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目覚めの刻(とき)
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「目覚めよ・・・。」
突然の大音声が、まどろみの海の底を揺り動かした。
それとともに、たくさんの無色のあぶくたちが、我先にと目覚めの水面(みなも)へと浮かび上がっていく。
しばらくたってから、ひとつのあぶくが、まどろみの海の底から浮かび上がった。
そのあぶくは、他の無色のあぶくたちとは異なり、なかなか浮かび上がろうとしない。あぶくは見上げた・・・水面へと向かう無色のあぶくたちを。
すると、まどろみの海を漂う『夢くらげ』たちが、あぶくの周りを取り囲み、幻想を映し出した。
数多(あまた)の世界・・・数多の住人たち。
あぶくは、そんな幻想を見て、少しだけ思い出した。
あの無色のあぶくたちは、目覚めの水面に浮かび上がり、その身が弾けた瞬間、新しい世界に生まれ落ちる。そして、その新しい世界で生活を始めるのだ・・・世界の終わりもまた、始まっていることに気づかずに。
無色のあぶくたちは、あぶくに会うたびにこんな言葉を口にしていた・・・『救世主』と。
なぜ、『救世主』と呼ばれたのかはわからない・・・それは、単なるあだ名だったのかもしれない。
あぶくは、ゆっくりと水面に向かって昇っていった。
そんなあぶくの傍らを、白く輝くあぶくが彗星のように昇っていった。
すると、まどろみの海を漂う『夢くらげ』たちが、再び、あぶくの周りを取り囲み、幻想を映し出した。
あの白く輝くあぶくは、数多の世界に住み、数多の名前を持つもの。
予言者・・・道を切り拓くもの、門をつくるもの。
あぶくは、そんな幻想を見て、少しだけ思い出した。
あの白く輝くあぶくは、あぶくに歩むべき道を教えてくれた。
そして、終着点へと続く門をつくりだし、その姿を消した・・・。
今度は、あぶくの傍らを、蒼く輝くあぶくが彗星のように昇っていった。
すると、まどろみの海を漂う『夢くらげ』たちが、再び、あぶくの周りを取り囲み、幻想を映し出した。
あの蒼く輝くあぶくは、数多の世界に住み、数多の名前を持つもの。
真の友・・・絶対的な信頼をおける友、血が通う鉄壁の盾。
あぶくは、そんな幻想を見て、少しだけ思い出した。
あの蒼く輝くあぶくは、あぶくたちのために死んだ。
あぶくたちの命を救うため、その命を鉄壁の盾と化した。
蒼く輝くあぶくの最後の言葉を思い出す。
『行け、救世主よ。必ずや、この世界から『災厄』を取り払ってくれ。』
あぶくは、何か思いだせそうな気がしたが、思い出せなかった。
そんなあぶくの傍らを、紅く輝くあぶくが彗星のように昇っていった。
すると、まどろみの海を漂う『夢くらげ』たちが、再び、あぶくの周りを取り囲み、幻想を映し出した。
あの紅く輝くあぶくは、数多の世界に住み、数多の名前を持つもの。
裏切者・・・切り拓かれた道を閉ざそうとするもの。
あぶくは、そんな幻想を見て、少しだけ思い出した。
あぶくは、あの紅く輝くあぶくを信頼していたが、土壇場で裏切られた。
白く輝くあぶくの命を奪おうとしたのである。その理由はわからない。
あぶくが紅く輝くあぶくにとどめを刺した時、紅く輝くあぶくはこう言った。
『思いだせ・・・』と。
あぶくは、混乱した。
いったい、何を思い出せというのか・・・それに、これらの記憶の断片はいったい何を意味しているのか?
