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浦島太郎異伝 竜王の嫁探し
二話 磯巾着と海蛇の享楽
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気持ち良く酒を飲み、足下も危うい浦島に海蛇が手を貸して部屋へと案内していく。
部屋はとてもいい設えで、ほんのりと温かみのある明かりが灯り、衝立の奥はふっくらと柔らかそうな布団だ。
海蛇に寝かされた浦島は、そのふっくらと包み込むような敷き布団の感触に夢中になってしまった。
「気持ちいいですぅ」
「そら良かった。ゆっくり眠って下さいな」
「ふぁーい」
温かな布団を掛けられると、酔いも手伝ってトロトロと眠りに落ちていく。
明日には帰ろう。眠り込む前、浦島はそんなことを思っていた。
◆◇◆
心地よい、やわやわとした何かが体を包み込み、そこここに触れる。背中や首元は勿論、太ももの内側などの柔らかく敏感な部分まで揉まれて、浦島の口から小さな息が吐き出された。
「な……に?」
酒が残っているのか、まだ頭の中がぼんやりしている。心地よい浮遊感と深く抱き締められているような沈み込み、なのに弾力のある敷き布団の感触に身を預けていた浦島は、不意にそれが腕や足に絡みついてくる事に違和感を覚えて目を開けた。
「え? なに? え!」
覚醒を始めた浦島は自分の姿に驚き身じろいだが、体は思うように動かない。
浦島はいつの間にか服を脱がされ、敷き布団だと思っていた物に捕らわれていた。弾力のあるいくつもの突起物が体を支え、そのいくつかが体に絡みついている。手や腕、足、胴体。細い繊毛のようなものなのに、まったく動けないのだ。
「やっ、なに? どうなってるの?」
狼狽し、体を捻る浦島はそこに視線を感じて部屋の隅を見た。闇に紛れ、金の瞳が浮き上がって見える。
「ひっ!」
「お目覚めかな、浦島殿?」
明るい所に出てきたのは、海蛇だった。
彼は腕を組んで薄く笑い、浦島の近くまで来る。
それに合わせるように敷き布団が持ち上がって体に負担のない状態に勝手に変化する。固定されたまま突起が蠢き、浦島の上体を僅かに起き上がらせ、足を開くような形で固定した。
「あの、これなんですか? 動けないんですけれど!」
「あぁ、磯巾着の寝床ですよ。これ、竜宮城では最高のおもてなしなんです。これで寝ると疲れなんてあっという間に取れてしまいますよ」
「確かにとても体にしっくりと馴染むのですが、なぜ固定されているのですか?」
疑問をぶつけると、海蛇はニンマリと口の端を上げる。そうすると蛇の鋭い牙と、その奥にある二股に分かれた細い舌が獲物を感知したようにチョロチョロと動くのが見えた。
「竜王様が仰ったではありませんか。亀を助けた礼に、極上の快楽を用意すると」
「え?」
酔っていて曖昧だが、確かにそんな話もあったように思う。
だが、まさか!
海蛇が舌をチロチロさせながら迫ってくる。このまま食べられてしまいそうな恐怖に身を捩るのに、上手く体が動いていない。浦島はあっという間に海蛇に組み敷かれてしまった。
「いっ、嫌だ……嫌です! 食べないでください!」
「ん? 食べる?」
「俺、美味しくありません! 骨と皮ですよ!」
「骨と皮…………ぷっ! あははははっ! こりゃいい、面白い御仁だ」
「…………え?」
声を上げて笑う海蛇に、浦島は涙の浮かぶ目で見上げた。頬を流れる涙を細い舌が舐め取って、海蛇は困った笑みを浮かべた。
「食べやしませんよ。アンタはただ気持ち良くなるだけさ」
「気持ち、よく?」
「あぁ、気持ちいいことしかしない。腰が抜けるくらい好くしてやるから、身を任せていればいいんだよ」
信じていいのか。いや、でも固定は……。
不安の滲む浦島の体から繊毛が取れていく。体を締め付けるものがなくなったはずなのに、何故か体は思うように動かない。
「どうして……」
「磯巾着は微量の毒を持ってましてね。体に力が入らなくなるんですよ」
「そんな……あっ! なに?」
海蛇の細い指が確かめるように体に触れる。ひやりとした一瞬の感触に驚き体をビクリと震わせた浦島の目の前で、海蛇の手が胸元を撫で、やがて平らな乳首へと到達した。
「あの、何を……」
「まぁ、任せなさいな」
