恋愛騎士物語3~最強騎士に愛されて~

凪瀬夜霧

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13章:ラン・カレイユ人質救出作戦

13話:次なる地へ(チェルル)

 人質解放の夜、更けてもまた興奮冷めやらぬ様子があって起きている者が多かった。
 現在はイシュクイナのいた主寝室で、それぞれが飲み交わしながら今後の事を話しているのだが、どうにもタガが外れて単なる飲み会のようになっている。

「それにしても、男嫌いのチュウェンが男を抱えて駆け込んできた時には驚いたわ。もう、イシュナ感激!」
「ちょっ! 姫様!!」
「いいじゃない、マーロウも磨けば輝きそうだし、世話のしがいがありそうよ。貴方、何だかんだで世話好きなんだから」

 現在男物の服を着た男装の麗人状態のイシュクイナは豪快に酒を飲みながらそんな事を言う。言っておくと、別に酔っ払っているわけじゃないらしい。
 一方のチュウェンはたいして飲んでいないにも関わらず顔が真っ赤だ。

「どうかしら、マーロウ。この子案外尽くすタイプなのよ。お嫌いじゃ無ければ落ち着いた頃に貰ってくださらないかしら?」
「いや、貰ってくれと言われても……」

 突然話を振られたマーロウの方は戸惑うやら困るやら。とにかくどうして良いのか分からない様子で落ち着きがない。逃げていきそうなのだが、この場に責任者がいなくなるのも憚られるのか動けずにお茶を飲んでいる。

 そんなマーロウも無視するように、イシュクイナは世話婆よろしく若い二人をくっつけようとニヤニヤ笑っている。

「あら、チュウェンはお嫌い?」
「嫌いというより、俺は女性は苦手で……」
「あら、どんなところが?」
「……感情的な部分とか」
「まぁ! 女性全否定ですわね」

 強い色合いの金髪を一括りにしているせいで表情までしっかりはっきり。明るい色の瞳を見開き、そんな事を言って大いに笑っている。

「それに、こういう事は周りがあれこれ言う事じゃないと思う」
「周りがあれこれ言わないと進まない事も多いわよ?」
「あんた、頼むから自分の部下を見てやってくれ。湯気だしそうなくらい真っ赤なんだけど」

 言われてみれば、チュウェンは顔を真っ赤にして黙り込み、モジモジしている。顔も上げられないが、確かに湯気でもでそうなくらいだ。

「あらあら、可愛いわね」
「だから……」
「チュウェン、貴方が男性に対して敵愾心にも似た印象を持っているのは知っていますよ。でも、だからって恋愛まで嫌ってはいけないわ。貴方の事を大切にしてくれる殿方だっているわよ絶対。私は、貴方に幸せになってもらいたいのよ」

 茶化すような様子から一変、穏やかな女性の顔をするイシュクイナにチュウェンは困り顔だ。そして気にするようにチラリとマーロウを見る。
 マーロウの方も顔を合わせづらいのだろうが、チュウェンを気にしてはいる。目が合うと、互いに慌てて逸らすのだ。

「あの二人、このまま纏まると俺達としては助かるんだがな」

 チェルルの隣で飲んでいるグリフィスが、こっそりと呟く。それに、チェルルも頷いた。

「俺もそれを願うよ」

 何だかんだで、マーロウの体調は良好だ。これまでみたいに纏めて数日眠るような事がなくなり、大体決まった時間に眠り、翌日には目覚めて動き出す。ここまでの行軍も、ほとんど自分で歩いてきた。
 もしもチュウェンが彼の嫁にでもなれば、更に体調面での改善が見込めるだろう。

「そういや、ドーニャも言ってたがこの国の女性の人権ってどうなってんだ姫さん? 聞くぶんにゃ、余程だが」

 グリフィスが問うと、イシュクイナはとても辛そうな目をする。口元には苦笑が。けれど隠す事もしなかった。

「元々この国は長い歴史の間、男文化ですわ。女性はあくまでも政略的な道具。家同士の繋がりを深める為だけに当人の感情を無視して嫁がせる、そういう都合のよいものなのよ」
「帝国でもある話だが、それでもこんなに女性が下手に出ることはないんだがな。むしろ女性が強くて、男のケツ蹴り上げるくらいなんだが」
「素敵な国ですわね。でも、この国の女性はどちらかと言えば男に従わなければ酷い目に合う。そういう恐怖心に近い感情を植え付けられているのです」

