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騒がしい日々
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平行線GAME 2020の彼らの日常
ー男は不貞腐れている。
ー男はじろじろと好きな女を眺めている。
ー好きな女の子眺める顔がそれってどうなの?もっと優しい顔とかできないもん?
ー顔は整ってるとは思うしそういう顔が好きな女子は私の周りには居たけど全然タイプじゃないし。
ー大体職業モデルってどうなのよ。無職と一緒でしょ?
「ねぇ」
ー某ウイルスをいい事に?ただで東京からウイルス疎開してきて住み込んで?料理を手伝いもせず机座ってスマホでわけわかんない漫画読んでるって。
「ねぇ」
ー大体ねぇって何よ、ねぇ?私にはちゃんと名前があるし?おい、お前とか名前をなんだと…。
「ねぇ、機嫌悪くなるのは分かるけどさ、八つ当たりするのやめてくれない?あと声でかいから少し小さくしてよ」
そもそもお前とか言ってな…と続ける前に男の耳にはまた声が返ってくる。
ーなんでよ。あんたの言うこと聞く義理ないし。
「いや、彼氏に振られたからってさ俺に八つ当たりしないでよ」
「あーーーっくそ生意気!」
女はがばっと起き上がり男の首を両腕で固める。
男はぎょっとして少し抵抗するが女の勢いはおさまらない。
「ねぇ理不尽すぎるから!自分も何もしないでだらだらしてるのに」
頭の上で女が叫ぶ。
「と、し、う、え、を敬えーっ!なんなの本当生意気!大体振られてないし!この家の事あんたよりは沢山やってるわよー!顔だけニート!」
「ねぇ、本当口悪いよ今日!」
男は嘆く。
自分の周りにはこのタイプの女性しかいない。
だからある意味その辺の男よりずっとこの理不尽には強いのだが。
男というだけで蔑まれる世界線にでもいるのだろうか?
自分のテリトリー?と言っていい交友関係から出るとすぐモテるのだが。なぜか身近な環境ではことごとく虐げられている。
女にモテるのか嫌われてるのか自分でも時々わからなくなる。
男の名前は夏八木雄也。歳は19歳。
背は高く180cm。顔はきりっと整っていて髪は少し長めにカットされたものをワックスで綺麗にボブ状にセットされている。服装も今風でナチュラルなダスティカラーの服をシンプルにだぼっと着ている。
バンドマン風の風貌で、実際、高校時代から同好会でバンド活動を初めた。その後上京してからはバンドでベーシストを務めた。その後すぐバンドが解散したのでスカウトされたこともありモデルとしての活動を開始した。
そして今いる子の場所はそのバンドのボーカリスト兼幼なじみの女の子の家だ。歳は2つ上。
喜怒哀楽もはっきり、意見もはっきり述べてくるタイプの女子。
ーーちなみに頭にヘッドロック決めてる女ではない。
この女はその幼なじみの高岡秋枝の親友で、彼女と同じく21歳だ。
先程までその彼女もこの部屋にいたのだが、今は席を外している。
その友人、ヘッドロックを決めている女はというと、立場は実は男と変わらずその少女の家に遊びに来ているのである。
2人とも割とちゃっかりしている所、図太い精神を持っているのでもう1ヶ月程だろうか?ここに泊まっているのは。
もはや同居人である。
「…ねーなにやってんの?うっさいんだけど洗面所まで筒抜け」
廊下からやってきた女はヘッドロックしてる親友とされている男を眺めて一瞬動きが止まる。
「…あーやっちゃっていいよ」
「よぉっっしゃあ!」
本当にこの女性らしい見かけから出た声か?と疑うほど野太い声で女が言ってまたぐいっと雄也の頭を引き上げる。
家主のお墨付きである。
そう、行動の割と女の容姿は万人受けするタイプの快活な美人で、服装もスタイルも良い。ついでに美への努力がすごいので同性にも好かれている。し、男性にもそれなりにモテるらしい。
「あらあら、もうあんた達は、雄也君いじめないの」
ぱたぱたとやってきたのは本当のこの家の家主。
高岡秋枝の祖母である。
…おばあちゃん…。
唯一自分に優しい身の回りの女性その1の登場に雄也は胸に温かいものが込み上げるのを感じた。
ちなみにその2は妹だ。ただし、母と姉が凶暴なので天秤は微妙に負けている。
「さてそろそろいいかしらね?ご飯にしましょう」
煮込んでいた鍋の火を止めながらおばあちゃんが言う。
「あ!あんたは罰として夜デッドナイトの刑だから」
さらっと借りてきたばかりのホラー映画の名前を秋枝が言う。
「なんの罰?やだよ2人で見なよ」
「あたしの友達に喧嘩売った罰だよ」
「じゃあいつものはなんなのさっ!」
なんだか最近、恒例行事になりつつあるくらい雄也はよくホラー映画を見せられる。
後ろではいいぞいいぞーデットうえーっの刑だー!