海蛇の片手が更に下がって、剥き出しの男茎に触れる。小さく萎えたままのそこに器用に指を絡められて、恥ずかしさに直視できなかった。
「やっ、止めて下さい。そんな……」
「おや、恥ずかしいかな?」
「当たり前です!」
漁師仲間に馬鹿にされた時を思い出す。劣等感もあって、酷く惨めな気持ちになってくる。
だが、海蛇はお構いもなしに男茎を緩く上下に扱きながら、扁平な乳首を二股に分かれた舌でチロチロと舐め始めた。
「んぅ! やっ、くすぐったい」
「ははっ、それが気持ち良くなってくるんですって」
そんな風には思えない。くすぐったいだけで身を捩るが、力が入らない。
逃れられずされるがままになっていると、徐々に体の芯が熱くなってきた。くすぐったいだけに思えた乳首も、深い部分がジクジクと疼く。そして下肢が熱くなっていく。
「ほら、反応してきた。くすぐったいですか?」
「あっ、あの……ぁ!」
海蛇が胸を揉んで乳首を口に含んでしまう。牙が当たらぬようにしながら温かく柔らかなものに包まれ、その中で四方から舌で愛撫されていく。瞬間、確かに頭と腰にビリッとした感覚が走り、頭は痺れ鈴口からはとろりと露が溢れた。
「ほら、気持ち良くなってきましたね。では、もっとしてさしあげよう」
「やっ、あのそれは! あっ、あぁ! やっ、痺れっ」
再び口腔へと含まれた乳首はぷっくりと形を変えて大きく突き出している。そこに、海蛇は長い舌を絡めた。乳首の根元を舌で絞り上げられ、更に二股の先端で敏感になってきている頂きを舐められる。それだけでも経験のない快楽に腰が揺れそうなのに、更に吸い上げられて浦島は甘い声を上げた。
元々高い声が更に高く、色と甘さを含んでいる。自分がそんな声を上げただなんて信じられなくて口を隠したいのだが、磯巾着と快楽に痺れて体が動かなかった。
「はぁん、やっ、やぁぁ……」
「甘い声を出して、気持ち良さそうに蕩けた顔をなさって。アンタは本当に可愛い人だな、浦島殿」
「やっ、そんな事言わないで……もっ、ふぅぅぅぅっ」
気持ち良くなって、訳が分からなくなってくる。腰が重たく痺れて、鈴口から男茎、双玉までトロトロと零れた露で濡れている。それを絡めるように海蛇が扱くから、くちゅくちゅと嫌らしい水音が聞こえてくる。その音にすら煽られるのだ。
「はぁ、はぁぁん! やっ、気持ちいいの、やぁぁ」
「こんなのまだまだ序の口ですぜ」
両の乳首を指や舌で陵辱していた海蛇が体を離した。
解放された乳首は元の浦島の乳首とは違って見える。ぷっくりと膨らみ大きく突き出し、更に色味まで赤く充血したそこは誰の目から見ても淫靡に見える。相手を誘うような色味と形をした自身の乳首を見て、浦島は恥ずかしさにカッと熱くなっていく。
その先で、海蛇は浦島の股ぐらに傅き、根元をやわやわと揉みながら支える。
浦島の男根は少し痛いくらいに張り詰めていたが、その形はおおよそ男らしいとは言えない。太さもあまり変わらないし、傘の張りも少ない。全体的につるんと滑らかだ。更に下生えが薄く産毛のように柔らかくて、それでなくても劣等感のある部分なのに丸見えだ。
そんな場所を、海蛇は丁寧に握りこんで舌でチロチロと舐める。くすぐったくて、気持ちも良くて。敏感な筋を舐められると、浦島の腰は勝手にビクンと跳ねて鈴口からとろりと露が溢れた。
「浦島殿の露は甘くて美味しいですな。もっと欲しくなる」
「あっ、やっ……見ないで……」
「あははっ、恥ずかしいですかな? だが、心配なさるな。今にこんなの些末な事だと思えますよ」
チロチロと細い舌が徐々に上を目指して登っていく。やがてそれは亀頭をくすぐり、敏感な先端を舐め回し、鈴口をほじるように動きだす。
もうこうなると体は勝手に反応して腰を揺らし、息は上がり、頭の中が蕩ける。されるがままの浦島は、ビクビクと体を震わせながら僅かに声を漏らしていた。
が、その舌が突如鈴口の内側を舐めたかと思うと細くなり、ずぶぶっと勢いよく管の中に潜り込んできた。
「ひぎぃ! あっ、あぐぅぅぅ!」
痛みに近い痺れと焼けるような熱さに浦島の体は硬直し、目からは涙が零れる。舌は細い尿道を行き来して刺激し、それは痺れと熱さを感じる。味わったことのない感覚に、浦島は恐怖を感じて泣いた。
「やっ、やだぁ! 怖い、やだぁ!」
