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5章:恋人達の過ごし方
1話:恋人という理想と現実(リカルド)
初めてのデートというものを体験してから二週間あまりが経過した。
世にいう「恋人」という関係はどこか浮き足立ち、甘く恥ずかしいものだと想像していたリカルドは現在、非常にイライラしていた。
綺麗な眉は寄り、行儀悪く机に片肘をついてもう片方の指はコンコンと机を叩いている。
「リカルド先生、何かありましたか?」
声にハッとして振り向くと、見回りから帰ってきたエリオットが苦笑しながら側にいる。いないと思っていたからこその態度だったから、とてもバツの悪いものになってしまった。
それもこれも、全部チェスターが悪い。
そう相手のせいにする一方で、自分のコミュニケーション能力の低さも原因であると冷静に分析もしている。だからこそ、一方的に相手を責められないのだ。
「すみません、少し私的な考え事を」
「珍しいですね、リカルド先生がイライラするなんて。あまり見せないのに」
「……そうでしょうか?」
「? えぇ」
綺麗で明るい緑色の瞳が見開かれ、だが次には柔らかな笑みを作る。エリオットという人もまた、側にいるだけで相手を穏やかにする人物だ。ストイック過ぎる部分と、怒らせなければの話だが。
溜息が出る。それを見たエリオットが「お茶にしませんか?」と誘ってくれる。
業務中という気持ちも多少はあるが、最近は穏やかなものだ。それに、気持ちを切り替えるのにはいいかもしれない。
提案に乗り、ソファーでお茶を飲み始める。飴色の液体は口に馴染み、美味しい焼き菓子も好みだった。
「何か、深刻な悩みですか?」
「え?」
「いえ。リカルド先生が悩むような事となると、私が力になれるか分からないのですが。でも、聞くだけならできますよ?」
遠慮がちだが、はっきりとものは伝える。こういう能力に欠けている自分を思い、ふとまた嫌いになってしまう。それでもいいと、チェスターは言ってくれるのだが明らかに支障がある。
ここは胸を借りるべきだろうか。赤裸々な悩みでもあるのだが、エリオットもまた恋人を持つ身なのだから。
「あの……とてもプライベートな悩みなのですが、よろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ」
「実は、恋人らしきものができたのですが」
「恋人! らしき?」
妙な言い回しに驚いたり首を傾げたり。エリオットはやや困惑気味にしている。分からないでもない。リカルドだって今の状況を「恋人」と表していいか迷う所なのだ。一番しっくりくる表記が「恋人(仮)」だろうか。
「あの、いつですか?」
「雪山遠征のおりに。相手はチェスターです」
「あぁ、あの子! そういえば懐いていましたね」
「はい。忠犬です」
「忠犬……」
これもまたしっくりくる表現だ。エリオットがやや引き気味なのは、おそらく人間に対して使うに相応しい言葉ではないからだ。そんな事はリカルドだって十分に理解している。理解したうえで「あえて」使っているのだ。
「あの、チェスターの事があまり好きではないのですか?」
「……私はこれまで、恋情というものを捨てて生きておりましたので、今ひとつ分からないのですが」
「そんな! あの、嫌いですか?」
「……可愛いと思います。いつも側でコロコロして、私の事を聞きたがって、その倍自分の事を話して。普通ならば面倒と感じますし、まとわりつかれる事に嫌気が差したりするのですが、彼は何故か受け入れているのか嫌ではありません」
「それなら……」
「ただ、そこから進まないのです」
そこが一番の嫌な部分なのだ。
雪山から帰って二週間。少しは進むのかと思った関係は見事に停止している。
平日でも時々訪ねてきて、他愛ない話をする。ほとんどチェスターが話し、それにリカルドは少し返すばかりなのだが。
それでもこの時間を安らぎと感じるくらいには、穏やかで好ましいのだ。