 イシュクイナの言葉は到底考えられない。ジェームダルでも女性はわりと強い。しっかりとしているし、自分の生き方を持っている。

「女性を戦利品とする文化もある国なのよ、大昔でもあるまいに。小さな部族が争い、戦い、奪い合う。そうして成り立った国だからかしら。男の支配欲が強く、女性を所有物や財産と考えている。だから、嫁いだ女性をどのように扱おうが構わないし、生まれた娘を道具の様に扱う事にも罪悪感がない。女性の地獄ね」
「姫様はそのような国のあり方に疑問と警鐘を鳴らして、私達を助け上げて下さいましたわ。国王陛下も姫様を溺愛しておりましたし、才能もある方ですから」
「溺愛が過ぎて手込めにしようとまでしていましたけれどね」

 苦笑したイシュクイナは「そういう国なのよ」と最後に付け足す。なんとも、恐ろしいものだ。

「じゃあ、姫さんが特別強かったわけか」
「そうね。多分母を見てきたから、男にいいように振り回されたくないと思ったのよ」
「姫さんの母親ってことは、王妃様か」
「側室よ。十四で美しさを買われて父に嫁がされ、男に縋るしか生き方を知らない可哀想な人。私を産んで父の寵愛が薄れる事を恐れ、父が新しい愛人を側に置きたがる度に泣いて荒んで。そんな姿を見てきたからかしら、私は嫌だったのよ。自分らしく生きられるように武を学び、勉学に励んで。自分に付加価値を付けることで、自分を守っていたとも言えるわ」

 あっけらかんと、まるで何でも無いような口振りだが、その裏で努力はどれほどだったのか。こういう国で「自分らしさ」を貫く事がいかに難しい事か、チェルルは分かる気がする。

「こんな国だから、あの子達のような悲劇が生まれてしまった。まだ幼いのに、残酷な事だわ。もっと早く知ることができたら、絶対に許さなかったのに」

 視線がベッドで眠るウルズへと向けられる。今は医師の診察も受け、側にバルンがついている。その側でこの会話はされているのだ。

「ナルサッハという男を、姫はご存じなのか?」
「姫はやめて、マーロウ。国も滅んでいるもの。イシュナでいいわ」

 ケラケラ笑うイシュクイナは、次に少し考え込んでしまう。綺麗な柳眉を寄せて、やや戸惑うように。

「一度だけ会ったわ。頭からすっぽりと頭巾を被っていたけれど、とても冷たい印象がある。言葉はバカ丁寧だったけれど、目はまるで汚いものを見るように冷たく、残酷に思えた。けれど、あの子達が語るナルサッハという人物はまるで違うの。まるで、同名の別人の話を聞いているように」

 戸惑いは深いようだが、その理由も今では納得しているのかもしれない。表情が少し、沈み込んでいる。

「まぁ、許せなかったでしょうね。この国のあり方が帝国のように人道を重んじていれば、彼もその母子も穏やかな生活が送れたでしょう。本心では私など、どうなってもよかったのよ。テクムが抵抗したから生かされただけ。それがなければ今頃ジェームダルの城で、彼の母や姉妹と同じ末路だったわ」

 自らを抱きしめて、イシュクイナは一度ブルリと震えた。
 だが、それに対する答えは違う所から発せられた。

「あの方はあんた達が思う程酷い人じゃないよ」

 不意にした声に視線を向ければ、バルンが視線も向けずに言葉を発している。片手で優しくウルズを撫でながら、深い思慮の瞳を落としている。

「俺は四年くらい前まで、男娼だった。子供の頃に売られて、それから。深く考えて悩むだけ無駄に苦しむし、従順であれば酷い事はされない。黙って男に股開いて金を持っていけば、飢える事はなかった」

 不意にバルンがチェルルを見る。その目は「お前は知ってるだろ?」という目だ。
 チェルルも自国の事は知っている。親が子を売るなんてのはよくある話だ。貧しくて食べていけないから、子も財産として扱われる。まぁ、食えなくて殺されるよりはいいのかもしれないが。

