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1章:騎兵府襲撃事件
8話:もう一人のテロリスト
ラーク迎賓館はこの日、ひときわ華やかだった。
敷地を真っ直ぐに門から建物へと伸びる赤い絨毯。その上を華やかな装いの紳士淑女が行く。
ただ少し違和感があるのは、その敷地や門の入口に、明らかに雰囲気の違う者が多いからだ。
正装である白の軍服はかっちりと肩が凝りそう。胸元には所属を示すエンブレムがある。上質な白の生地に、金糸の刺繍は気品と同時に威厳を示している。ただその腰に剣がないのが余計におかしく思えた。
「せっかくのパーティーに皇帝の犬がいるなんて、興醒めですわ」
鼻が曲がりそうなほど香水を匂わす中年女性が扇で口元を隠しながらそんな事を言う。もちろん隠すつもりなんてないので陰湿さが凄い。
会場の中はそれこそ、色と香水の洪水状態だった。様々な匂いに加えて食べ物の匂いだ。具合の悪い人間なら気持ち悪くなるだろう。
本日の主催である侯爵の傍にファウストはいた。制服を脱ぎ、代わりに黒のドレスローブ姿の彼を、誰が『皇帝の犬』などと呼ぶだろう。そこにいる彼は間違いなく、シュトライザー家の人間だ。
人間、化けっぷりはすごいものだ。
客人に酒を振る舞い、時には愛想笑いを浮かべ、臭いとしか言えない臭いの洪水にもポーカーフェイスを崩さないランバートは、そんなファウストの姿を見て感心した。
「リフ、そろそろ花を配ってくれ」
ゆったりとした音楽が奏でられる中、男女が規則正しいダンスを踊る。色とりどりのドレスが花咲くようだ。
ランバートはその間を泳ぐようにして、婦人たちへ花を差し出す。最初は意にも介さない様子の婦人も、ランバートの端正すぎる顔立ちと黄金の髪を目にすると態度を変え、隣に旦那がいるにも関わらず胸に飾ってとせがむ。
こういう人間は苦手だ。
そういう気持ちは露ほどにも出さず、黙々と要求に応えるランバートは気配と視線で今回のターゲットを追っていた。
三人の男も同じように給仕に精を出している。今のところは、何も問題ない。
そうするうちに、音楽はアップテンポのものに変わった。若い男女が手に手を取って踊りだす。視界が一瞬さえぎられた間に、ランバートはターゲットの一人を見失っていた。
すぐさまランバートは動いた。人の動きを見切り、難なく人の波を泳ぎ切る。気付けば他の二人もどこかへ移動を始めている。奴らを逃せば何が起こるか分からない。
ランバートはターゲットを追いつつ、ファウストに視線を向けた。
二人は裏へと移動している。そこには厨房の者と配膳の者が忙しくしている。二人のターゲットはそこを強引に通り、通用口へと向かっている。人にぶつかり、物が落ちる音と怒声が響く。それにもお構いなしだ。
ランバートの目には一本道の通用口へ走る二人の姿は見える。だが最初に見失った一人が見つけられない。嫌な予感がする。味方の姿を探すけれどいるはずがない。焦っていたその目に、夜が映りこむ。
「ファウスト様」
「何があった」
人ごみを縫うようにして進むすぐ後ろにファウストがくる。
「一人を見失いました。二人は通用口へ。すみません、俺のミスです」
「一人は俺が探す。お前は通用口へ向かえ」
ファウストが離れて行く。その背を見て、何故か胸騒ぎが強くなった。だがここで二人を逃がすわけにはいかない。心の中で彼の無事を祈りながら、ランバートは二人を追った。
◆◇◆
二人のターゲットはそのまま通用口を出た。そしてそこで、警備をしている第四師団の面々とぶつかった。
「なんだお前たちは。ここのスタッフならすぐに戻れ」
警備をしていた騎士の一人が硬い口調で言うのと、建物の中で何かが爆発したのはほぼ同時だった。
建物の奥で起こった爆発は小規模なものだった。だがその煙と衝撃と音は、人々をパニックにするには十分だった。