でも、海蛇はこれを止めるつもりがないらしい。それどころか口腔に浦島の男根を深々と銜え込み、吸い上げたりしてくる。気持ちいいのと、尿道への刺激が混ぜ合わさって頭の中が混乱していく。涙がぽろぽろと零れて止まらない。
そして、徐々に熱や痺れ以外の感覚が腰全部に広がっていく。ムズムズとして、切迫した感じ……
「あっ、やっ、漏れちゃう……やぁ、止めてくださいぃ!」
二八にもなって漏れてしまいそうな熱い感覚が腹の中でする。だが勿論出てこない。出すための穴は海蛇が塞いでしまっている。
そのうちに目眩がするような感覚と、心臓が加速するのを感じて浦島は切羽詰まった。もう、羞恥心なんて捨てていいから出してしまいたい。出せなければ腹の中で破裂してしまいそうだ。少しの刺激できっと、出てしまう。
海蛇の舌はずりずりと細い管を下り、徐々に深くなっていく。到底人が与えられない種の刺激に、背がゾクゾクする。頭の中でこれ以上はいけないと警告が発せられている気がする。これ以上深く入られてはいけないと本能が反応している。
だが、浦島に止める術はなかった。海蛇の舌が細い管を下りきり、腹の中の快楽へと直接触れ、ベロンと大きくそこを舐めた。
「――――っ! ひぐぅぅぅ!」
腹の底が焼けるように熱く、腰が溶けてしまうほどに痺れ、頭の中に真っ白な火花が散っていく。大きく鈴口が広がり、ハクハクと吐き出すような動きをする。男茎が、その根元が熱くて焼けて溶けてしまいそう。体の中が溶けてしまいそう。腰が抜けてしまう。
なのに、海蛇は尚も続けてそこを舐める。その度に同じような快楽が走って痙攣する。気をやってしまいそうになるが強い刺激が引き戻す。それを何度も繰り返しているのだ。
「うぐぅ! やっ! も……はぎぃ! もっ、死んじゃうぅ!」
その瞬間、海蛇の舌が一気に抜けた。管も根元も全て刺激しながら抜け出た直後、我慢に我慢を重ねた浦島はこれまで経験のない快楽に飲まれて射精した。あまりの勢いに自らの胸まで汚してもまだ出てくる。
それでもまだ硬いままの先端から浦島は透明な潮を吹き上げた。それはしばらくの間止まらず、訳も分からない浦島は射精と潮の両方の開放感と快楽ですっかり気をやって、呆けて天井を見上げていた。
「気持ち良かったですかい?」
「は…………はひぃ」
「そりゃ何よりだ」
ニッカと笑う海蛇の顔も、見ているような見ていないような。
一切力の入らなくなった体を、磯巾着の敷き布団が柔らかく足下から包み込んでいく。汚れた体を綺麗にしていくように突起が肌に吸い付き、心地よく感じる。
経験のない快楽に晒されて疲れ果てた浦島はそのまま深い眠りに落ちていった。
◆◇◆
目が覚めた時、窓の外は明るく相変わらず綺麗な魚が泳いでいる。
体も頭もとてもスッキリとしていて、体は疲れもなく軽く感じた。生きてきて、これほど調子のいい日はなかったと思えるくらいのものだった。
だが、昨日の記憶も僅かにある。頭の中が焼き切れるような快楽。下半身が溶けてしまいそうだった。あんなのを経験したら、もう自慰では満足できないんじゃないか。そんな不安を感じるものだった。
心配になった浦島は敷き布団を調べてみる。が、磯巾着などどこにもなかった。
「夢?」
いや、夢にしては随分と生々しい感覚だった。けれど、現実だったのかと言われると自信もないように思える。
そんな事を考えていると、不意に外から声がかかった。
「浦島様、起きておられますか?」
「あっ、はい!」
「失礼いたします」
鯛が昨日と変わらぬ綺麗な格好で頭を下げ、浦島の側まで進み出る。相変わらず美しい彼の容姿にやっぱり見惚れた。
「浦島様、ご気分はいかがですか?」
「あっ、とてもいいです」
「それは良かった。よく眠れましたか?」
「え、あの」
昨夜の事を伝えようか。思ったが、とどまった。言えばきっと海蛇は何かしら咎められないか。鯛の事が好きだと言っていた彼の顔を思い出すと、なんだか言えなくなった。
何より確たる証拠もないのだ。
「はい、ぐっすりと眠れました」
「それは良かったですね」
にっこりと微笑んだ鯛は、室内の箪笥の中から衣服を出す。今日もまた綺麗な錦の着物だ。
「竜王様が、よろしければ昼餉を共にと仰っておりますが、いかがいたしますか?」
「え?」
昨日のあの人に、また会うことができる?
