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6章:ぞれぞれの新年
7話:ご馳走(レイバン編)
新年明けても料理府は通常運転。隊員が少なくなって量自体は減らしてるとは言え、作らなきゃいけないのに変わりない。
レイバンは一人町に出て、なんとなく時間を潰している。それというのもジェイクが当番で、ゼロス達第一師団は街警、トレヴァーは実家に戻ってる。他も出払っていてつまらない。
行きつけのケーキ屋で新年仕様のケーキを食べながら、楽しそうに行き交う人を見ている。
美味しいけれど、ひと味足りない。
フォークで行儀悪くケーキを突いて、その正体を知って苦笑する。分かってる、正面に気難しい顔をした人がいないんだ。
あーぁ、重症。このひと味分、どうしてくれるのさ。
なんて思いながら、味わって笑う。足りない事がまた嬉しくなってきた。それだけ、今が幸せってことだ。
ジェイクとの関係が大きく変わったわけじゃない。相変わらず彼は料理馬鹿で、どこか不機嫌そうで、そんなに毎日求められるわけじゃない。相変わらず誘うのはレイバンの方。
けれど、違う事もある。処理ではなくて、求められるようになった。丁寧に前戯をして、レイバンもそれに応えて、確かに二人で高めあって繋がるようになった。そして、そうした後にジェイクは仕事をしなくなった。これまでは大抵、行為の後も気になる事があれば起きて仕事をしてたのに。
ティラミスはほんのり苦く、マスカルポーネのコクが美味しい。それらをガツガツ食べ終えて、食べ終わった皿はどこかジェイクが食べた後に似ている。綺麗に飾り付けられていたソースは見る影もなくて、飴細工やチョコの飾りもちょっぴり砕けて残ってて。あーぁ、て感じだ。
「変な癖うつったかな」
なんて呟いて、笑って、レイバンは店を後にした。
賑わいの中をそれとなく賑やかして歩いていたレイバンは、ふと一軒の小さな雑貨店の前で足を止めた。店頭のショーウィンドーの中にあるものを見て、考えていた。
柔らかな布で作られた猫のぬいぐるみが、前足を伸ばしてお尻をあげて伸びをしている。何がって、これ眼鏡置きだ。この伸ばした前足の所に眼鏡を置くようになっている。なんとも気持ちよさそうな顔で伸びている、気の抜けた顔を見ると笑えてくる。
「うーん……よしっ」
ちょっと考えて、レイバンは店の中に入っていった。
◆◇◆
夕方戻ってくると、部屋に一つ書き付けが置いてあった。それを手にして、レイバンは急いで調理場の奥、スタッフルームの更に奥にある府長部屋へと駆け込んだ。
「ジェイさん?」
入った部屋は、美味しい料理の匂いがする。焼いたパンに、彩りのいい前菜、特製のコンソメスープ、羊肉の香草焼き、そしてベリーとチョコのタルト。
「これ」
「散歩は楽しかったか?」
心持ち柔らかい視線で問われて、コクンと頷く。そうすると穏やかな笑みが返って、エスコートされるように手を引かれて、席についた。
「ジェイさん、これって」
「年末も年始も仕事だったからな。二時間休み取った。食べるぞ」
注がれたシャンパンは細かな泡を立て、乾杯をして飲み込めば喉を僅かに刺激する。
料理も、やっぱりジェイクの作るものは美味しい。忙しいのにわざわざ作ってくれたんだ。手間なのに。
「これってさ、食べてるの俺だけ?」
聞いてみれば「当然だ」と返ってくる。それだけで、これは全部特別になる。彩りのいいマリネや、グラスに飾り付けた野菜のジュレカクテル。こんなの普段見ることがない。
「美味しい。ジェイさんのこういう料理って、本当に綺麗だよね」
「昔はこんなのばかり作ってたからな」
「あぁ、そっか。その頃のジェイさんにも会ってみたかったな」
「無理だな。俺は表に出なかった」
それも頷ける。きっと不機嫌な顔してたんだろうな。眉根に皺を寄せて、水色の瞳を細くして。
思ったら笑えた。別に不機嫌なんじゃなくて、どんな顔していいか分からないから困惑してるだけ。それでも見た目威圧感があるからか、皆「怒ってる?」って聞いてくる。
「何笑ってるんだ、レイバン」
「ん? ううん。きっとお客さんの前でも愛想笑いとかしなかったんだろうなって」
「悪かったな」
ふて腐れたようなジェイクの声に、レイバンは更に笑った。
「いいんだ、ジェイさんの機嫌とか、思ってる事とかさ、俺だけが知ってればいいし。そういうの表情から分かるのって、俺だけであってもらいたい」