いまいちタイトルを言う気がない女がてきとうにはやし立てている。
「もうーなんであんたはそんなん好きになっちゃったのかしらね?」
秋枝の祖母が孫に呆れたように言う。
「遺伝遺伝」
「そんな訳ないでしょー」
「えーだっておじいちゃんだって好きだったじゃん」
雄也と同じくホラーが苦手なおばあちゃんは、
「あーやだやだ」
と顔をしかめ、肩を竦めながら鍋をこちらへ持ってくる。
「雄也くんお皿とってちょうだい。ほら女性陣は飲み物とお箸!」
「「はぁ~い」」
夜。
「…珍しいね」
「たまにはストレス発散にいいかと思って」
いつもは2人のホラーナイトなのだが、今日は珍しくリビングには3人の姿があった。
ホラー大好き秋枝と、怖がり雄也。そして恋愛のストレスを発散しようとする女が今日は加わっている。
「…2人の邪魔しちゃ悪いから」
すっとソファを立とうとすると両脇から肩と腕を捕まえられる。
「…なんでさーっ」
「うっせ家主に逆らってんじゃねーよ」
と秋枝。
彼女は怖がってる人間とホラー映画を見るのが楽しいらしい。
なので犠牲者はいつも雄也だ。
「ばぁちゃん家じゃん!」
雄也が言うと意気投合したように友達も言い募ってくる。
「ほんっとなってないわー」
「雑すぎ」
愉快そうに笑う2人に押さえつけられたまま男は嫌そうに呻く。
夜寝れなくなるじゃないか…。
それなりに二人ともモテるので人によってはなんとうらやましいことかと歯ぎしりをするシチュエーションである。
それでもいつもなら、好きな女の子と夜に暗い部屋、彼女の家でホラーナイトと思えばぎりぎり我慢できるが、これはただの拷問ではないだろうか?