思うと胸の奥が少し音を立てる。あの人に見られて、話をする時間は楽しかった。あの低い声が、とても心地よかった。
「あの、是非!」
「畏まりました」
恭しく礼をして、鯛は綺麗な着物を着せてくれる。あの人に会うなら綺麗な姿で会いたい。そんな思いもあって、似合うかどうか心配をしながらも浦島は用意された着物を受け入れた。
案内されたのは昨夜の宴席よりもこぢんまりとした部屋だった。足つきの盆が二つあり、一つにつく。すると直ぐに昼餉が運ばれ、竜王が席についた。
「おはよう、太郎。よく眠れたようだ」
「はい、おかげさまでぐっすりと眠れました」
「くくっ、そのようだね」
楽しげに笑われ、カッと熱くなる。なにせ昼餉だ、思い切り寝過ごしている。
それにしても、楽しそうに笑う人だ。もっと崩れないのかと思ったが、笑うと人懐っこい感じになる。そういう所に親しみを感じた。
昼餉はあっさりと茶漬けだった。鯛の漬けにしっかりと取られた出汁が美味しい。海藻の酢の物も、飲んだ翌日の腹には優しかった。
食べ終えると温かい茶が出てくる。一口含み、その美味しさに目を丸くした。ほんのりと甘く、まろやかで。こんなに美味しいお茶は飲んだことがない。
「美味しい!」
「それはよかった」
ジッと、何故かお茶を飲む浦島を見ていた竜王の顔が緩む。浦島は美味しくお茶を飲み干す。本当を言うともう少し飲みたいが、竜王も飲み終えたのでこれでお終いにした。
「さて、太郎。暇であればこの後、私と共に散歩にでも行かぬか?」
「散歩、ですか?」
首を傾げる浦島。それに、竜王はゆっくりと頷いた。
「地上とは違う景色が見られるぞ」
「はい、是非。ですが、お仕事は良いのですか?」
「問題ない。既に終わらせてしまったからな」
立ち上がる竜王が手を差し伸べてくれる。その手につかまって立ち上がった浦島の手を引いて、竜王は屋敷の外へと浦島を誘った。
竜宮城の裏には色とりどりの珊瑚礁が広がっていた。そこには色とりどりの小魚がいて、竜王と浦島を見ると近づいてきた。
「わっ! あっ、可愛い」
近づいてきたのに驚いたが、戯れるような小魚の動きに自然と笑みがこぼれる。そんな浦島を見て、竜王もまた目を細めて微笑んでいる。
優しい目だ。温かくて、見守られている感じがする。早いうちに父を亡くした浦島にとって、こういう視線は安心すると共に少しくすぐったい感じがした。
「愛らしいな」
「え?」
「其方の笑顔はとても愛らしい。もっと見ていたい気分だ」
「あの、えっと……」
どうしよう、とても恥ずかしい。
顔が火照っていくのを感じて、浦島は落ち着かない。胸の奥がドキドキと音を立てるのが自覚できるのだ。
「どうして隠す?」
「その、恥ずかしいです……」
「ふふっ、可愛らしい事だ」
そんな風に言われたら余計に恥ずかしくて顔が見られない。竜王とはまだしばらく散歩をし、海の景色を楽しんだがその間、浦島はずっと頬が熱い感じがした。
◆◇◆
それから三日、実に楽しい時間を過ごした。亀が背に乗せてくれて海の中を散策したり、城の中にある美しい物を見て回ったり。
竜宮城の人達は皆親切で、浦島を歓迎してくれる。
何よりも竜王は毎日必ず夕食を共にして、浦島の話を所望した。楽しそうに聞いてくれて、その代わりにと海の中の話を聞かせてくれた。海を守る神様は、とても親しみのある方だ。
だが、自室に戻ってしばらくすると少し困った事になる。あの夜、海蛇に与えられた快楽を思い出すのか体が疼いて熱を発してたまらないのだ。
この三日は毎日自身を慰めなければ眠ることも難しくなっている。
「はぁ…………ぁ……ぁあぁ……」
夜着の前を乱し、布団から離れた衝立の奥で甘い声を上げてブルッと震える。
左手で自らの胸を揉み、乳首に爪を引っかける。ムズムズして、徐々に硬くしこりだした乳首を摘まみ、指でコリコリと転がすと腰に響く。
右手で拙く扱く男茎が先走りで汚れ、ヌチヌチと音を立てて広がって動きが良くなっていく。そうなると更に手の動きは早まった。
「はぁ……やぁ…………どう、してぇ……うぅっ」
足りない。海蛇にねぶられた乳首は痛いくらい尖っていてジンジンと気持ちよさは広がっている。男茎も気持ちいい。でも、まだ足りない。あの焼き切れるような快楽を知った体はこれではまだ足りないんだと訴えている。