突如起こった爆発に悲鳴が響きパニックを起こした客が、一斉に出入口に殺到する。通用口から出てきた二人のテロリストが混乱に乗じて扉を開けたものだから、場は大混乱となった。
長くずるずるしたドレスに足を取られて転倒する人間を、警備の騎士はすぐさま立たせる。出ようとする波に逆らって中に入り込んだ騎士は、すぐにでも貴族たちの脱出と怪我の有無を確かめに回る。同じようにスタッフも逃げるが、そこにファウストの姿は見つけられない。
「団長は!」
騎士の中から声が上がったが、誰もが首を横に振る。それ以上に、彼らはやらなければならない事がある。この爆発を起こした犯人の捜索だ。
だが、なかなかそうはいかない。貴族たちは半狂乱になりながらも偉そうに「我々の警備は誰がする」だの「転んで足を痛めた」だのと喚き散らす。まずはこれをどうにかしない事には、動くことが出来なかった。
苦々しい表情を浮かべる騎士団の中に、言いようのない焦燥感が生まれていた。
◆◇◆
爆発が起こったのは、スタッフルームを通り過ぎた食材貯蔵庫だった。見失った一人はここで壁を壊すために爆薬を仕掛けたのだろう。かなり派手に壁に穴が開いている。
この場所は裏通りに隣接している。昔はこの裏通りに馬車を止め、直接食材や備品を運び込んでいた。その名残だった。
ランバートが駆けつけた時、ファウストはぐったりと意識がなく、数人の男に担がれていた。その額からは血が滲んでいる。爆発に巻き込まれ、飛散した瓦礫の直撃を受けたのだろう。そうなれば意識はなかなか戻らない。
そのまま男達がファウストを表に連れ出そうとする。ランバートはカードを手にし、次々に投げつけた。
「ぎゃぁぁぁぁ!」
「何事だ!」
この場を取り仕切っている男がこちらを見る。その男にも、ランバートは容赦なくカードを投げた。
「その人を離せ」
低く威嚇するランバートは、周囲の状況を改めて確認する。細かな瓦礫や埃が舞って視界が悪い。だが、複数の気配がしている。多勢に無勢。しかもファウストを人質に取られては手が出せない。
そんな焦りを悟られないように努めて表情を消したランバートは、胸ポケットから更に新しいカードを取り出した。
「リフ」
名を呼ばれ、ランバートは目を凝らす。彼らの後ろから悠然と現れた男に、ランバートは見覚えがあった。一緒に談笑していた男の一人だと気づくのにややしばらく時間がかかる。それほど男は大人しく、普段はあまり目立たなかった。それが、実に忌々しい。
おそらく他の三人は囮兼捨て駒だったのだろう。こいつが今回の事件を操っていたのだ。それに気づかず、敵は三人だと思い込んでしまった事が憎らしい。
「リフ、お前はこいつとは関係ないだろ。何を必死になっているんだ。なぁ、見なかった事にしないか?」
そう言って男が放り投げたのは金の束だった。それが足元に転がった瞬間に、ランバートの頭に血が上った。
「ふざけるな! ファウスト、あんた何やってんだ! 目を覚ませ!」
たとえ素手だって、目を覚ましさえすればこの人は負けない。だが、爆発の衝撃はそう簡単に彼の意識を戻したりはしないようだ。焦りがランバートを包んだ。
「サイラス、お前が全て仕組んでいたのか」
「そういうリフ、君は彼の部下のようだな。まったく気づかなかったよ」
ニッと口の端を上げる男の顔を睨み付けながらも、ランバートの意識はファウストに向かっている。この人だけは自由にされるわけにはいかない。けれど、頼れる人は誰もいない。
その時ふと、背後が暗くなった。ファウストに気を取られすぎて、背後から近づく人物に気付かなかったのだ。
振り返る間もなく羽交い絞めにされてそのまま冷たい床に押し付けられる。睨み上げたランバートを見下しながら、サイラスは勝ち誇ったように笑った。
「殺しますか?」
「いや、それには惜しい。何かの役に立つかもしれないからな」
途端、後頭部に強い衝撃を受けてランバートは呻いた。意識が徐々に霞んでいく。揺れながら消える視界の中で、ファウストは男達に担がれてどこかへと運ばれていた。