休日になると一緒にでかけて、少しずつ互いの好みが分かってきた。基本、外で何かをするのが好きなチェスターを見ているとまるで子供みたいで愛らしいと思ってしまう。
ただ、ここからが進まない。
リカルドとしては、恋人と銘打ったならキスくらいはしてもいいと思う。甘い言葉の一つも欲しかったりはする。なのにチェスターは平日の夜に部屋へ来てもそのまま就寝の挨拶をして行ってしまう事が多い。
期待するだけバカだろうか。それとも、焦りすぎなのだろうか。胸の中に残るモヤモヤに言葉がないのは、感情を置き去りにして大人になった罰だろうか。
エリオットを見ると、ちょっと複雑そうな顔をしている。
「先に、進みたいのですか?」
「世の恋人というものは、好きであれば触れあいたいと思うものだと考えていました。手を握ったり、キスをしたり、それ以上も。もう、身持ちがどうのという年齢でもありませんし、男ですから子が出来てお家騒動なんて事もありません。互いの感情を確かめ合う為に抱き合う事は、そう恥じる事では無いと思っています」
「冷静に……。でも、まぁ、分からないではないですね」
エリオットの方も納得した様子だった。流石恋人を持つ身である。
「エリオット先生はいつ、オスカル様とそのような関係に?」
「え!」
「告白をしてすぐでしょうか? それとも、何ヶ月も後?」
「あの、えっと!」
「基準がいまいち分かりません。私の焦りすぎでしょうか?」
またモヤモヤが胸に溜まる。どうやってこれを解消すればいいのかが分からない。答えが出ないからイライラする。
自然と眉根に皺が寄っていた。そんなリカルドを見たエリオットが、一瞬苦笑してみせた。
「それぞれのタイミングだと思いますよ」
「それが掴めない時は、どうしたらいいのでしょう?」
「焦る必要があるのですか?」
「……あと数日もすれば、彼は遠く他国に行く。私の手の届かない場所で、様子を知る事もできない。帰りがいつになるのかすら……最悪、帰ってこられるのかすら分からないのです」
これを考えるのはやめていた。胸にズキリと痛みが走るから。
死神の印は誰の所にもない。だがあれが予告されるのはまちまちだ。病気ならじっくりと。だが事故や事件なら現れた数日後には。今は平気でも、旅の途中に現れてそのまま……。考えると恐ろしくなって、震えてしまいそうなのだ。
不意に手を握られる。驚いて顔を上げると、真剣なエリオットの眼差しがあった。
「悪い事を考えると、悪い事を引き寄せるといいます」
「あ……」
「大丈夫、チェスターはあれで強いのですよ。だから大丈夫」
「……お人好しで、背負わなくていいものを背負うんです、彼。私の事もそうです」
嫌だろうし、不気味だろう。他人の死が見える体質なんて自分でも辟易するのだから。
デートの時、時々そうした印が見える事がある。ギョッとして、立ち止まる事もある。
年を経た人ならばまだ天寿と思えることもある。だがこれが子供や、幸せそうな夫婦、恋人に見えた時にはいたたまれない。だからといって声高に「貴方、近々死ぬかもしれないから気をつけろ」なんて言えるはずがないのだ。
そんな時、ふと強く手を握られる。真っ直ぐな視線がリカルドを見て、励ますようにそうしてくれる。
それだけでふっと心が軽くなるのだ。理解してくれているだけで、一人ではないと思えるのだ。
「彼が好きなのだと思います。恋情を知らない私が、側にいてずっと手を引いてもらいたいと思うのですから」
心地よく、「行こう!」と引いてくれる手を頼もしく思っている。立ち止まる時、一緒に止まって待ってくれて、落ち着いた頃にそうしてくれる。この手をずっと離さずにいたい。だからこそ、もっと深い繋がりが欲しいのだ。
「体で繋ぎ止めようなんて、浅ましいですかね。彼にその気がないのに……」
「そんな事はないと思いますよ」
ニッコリと、エリオットが笑う。そしてこそこそと耳打ちをした。
それは目から鱗の言葉で、リカルドはすぐにでも試そうと決めたくらいだった。