トロトロと先走りをこぼしているのに、なかなか達することができない。頑張って、弄りすぎた乳首が赤くうっ血している。そこから広がる刺激を受け、あの時の快楽を思い出しながら先端を中心的に弄り、鈴口を指でほじるようにしてようやく、浦島は達する事ができた。
でも、満足はできていない。腹の奥が熱くてたまらない。気持ちはいいけれど、これではないんだと訴えられている。でも、この熱を発する場所が分からない。もっと深い部分だと感じるのに、そこに触れる方法は分からないのだ。
「はぁ…………俺、どうしたんだろう」
体に燻る熱を持て余したまま、浦島は体を綺麗に拭いて布団に潜り込み、体を丸めてやり過ごすのだった。
部屋はとてもいい設えで、ほんのりと温かみのある明かりが灯り、衝立の奥はふっくらと柔らかそうな布団だ。
海蛇に寝かされた浦島は、そのふっくらと包み込むような敷き布団の感触に夢中になってしまった。
「気持ちいいですぅ」
「そら良かった。ゆっくり眠って下さいな」
「ふぁーい」
温かな布団を掛けられると、酔いも手伝ってトロトロと眠りに落ちていく。
明日には帰ろう。眠り込む前、浦島はそんなことを思っていた。
◆◇◆
心地よい、やわやわとした何かが体を包み込み、そこここに触れる。背中や首元は勿論、太ももの内側などの柔らかく敏感な部分まで揉まれて、浦島の口から小さな息が吐き出された。
「な……に?」
酒が残っているのか、まだ頭の中がぼんやりしている。心地よい浮遊感と深く抱き締められているような沈み込み、なのに弾力のある敷き布団の感触に身を預けていた浦島は、不意にそれが腕や足に絡みついてくる事に違和感を覚えて目を開けた。
「え? なに? え!」
覚醒を始めた浦島は自分の姿に驚き身じろいだが、体は思うように動かない。
浦島はいつの間にか服を脱がされ、敷き布団だと思っていた物に捕らわれていた。弾力のあるいくつもの突起物が体を支え、そのいくつかが体に絡みついている。手や腕、足、胴体。細い繊毛のようなものなのに、まったく動けないのだ。
「やっ、なに? どうなってるの?」
狼狽し、体を捻る浦島はそこに視線を感じて部屋の隅を見た。闇に紛れ、金の瞳が浮き上がって見える。
「ひっ!」
「お目覚めかな、浦島殿?」
明るい所に出てきたのは、海蛇だった。
彼は腕を組んで薄く笑い、浦島の近くまで来る。
それに合わせるように敷き布団が持ち上がって体に負担のない状態に勝手に変化する。固定されたまま突起が蠢き、浦島の上体を僅かに起き上がらせ、足を開くような形で固定した。
「あの、これなんですか? 動けないんですけれど!」
「あぁ、磯巾着の寝床ですよ。これ、竜宮城では最高のおもてなしなんです。これで寝ると疲れなんてあっという間に取れてしまいますよ」
「確かにとても体にしっくりと馴染むのですが、なぜ固定されているのですか?」
疑問をぶつけると、海蛇はニンマリと口の端を上げる。そうすると蛇の鋭い牙と、その奥にある二股に分かれた細い舌が獲物を感知したようにチョロチョロと動くのが見えた。
「竜王様が仰ったではありませんか。亀を助けた礼に、極上の快楽を用意すると」
「え?」
酔っていて曖昧だが、確かにそんな話もあったように思う。
だが、まさか!
海蛇が舌をチロチロさせながら迫ってくる。このまま食べられてしまいそうな恐怖に身を捩るのに、上手く体が動いていない。浦島はあっという間に海蛇に組み敷かれてしまった。
「いっ、嫌だ……嫌です! 食べないでください!」
「ん? 食べる?」
「俺、美味しくありません! 骨と皮ですよ!」
「骨と皮…………ぷっ! あははははっ! こりゃいい、面白い御仁だ」
「…………え?」
声を上げて笑う海蛇に、浦島は涙の浮かぶ目で見上げた。頬を流れる涙を細い舌が舐め取って、海蛇は困った笑みを浮かべた。
「食べやしませんよ。アンタはただ気持ち良くなるだけさ」
「気持ち、よく?」
「あぁ、気持ちいいことしかしない。腰が抜けるくらい好くしてやるから、身を任せていればいいんだよ」
信じていいのか。いや、でも固定は……。
不安の滲む浦島の体から繊毛が取れていく。体を締め付けるものがなくなったはずなのに、何故か体は思うように動かない。
「どうして……」
「磯巾着は微量の毒を持ってましてね。体に力が入らなくなるんですよ」
「そんな……あっ! なに?」