そんなあぶくの傍らを、銀色に輝くあぶくが彗星のように昇っていった。
すると、まどろみの海を漂う『夢くらげ』たちが、再び、あぶくの周りを取り囲み、幻想を映し出した。
あの銀色に輝くあぶくは、数多の世界に住み、数多の名前を持つもの。
愛するもの、そして・・・失うもの。
あぶくは、そんな幻想を見て、少しだけ思い出した。
あの銀色に輝くあぶくは、あぶくが愛するもの。
あぶくは、あの銀色に輝くあぶくの命を救いたかった。
ただ、それだけだった・・・。
そして、あぶくは思い出した。
数多の世界で、あぶくは、銀色に輝くあぶくと幸せに暮らしていた。
しかし、銀色に輝くあぶくは、不治の病に侵されてしまった。
そんな折、白く輝くあぶくが現れ、あぶくの歩むべき道を切り拓いた。
銀色に輝くあぶくの命を救う代わりに『災厄』を解き放つという道を・・・。
あぶくは、その道を最後まで歩み、銀色に輝くあぶくの命を救った。
その結果は・・・語るまでもないだろう。
世界は『災厄』に覆われ、その終わりの刻が早まった。
あぶくは己の過ちを嘆き、白く輝くあぶくにすがった。
白く輝くあぶくは、再び、あぶくの歩むべき道を切り拓いた。
『救世主』として、この世界から『災厄』を取り払うという道を・・・。
そして、あぶくはその道を歩み始めた。己の過ちを償うために。
白く輝くあぶく、蒼く輝くあぶく、紅く輝くあぶく、そして、銀色に輝くあぶくを引き連れ、その長い旅路を歩んだ。
あぶくたちは、聖地を目指した。
その地に住むといわれる偉大なる存在にあぶくの身を捧げ、この世界から『災厄』を取り払うために。
聖地を目前にして、あぶくたちに大いなる試練が立ちはだかった。
その時だった・・・蒼く輝くあぶくが、血が通う鉄壁の盾と化したのは。
蒼く輝くあぶくは、その身を犠牲にし、あぶくたちを聖地へと送り出した。
聖地にたどり着いた時だった・・・紅く輝くあぶくが、突然、白く輝くあぶくの命を奪おうと襲いかかったのは。
あぶくに選択肢はなかった・・・ここで道を閉ざすわけにはいかず、紅く輝くあぶくを倒すしかなかった。
死の間際、紅く輝くあぶくはこう言った。
『思いだせ・・・目覚めの刻(とき)に終わらせるのだ』と。
そして、白く輝くあぶくが、あぶくの最後の道を切り拓いた。
偉大なる存在の御許へ通じる道・・・その道に通じる門をつくりだすため、銀色に輝くあぶくが犠牲となった。
白く輝くあぶくは、つくりあげた門を眺め、満足げに大きく頷くと、大声で笑いながら、あぶくの前からその姿を消した。
一人残されたあぶくは、絶望した。
銀色に輝くあぶくを救うために『災厄』を解き放ち、『災厄』を取り払う代償として、銀色に輝くあぶくを失ったのだ。
あぶくは、うぉんうぉんと泣き喚きながら、その門をくぐり抜けた。
そして、世界から『災厄』が取り払われた・・・その世界の終わりとともに。
あぶくは、すべてを思い出した。
あの紅く輝くあぶくは、最初の世界の終わりの後に生み出された自分の分身だった。次に始まる世界の結末を少しでも変えられるよう、無意識のうちに生み出された分身だった。しかし、世界の結末は変わらなかった。
少しも変わらず、同じことを何度も繰り返していた・・・そう、今までは。
あぶく・・・金色に輝くあぶくは、上を見上げた。
目覚めの水面が目前に迫っていた。
水面から強い光が差し込んでくる・・・新しい世界の光だった。
新しい世界は、いまかいまかと、金色に輝くあぶくを待っている。
金色に輝くあぶくは、今、なすべきことをした。
一瞬だけ、大きく膨張し・・・静かに弾けた。
『救世主』いや『世界を終わらせるもの』は、ゆっくりとまどろみの海の底へと沈んでいった。沈みながら目覚めの水面を眺めていたが、その光は消えることはなかった。
(これでいい・・・おれがいなければ、終わりが始まることはないのだから。
もっとも、無事に新しい世界が始まっていれば・・・だが。)