「ね?」
「そうですね」
悪戯っぽく笑うエリオットに、リカルドは深々と頭を下げるのだった。
世にいう「恋人」という関係はどこか浮き足立ち、甘く恥ずかしいものだと想像していたリカルドは現在、非常にイライラしていた。
綺麗な眉は寄り、行儀悪く机に片肘をついてもう片方の指はコンコンと机を叩いている。
「リカルド先生、何かありましたか?」
声にハッとして振り向くと、見回りから帰ってきたエリオットが苦笑しながら側にいる。いないと思っていたからこその態度だったから、とてもバツの悪いものになってしまった。
それもこれも、全部チェスターが悪い。
そう相手のせいにする一方で、自分のコミュニケーション能力の低さも原因であると冷静に分析もしている。だからこそ、一方的に相手を責められないのだ。
「すみません、少し私的な考え事を」
「珍しいですね、リカルド先生がイライラするなんて。あまり見せないのに」
「……そうでしょうか?」
「? えぇ」
綺麗で明るい緑色の瞳が見開かれ、だが次には柔らかな笑みを作る。エリオットという人もまた、側にいるだけで相手を穏やかにする人物だ。ストイック過ぎる部分と、怒らせなければの話だが。
溜息が出る。それを見たエリオットが「お茶にしませんか?」と誘ってくれる。
業務中という気持ちも多少はあるが、最近は穏やかなものだ。それに、気持ちを切り替えるのにはいいかもしれない。
提案に乗り、ソファーでお茶を飲み始める。飴色の液体は口に馴染み、美味しい焼き菓子も好みだった。
「何か、深刻な悩みですか?」
「え?」
「いえ。リカルド先生が悩むような事となると、私が力になれるか分からないのですが。でも、聞くだけならできますよ?」
遠慮がちだが、はっきりとものは伝える。こういう能力に欠けている自分を思い、ふとまた嫌いになってしまう。それでもいいと、チェスターは言ってくれるのだが明らかに支障がある。
ここは胸を借りるべきだろうか。赤裸々な悩みでもあるのだが、エリオットもまた恋人を持つ身なのだから。
「あの……とてもプライベートな悩みなのですが、よろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ」
「実は、恋人らしきものができたのですが」
「恋人! らしき?」
妙な言い回しに驚いたり首を傾げたり。エリオットはやや困惑気味にしている。分からないでもない。リカルドだって今の状況を「恋人」と表していいか迷う所なのだ。一番しっくりくる表記が「恋人(仮)」だろうか。
「あの、いつですか?」
「雪山遠征のおりに。相手はチェスターです」
「あぁ、あの子! そういえば懐いていましたね」
「はい。忠犬です」
「忠犬……」
これもまたしっくりくる表現だ。エリオットがやや引き気味なのは、おそらく人間に対して使うに相応しい言葉ではないからだ。そんな事はリカルドだって十分に理解している。理解したうえで「あえて」使っているのだ。
「あの、チェスターの事があまり好きではないのですか?」
「……私はこれまで、恋情というものを捨てて生きておりましたので、今ひとつ分からないのですが」
「そんな! あの、嫌いですか?」
「……可愛いと思います。いつも側でコロコロして、私の事を聞きたがって、その倍自分の事を話して。普通ならば面倒と感じますし、まとわりつかれる事に嫌気が差したりするのですが、彼は何故か受け入れているのか嫌ではありません」
「それなら……」
「ただ、そこから進まないのです」
そこが一番の嫌な部分なのだ。
雪山から帰って二週間。少しは進むのかと思った関係は見事に停止している。
平日でも時々訪ねてきて、他愛ない話をする。ほとんどチェスターが話し、それにリカルドは少し返すばかりなのだが。
それでもこの時間を安らぎと感じるくらいには、穏やかで好ましいのだ。
休日になると一緒にでかけて、少しずつ互いの好みが分かってきた。基本、外で何かをするのが好きなチェスターを見ているとまるで子供みたいで愛らしいと思ってしまう。
