめくれてしまいますよ」
「ぎゃぁ!」

 リカルドの有り難いお言葉に、ハリーがやっぱり大きなリアクションをしている。だがレイバンなどはもう愚痴る気力もないのか蹲ってしまっていた。

 全員が穴に入ってみる。コートが僅かに濡れているが、それでも風を遮れるだけ温かさは増す。さらに狭い所に大人数だ。余計に温かい。

「濡れた服とか、よく脱ぐって言うけれど。それって正解?」
「着替えの服を持ち歩いていればそれで構いません。まぁ、川にでも落ちるか、雪に埋もれるかしないとそこまで濡れないと思いますが。コート一枚なら脱いで、その革袋の中に入っている毛布を体に巻き付けてください。同じく帆布も入っていますので、入口から風や雪が入り込まないようにすることです。ただ、全部塞ぐと危険なので上下少しは空けておいてください」

 雪用のリュックの中は毛布や帆布、さっき使った道具や、換えの手袋、靴下、包帯などの応急処置道具が入っている。当然多少の携帯食も入っている。

「さて、苦労もしたでしょうから今日はここまでにしようか。明日は雪山登山だよ。全員気合入れてね!」
「「……はーい」」

 ウェインの言葉に返事をする全員が、死んだ魚の目をしていたのは言うまでもなかった。


▼チェスター

 流石に今日は全員疲れ果てたのだろう。温泉に入り、さっさと部屋に入って寝た奴が多い。今一階に残っているのは体力に余裕のあった面々ばかりだ。

「ランバート、キッチンでなにしてるんだ?」

 風呂から戻ってみれば、先に全部を済ませていたランバートがキッチンで何かをしている。室内には美味しそうな匂いがしている。

「明日の朝用のスープ。あと、雪山に持って行けるように幾つか」
「美味そう。こっちが雪山に持ってく……って、これ唐辛子の粉末じゃんか!」

 人数分の小袋には真っ赤な唐辛子の粉末が入っている。こんなもの何に使うんだ。

「最悪、雪玉にこれかけて食べるだけで体の中が温まる」
「マジで!」
「唐辛子には血行を良くする作用があるし、体の中が温まる。肌に触れるとそこが温かいと感じる事ができるんだ。ただ、傷でもあれば飛び上がるほど痛い」
「超刺激物じゃん。まぁ、雪山にはいいかもな」

 案外使い勝手がいいことを知って、改めてこの赤い粉末をチェスターは見た。

「どうした?」
「え?」
「いや、なんか気にしてるっぽいからさ。リカルドさんと何かあったか?」

 ランバートは視線を向けたわけじゃない。目はずっと鍋を見ている。でもまるで知っているようにチェスターの心配を言い当てた。
 こういうところが、ランバートを侮れない所だと苦笑する。

「昨日の夜、ちょっと様子がおかしかったんだ」
「様子がおかしい?」

 始めて青い瞳がチェスターを写す。上半身を捻って振り向いたランバートに、チェスターは頷いた。

「なんか、怯えた感じでさ。その後は俺を拒絶するみたいな」
「お前、襲ってないよな」
「俺にそんな甲斐性あると思うのか!」
「そこ、威張る所じゃない」

 溜息をついたランバートの視線は再び鍋に。けれど気にしているのは分かった。

「俺にもよく分かんないんだよ。ただ、リカルド先生青い顔してたから」
「それも妙だな」
「うん。でもどれだけ水を向けても何も言ってくれないし、逃げられる。困った事とかあるなら、手伝いたいんだけど」

 妙な胸騒ぎがしている。いつも冷静なリカルドが動揺するというだけで不安になる。困っているなら助けたいし、話せば意外と解決できる事もあるかもしれない。
 けれどリカルドは何も言ってくれないし、平気な顔をしている。

「……リカルドさんも、エルだからな」
「え? あぁ。でもそんなの関係ないだろ?」
「扱いの問題じゃない。エルの一族は何かしら、俺達凡人には分からない力があるだろ」
「お前全然凡人じゃないけどな。まぁ、でもそうか。シウス様も精霊の声が聞こえるんだっけ? 森の中限定で」
「らしい。だからもしかしたら、リカルドさんも言わないだけで何かしらの力があるのかもしれない。それが悩みだとしたら、俺達では分からない苦しさだと思う」

 そう言われたら、なんだか何も言えない。
 確かに人と違う事は悩みかもしれないし、凡庸なチェスターでは理解が追いつかない事もある。けれど否定はしないし、理解したいとも思う。時間はかかっても、受け入れたいと思う。
 好きになった人なんだから。

「暫く様子見て、よほど苦しそうなら話してみろよ。お前、けっこう聞き上手だろ?」

 ランバートに言われて、チェスターは「ん」とだけ気の無い返事をして立ち去る。最後に「根詰めるなよ」とだけ言って部屋に戻った。

 部屋は既に暗くて、リカルドは眠っているようだった。
 でも、分かっている。眠っている人の気配と、息を殺すようにしている人の気配は違う。漂ってくる感じが違うんだ。

 分かっていて、それでもチェスターは知らない振りをした。言いたくないんだと、拒絶を感じたから。
 布団に入り横になる。風呂で体を少し揉んできたから疲労は軽減されている。それでも横になるとあっという間だ。
 気になる事が解決しないまま、チェスターは引きずられて眠りについた。
感想 18

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