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第12章 -廃都フォレストトーレ奪還作戦-
†第12章† -51話-[エピローグ①]
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「それで、状況はどうなっているんですか?」
あれだけ大変だった大戦もようやく終わりが見えてきた矢先に、
最後の最後で地味な仕事が増えたためとりあえず重役の面々を集めてどうするか検討することにした。
第一声は聖女クレアの質問だった。
「現状は土精と水精とブルードラゴンが壁を生成してくださり囲い込みは完了。
多少漏れ出た瘴気については光精が対処しています」
戦争の終わりってこんな感じなのかな?
物語とかだと最後に激戦を繰り広げた挙句に勝利をもぎ取って、
関わった皆がワァー!と喜びの声を上げて夜には宴会をしてみたいなイメージだけど。
現実って地味よな。
大物は倒したものの大勢の目に見える分かりやすい討伐をしていないし、
倒した後もこんな状況に転がってしまっては喜ぶに喜べないよな。
え、勝ったの?喜んでいいの? あ、まだっスか。そっスか…。みたいな。
「瘴気の対応は我々では手出しのしようがありませんね……。
浄化作業の為に浄化部隊を手伝いに出す程度でしょうか」
「アーグエングリンも教国と同じ程度しか思い浮かびません」
小出しの地味な浄化であれば兵士たちでもいいんだけど、
確かにあそこまで高濃度液体瘴気にどれだけの効果が期待できるかってのもある。
大規模の派手な浄化が可能なのは俺と勇者メリオの二人だけで、
一応他属性も[聖水][聖火][聖雷][聖土]と浄化関係は急ぎで魔法を組み上げたけど、
光属性ほどの効果は兵士諸君と同じくらい薄い。
「手伝いもお願いするかに関してはいま光精が浄化を試してからの結果待ちですね。
残したままにするわけにも行きませんから共同戦の終わりは浄化が済み次第でしょう」
「戦闘も落ち着いてますし兵士たちはどうしますか?」
アルシェの報告に続いて俺も質問してみる。
もし俺が兵士として参加していると仮定してみると、
なかなか無いこんな大事件に関われたのだから最後まで見届けたいと思う。
でも、実際ほぼほぼ終息している現状で兵士諸君の暇を持て余す事態も運用上宜しくないのではとも考えたのだ。
「今回はメリオ様に連れてきていただいたので移動に食料を使っていませんし、
このまま1カ月程度は継続して戦えると聞いています。
不足してきても補給すればいいだけですね。
敵の増援が無いのであれば半分は戻す予定で調整しています」
一応、教国の代表としてクレアが喋ってはいるけど、
その背後にはクルルクス姉弟の他にガハハ卿ことギュラムシオ=オクター氏が頷いているから本当の話なんだろう。
卿が居るなら無理にクレアを立てなくていいんじゃね?
「我々は行軍して到着していますから3カ月分用意して来ていますよ。
まぁ1週間程度で解決するとは予想外でしたが。はっはっは!