「うわっ」
「あははははははっ!」
「ねぇー!!本当笑いのツボわかんない!!」
大声で楽しそうに笑う秋枝に雄也が叫ぶ。
「今日だけは同感だわ…」
縮こまる2人と、やたら楽しそうな女が1人。
今日も夜は騒がしくふけていく。
「あーもう、やだ」
真夜中。
自分の部屋で1人布団に横たわりながら雄也は明るい蛍光灯を眺める。
「電気消せー」
廊下から秋枝の声が聞こえてくる。
「秋枝のせいじゃん!」
ずっと扉が開き小さな手がぬっと現れる。
え。
嫌な予感がする、と思った瞬間パチンと音がして電気が消える。
「さいってい!!」
あははと廊下から声が聞こえる。
すぐさま立ち上がって電気をつけようと手を伸ばすと生暖かいものに手が触れる。
「ぎゃあ!」
「あたしの手だから!!」
どきどきと早鐘をうつ心臓。
驚いてしゃがみこむ。
「まじでやめてよ!」
「なんもしてないから!」
電気つけてあげようとしただけじゃんと言う女。
そのフォローするくらいなら最初から消さないで欲しい。余計怖い。
手を伸ばして秋枝の腕を掴む。
「………これ秋枝?」
「え?…違うけど」
静まり返る部屋。
「え?秋枝だよね?」
両手で捕まえてするすると片手を上へとあげていく。
やがて片手が腕から肩へとたどり着く。
洋服の感触もあって。
「…やっぱアキじゃん」
「え?違うし」
「…」
次の瞬間。
「ぎゃあー!マジやめろし!セクハラだからぁ!」
「やっぱアキじゃん!」
腕ごと肩が下へと落ちる。
脇腹をくすぐってやったのだ。
むかついたのと怖かったのでいつもより少し長めにこちょがしてます。
「まじやめっブラしてねぇから!」
「…」
「…」
しばらくの間。
額にぱん!と手のひらが打ちつけられる。
「さっさと寝ろバーカ!」
秋枝が気配で去っていくのがわかる。
「…」
そわそわして雄也は手をぱたぱたと動かした。
「…怖くは…なくなった」
逆にちょっともう電気つけられないかも。
普通にセクハラしてしまった。
「…あの馬鹿野郎~」
秋枝は小声で悪態をつく。
その頬は少し赤い。
なんで祖母と親友のいる家で「ブラしてねぇから!」なんて夜中に叫ばなきゃいけないんだ。
意味深すぎるだろう。
ちらりと2人の部屋の電気が消えていることを確認して、秋枝はそそくさと部屋へと逃げ込んだのだった。
あんまり怖がる者をからかうとしっぺ返しを食らうと少しだけ学んだ秋枝であった。
今日も今日とて騒がしい高岡家の夜は明日の朝へと向けて溶けていく。
明日も朝からガヤガヤと騒がしく過ごすために。
-To be continued?
ー男は不貞腐れている。
ー男はじろじろと好きな女を眺めている。
ー好きな女の子眺める顔がそれってどうなの?もっと優しい顔とかできないもん?
ー顔は整ってるとは思うしそういう顔が好きな女子は私の周りには居たけど全然タイプじゃないし。
ー大体職業モデルってどうなのよ。無職と一緒でしょ?
「ねぇ」
ー某ウイルスをいい事に?ただで東京からウイルス疎開してきて住み込んで?料理を手伝いもせず机座ってスマホでわけわかんない漫画読んでるって。
「ねぇ」
ー大体ねぇって何よ、ねぇ?私にはちゃんと名前があるし?おい、お前とか名前をなんだと…。
「ねぇ、機嫌悪くなるのは分かるけどさ、八つ当たりするのやめてくれない?あと声でかいから少し小さくしてよ」
そもそもお前とか言ってな…と続ける前に男の耳にはまた声が返ってくる。
ーなんでよ。あんたの言うこと聞く義理ないし。
「いや、彼氏に振られたからってさ俺に八つ当たりしないでよ」
「あーーーっくそ生意気!」
女はがばっと起き上がり男の首を両腕で固める。
男はぎょっとして少し抵抗するが女の勢いはおさまらない。
「ねぇ理不尽すぎるから!自分も何もしないでだらだらしてるのに」
頭の上で女が叫ぶ。
「と、し、う、え、を敬えーっ!なんなの本当生意気!大体振られてないし!この家の事あんたよりは沢山やってるわよー!顔だけニート!」
「ねぇ、本当口悪いよ今日!」
男は嘆く。
自分の周りにはこのタイプの女性しかいない。
だからある意味その辺の男よりずっとこの理不尽には強いのだが。
男というだけで蔑まれる世界線にでもいるのだろうか?