まどろみの海の底に達したら、『世界を終わらせるもの』は二度と眠りから覚めることはないだろう。
『世界を終わらせるもの』は、銀色に輝くあぶくに二度と会えないと思うと、少しだけ寂しくなった。
銀色に輝くあぶくの命運が、これからどうなるかはわからない。
少なくとも、悲劇的な結末を迎えることはないだろう・・・そう願いたい。
やがて、『世界を終わらせるもの』は、永い永い眠りについた。
目覚めの水面から差し込んでいた光は、いつの間にか、柔らかな銀色の光となっていた。そして、『世界を終わらせるもの』の穏やかな寝顔を、愛おしく撫でるかのように、いつまでもいつまでも照らし続けた。
突然の大音声が、まどろみの海の底を揺り動かした。
それとともに、たくさんの無色のあぶくたちが、我先にと目覚めの水面(みなも)へと浮かび上がっていく。
しばらくたってから、ひとつのあぶくが、まどろみの海の底から浮かび上がった。
そのあぶくは、他の無色のあぶくたちとは異なり、なかなか浮かび上がろうとしない。あぶくは見上げた・・・水面へと向かう無色のあぶくたちを。
すると、まどろみの海を漂う『夢くらげ』たちが、あぶくの周りを取り囲み、幻想を映し出した。
数多(あまた)の世界・・・数多の住人たち。
あぶくは、そんな幻想を見て、少しだけ思い出した。
あの無色のあぶくたちは、目覚めの水面に浮かび上がり、その身が弾けた瞬間、新しい世界に生まれ落ちる。そして、その新しい世界で生活を始めるのだ・・・世界の終わりもまた、始まっていることに気づかずに。
無色のあぶくたちは、あぶくに会うたびにこんな言葉を口にしていた・・・『救世主』と。
なぜ、『救世主』と呼ばれたのかはわからない・・・それは、単なるあだ名だったのかもしれない。
あぶくは、ゆっくりと水面に向かって昇っていった。
そんなあぶくの傍らを、白く輝くあぶくが彗星のように昇っていった。
すると、まどろみの海を漂う『夢くらげ』たちが、再び、あぶくの周りを取り囲み、幻想を映し出した。
あの白く輝くあぶくは、数多の世界に住み、数多の名前を持つもの。
予言者・・・道を切り拓くもの、門をつくるもの。
あぶくは、そんな幻想を見て、少しだけ思い出した。
あの白く輝くあぶくは、あぶくに歩むべき道を教えてくれた。
そして、終着点へと続く門をつくりだし、その姿を消した・・・。
今度は、あぶくの傍らを、蒼く輝くあぶくが彗星のように昇っていった。
すると、まどろみの海を漂う『夢くらげ』たちが、再び、あぶくの周りを取り囲み、幻想を映し出した。
あの蒼く輝くあぶくは、数多の世界に住み、数多の名前を持つもの。
真の友・・・絶対的な信頼をおける友、血が通う鉄壁の盾。
あぶくは、そんな幻想を見て、少しだけ思い出した。
あの蒼く輝くあぶくは、あぶくたちのために死んだ。
あぶくたちの命を救うため、その命を鉄壁の盾と化した。
蒼く輝くあぶくの最後の言葉を思い出す。
『行け、救世主よ。必ずや、この世界から『災厄』を取り払ってくれ。』
あぶくは、何か思いだせそうな気がしたが、思い出せなかった。
そんなあぶくの傍らを、紅く輝くあぶくが彗星のように昇っていった。
すると、まどろみの海を漂う『夢くらげ』たちが、再び、あぶくの周りを取り囲み、幻想を映し出した。
あの紅く輝くあぶくは、数多の世界に住み、数多の名前を持つもの。
裏切者・・・切り拓かれた道を閉ざそうとするもの。
あぶくは、そんな幻想を見て、少しだけ思い出した。
あぶくは、あの紅く輝くあぶくを信頼していたが、土壇場で裏切られた。
白く輝くあぶくの命を奪おうとしたのである。その理由はわからない。
あぶくが紅く輝くあぶくにとどめを刺した時、紅く輝くあぶくはこう言った。
『思いだせ・・・』と。
あぶくは、混乱した。
いったい、何を思い出せというのか・・・それに、これらの記憶の断片はいったい何を意味しているのか?