ただ、ここからが進まない。
リカルドとしては、恋人と銘打ったならキスくらいはしてもいいと思う。甘い言葉の一つも欲しかったりはする。なのにチェスターは平日の夜に部屋へ来てもそのまま就寝の挨拶をして行ってしまう事が多い。
期待するだけバカだろうか。それとも、焦りすぎなのだろうか。胸の中に残るモヤモヤに言葉がないのは、感情を置き去りにして大人になった罰だろうか。
エリオットを見ると、ちょっと複雑そうな顔をしている。
「先に、進みたいのですか?」
「世の恋人というものは、好きであれば触れあいたいと思うものだと考えていました。手を握ったり、キスをしたり、それ以上も。もう、身持ちがどうのという年齢でもありませんし、男ですから子が出来てお家騒動なんて事もありません。互いの感情を確かめ合う為に抱き合う事は、そう恥じる事では無いと思っています」
「冷静に……。でも、まぁ、分からないではないですね」
エリオットの方も納得した様子だった。流石恋人を持つ身である。
「エリオット先生はいつ、オスカル様とそのような関係に?」
「え!」
「告白をしてすぐでしょうか? それとも、何ヶ月も後?」
「あの、えっと!」
「基準がいまいち分かりません。私の焦りすぎでしょうか?」
またモヤモヤが胸に溜まる。どうやってこれを解消すればいいのかが分からない。答えが出ないからイライラする。
自然と眉根に皺が寄っていた。そんなリカルドを見たエリオットが、一瞬苦笑してみせた。
「それぞれのタイミングだと思いますよ」
「それが掴めない時は、どうしたらいいのでしょう?」
「焦る必要があるのですか?」
「……あと数日もすれば、彼は遠く他国に行く。私の手の届かない場所で、様子を知る事もできない。帰りがいつになるのかすら……最悪、帰ってこられるのかすら分からないのです」
これを考えるのはやめていた。胸にズキリと痛みが走るから。
死神の印は誰の所にもない。だがあれが予告されるのはまちまちだ。病気ならじっくりと。だが事故や事件なら現れた数日後には。今は平気でも、旅の途中に現れてそのまま……。考えると恐ろしくなって、震えてしまいそうなのだ。
不意に手を握られる。驚いて顔を上げると、真剣なエリオットの眼差しがあった。
「悪い事を考えると、悪い事を引き寄せるといいます」
「あ……」
「大丈夫、チェスターはあれで強いのですよ。だから大丈夫」
「……お人好しで、背負わなくていいものを背負うんです、彼。私の事もそうです」
嫌だろうし、不気味だろう。他人の死が見える体質なんて自分でも辟易するのだから。
デートの時、時々そうした印が見える事がある。ギョッとして、立ち止まる事もある。
年を経た人ならばまだ天寿と思えることもある。だがこれが子供や、幸せそうな夫婦、恋人に見えた時にはいたたまれない。だからといって声高に「貴方、近々死ぬかもしれないから気をつけろ」なんて言えるはずがないのだ。
そんな時、ふと強く手を握られる。真っ直ぐな視線がリカルドを見て、励ますようにそうしてくれる。
それだけでふっと心が軽くなるのだ。理解してくれているだけで、一人ではないと思えるのだ。
「彼が好きなのだと思います。恋情を知らない私が、側にいてずっと手を引いてもらいたいと思うのですから」
心地よく、「行こう!」と引いてくれる手を頼もしく思っている。立ち止まる時、一緒に止まって待ってくれて、落ち着いた頃にそうしてくれる。この手をずっと離さずにいたい。だからこそ、もっと深い繋がりが欲しいのだ。
「体で繋ぎ止めようなんて、浅ましいですかね。彼にその気がないのに……」
「そんな事はないと思いますよ」
ニッコリと、エリオットが笑う。そしてこそこそと耳打ちをした。
それは目から鱗の言葉で、リカルドはすぐにでも試そうと決めたくらいだった。
「ね?」
「そうですね」
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