海蛇の細い指が確かめるように体に触れる。ひやりとした一瞬の感触に驚き体をビクリと震わせた浦島の目の前で、海蛇の手が胸元を撫で、やがて平らな乳首へと到達した。
「あの、何を……」
「まぁ、任せなさいな」
海蛇の片手が更に下がって、剥き出しの男茎に触れる。小さく萎えたままのそこに器用に指を絡められて、恥ずかしさに直視できなかった。
「やっ、止めて下さい。そんな……」
「おや、恥ずかしいかな?」
「当たり前です!」
漁師仲間に馬鹿にされた時を思い出す。劣等感もあって、酷く惨めな気持ちになってくる。
だが、海蛇はお構いもなしに男茎を緩く上下に扱きながら、扁平な乳首を二股に分かれた舌でチロチロと舐め始めた。
「んぅ! やっ、くすぐったい」
「ははっ、それが気持ち良くなってくるんですって」
そんな風には思えない。くすぐったいだけで身を捩るが、力が入らない。
逃れられずされるがままになっていると、徐々に体の芯が熱くなってきた。くすぐったいだけに思えた乳首も、深い部分がジクジクと疼く。そして下肢が熱くなっていく。
「ほら、反応してきた。くすぐったいですか?」
「あっ、あの……ぁ!」
海蛇が胸を揉んで乳首を口に含んでしまう。牙が当たらぬようにしながら温かく柔らかなものに包まれ、その中で四方から舌で愛撫されていく。瞬間、確かに頭と腰にビリッとした感覚が走り、頭は痺れ鈴口からはとろりと露が溢れた。
「ほら、気持ち良くなってきましたね。では、もっとしてさしあげよう」
「やっ、あのそれは! あっ、あぁ! やっ、痺れっ」
再び口腔へと含まれた乳首はぷっくりと形を変えて大きく突き出している。そこに、海蛇は長い舌を絡めた。乳首の根元を舌で絞り上げられ、更に二股の先端で敏感になってきている頂きを舐められる。それだけでも経験のない快楽に腰が揺れそうなのに、更に吸い上げられて浦島は甘い声を上げた。
元々高い声が更に高く、色と甘さを含んでいる。自分がそんな声を上げただなんて信じられなくて口を隠したいのだが、磯巾着と快楽に痺れて体が動かなかった。
「はぁん、やっ、やぁぁ……」
「甘い声を出して、気持ち良さそうに蕩けた顔をなさって。アンタは本当に可愛い人だな、浦島殿」
「やっ、そんな事言わないで……もっ、ふぅぅぅぅっ」
気持ち良くなって、訳が分からなくなってくる。腰が重たく痺れて、鈴口から男茎、双玉までトロトロと零れた露で濡れている。それを絡めるように海蛇が扱くから、くちゅくちゅと嫌らしい水音が聞こえてくる。その音にすら煽られるのだ。
「はぁ、はぁぁん! やっ、気持ちいいの、やぁぁ」
「こんなのまだまだ序の口ですぜ」
両の乳首を指や舌で陵辱していた海蛇が体を離した。
解放された乳首は元の浦島の乳首とは違って見える。ぷっくりと膨らみ大きく突き出し、更に色味まで赤く充血したそこは誰の目から見ても淫靡に見える。相手を誘うような色味と形をした自身の乳首を見て、浦島は恥ずかしさにカッと熱くなっていく。
その先で、海蛇は浦島の股ぐらに傅き、根元をやわやわと揉みながら支える。
浦島の男根は少し痛いくらいに張り詰めていたが、その形はおおよそ男らしいとは言えない。太さもあまり変わらないし、傘の張りも少ない。全体的につるんと滑らかだ。更に下生えが薄く産毛のように柔らかくて、それでなくても劣等感のある部分なのに丸見えだ。
そんな場所を、海蛇は丁寧に握りこんで舌でチロチロと舐める。くすぐったくて、気持ちも良くて。敏感な筋を舐められると、浦島の腰は勝手にビクンと跳ねて鈴口からとろりと露が溢れた。
「浦島殿の露は甘くて美味しいですな。もっと欲しくなる」
「あっ、やっ……見ないで……」
「あははっ、恥ずかしいですかな? だが、心配なさるな。今にこんなの些末な事だと思えますよ」
チロチロと細い舌が徐々に上を目指して登っていく。やがてそれは亀頭をくすぐり、敏感な先端を舐め回し、鈴口をほじるように動きだす。
もうこうなると体は勝手に反応して腰を揺らし、息は上がり、頭の中が蕩ける。されるがままの浦島は、ビクビクと体を震わせながら僅かに声を漏らしていた。
が、その舌が突如鈴口の内側を舐めたかと思うと細くなり、ずぶぶっと勢いよく管の中に潜り込んできた。
「ひぎぃ! あっ、あぐぅぅぅ!」
痛みに近い痺れと焼けるような熱さに浦島の体は硬直し、目からは涙が零れる。舌は細い尿道を行き来して刺激し、それは痺れと熱さを感じる。味わったことのない感覚に、浦島は恐怖を感じて泣いた。
