恋愛騎士物語アフター!

凪瀬夜霧

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帝国海軍海上訓練事件

12話:ステンの覚悟

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▼ファウスト

 ランバートに一切を任せると大変な事になるという認識が団長全員に認識された出来事から一ヶ月程が経った。
 あいつは船が港に到着した直後にリッツに連絡を取り事の次第を話して協力体制をほぼ確約させていた。そして翌日、それを踏まえてカールへと報告し、カードを切ってきたのだ。
 あの報告会後、カールからこっそり呼び出された団長達はその場で大いに楽しそうに笑って酒を飲んで「あいつホント腹立つな」とご機嫌なカールの相手をさせられた。
 正直、夫としてかなりいたたまれなかった。
 だがそれを含めてカールはランバートを改めて気に入ったらしい。政治家として側に置くのは嫌だとも言ったが、有能さと誠実さは認めたのだろう。
 同時に「あれの片鱗は既に下町の復興でみているからな。実績と言うには十分だ」とも言った。
 ランバートとリッツが主軸となり、下町の住民達が作り上げた活気ある町。それがあるからこそ、見守る姿勢でいられるのだろう。

 まぁ、その後も色々と騒々しい日々だった。
 ランバートとリッツは加工された宝石を持って改めて登城し、細かな話をつめた。
 シウスはジェームダルのアルブレヒトを訪ねて今回の事を報告すると共に加工した宝石を献上し、幾つかの条件を飲むことでルアテ島への騎士団砦建造の許可を得た。
 父アーサーに話を通し、現地の状況などを調べる為に測量や地質を確かめる職人を島に送り込む事もした。そして当面の備えとして海軍の軍船があの島に停泊すると同時に、医療品や食料の供給を行う事となった。
 他にもウェールズの私掠船の船長の引き渡しを交渉するも国は応じず処刑。他の船員は肉体労働などの刑に処したが、これを知った巨大私掠船団の船長が部下と船を連れて帝国に亡命嘆願したり。それに伴う内部の事情などを知れたりだ。
 密度が濃いとか、そういうレベルを超えた多忙に目眩がするが、そこを補佐するようにランバートが一切を差配してくれる。当然ルアテ島の宝石に関する事も私的に行う中でだ。

 皆はファウストを化け物だというが、ファウストから見ればランバートが化け物だ。

 何にしても落ち着いた今、ファウストはとある人物との直接会談を受ける事となった。

 会談用の談話室には既にランバート、そしてこの件に深く関わったトビーがいる。
 トビーはこちらに戻ってきても以前と同じようにしているというが、トレヴァーから見ると元気がないそうだ。
 何処か寂しげで、それを振り払うように仕事をしている気がすると言っていた。

 そこに一人の青年がきっちりとした格好で訪ねてくる。
 日焼けした肌に肩くらいまでのブラウンの髪、目尻の上がった青い目。肉体的に充実していると分かる筋肉質な体などは第五師団あたりと比べても見劣りはしないだろう。

 が、そんなステンにファウストは違和感を感じた。
 確か「会談」だったはずだ。ファウストは今回の事について彼に感謝の言葉を述べると共に、今後の事についても多少話をしたかった。自軍の者が世話になる島の実質的な主であるステンに対し改めて感謝と今後の協力願い。同時に隊員が島で何かをした時には遠慮などせず報告してほしい旨などを伝えるはずだ。
 だが今の彼はこれから戦でも始めようという目をしている。気合いと覚悟と強さを秘めた光がある。

 これは多分、何かあるのだろう。

 チラリとランバートを見たが変わりない。こいつは、それが既に「自分も関わっている」という確証なんだと理解していないのか?
 本当に何も知らずに相手がこんな顔をしていれば身構える。そのくらい相手の観察が出来る奴だし危機察知もできる。
 それが反応していないというのは、全て知っていて好きにさせようという現れだ。

 何に巻き込まれようとしているんだ?

 妙な覚悟と溜息がファウストの内心を埋めた。

「ステン殿、この度はうちの隊員を助けてくれて感謝する。騎兵府を預かるファウストだ」
「ルアテ島のステンです」

 そ知らぬ様子で握手を求めたファウストに、ステンも素直に応じる。ギュッと握られた握力はなかなか強い。が、力んだり故意ではないと分かる。船を操る者はロープなんかをよく使う。必然的に手の皮が厚くなり、握力もつくとウルバスが言っていた。
 ステンのそれもこれなんだろう。普段剣を扱うファウストと比べても遜色はない。