そんなあぶくの傍らを、銀色に輝くあぶくが彗星のように昇っていった。
すると、まどろみの海を漂う『夢くらげ』たちが、再び、あぶくの周りを取り囲み、幻想を映し出した。
あの銀色に輝くあぶくは、数多の世界に住み、数多の名前を持つもの。
愛するもの、そして・・・失うもの。
あぶくは、そんな幻想を見て、少しだけ思い出した。
あの銀色に輝くあぶくは、あぶくが愛するもの。
あぶくは、あの銀色に輝くあぶくの命を救いたかった。
ただ、それだけだった・・・。
そして、あぶくは思い出した。
数多の世界で、あぶくは、銀色に輝くあぶくと幸せに暮らしていた。
しかし、銀色に輝くあぶくは、不治の病に侵されてしまった。
そんな折、白く輝くあぶくが現れ、あぶくの歩むべき道を切り拓いた。
銀色に輝くあぶくの命を救う代わりに『災厄』を解き放つという道を・・・。
あぶくは、その道を最後まで歩み、銀色に輝くあぶくの命を救った。
その結果は・・・語るまでもないだろう。
世界は『災厄』に覆われ、その終わりの刻が早まった。
あぶくは己の過ちを嘆き、白く輝くあぶくにすがった。
白く輝くあぶくは、再び、あぶくの歩むべき道を切り拓いた。
『救世主』として、この世界から『災厄』を取り払うという道を・・・。
そして、あぶくはその道を歩み始めた。己の過ちを償うために。
白く輝くあぶく、蒼く輝くあぶく、紅く輝くあぶく、そして、銀色に輝くあぶくを引き連れ、その長い旅路を歩んだ。
あぶくたちは、聖地を目指した。
その地に住むといわれる偉大なる存在にあぶくの身を捧げ、この世界から『災厄』を取り払うために。
聖地を目前にして、あぶくたちに大いなる試練が立ちはだかった。
その時だった・・・蒼く輝くあぶくが、血が通う鉄壁の盾と化したのは。
蒼く輝くあぶくは、その身を犠牲にし、あぶくたちを聖地へと送り出した。
聖地にたどり着いた時だった・・・紅く輝くあぶくが、突然、白く輝くあぶくの命を奪おうと襲いかかったのは。
あぶくに選択肢はなかった・・・ここで道を閉ざすわけにはいかず、紅く輝くあぶくを倒すしかなかった。
死の間際、紅く輝くあぶくはこう言った。
『思いだせ・・・目覚めの刻(とき)に終わらせるのだ』と。
そして、白く輝くあぶくが、あぶくの最後の道を切り拓いた。
偉大なる存在の御許へ通じる道・・・その道に通じる門をつくりだすため、銀色に輝くあぶくが犠牲となった。
白く輝くあぶくは、つくりあげた門を眺め、満足げに大きく頷くと、大声で笑いながら、あぶくの前からその姿を消した。
一人残されたあぶくは、絶望した。
銀色に輝くあぶくを救うために『災厄』を解き放ち、『災厄』を取り払う代償として、銀色に輝くあぶくを失ったのだ。
あぶくは、うぉんうぉんと泣き喚きながら、その門をくぐり抜けた。
そして、世界から『災厄』が取り払われた・・・その世界の終わりとともに。
あぶくは、すべてを思い出した。
あの紅く輝くあぶくは、最初の世界の終わりの後に生み出された自分の分身だった。次に始まる世界の結末を少しでも変えられるよう、無意識のうちに生み出された分身だった。しかし、世界の結末は変わらなかった。
少しも変わらず、同じことを何度も繰り返していた・・・そう、今までは。
あぶく・・・金色に輝くあぶくは、上を見上げた。
目覚めの水面が目前に迫っていた。
水面から強い光が差し込んでくる・・・新しい世界の光だった。
新しい世界は、いまかいまかと、金色に輝くあぶくを待っている。
金色に輝くあぶくは、今、なすべきことをした。
一瞬だけ、大きく膨張し・・・静かに弾けた。
『救世主』いや『世界を終わらせるもの』は、ゆっくりとまどろみの海の底へと沈んでいった。沈みながら目覚めの水面を眺めていたが、その光は消えることはなかった。
(これでいい・・・おれがいなければ、終わりが始まることはないのだから。
もっとも、無事に新しい世界が始まっていれば・・・だが。)
まどろみの海の底に達したら、『世界を終わらせるもの』は二度と眠りから覚めることはないだろう。
『世界を終わらせるもの』は、銀色に輝くあぶくに二度と会えないと思うと、少しだけ寂しくなった。
銀色に輝くあぶくの命運が、これからどうなるかはわからない。
少なくとも、悲劇的な結末を迎えることはないだろう・・・そう願いたい。
やがて、『世界を終わらせるもの』は、永い永い眠りについた。
目覚めの水面から差し込んでいた光は、いつの間にか、柔らかな銀色の光となっていた。そして、『世界を終わらせるもの』の穏やかな寝顔を、愛おしく撫でるかのように、いつまでもいつまでも照らし続けた。
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