「やっ、やだぁ! 怖い、やだぁ!」
でも、海蛇はこれを止めるつもりがないらしい。それどころか口腔に浦島の男根を深々と銜え込み、吸い上げたりしてくる。気持ちいいのと、尿道への刺激が混ぜ合わさって頭の中が混乱していく。涙がぽろぽろと零れて止まらない。
そして、徐々に熱や痺れ以外の感覚が腰全部に広がっていく。ムズムズとして、切迫した感じ……
「あっ、やっ、漏れちゃう……やぁ、止めてくださいぃ!」
二八にもなって漏れてしまいそうな熱い感覚が腹の中でする。だが勿論出てこない。出すための穴は海蛇が塞いでしまっている。
そのうちに目眩がするような感覚と、心臓が加速するのを感じて浦島は切羽詰まった。もう、羞恥心なんて捨てていいから出してしまいたい。出せなければ腹の中で破裂してしまいそうだ。少しの刺激できっと、出てしまう。
海蛇の舌はずりずりと細い管を下り、徐々に深くなっていく。到底人が与えられない種の刺激に、背がゾクゾクする。頭の中でこれ以上はいけないと警告が発せられている気がする。これ以上深く入られてはいけないと本能が反応している。
だが、浦島に止める術はなかった。海蛇の舌が細い管を下りきり、腹の中の快楽へと直接触れ、ベロンと大きくそこを舐めた。
「――――っ! ひぐぅぅぅ!」
腹の底が焼けるように熱く、腰が溶けてしまうほどに痺れ、頭の中に真っ白な火花が散っていく。大きく鈴口が広がり、ハクハクと吐き出すような動きをする。男茎が、その根元が熱くて焼けて溶けてしまいそう。体の中が溶けてしまいそう。腰が抜けてしまう。
なのに、海蛇は尚も続けてそこを舐める。その度に同じような快楽が走って痙攣する。気をやってしまいそうになるが強い刺激が引き戻す。それを何度も繰り返しているのだ。
「うぐぅ! やっ! も……はぎぃ! もっ、死んじゃうぅ!」
その瞬間、海蛇の舌が一気に抜けた。管も根元も全て刺激しながら抜け出た直後、我慢に我慢を重ねた浦島はこれまで経験のない快楽に飲まれて射精した。あまりの勢いに自らの胸まで汚してもまだ出てくる。
それでもまだ硬いままの先端から浦島は透明な潮を吹き上げた。それはしばらくの間止まらず、訳も分からない浦島は射精と潮の両方の開放感と快楽ですっかり気をやって、呆けて天井を見上げていた。
「気持ち良かったですかい?」
「は…………はひぃ」
「そりゃ何よりだ」
ニッカと笑う海蛇の顔も、見ているような見ていないような。
一切力の入らなくなった体を、磯巾着の敷き布団が柔らかく足下から包み込んでいく。汚れた体を綺麗にしていくように突起が肌に吸い付き、心地よく感じる。
経験のない快楽に晒されて疲れ果てた浦島はそのまま深い眠りに落ちていった。
◆◇◆
目が覚めた時、窓の外は明るく相変わらず綺麗な魚が泳いでいる。
体も頭もとてもスッキリとしていて、体は疲れもなく軽く感じた。生きてきて、これほど調子のいい日はなかったと思えるくらいのものだった。
だが、昨日の記憶も僅かにある。頭の中が焼き切れるような快楽。下半身が溶けてしまいそうだった。あんなのを経験したら、もう自慰では満足できないんじゃないか。そんな不安を感じるものだった。
心配になった浦島は敷き布団を調べてみる。が、磯巾着などどこにもなかった。
「夢?」
いや、夢にしては随分と生々しい感覚だった。けれど、現実だったのかと言われると自信もないように思える。
そんな事を考えていると、不意に外から声がかかった。
「浦島様、起きておられますか?」
「あっ、はい!」
「失礼いたします」
鯛が昨日と変わらぬ綺麗な格好で頭を下げ、浦島の側まで進み出る。相変わらず美しい彼の容姿にやっぱり見惚れた。
「浦島様、ご気分はいかがですか?」
「あっ、とてもいいです」
「それは良かった。よく眠れましたか?」
「え、あの」
昨夜の事を伝えようか。思ったが、とどまった。言えばきっと海蛇は何かしら咎められないか。鯛の事が好きだと言っていた彼の顔を思い出すと、なんだか言えなくなった。
何より確たる証拠もないのだ。
「はい、ぐっすりと眠れました」
「それは良かったですね」
にっこりと微笑んだ鯛は、室内の箪笥の中から衣服を出す。今日もまた綺麗な錦の着物だ。
「竜王様が、よろしければ昼餉を共にと仰っておりますが、いかがいたしますか?」
「え?」
昨日のあの人に、また会うことができる?