教国の様に戻すことは出来ませんからひとまずはこのまま全員待機の予定です」
「結局はスタンピードと同じ様に細かな作戦を立てて動く敵じゃありませんでしたからね。
これが魔族との戦争なら数か月は帰れないでしょう?」
「最前線はその様ですね。
ただ、常に戦闘があるわけでは無いようですよ」
へぇ~。
クレアの報告に続いてタラスク=ファグス将軍からも報告を受けるついでに面白い話も聞けた。
いずれ土の国にも火の国にも魔族領にも行く予定はあるし、
こういう話は最前線から遠く離れたアスペラルダにはあまり縁が無いから情報の入りが遅い。
『主さま、光精が戻ってきましたよ』
肩に乗る光精のベルトロープがいち早く同族の接近に気が付き知らせた直後。
光精が5人揃って俺たちの下へ光速移動で到着した。
代表としてかアスペラルダ陣営で活躍してくれたテルナローレが前に出てくる。
「どうだった?」
『濃度が高過ぎて我々でもすぐに浄化が出来ません。
浄化兵士にも小さな水溜まり程度の量で試してもらいましたが今までも十数倍時間が掛かりました。
宗八さんや勇者の効率がマシだとしても全体の量も多いので夜通し浄化をしても終わらないでしょう』
キュクレウス=ヌイがフォレストトーレ王都地下に溜まっていた瘴気をすべて吸い上げて、
それを元手に自身のスキルで特殊瘴気モンスターを生み出していたのは周知の事実だが、
奴の内部で瘴気はさらに凝縮されて今は城下の地上で溜まりに溜まっている。
キュクレウスを倒せるタイミングが限られていたとはいえ、
もう少し小出しのモンスターで浄化作業を進めてから瘴気の総容量を減らしておきたかったな…。
『ただ、浄化が遅くなればなるほど地面に染みてしまいますから、
地下の浄化は大変になりますし高濃度瘴気モンスターが自然発生するのは何かと不味いかと』
「詰んでるだろマジでぇ~~!もう面倒くせぇよぉ~~~!!」
「でも何もしないわけにはいきませんよね」
「最悪、瘴気モンスターになったところで倒して徐々に浄化していく方がいいのかもしれません」
テルナローレの報告は正直本当に何もかも嫌になる内容だった。
俺とメリオの浄化はもちろん試しますけどもね!
一晩やって終わらないにしても、少しでも減らせるならやらざるを得ないからな!
現状の俺たちの手札をいくら見直しても、
高濃度瘴気の浄化は俺たちの手を離れても時間さえかければ浄化兵士や光精でも可能だが、
瘴気モンスターってその場合ランクいくつよ? 浄化に対して瘴気の増加はどの程度よ?
「何かお兄さんの悲鳴が聞こえた気がしましたが、どうされました?」
「光精が戻っているな。新たな問題が発生したというところか」
ここで救世主登場!
少し離れた先で王族同士の話をしていたアルシェとラフィート王子が合流してきた。
俺は少人数&短期決戦派だし、この一年で何かしらの事件に介入しても数日程度だったから、
大人数&長期決戦なら俺の判断できる器量を完全に超えている。
ここからはアルシェや将軍たち、各国の代表でどうするか決めていただき、
俺は意見に留めてその方針に従うようにした方が無難だな。
「なるほど、ユレイアルドとアーグエングリンはこのまま継続戦闘は可能なわけだな。
魔神族を退け、キュクレウスのような超大物の出現予定はなく、
無理に水無月宗八の拘束も不要なわけだ」
「いや、拘束とかではなくてですね……。
やりたいことが多いのは確かですけど命令されればちゃんと最後まで残りますって」
王子の言い方だと俺が嫌々ここに居るみたいじゃないか。
嫌じゃないけど長期化するなら判断はそっちでしてねってだけで…。
それに今回のフォレストトーレ奪還戦の主導はアスペラルダなわけで、
その話を持ち込んだのが俺なわけだから、他国や自国の兵士が戦って居るのに現場を離れるって…。
無責任な感じがしてすごいモヤるじゃん。
「国の意向もありますし、
魔神族と禍津核モンスターの脅威が去ったなら私もひとまず帰りますよ。
兵士や教徒が戦うのは国の上層部からの命令に他なりませんから、
水無月さんが抜ける事に気を揉む必要はないと思います」
「共同戦を張る条件に水無月殿が最後まで参加するという文言はありませんでした。
アーグエングリンとしても出来得る限りの協力はいただきましたし、
他にやるべきことがあるのであれば離れても問題はないと思います」
「ア、アルシェはどう思う?」
優しい聖女と将軍のお言葉は素直に嬉しい。
クレアは俺の役割を知っているからひとまずネタバレしたこの場は離れて、
別の場所での破滅の影を探した方がいいと理解を示した上での言葉だろうが、
ファグス将軍は周囲の俺の扱いを見てから特殊な立場であると見抜いての言葉なのだろう。
「私がアスペラルダの代表として最後まで残りますから大丈夫ですよ。
離れていても念話で精霊とは話せるでしょうし夜には寝に戻って来るでしょう?」
「そりゃ不測の事態を想定してアクア達は残していくけどさぁ…、
いや、そうじゃなくて離れていいの?」
「完全な浄化がいつ済むかもわかりませんし、
お兄さんや勇者様を拘束した状態でどの程度事が早期解決するかもわかりません。
その様な状況なら、はっきり言って時間の無駄に付き合わせたくはありません。
お兄さんには世界中を早めに回っていただきたいですから」
「それがお前の役割だろう、水無月宗八。
この場での役割が終わったなら本来の役割に戻るだけだ。
聞く限りお前を無理に引き留める必要性は感じていない」
もう皆さんの方針は兵士と光精での地道な浄化にシフトしているらしいな。
決断が早い事は良い事だが、
こうして大勢の命が掛かった場面での素早い判断が出来る場面を目の当たりにすると自分が一般人なんだなって自覚するわ。
スンとした。
「え~~、じゃあ~……クレアが帰るタイミングで俺も離れようかな……」
「わー!一緒ですね!」
「タイミングがな!教国に一緒するわけじゃないからな!