肉を口に運んで、程よいミディアムレアで美味しい。またこのソースが絶品。これ、普段の食堂で食べた事ない。
見上げれば、ジェイクはちょっとだけ赤くなってナイフを止めていた。マジマジと見られて、レイバンは首を傾げた。
「なに?」
「お前は、時々とんでもない爆弾落とすな」
「え?」
別に普通の事を言っただけなのだが。
苦笑したジェイクとそのまま他愛もない話をしながら食事をして、デザートも平らげた。足りなかったひと味は、今回は足りていた。
「ご馳走様」
「お粗末様」
きっちり完食して言えば、笑った人が返してくる。立ち上がったレイバンは不意にその腕を取られて引かれた。
重なった唇に少し驚く。不意打ちだったからだ。
「ジェイさん?」
「お前が夜食だ。いいだろ?」
「!」
珍しくジェイクから求められた事に驚きながら、レイバンは頷く。そして改めてジェイクに向き直って、互いに背に腕を回して絡めるようにキスを返した。
◆◇◆
気怠い体を起き上がらせて、水分補給もして、レイバンはゴロンとだらしなくベッドに転がっている。色々気持ちの悪い部分はあるけれど、寒い中起き上がってあれこれするのが面倒くさい。冬は特に動きたくなくなる。
「寒い。ジェイさん、暖めて」
「お前、本当に猫みたいだな」
温かい体に寄り添って甘えるようにくっついたレイバンは、ふと思い出して起き上がった。そして、疑問そうなジェイクをベッドに残して机の下に置いていた紙袋を取り出した。
「なんだ?」
「ちょっとね」
ベッドに座ったジェイクの隣に座り、レイバンは袋の中から例の猫の眼鏡置きを出した。
「なんだ、これ?」
「眼鏡置き。黒猫と白猫」
黒い毛並みの伸び猫と、白い毛並みの伸び猫。それをサイドボードに置いて、適当にしていた自分の眼鏡を黒猫の伸びた前足に置いた。
「可愛いだろ?」
「可愛すぎないか?」
「いいじゃん」
いつも適当に置いているから、あってもいいと思ったんだ。それに、お揃いの物ってないし、普段つけなくても一つくらいあるといいと思ったんだ。
ジェイクも銀の眼鏡を白猫の前足に置いて、案外柔らかく笑っている。
「俺と同じくらい可愛がってよね」
「恥ずかしい奴だな」
いいながらも白猫の額の辺りを撫でる仕草を見て、レイバンは笑ってすり寄る。これを買って正解だって、二匹並んだ猫を重ねて思ったのだった。
レイバンは一人町に出て、なんとなく時間を潰している。それというのもジェイクが当番で、ゼロス達第一師団は街警、トレヴァーは実家に戻ってる。他も出払っていてつまらない。
行きつけのケーキ屋で新年仕様のケーキを食べながら、楽しそうに行き交う人を見ている。
美味しいけれど、ひと味足りない。
フォークで行儀悪くケーキを突いて、その正体を知って苦笑する。分かってる、正面に気難しい顔をした人がいないんだ。
あーぁ、重症。このひと味分、どうしてくれるのさ。
なんて思いながら、味わって笑う。足りない事がまた嬉しくなってきた。それだけ、今が幸せってことだ。
ジェイクとの関係が大きく変わったわけじゃない。相変わらず彼は料理馬鹿で、どこか不機嫌そうで、そんなに毎日求められるわけじゃない。相変わらず誘うのはレイバンの方。
けれど、違う事もある。処理ではなくて、求められるようになった。丁寧に前戯をして、レイバンもそれに応えて、確かに二人で高めあって繋がるようになった。そして、そうした後にジェイクは仕事をしなくなった。これまでは大抵、行為の後も気になる事があれば起きて仕事をしてたのに。
ティラミスはほんのり苦く、マスカルポーネのコクが美味しい。それらをガツガツ食べ終えて、食べ終わった皿はどこかジェイクが食べた後に似ている。綺麗に飾り付けられていたソースは見る影もなくて、飴細工やチョコの飾りもちょっぴり砕けて残ってて。あーぁ、て感じだ。
「変な癖うつったかな」
なんて呟いて、笑って、レイバンは店を後にした。
賑わいの中をそれとなく賑やかして歩いていたレイバンは、ふと一軒の小さな雑貨店の前で足を止めた。店頭のショーウィンドーの中にあるものを見て、考えていた。
柔らかな布で作られた猫のぬいぐるみが、前足を伸ばしてお尻をあげて伸びをしている。何がって、これ眼鏡置きだ。この伸ばした前足の所に眼鏡を置くようになっている。なんとも気持ちよさそうな顔で伸びている、気の抜けた顔を見ると笑えてくる。