「俺がナルサッハ様に会ったのは、五年前の冬。しくじって客に金持ち逃げされて、雇い主にボロボロに殴られて外に転がされた時に、助けてもらった。身請けまでしてくれたから、てっきり体目当てなんだと思って寝室に行ったら、とても悲しい顔をされて身の上を教えてくれた。あの人も十三歳からずっと、男の慰み者になってきたんだって」

 全員が予想はしながらも、一度は息を飲む。何せここにいる全員が、ナルサッハという人物の素顔を知らない。
 チェルルが知っているのは頭巾を被った姿だけ。しかも言葉を交わしたことはない。ベリアンスは知っているようだったけれど、語った事はない相手だ。

 そんな空気が伝わったのだろう。バルンが顔を上げて苦笑している。

「左半分に酷い火傷をしているけれど、残る右半分はとても綺麗な顔をしているんだよ、あの人。ケユクスも綺麗だし、ウルズもきっと大人になればもっと綺麗になるけれど、ナルサッハ様はそれよりもっと。神秘的で、儚げで、決して犯してはいけない存在みたいな」
「酷い火傷って……」
「……その理由は、教えてくれなかったし聞けない。思い出すと、今も左半身が痛むんだって。時々酷くうなされる事もあったし、今も辛そうにしてる」

 それほどの傷を、誰が……

 アルブレヒトも、ナルサッハの事をあまり語らなかった気がする。今にして思えば語らなかったのではなく、語れなかったのかもしれない。

「冷酷な事もするけれど、あの人は俺やケユクス、ウルズに対してはとても優しかった。僅かな人の前では頭巾を取って、優しく微笑む事もある。身内から見たあの人は、残酷な人じゃないんだよ」

 バルンの言葉が本当なら、ナルサッハはどうしてここまでの事をしたのだろう。
 アルブレヒトを拉致し、監禁したのも彼なんだろうか。
 ラン・カレイユ侵攻は間違いなくナルサッハが影にいる。これは、復讐なんだろうか。
 そして帝国への無謀とも言える立て続けの侵攻。これもナルサッハがいる。それは、エルの悲劇に対する憎しみからなんだろうか。

「ナルサッハか。彼の人物を知る事が、攻略に必要なのかもしれない」

 マーロウの言葉は一理あるだろう。ここにきて本当の闇が見えた、そんな気がする。

「あの、マーロウさん」
「ん?」
「明日、あの屋敷に行ってもいいかな?」

 チェルルは少し言い淀みながらも伝えた。それに、マーロウは首を傾げる。グリフィスは僅かに眉を寄せた。

「今頃、あの屋敷は片付けが終わってるぞ。あの少年も……」
「それは分かってるけれど……このまま行けない気がするんだ。花くらい、添えてやりたい」

 炎の中で、ケユクスはどんな思いだったのだろう。恩のあるナルサッハに、最後に報いたつもりだったのか。苦しんだのか。悲しんだのか。
 そんな事は分からないけれど、このまま誰も彼を思わないままでは、気持ちが前に向かないように思えた。

 だが意外にもイシュクイナがそれに乗っかった。

「私も一緒に行っていいだろうか?」
「え? う、ん」
「私もケユクスに何度か花を貰ったんだ。返してやりたいし、できるなら弔ってやりたい。生意気だけれど、いい所のある子だったんだよ」
「それなら俺も行く。これでも部下だし。ウルズも、お別れくらいしたいだろうから」
「お前が行くなら俺も行かにゃならんな。お目付役は必要だ」
「俺、抵抗とか逃亡とかしないよ将軍。面倒だし」
「……マーロウ二号が出来た気分だな、ったく」

 言いながらも、マーロウが「決まったなら好きにして」と言って大きな欠伸をする。それを切っ掛けに、この夜はお開きとなっていった。


▼ナルサッハ

 一人の執務室。その窓から綺麗な星空が見えている。無能な王は執務をしないため、全てをナルサッハが行っているからいつも寝るのは午前様になっているが、とくに苦痛とも思っていない。むしろ、全てを牛耳っている今がやりやすい。