俺はいいとして勇者はどうするんですか?」
アルシェやクレアに対してはなんか周りも黙認するので口調も雑だけど、
他に敬意を持って話すべき人が居るので後半の質問は言葉遣いを整えた。
「お前と違って勇者に消えろとは言わん」
俺も消えろとまでは言われてない。
「悪に立ち向かい、破邪顕正を信条に行動する勇者がこの半端な状況で離れるのは評価に響く。
一応本人にはこれから確認する予定だがおそらく残って協力することを選択するだろう」
「仲間の遺体はこっちで預かってますけど、あとは教国に任せていいのか?」
「そうですね。
教国で清潔を保って保管し落ち着きましたら葬儀を執り行いたいと考えてます」
「じゃあ、受け取り準備が出来たら渡すから言って。
あと、クライヴ氏の腕も預かってるから時間が空いたら直してあげて」
「わかりました」
ひとまずこれで俺の廃都フォレストトーレ奪還作戦は終わったと考えていいのかな…。
肩の荷が下りる感覚ってこういうのなんだな…。
あと数日、少しでも瘴気払いの期間が短くなるように浄化作業を手伝わせてもらおう。
あれだけ大変だった大戦もようやく終わりが見えてきた矢先に、
最後の最後で地味な仕事が増えたためとりあえず重役の面々を集めてどうするか検討することにした。
第一声は聖女クレアの質問だった。
「現状は土精と水精とブルードラゴンが壁を生成してくださり囲い込みは完了。
多少漏れ出た瘴気については光精が対処しています」
戦争の終わりってこんな感じなのかな?
物語とかだと最後に激戦を繰り広げた挙句に勝利をもぎ取って、
関わった皆がワァー!と喜びの声を上げて夜には宴会をしてみたいなイメージだけど。
現実って地味よな。
大物は倒したものの大勢の目に見える分かりやすい討伐をしていないし、
倒した後もこんな状況に転がってしまっては喜ぶに喜べないよな。
え、勝ったの?喜んでいいの? あ、まだっスか。そっスか…。みたいな。
「瘴気の対応は我々では手出しのしようがありませんね……。
浄化作業の為に浄化部隊を手伝いに出す程度でしょうか」
「アーグエングリンも教国と同じ程度しか思い浮かびません」
小出しの地味な浄化であれば兵士たちでもいいんだけど、
確かにあそこまで高濃度液体瘴気にどれだけの効果が期待できるかってのもある。
大規模の派手な浄化が可能なのは俺と勇者メリオの二人だけで、
一応他属性も[聖水][聖火][聖雷][聖土]と浄化関係は急ぎで魔法を組み上げたけど、
光属性ほどの効果は兵士諸君と同じくらい薄い。
「手伝いもお願いするかに関してはいま光精が浄化を試してからの結果待ちですね。
残したままにするわけにも行きませんから共同戦の終わりは浄化が済み次第でしょう」
「戦闘も落ち着いてますし兵士たちはどうしますか?」
アルシェの報告に続いて俺も質問してみる。
もし俺が兵士として参加していると仮定してみると、
なかなか無いこんな大事件に関われたのだから最後まで見届けたいと思う。
でも、実際ほぼほぼ終息している現状で兵士諸君の暇を持て余す事態も運用上宜しくないのではとも考えたのだ。
「今回はメリオ様に連れてきていただいたので移動に食料を使っていませんし、
このまま1カ月程度は継続して戦えると聞いています。
不足してきても補給すればいいだけですね。
敵の増援が無いのであれば半分は戻す予定で調整しています」
一応、教国の代表としてクレアが喋ってはいるけど、
その背後にはクルルクス姉弟の他にガハハ卿ことギュラムシオ=オクター氏が頷いているから本当の話なんだろう。
卿が居るなら無理にクレアを立てなくていいんじゃね?