自分のテリトリー?と言っていい交友関係から出るとすぐモテるのだが。なぜか身近な環境ではことごとく虐げられている。
女にモテるのか嫌われてるのか自分でも時々わからなくなる。
男の名前は夏八木雄也。歳は19歳。
背は高く180cm。顔はきりっと整っていて髪は少し長めにカットされたものをワックスで綺麗にボブ状にセットされている。服装も今風でナチュラルなダスティカラーの服をシンプルにだぼっと着ている。
バンドマン風の風貌で、実際、高校時代から同好会でバンド活動を初めた。その後上京してからはバンドでベーシストを務めた。その後すぐバンドが解散したのでスカウトされたこともありモデルとしての活動を開始した。
そして今いる子の場所はそのバンドのボーカリスト兼幼なじみの女の子の家だ。歳は2つ上。
喜怒哀楽もはっきり、意見もはっきり述べてくるタイプの女子。
ーーちなみに頭にヘッドロック決めてる女ではない。
この女はその幼なじみの高岡秋枝の親友で、彼女と同じく21歳だ。
先程までその彼女もこの部屋にいたのだが、今は席を外している。
その友人、ヘッドロックを決めている女はというと、立場は実は男と変わらずその少女の家に遊びに来ているのである。
2人とも割とちゃっかりしている所、図太い精神を持っているのでもう1ヶ月程だろうか?ここに泊まっているのは。
もはや同居人である。
「…ねーなにやってんの?うっさいんだけど洗面所まで筒抜け」
廊下からやってきた女はヘッドロックしてる親友とされている男を眺めて一瞬動きが止まる。
「…あーやっちゃっていいよ」
「よぉっっしゃあ!」
本当にこの女性らしい見かけから出た声か?と疑うほど野太い声で女が言ってまたぐいっと雄也の頭を引き上げる。
家主のお墨付きである。
そう、行動の割と女の容姿は万人受けするタイプの快活な美人で、服装もスタイルも良い。ついでに美への努力がすごいので同性にも好かれている。し、男性にもそれなりにモテるらしい。
「あらあら、もうあんた達は、雄也君いじめないの」
ぱたぱたとやってきたのは本当のこの家の家主。
高岡秋枝の祖母である。
…おばあちゃん…。
唯一自分に優しい身の回りの女性その1の登場に雄也は胸に温かいものが込み上げるのを感じた。
ちなみにその2は妹だ。ただし、母と姉が凶暴なので天秤は微妙に負けている。
「さてそろそろいいかしらね?ご飯にしましょう」
煮込んでいた鍋の火を止めながらおばあちゃんが言う。
「あ!あんたは罰として夜デッドナイトの刑だから」
さらっと借りてきたばかりのホラー映画の名前を秋枝が言う。
「なんの罰?やだよ2人で見なよ」
「あたしの友達に喧嘩売った罰だよ」
「じゃあいつものはなんなのさっ!」
なんだか最近、恒例行事になりつつあるくらい雄也はよくホラー映画を見せられる。
後ろではいいぞいいぞーデットうえーっの刑だー!