「ファウストさん。一つ俺の決意を聞いてもらいたい」

 双方まだ立ったまま、ステンは更に真っ直ぐにファウストを見ている。
 突然の申し出にトビーは驚いたようで立ち上がろうとしたが、そこはランバートが抑えている。

「俺と、決闘してもらいたい」
「ん?」
「なっ!」

 淀みない真っ直ぐな視線はいっそ清々しいが、まさか決闘を申し込まれるとは思わなかった。隊員ですらそんな事は言わない。
 決闘は相手に対して要求をつきつけ、それを賭けて行われる本気の戦いだ。立会人のもと、例え命を落としても相手に咎めがいかないものである。受けるか受けないかの選択も自由だ。
 そんなわけで、普通なら実力差を鑑みる。挑んでも勝ち目のない相手にこんなことを言えば身の程知らず。まして相手はファウストだ。立場もあり、軽く国家への反逆と取る場合もあるが……。

 チラリとランバートを見れば知らん顔だ。隣でトビーが青い顔をしてランバートに「離せ!」と暴れている。あれが正常な反応だろう。

「何を求める」
「カミーユの身柄を」
「それは俺ばかりに決定権があるわけではないが」

 トビー本人の意志が一番重要なのだが。
 チラリとトビーも盗み見たが、軽くパニックみたいな顔をしている。そしてとうとうランバートの静止を振り切って駆けだし、ステンの腕を掴んだ。

「早く撤回しろ!」
「嫌だ」
「この人に勝てるわけないだろうが!」
「そんなの、やってみないと分からないだろ」

 なんだか悪者になった気分のファウストだが、一番の悪者が静かだ。つまりこのまま話を進めるんだろう。
 その上でこちらを鋭く見る。念押しするような視線だ。

 勿論殺したりするつもりはないが、挑まれるなら受けないとステンの収まりが付かない。しかも相手は今回ようやく砦を築ける事となったルアテ島の顔役。大怪我も今後を考えるとアウトだ。それら全てを踏まえてやれってことなんだろう。

 あいつ、今夜泣かせようか。

 多忙で部屋に戻ったら寝るだけ状態が続くファウストとしては状況も伝えられないままの理不尽な扱いに若干苛立ちもあるのだが。

 まぁ、嫁の頼み一つ叶えてやれない旦那も情けないからな。

 と、案外チョロいのである。

「ファウスト様、お願いします」

 そう言って改めて向き直る男の顔は随分と凜々しく、そして澄み渡っている。覚悟して、分かったうえで挑むのだ。恐らく結末すらも織り込み済みで。
 そうまでしてトビーの側にいることを願う者を、無下にするのも男らしくない。
 政治的な判断をするなら、この決闘は受けないのがいい。逃げたと言われようが今後協力しあう相手とやり合うよりは賢いだろう。
 が、賢い事が正しいとは限らない。
 何よりこの青年は当たりだと、ファウストの勘が伝えている。

「いいだろう」
「ファウスト様!」
「表に出よう。それと、貴殿に怪我をさせれば今後に響く。互いに素手、ということでどうだ」
「構いません」

 ファウストが先に立ってドアを開ける。それにステンはついていく。呆然とするトビーをランバートが連れて外に出てしばらく、見えてきたのは中庭にある円形修練場だ。

 通常の訓練をしている隊員が何事かと道を空ける。ファウストを先頭にステンが続き、トビーは青い顔のままだ。恐らくこいつが一番の被害者だろうな。気の毒になる。
 空いている修練場を借りてファウストとステンは距離を取って正面に構える。その真ん中には立会人をするランバートが立った。

「それでは、これよりファウスト対ステンの決闘を始めます。立会人は私、ランバートが務めます」
「決闘!」

 周囲は大いにざわめき人が寄ってくる。そこにはウルバスやトレヴァーもいて、必然的にトビーの側についた。

 正面に見るステンはこれで隙が少ない。いい構えをしている。

「始め!」

 ランバートの声に反応したステンが前へと飛び出す。力強い踏み込みと、体躯の割に素早い身のこなしはなかなかだ。そして、そこから繰り出されるストレートを手で受けた。
 軽く手の平に痺れがある。それだけ力も強い。荒削りだが素材がいい証拠だ。
 受けた事でファウストの片手が塞がる。それを分かって塞がっている左側から頭を狙う蹴りが飛んでくる。足腰がしっかりしてバランス感覚がいいからか軸にブレがない。
 そういえば、ウルバスも肉弾戦は悪くない。とにかくバランス感覚に優れている。普段船上で、常に波に揺られた状態での実戦が求められるからだろう。おそらくステンもそうした経験で体幹が鍛えられ足腰も強くバランス感覚に優れている。
 これは本当にいい素材かもしれない。飛んできた蹴りをかわし、ステンの体を押してファウストは前に出た。
 右に左にと軽いジャブで揺さぶるが良く見て腕で防御をしている。動体視力も良さそうだ。ならばと足を払うがこれもしっかり見切られた。
 恐らく二年目以上には基礎能力がある。今は独学で粗もある戦闘スタイルだが、少しコツを教えていけば身につけそうだ。それに加えて長年の操船と船乗り特有の風や潮を読む力もあるなら第三で即戦力。新たに砦を作りそこに第三を常駐となれば人員補充も検討したい。
 その全てを分かったうえでランバートが手荒な実技試験をさせている気がする。手の平で転がされている気分だ。