「我々は行軍して到着していますから3カ月分用意して来ていますよ。
まぁ1週間程度で解決するとは予想外でしたが。はっはっは!
教国の様に戻すことは出来ませんからひとまずはこのまま全員待機の予定です」
「結局はスタンピードと同じ様に細かな作戦を立てて動く敵じゃありませんでしたからね。
これが魔族との戦争なら数か月は帰れないでしょう?」
「最前線はその様ですね。
ただ、常に戦闘があるわけでは無いようですよ」
へぇ~。
クレアの報告に続いてタラスク=ファグス将軍からも報告を受けるついでに面白い話も聞けた。
いずれ土の国にも火の国にも魔族領にも行く予定はあるし、
こういう話は最前線から遠く離れたアスペラルダにはあまり縁が無いから情報の入りが遅い。
『主さま、光精が戻ってきましたよ』
肩に乗る光精のベルトロープがいち早く同族の接近に気が付き知らせた直後。
光精が5人揃って俺たちの下へ光速移動で到着した。
代表としてかアスペラルダ陣営で活躍してくれたテルナローレが前に出てくる。
「どうだった?」
『濃度が高過ぎて我々でもすぐに浄化が出来ません。
浄化兵士にも小さな水溜まり程度の量で試してもらいましたが今までも十数倍時間が掛かりました。
宗八さんや勇者の効率がマシだとしても全体の量も多いので夜通し浄化をしても終わらないでしょう』
キュクレウス=ヌイがフォレストトーレ王都地下に溜まっていた瘴気をすべて吸い上げて、
それを元手に自身のスキルで特殊瘴気モンスターを生み出していたのは周知の事実だが、
奴の内部で瘴気はさらに凝縮されて今は城下の地上で溜まりに溜まっている。
キュクレウスを倒せるタイミングが限られていたとはいえ、
もう少し小出しのモンスターで浄化作業を進めてから瘴気の総容量を減らしておきたかったな…。
『ただ、浄化が遅くなればなるほど地面に染みてしまいますから、
地下の浄化は大変になりますし高濃度瘴気モンスターが自然発生するのは何かと不味いかと』
「詰んでるだろマジでぇ~~!もう面倒くせぇよぉ~~~!!」
「でも何もしないわけにはいきませんよね」
「最悪、瘴気モンスターになったところで倒して徐々に浄化していく方がいいのかもしれません」
テルナローレの報告は正直本当に何もかも嫌になる内容だった。
俺とメリオの浄化はもちろん試しますけどもね!
一晩やって終わらないにしても、少しでも減らせるならやらざるを得ないからな!
現状の俺たちの手札をいくら見直しても、
高濃度瘴気の浄化は俺たちの手を離れても時間さえかければ浄化兵士や光精でも可能だが、
瘴気モンスターってその場合ランクいくつよ? 浄化に対して瘴気の増加はどの程度よ?
「何かお兄さんの悲鳴が聞こえた気がしましたが、どうされました?」
「光精が戻っているな。新たな問題が発生したというところか」
ここで救世主登場!