いまいちタイトルを言う気がない女がてきとうにはやし立てている。
「もうーなんであんたはそんなん好きになっちゃったのかしらね?」
秋枝の祖母が孫に呆れたように言う。
「遺伝遺伝」
「そんな訳ないでしょー」
「えーだっておじいちゃんだって好きだったじゃん」
雄也と同じくホラーが苦手なおばあちゃんは、
「あーやだやだ」
と顔をしかめ、肩を竦めながら鍋をこちらへ持ってくる。
「雄也くんお皿とってちょうだい。ほら女性陣は飲み物とお箸!」
「「はぁ~い」」
夜。
「…珍しいね」
「たまにはストレス発散にいいかと思って」
いつもは2人のホラーナイトなのだが、今日は珍しくリビングには3人の姿があった。
ホラー大好き秋枝と、怖がり雄也。そして恋愛のストレスを発散しようとする女が今日は加わっている。
「…2人の邪魔しちゃ悪いから」
すっとソファを立とうとすると両脇から肩と腕を捕まえられる。
「…なんでさーっ」
「うっせ家主に逆らってんじゃねーよ」
と秋枝。
彼女は怖がってる人間とホラー映画を見るのが楽しいらしい。
なので犠牲者はいつも雄也だ。
「ばぁちゃん家じゃん!」
雄也が言うと意気投合したように友達も言い募ってくる。
「ほんっとなってないわー」
「雑すぎ」
愉快そうに笑う2人に押さえつけられたまま男は嫌そうに呻く。
夜寝れなくなるじゃないか…。
それなりに二人ともモテるので人によってはなんとうらやましいことかと歯ぎしりをするシチュエーションである。
それでもいつもなら、好きな女の子と夜に暗い部屋、彼女の家でホラーナイトと思えばぎりぎり我慢できるが、これはただの拷問ではないだろうか?
「うわっ」
「あははははははっ!」
「ねぇー!!本当笑いのツボわかんない!!」
大声で楽しそうに笑う秋枝に雄也が叫ぶ。
「今日だけは同感だわ…」
縮こまる2人と、やたら楽しそうな女が1人。
今日も夜は騒がしくふけていく。
「あーもう、やだ」
真夜中。
自分の部屋で1人布団に横たわりながら雄也は明るい蛍光灯を眺める。
「電気消せー」
廊下から秋枝の声が聞こえてくる。
「秋枝のせいじゃん!」
ずっと扉が開き小さな手がぬっと現れる。
え。
嫌な予感がする、と思った瞬間パチンと音がして電気が消える。
「さいってい!!」
あははと廊下から声が聞こえる。
すぐさま立ち上がって電気をつけようと手を伸ばすと生暖かいものに手が触れる。
「ぎゃあ!」
「あたしの手だから!!」
どきどきと早鐘をうつ心臓。
驚いてしゃがみこむ。
「まじでやめてよ!」
「なんもしてないから!」
電気つけてあげようとしただけじゃんと言う女。
そのフォローするくらいなら最初から消さないで欲しい。余計怖い。
手を伸ばして秋枝の腕を掴む。
「………これ秋枝?」
「え?…違うけど」
静まり返る部屋。
「え?秋枝だよね?」
両手で捕まえてするすると片手を上へとあげていく。
やがて片手が腕から肩へとたどり着く。
洋服の感触もあって。
「…やっぱアキじゃん」
「え?違うし」
「…」
次の瞬間。
「ぎゃあー!マジやめろし!セクハラだからぁ!」
「やっぱアキじゃん!」
腕ごと肩が下へと落ちる。
脇腹をくすぐってやったのだ。
むかついたのと怖かったのでいつもより少し長めにこちょがしてます。
「まじやめっブラしてねぇから!」
「…」
「…」
しばらくの間。
額にぱん!と手のひらが打ちつけられる。
「さっさと寝ろバーカ!」
秋枝が気配で去っていくのがわかる。
「…」
そわそわして雄也は手をぱたぱたと動かした。
「…怖くは…なくなった」
逆にちょっともう電気つけられないかも。
普通にセクハラしてしまった。
「…あの馬鹿野郎~」
秋枝は小声で悪態をつく。
その頬は少し赤い。
なんで祖母と親友のいる家で「ブラしてねぇから!」なんて夜中に叫ばなきゃいけないんだ。
意味深すぎるだろう。
ちらりと2人の部屋の電気が消えていることを確認して、秋枝はそそくさと部屋へと逃げ込んだのだった。
あんまり怖がる者をからかうとしっぺ返しを食らうと少しだけ学んだ秋枝であった。
今日も今日とて騒がしい高岡家の夜は明日の朝へと向けて溶けていく。
明日も朝からガヤガヤと騒がしく過ごすために。
-To be continued?
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