敷地を真っ直ぐに門から建物へと伸びる赤い絨毯。その上を華やかな装いの紳士淑女が行く。
ただ少し違和感があるのは、その敷地や門の入口に、明らかに雰囲気の違う者が多いからだ。
正装である白の軍服はかっちりと肩が凝りそう。胸元には所属を示すエンブレムがある。上質な白の生地に、金糸の刺繍は気品と同時に威厳を示している。ただその腰に剣がないのが余計におかしく思えた。
「せっかくのパーティーに皇帝の犬がいるなんて、興醒めですわ」
鼻が曲がりそうなほど香水を匂わす中年女性が扇で口元を隠しながらそんな事を言う。もちろん隠すつもりなんてないので陰湿さが凄い。
会場の中はそれこそ、色と香水の洪水状態だった。様々な匂いに加えて食べ物の匂いだ。具合の悪い人間なら気持ち悪くなるだろう。
本日の主催である侯爵の傍にファウストはいた。制服を脱ぎ、代わりに黒のドレスローブ姿の彼を、誰が『皇帝の犬』などと呼ぶだろう。そこにいる彼は間違いなく、シュトライザー家の人間だ。
人間、化けっぷりはすごいものだ。
客人に酒を振る舞い、時には愛想笑いを浮かべ、臭いとしか言えない臭いの洪水にもポーカーフェイスを崩さないランバートは、そんなファウストの姿を見て感心した。
「リフ、そろそろ花を配ってくれ」
ゆったりとした音楽が奏でられる中、男女が規則正しいダンスを踊る。色とりどりのドレスが花咲くようだ。
ランバートはその間を泳ぐようにして、婦人たちへ花を差し出す。最初は意にも介さない様子の婦人も、ランバートの端正すぎる顔立ちと黄金の髪を目にすると態度を変え、隣に旦那がいるにも関わらず胸に飾ってとせがむ。
こういう人間は苦手だ。
そういう気持ちは露ほどにも出さず、黙々と要求に応えるランバートは気配と視線で今回のターゲットを追っていた。
三人の男も同じように給仕に精を出している。今のところは、何も問題ない。
そうするうちに、音楽はアップテンポのものに変わった。若い男女が手に手を取って踊りだす。視界が一瞬さえぎられた間に、ランバートはターゲットの一人を見失っていた。
すぐさまランバートは動いた。人の動きを見切り、難なく人の波を泳ぎ切る。気付けば他の二人もどこかへ移動を始めている。奴らを逃せば何が起こるか分からない。
ランバートはターゲットを追いつつ、ファウストに視線を向けた。
二人は裏へと移動している。そこには厨房の者と配膳の者が忙しくしている。二人のターゲットはそこを強引に通り、通用口へと向かっている。人にぶつかり、物が落ちる音と怒声が響く。それにもお構いなしだ。
ランバートの目には一本道の通用口へ走る二人の姿は見える。だが最初に見失った一人が見つけられない。嫌な予感がする。味方の姿を探すけれどいるはずがない。焦っていたその目に、夜が映りこむ。
「ファウスト様」
「何があった」
人ごみを縫うようにして進むすぐ後ろにファウストがくる。
「一人を見失いました。二人は通用口へ。すみません、俺のミスです」
「一人は俺が探す。お前は通用口へ向かえ」
ファウストが離れて行く。その背を見て、何故か胸騒ぎが強くなった。だがここで二人を逃がすわけにはいかない。心の中で彼の無事を祈りながら、ランバートは二人を追った。
◆◇◆
二人のターゲットはそのまま通用口を出た。そしてそこで、警備をしている第四師団の面々とぶつかった。
「なんだお前たちは。ここのスタッフならすぐに戻れ」
警備をしていた騎士の一人が硬い口調で言うのと、建物の中で何かが爆発したのはほぼ同時だった。
建物の奥で起こった爆発は小規模なものだった。だがその煙と衝撃と音は、人々をパニックにするには十分だった。
突如起こった爆発に悲鳴が響きパニックを起こした客が、一斉に出入口に殺到する。通用口から出てきた二人のテロリストが混乱に乗じて扉を開けたものだから、場は大混乱となった。