少し離れた先で王族同士の話をしていたアルシェとラフィート王子が合流してきた。
俺は少人数&短期決戦派だし、この一年で何かしらの事件に介入しても数日程度だったから、
大人数&長期決戦なら俺の判断できる器量を完全に超えている。
ここからはアルシェや将軍たち、各国の代表でどうするか決めていただき、
俺は意見に留めてその方針に従うようにした方が無難だな。
「なるほど、ユレイアルドとアーグエングリンはこのまま継続戦闘は可能なわけだな。
魔神族を退け、キュクレウスのような超大物の出現予定はなく、
無理に水無月宗八の拘束も不要なわけだ」
「いや、拘束とかではなくてですね……。
やりたいことが多いのは確かですけど命令されればちゃんと最後まで残りますって」
王子の言い方だと俺が嫌々ここに居るみたいじゃないか。
嫌じゃないけど長期化するなら判断はそっちでしてねってだけで…。
それに今回のフォレストトーレ奪還戦の主導はアスペラルダなわけで、
その話を持ち込んだのが俺なわけだから、他国や自国の兵士が戦って居るのに現場を離れるって…。
無責任な感じがしてすごいモヤるじゃん。
「国の意向もありますし、
魔神族と禍津核モンスターの脅威が去ったなら私もひとまず帰りますよ。
兵士や教徒が戦うのは国の上層部からの命令に他なりませんから、
水無月さんが抜ける事に気を揉む必要はないと思います」
「共同戦を張る条件に水無月殿が最後まで参加するという文言はありませんでした。
アーグエングリンとしても出来得る限りの協力はいただきましたし、
他にやるべきことがあるのであれば離れても問題はないと思います」
「ア、アルシェはどう思う?」
優しい聖女と将軍のお言葉は素直に嬉しい。
クレアは俺の役割を知っているからひとまずネタバレしたこの場は離れて、
別の場所での破滅の影を探した方がいいと理解を示した上での言葉だろうが、
ファグス将軍は周囲の俺の扱いを見てから特殊な立場であると見抜いての言葉なのだろう。
「私がアスペラルダの代表として最後まで残りますから大丈夫ですよ。
離れていても念話で精霊とは話せるでしょうし夜には寝に戻って来るでしょう?」
「そりゃ不測の事態を想定してアクア達は残していくけどさぁ…、
いや、そうじゃなくて離れていいの?」
「完全な浄化がいつ済むかもわかりませんし、
お兄さんや勇者様を拘束した状態でどの程度事が早期解決するかもわかりません。
その様な状況なら、はっきり言って時間の無駄に付き合わせたくはありません。
お兄さんには世界中を早めに回っていただきたいですから」
「それがお前の役割だろう、水無月宗八。
この場での役割が終わったなら本来の役割に戻るだけだ。
聞く限りお前を無理に引き留める必要性は感じていない」
もう皆さんの方針は兵士と光精での地道な浄化にシフトしているらしいな。
決断が早い事は良い事だが、
こうして大勢の命が掛かった場面での素早い判断が出来る場面を目の当たりにすると自分が一般人なんだなって自覚するわ。
スンとした。
「え~~、じゃあ~……クレアが帰るタイミングで俺も離れようかな……」
「わー!一緒ですね!」
「タイミングがな!教国に一緒するわけじゃないからな!
俺はいいとして勇者はどうするんですか?」
アルシェやクレアに対してはなんか周りも黙認するので口調も雑だけど、
他に敬意を持って話すべき人が居るので後半の質問は言葉遣いを整えた。
「お前と違って勇者に消えろとは言わん」
俺も消えろとまでは言われてない。
「悪に立ち向かい、破邪顕正を信条に行動する勇者がこの半端な状況で離れるのは評価に響く。
一応本人にはこれから確認する予定だがおそらく残って協力することを選択するだろう」
「仲間の遺体はこっちで預かってますけど、あとは教国に任せていいのか?」
「そうですね。
教国で清潔を保って保管し落ち着きましたら葬儀を執り行いたいと考えてます」
「じゃあ、受け取り準備が出来たら渡すから言って。
あと、クライヴ氏の腕も預かってるから時間が空いたら直してあげて」
「わかりました」
ひとまずこれで俺の廃都フォレストトーレ奪還作戦は終わったと考えていいのかな…。
肩の荷が下りる感覚ってこういうのなんだな…。
あと数日、少しでも瘴気払いの期間が短くなるように浄化作業を手伝わせてもらおう。
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