 かれこれステンの動きや足腰の強さ、スタミナといったものを見ているが合格ラインを軽く超えている。何よりこの目と性格は素直で強く一途だ。
 まぁ、合格を出していいんだろう。

 ニッと笑ったファウストはステンの鋭いストレートを掴むとそのまま大きく投げ飛ばした。そこそこ大きなステンの体が綺麗に宙を舞って地面に転がるが、怪我をしないようにしっかり腕を引いて背や頭は守った。当人も受け身は取れている。

「勝者ファウスト」

 静かに告げられた言葉に悔しそうな顔をするステンを見下ろして、ファウストは溜息をついた。

「決闘の勝敗は決した。お前の要求は通らない。そのうえで、勝者である俺からお前への要求を申し渡す。一年、騎士団で見習いとして従事する事。以上だ」
「!」

 瞬間、ステンはどこかほっとした顔をして頷いた。おそらく、願いは叶ったのだろう。

「トビー」
「はっ、はい!」
「お前がこいつの面倒を見てここでのルールやマナー、日々の職務について教えろ。部屋も同室とする」
「っ! あっ、はい! あの、ありがとうございます!」

 驚いたり嬉しそうだったりほっとしたり忙しいトビーが直ぐに駆けつけてステンを助け起こし頭を下げた。その様子をランバートもほっとしたように見ている。

「ランバート、お前は説教だ」
「はい」

 まったく、こんな裏技を一般人が知っているものか。全部仕組んだんだ、小言くらい言わせてもらわなければ割に合わない。
 立ち去るファウストの後を追ってランバートがついてくる。一方修練場では戦闘狂バカが「お前すげーな!」「強いじゃん!」「今度俺とも手合わせしてくれ!」と大はしゃぎだ。こういう部分が騎士団らしいと言えばらしいが。

 そうして執務室に戻ってきたファウストは大きな溜息をついてランバートを睨み付けた。

「お前な。せめて俺には事情を話せ」

 恨みを込めて言ったのだが、まったくもって効いている感じがしない。こっちの心が折れそうだ。

「言っても良かったんですけれど。そういうの抜きで実力を見定めてもらいたいと思いまして」
「訳も分からないまま喧嘩をふっかけられる方の身にもなれ。そもそも、こんな強引な方法を取らなくても俺はそのうちトビーをルアテ島へと送るつもりだったんだぞ」

 これは既にウルバスとも話し合い、それがトビーにとってもいいかもしれないという結論に達していた。
 当人は否定するが、やはり色々と気を遣うようだ。何より彼はあの島の行く末を案じている。ならば知り合いも多く関われる場所に置いた方がいいだろうと思ったのだ。当然そこにステンがいて、互いに気の置けない関係であると分かったうえで二人で島の問題に取り組んでもらう願いもあったが。
 だが、こいつがそういう方に気付かないわけがない。つまり……少なくともステンにとってはそれじゃ駄目だったんだ。

「それでは、トビーが本当に辛い時には蚊帳の外に置かれてしまう。というのが、彼の主張です」
「……」
「そう言われてしまうと、否定はできませんからね。事件があって出る時も隊員と一般人では行動を共にできない。仕事なら砦にいるトビーとは距離がある。あいつに何かあっても部外者では助けになれない。それが嫌なんだそうです」
「……なるほどな」

 思わず溜息がでるが、否定できない事実だ。

「だから教えました。実力を示して認められ、一年騎士団として従事すれば翌年の騎士登用資格を得られる。他国籍でも身元が明らかで犯罪歴がなければいい」
「だが、資格しか得られないぞ。その資格だって直属の上司と団長の許可印がなければ得られない。試験も実技はパスできるが、学術と面接は逃れられない」
「そこはご心配なく。俺が一年かけてみっちりと仕込みます。お二人の許可印については貰えるよう努力するとのことです」

 そうまでして側を離れないという意志が固いのか。
 まぁ、誠実そうだった。何より好いた惚れたは理屈じゃない。それはファウストが一番分かっていることだ。

「何にしてもランバート」
「はい?」
「お前、罰として明日から一週間トイレ掃除だ」
「……地味に嫌な見せしめですね」
「上司を出し抜いていいようにした罰だ。お前相手に減俸や降格は効果がないからな。これが一番だ」
「うわぁ、最低だファウスト」
「これでお前の旦那のつもりだ。お前が俺を分かって転がしたのと同じように、俺もお前の事をそれなりには分かっているんだぞ?」

 ニッと笑って睨めば観念したのだろう。渋々了承するランバートの渋面が見られた事でとりあえず溜飲を下げたファウストだった。
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