思うと胸の奥が少し音を立てる。あの人に見られて、話をする時間は楽しかった。あの低い声が、とても心地よかった。
「あの、是非!」
「畏まりました」
恭しく礼をして、鯛は綺麗な着物を着せてくれる。あの人に会うなら綺麗な姿で会いたい。そんな思いもあって、似合うかどうか心配をしながらも浦島は用意された着物を受け入れた。
案内されたのは昨夜の宴席よりもこぢんまりとした部屋だった。足つきの盆が二つあり、一つにつく。すると直ぐに昼餉が運ばれ、竜王が席についた。
「おはよう、太郎。よく眠れたようだ」
「はい、おかげさまでぐっすりと眠れました」
「くくっ、そのようだね」
楽しげに笑われ、カッと熱くなる。なにせ昼餉だ、思い切り寝過ごしている。
それにしても、楽しそうに笑う人だ。もっと崩れないのかと思ったが、笑うと人懐っこい感じになる。そういう所に親しみを感じた。
昼餉はあっさりと茶漬けだった。鯛の漬けにしっかりと取られた出汁が美味しい。海藻の酢の物も、飲んだ翌日の腹には優しかった。
食べ終えると温かい茶が出てくる。一口含み、その美味しさに目を丸くした。ほんのりと甘く、まろやかで。こんなに美味しいお茶は飲んだことがない。
「美味しい!」
「それはよかった」
ジッと、何故かお茶を飲む浦島を見ていた竜王の顔が緩む。浦島は美味しくお茶を飲み干す。本当を言うともう少し飲みたいが、竜王も飲み終えたのでこれでお終いにした。
「さて、太郎。暇であればこの後、私と共に散歩にでも行かぬか?」
「散歩、ですか?」
首を傾げる浦島。それに、竜王はゆっくりと頷いた。
「地上とは違う景色が見られるぞ」
「はい、是非。ですが、お仕事は良いのですか?」
「問題ない。既に終わらせてしまったからな」
立ち上がる竜王が手を差し伸べてくれる。その手につかまって立ち上がった浦島の手を引いて、竜王は屋敷の外へと浦島を誘った。
竜宮城の裏には色とりどりの珊瑚礁が広がっていた。そこには色とりどりの小魚がいて、竜王と浦島を見ると近づいてきた。
「わっ! あっ、可愛い」
近づいてきたのに驚いたが、戯れるような小魚の動きに自然と笑みがこぼれる。そんな浦島を見て、竜王もまた目を細めて微笑んでいる。
優しい目だ。温かくて、見守られている感じがする。早いうちに父を亡くした浦島にとって、こういう視線は安心すると共に少しくすぐったい感じがした。
「愛らしいな」
「え?」
「其方の笑顔はとても愛らしい。もっと見ていたい気分だ」
「あの、えっと……」
どうしよう、とても恥ずかしい。
顔が火照っていくのを感じて、浦島は落ち着かない。胸の奥がドキドキと音を立てるのが自覚できるのだ。
「どうして隠す?」
「その、恥ずかしいです……」
「ふふっ、可愛らしい事だ」
そんな風に言われたら余計に恥ずかしくて顔が見られない。竜王とはまだしばらく散歩をし、海の景色を楽しんだがその間、浦島はずっと頬が熱い感じがした。
◆◇◆
それから三日、実に楽しい時間を過ごした。亀が背に乗せてくれて海の中を散策したり、城の中にある美しい物を見て回ったり。
竜宮城の人達は皆親切で、浦島を歓迎してくれる。
何よりも竜王は毎日必ず夕食を共にして、浦島の話を所望した。楽しそうに聞いてくれて、その代わりにと海の中の話を聞かせてくれた。海を守る神様は、とても親しみのある方だ。
だが、自室に戻ってしばらくすると少し困った事になる。あの夜、海蛇に与えられた快楽を思い出すのか体が疼いて熱を発してたまらないのだ。
この三日は毎日自身を慰めなければ眠ることも難しくなっている。
「はぁ…………ぁ……ぁあぁ……」
夜着の前を乱し、布団から離れた衝立の奥で甘い声を上げてブルッと震える。
左手で自らの胸を揉み、乳首に爪を引っかける。ムズムズして、徐々に硬くしこりだした乳首を摘まみ、指でコリコリと転がすと腰に響く。
右手で拙く扱く男茎が先走りで汚れ、ヌチヌチと音を立てて広がって動きが良くなっていく。そうなると更に手の動きは早まった。
「はぁ……やぁ…………どう、してぇ……うぅっ」
足りない。海蛇にねぶられた乳首は痛いくらい尖っていてジンジンと気持ちよさは広がっている。男茎も気持ちいい。でも、まだ足りない。あの焼き切れるような快楽を知った体はこれではまだ足りないんだと訴えている。
トロトロと先走りをこぼしているのに、なかなか達することができない。頑張って、弄りすぎた乳首が赤くうっ血している。そこから広がる刺激を受け、あの時の快楽を思い出しながら先端を中心的に弄り、鈴口を指でほじるようにしてようやく、浦島は達する事ができた。
でも、満足はできていない。腹の奥が熱くてたまらない。気持ちはいいけれど、これではないんだと訴えられている。でも、この熱を発する場所が分からない。もっと深い部分だと感じるのに、そこに触れる方法は分からないのだ。
「はぁ…………俺、どうしたんだろう」
体に燻る熱を持て余したまま、浦島は体を綺麗に拭いて布団に潜り込み、体を丸めてやり過ごすのだった。
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