「うーん……よしっ」
ちょっと考えて、レイバンは店の中に入っていった。
◆◇◆
夕方戻ってくると、部屋に一つ書き付けが置いてあった。それを手にして、レイバンは急いで調理場の奥、スタッフルームの更に奥にある府長部屋へと駆け込んだ。
「ジェイさん?」
入った部屋は、美味しい料理の匂いがする。焼いたパンに、彩りのいい前菜、特製のコンソメスープ、羊肉の香草焼き、そしてベリーとチョコのタルト。
「これ」
「散歩は楽しかったか?」
心持ち柔らかい視線で問われて、コクンと頷く。そうすると穏やかな笑みが返って、エスコートされるように手を引かれて、席についた。
「ジェイさん、これって」
「年末も年始も仕事だったからな。二時間休み取った。食べるぞ」
注がれたシャンパンは細かな泡を立て、乾杯をして飲み込めば喉を僅かに刺激する。
料理も、やっぱりジェイクの作るものは美味しい。忙しいのにわざわざ作ってくれたんだ。手間なのに。
「これってさ、食べてるの俺だけ?」
聞いてみれば「当然だ」と返ってくる。それだけで、これは全部特別になる。彩りのいいマリネや、グラスに飾り付けた野菜のジュレカクテル。こんなの普段見ることがない。
「美味しい。ジェイさんのこういう料理って、本当に綺麗だよね」
「昔はこんなのばかり作ってたからな」
「あぁ、そっか。その頃のジェイさんにも会ってみたかったな」
「無理だな。俺は表に出なかった」
それも頷ける。きっと不機嫌な顔してたんだろうな。眉根に皺を寄せて、水色の瞳を細くして。
思ったら笑えた。別に不機嫌なんじゃなくて、どんな顔していいか分からないから困惑してるだけ。それでも見た目威圧感があるからか、皆「怒ってる?」って聞いてくる。
「何笑ってるんだ、レイバン」
「ん? ううん。きっとお客さんの前でも愛想笑いとかしなかったんだろうなって」
「悪かったな」
ふて腐れたようなジェイクの声に、レイバンは更に笑った。
「いいんだ、ジェイさんの機嫌とか、思ってる事とかさ、俺だけが知ってればいいし。そういうの表情から分かるのって、俺だけであってもらいたい」
肉を口に運んで、程よいミディアムレアで美味しい。またこのソースが絶品。これ、普段の食堂で食べた事ない。
見上げれば、ジェイクはちょっとだけ赤くなってナイフを止めていた。マジマジと見られて、レイバンは首を傾げた。
「なに?」
「お前は、時々とんでもない爆弾落とすな」
「え?」
別に普通の事を言っただけなのだが。
苦笑したジェイクとそのまま他愛もない話をしながら食事をして、デザートも平らげた。足りなかったひと味は、今回は足りていた。
「ご馳走様」
「お粗末様」
きっちり完食して言えば、笑った人が返してくる。立ち上がったレイバンは不意にその腕を取られて引かれた。
重なった唇に少し驚く。不意打ちだったからだ。
「ジェイさん?」
「お前が夜食だ。いいだろ?」
「!」
珍しくジェイクから求められた事に驚きながら、レイバンは頷く。そして改めてジェイクに向き直って、互いに背に腕を回して絡めるようにキスを返した。
◆◇◆
気怠い体を起き上がらせて、水分補給もして、レイバンはゴロンとだらしなくベッドに転がっている。色々気持ちの悪い部分はあるけれど、寒い中起き上がってあれこれするのが面倒くさい。冬は特に動きたくなくなる。
「寒い。ジェイさん、暖めて」
「お前、本当に猫みたいだな」
温かい体に寄り添って甘えるようにくっついたレイバンは、ふと思い出して起き上がった。そして、疑問そうなジェイクをベッドに残して机の下に置いていた紙袋を取り出した。
「なんだ?」
「ちょっとね」
ベッドに座ったジェイクの隣に座り、レイバンは袋の中から例の猫の眼鏡置きを出した。
「なんだ、これ?」
「眼鏡置き。黒猫と白猫」
黒い毛並みの伸び猫と、白い毛並みの伸び猫。それをサイドボードに置いて、適当にしていた自分の眼鏡を黒猫の伸びた前足に置いた。
「可愛いだろ?」
「可愛すぎないか?」
「いいじゃん」
いつも適当に置いているから、あってもいいと思ったんだ。それに、お揃いの物ってないし、普段つけなくても一つくらいあるといいと思ったんだ。
ジェイクも銀の眼鏡を白猫の前足に置いて、案外柔らかく笑っている。
「俺と同じくらい可愛がってよね」
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