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しおりを挟む柔道と空手。両方合わせて8段とか言ってたアレはなんだったんだよ!?
って! まさか!? それ以上なんか!?
奥さんは悪魔でしたって落ちじゃねぇよな!?
「実は私、聞いた事があるの。今の技術レベルでも腕時計サイズまで小型化した無線電話が作れるってこと」
「はぁ!? なんだよ、それ!?」
って、ことはなにか?
俺は、如月さんにからかわれてただけってことなんか?
「でもね。それって億単位のお金がないと買えないらしいのよね」
「んなわきゃねぇ~だろ! あんなもん、買う時より維持費の方が高くつくもんなんだよ! って、ゆーか。億ってなんだよ億って!? 誰が買うんだよ! そんなもん!?」
なんだか、さっぱり分からんが。もしかして、これって……
如月さんの中にある、独創的な設定につき合わされてるだけなんじゃねぇのか?
っと、なると。ん~~~っと、つまり。アレか……
とにかく、話し合わせて気持ちよく解決した気にさせたらゲームクリアって感じなのか?
そうだよな? いいんだよな? それでいいんだよな?
もしもの時は頼むぞ佐藤! カンストした戦士の力を見せてくれ!
「そう。だったら聞くけれど。それだけきっぱりと断言出来るだけの情報をあなたはいったいどこで手に入れたのかしら? 最先端の科学や技術。それらを熟知した上で、無線電話の将来を推測したとするなら、ただの秀才で終り。それなのに、ここにはあなたの知識を裏付ける要素が何も無い」
「んなもん、ネットとかに決まってるじゃねぇか!」
「ねっと……?」
どうやら、またしても変な事を言ってしまったらしい。
如月さんが渋いお顔をしていらっしゃる。
「それは、もしかすると。コンピューターネットワークシステムのことなのかしら?」
「は……?」
なんだよ、その長ったらしい名前は?
ネットはネットだろ?
まぁ、なんとなく合っていそうな気もしなくもないが……
「高速通信網と言った方が良かったのかしら?」
「へ……?」
ごめんなさい。余計、分からなくなりました。
でも、待てよ……
光回線とか、光通信ってのは聞いた事あるし。
光速っちゃ光速か!
「あ、あぁ。たぶん、それであってると思う……」
頼む! これで正解って事で終わりにして下さい!
「ふ~ん。それらを当たり前のように使って情報を入手出来る人なんて……。もしかして、相場君の知り合いに研究機関に所属してる人が居たりするのかしら?」
「あ~。言われてみれば……」
相場勇気ではなく、別の記憶の中にそれっぽい人が居たような気が……しなくも、なかった。
「確か、お、ばさん? だったかな、そんな感じの人だったような……」
「そ……」
は? 今の言葉のどこに、そんな顔する必要があるんだ?
如月さんは、まるで親しき人との別れを惜しむような目をしていた。
さっきまで感じていた、威圧感も消えている。
もしかすると、彼女の中ではなんらかの解決を終えたのかもしれない。
「私達の素性を知った上で近付き。全てが計算通りだったって可能性は否定しきれていないのだけれど……。あなたの場合……嘘をついているのではなく無自覚なだけのようね。もしくは仕組まれた事に気付いていないって話しなのかしら?」
終わってなかった。
むしろ、これからが始まりらしい。
あまり考えたくはないのだが……
おそらく、彼女の中で――俺は、特殊な能力を持った異世界人かなにかになっているのだろう。
ならば、俺ではなく如月さんが作家を目指すように仕向ければ上手く付き合っていけるのかもしれない。
どんなネタでも予想外の方向に膨らますの得意みたいだし。
とにかく、高校を卒業出来ればなんでもいい。
もう、それ以上は望まねぇよ……
「ま、まぁ、なんだ。よ、ろしく、たのむよ……」
「ふふふ。それはこっちの台詞よ。だってあなたは私達の現状を打破するために使わされた特別な存在かもしれないもの」
「そ、そう、なの、かな? あはははは……」
「そうね。例えるなら、時の迷い人。とでも言った方がいいかしら」
あいたたたたたたたたた……
付いちゃたよ、俺の二つ名。
ヘタレ勇者の次は時の迷人だってさ。
もう、そのタイトルで本書いてくれよ。買うからさ、俺。
いいって、いくら薄くても……ホント。
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