長くずるずるしたドレスに足を取られて転倒する人間を、警備の騎士はすぐさま立たせる。出ようとする波に逆らって中に入り込んだ騎士は、すぐにでも貴族たちの脱出と怪我の有無を確かめに回る。同じようにスタッフも逃げるが、そこにファウストの姿は見つけられない。
「団長は!」
騎士の中から声が上がったが、誰もが首を横に振る。それ以上に、彼らはやらなければならない事がある。この爆発を起こした犯人の捜索だ。
だが、なかなかそうはいかない。貴族たちは半狂乱になりながらも偉そうに「我々の警備は誰がする」だの「転んで足を痛めた」だのと喚き散らす。まずはこれをどうにかしない事には、動くことが出来なかった。
苦々しい表情を浮かべる騎士団の中に、言いようのない焦燥感が生まれていた。
◆◇◆
爆発が起こったのは、スタッフルームを通り過ぎた食材貯蔵庫だった。見失った一人はここで壁を壊すために爆薬を仕掛けたのだろう。かなり派手に壁に穴が開いている。
この場所は裏通りに隣接している。昔はこの裏通りに馬車を止め、直接食材や備品を運び込んでいた。その名残だった。
ランバートが駆けつけた時、ファウストはぐったりと意識がなく、数人の男に担がれていた。その額からは血が滲んでいる。爆発に巻き込まれ、飛散した瓦礫の直撃を受けたのだろう。そうなれば意識はなかなか戻らない。
そのまま男達がファウストを表に連れ出そうとする。ランバートはカードを手にし、次々に投げつけた。
「ぎゃぁぁぁぁ!」
「何事だ!」
この場を取り仕切っている男がこちらを見る。その男にも、ランバートは容赦なくカードを投げた。
「その人を離せ」
低く威嚇するランバートは、周囲の状況を改めて確認する。細かな瓦礫や埃が舞って視界が悪い。だが、複数の気配がしている。多勢に無勢。しかもファウストを人質に取られては手が出せない。
そんな焦りを悟られないように努めて表情を消したランバートは、胸ポケットから更に新しいカードを取り出した。
「リフ」
名を呼ばれ、ランバートは目を凝らす。彼らの後ろから悠然と現れた男に、ランバートは見覚えがあった。一緒に談笑していた男の一人だと気づくのにややしばらく時間がかかる。それほど男は大人しく、普段はあまり目立たなかった。それが、実に忌々しい。
おそらく他の三人は囮兼捨て駒だったのだろう。こいつが今回の事件を操っていたのだ。それに気づかず、敵は三人だと思い込んでしまった事が憎らしい。
「リフ、お前はこいつとは関係ないだろ。何を必死になっているんだ。なぁ、見なかった事にしないか?」
そう言って男が放り投げたのは金の束だった。それが足元に転がった瞬間に、ランバートの頭に血が上った。
「ふざけるな! ファウスト、あんた何やってんだ! 目を覚ませ!」
たとえ素手だって、目を覚ましさえすればこの人は負けない。だが、爆発の衝撃はそう簡単に彼の意識を戻したりはしないようだ。焦りがランバートを包んだ。
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ニッと口の端を上げる男の顔を睨み付けながらも、ランバートの意識はファウストに向かっている。この人だけは自由にされるわけにはいかない。けれど、頼れる人は誰もいない。
その時ふと、背後が暗くなった。ファウストに気を取られすぎて、背後から近づく人物に気付かなかったのだ。
振り返る間もなく羽交い絞めにされてそのまま冷たい床に押し付けられる。睨み上げたランバートを見下しながら、サイラスは勝ち誇ったように笑った。
「殺しますか?」
「いや、それには惜しい。何かの役に立つかもしれないからな」
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✧毎日7時40分+17時40分に更新予定✧
✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