 ふと見上げた片目の世界。そこを、緑色に輝く星が流れていった。

 不意に思いだした。母や父が幼い頃に教えてくれた事だ。
 星が流れる夜は、誰かがお前に命の終わりを教えにきたのだと。

 幼い頃は分からず、長くその実感はなかった。
 だが地獄の様な屈辱と隷属の時分、ナルサッハはそれを見て涙を流した。まだこの目に、両の世界が広がっていた頃。白い星がまるで何かを伝えるように流れたのを覚えている。
 その瞬間、胸に迫る思いがあり、気付けば泣いていた。そして悟った。妹、レトが死んだんだと。

 ジェームダルにて救われ、母や姉を迎えに行ったけれど、その時には妹の生存を諦めていた。
 そして立て続けに、姉が、母が狂いながら死んだ。

 この時保護したケユクスとウルズから、知らない数年の母や姉、妹の様子を聞いて涙が抑えられなかった。

 母達を監禁していた男共は、三人を散々に乱暴し、薬と快楽に漬けていった。誰かもしれない男の子を孕んだ事で、姉は簡単に狂ったらしい。そして母も抵抗をやめた。
 母が最初に産まされたケユクスだけを手元に残し、残る二人の子供は生まれて間もなくどこかにやられ、未だ見つかっていない。
 そして姉が最初に産んだウルズだけは残され、下に出来た一人の子は同じくだ。

 唯一、レトだけは子を産んでいない。当然だろう、当時彼女は十四歳くらいだ。子など産める体じゃない。それでも孕まされ、その間も陵辱を受け、流産と妊娠を繰り返してやがて死んだそうだ。

 レトはそれでも一番、ケユクスやウルズに優しく真っ当だった。なんて、残酷な事だろう。一番優しく幼かった子が、狂う事もできずに痛みと恐怖に泣き叫んで、それでも産まれ落ちた幼いケユクスとウルズを思って接していたのだ。

 二人はレトを看取っていた。その時の様子を話してくれた。あの時だろう、心にどうしようもない業火が燻ったのは。

 キラキラと、緑の星が落ちていく。最後を伝えるようなその輝きを、ナルサッハは見上げてふと、右の頬を撫でて笑った。
 しっとりと、濡れている。執務室では仮面も外しているから、それは素直に頬を流れていった。

「おや、これは……。私にもまだ、人としての心があるとでも言いたいのでしょうかね?」

 クスリと笑い、流れるままにしている。けれどその心は痛みを訴え、体は未だに燃えさかっている。左半身を焼いたあの痛みを、苦しみを、熱さを思わせるようだ。

「心などいらないのに、どうして引き止めるのでしょうね」

 いっそ狂えばよかった。いっそ、壊れてしまえばよかった。ただの肉人形にでもなれれば、こんなにも苦しみはしなかったのに。

 不意に浮かぶ光。なんとも美しい神子。同じエルなのに、こんなに醜い自分の側にある美しい輝き。心は未だにあの手を、笑顔を、優しさを、慈悲を、涙を忘れてくれない。縋りたいと、救われたいと思わせる憎い存在。
 嫌なんだ、惨めで苦しい。美しいものの側にいると、自分がいかに醜いかを知らしめられる。彼にそんな気はなくても、かけられる哀れみがたまらなく辛いのだ。

「あの方は、光を失っただろうか。そうだと、嬉しいのだけれど。私と同じ所に落ちてくれたなら、私はもう一度あの方の側にいられる。穢れたならば、もう惨めではないのに」

 希望を口にして、でもすぐにその可能性を捨てる。
 あの方が光を失った姿など、想像できない。今もまだ鮮烈な光を宿し、ここへと向かっているだろう。どこまでも正しく、清らかで美しい。その身を穢されながらも、魂まで穢されていなければ意味がないのだ。

「殺しにきますかね、我が主。それもまた、楽しみです。貴方が私を見る時、どんな目をするのか。そこに憎しみが見えてくれれば、私は貴方の剣にかかりましょう」

 流れ落ちた星が消えていく。ナルサッハは胸の前で手を組んで、故郷の古い弔いの言葉を口にした。
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